(☝ ՞ਊ ՞)☝ウエェェェェェェェイ!
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━( ゚)━( )━( )━(゚ )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!
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……失礼、取り乱しました。
どうも、記念日狂喜乱舞系作者の零崎記識です。
1年間『外物語』をご愛読いただき誠にありがとうございます。
今回は1周年記念として、コメントに合った話を短編として書かせていただきました。
それではどうぞ。
ヤンデレを書いてみたかったんや……。
注意、本作にはR―15相当の性的描写があります。 ヤンデレ要素が入ります。
『外物語』1周年記念短編 むやみバースデイ
001
―――これは、一人の鬼の狂愛の物語。
荒廃した建造物が立ち並ぶ無人の町。
動物はおろか、草の一本も生えない死んだ町。
その中心に聳え立つ、豪奢な城。
その美しい外見は、死の町の中で唯一異彩を放っていた。
その異物のような城の一室に、彼女達はいた。
「はぁ……」
全ての窓がカーテンで覆われ、完全に光が遮られた部屋。
数少ない燭台の蝋燭の火が薄暗く部屋を照らす。
部屋の中央にある豪奢で大きなベッドの上で、女は溜息を漏らす。
蝋燭の火が女の白い肌と赤い唇、そして黄金に輝く金髪を艶めかしく彩り、その圧倒的な美貌を前に、溜息一つですら女の妖艶さを一層助長させる。
女は恍惚とした笑みを浮かべ、その腕の中にあるモノを愛おしそうに強く抱きしめる。
それは、人間だった。
彼女がこの世で最も愛する男だった。
しかし、男の顔は、女によって彼女の豊かな胸に埋められており、ピクリとも動く様子はない。
それもその筈、何故なら、その男には
彼の四肢は半ばから綺麗に切断されていた。
達磨となった男を抱きながら、女は耳元でささやく。
「愛しておるぞお前様……この世の何よりも、うぬを愛しておる。儂にはお前様しか要らぬ。お前様のみが肝要で、お前様のみが重要で、お前様のみが必要じゃ。それ以外は何も要らぬ。儂が欲しいのは、お前様だけじゃ」
女の言葉に男は返事をしたのか、モゴモゴという音が女の胸の間から発せられた。
それを聞いた女は満足げにまたより一層男を抱きしめる。
「そうか、お前様もそう思うか。やはり儂らは一心同体……という事じゃな」
果たして男がどう答えたのか定かではないが、女は一方的に男に語り掛ける。
その眼は、まるで、黄金の深淵のようであった。
「なぁ……お前様よ」
「…………」
「儂は今、幸せじゃ」
そう言って、女は男の頭を撫でる。
「愛してるぞお前様。世界で一番、世界の何よりも、世界そのものよりも、お前様だけを愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してる愛してるアイシテル」
壊れたラジオのように、女は愛の言葉をささやき続ける。
その姿は狂気に満ちていた。
身体全体で女の体温を感じながら、男は思う。
『あぁ、何でこうなってしまったのだろうか』と。
002
昔々の物語。
今から遡ること約600年前。
一人の吸血鬼が生まれた。
キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと名付けられた彼女は、後にこの世界において最強にして頂点の存在となり、その名は伝説として轟いた。
そして時は戻り現代。
気まぐれにふらりと立ち寄った田舎の町で、彼女は命の危険にさらされた。
無残にも手足を捥がれ、彼女は死を覚悟した。
しかしながら彼女は偶然通りかかった『例外』によって、命を救われた。
彼女は一目見て、彼が自分と同じ存在だと直感した。
雷に打たれたような衝撃。
それはある種、一目惚れのようであった。
生まれながらに孤独だった彼女は、生まれて初めて仲間と出会った。
生まれて初めて誰かに助けられ、生れて初めて彼女は『感謝』という感情を知った。
思えば、彼女が初めて出会った仲間とのつながりを求めて彼に惹かれてしまうのも無理もない話だったのかもしれない。
その後も、例外は彼女に尽くした。
奪われた手足を奪還し、知らぬ間に取られていた心臓で作られたもう一人の自分からも、彼は見事に彼女を救って見せた。
そして、彼は言った。
「お前が欲しい」と。
「お前と一緒に生きたい」と。
その一言が、彼女にとっては何よりも魅力的な言葉だった。
生まれながらに異常で、吸血鬼になってからは強力すぎた彼女は、常に孤独で、誰かに必要とされた経験が無かった。
それ故、対等な目線に立ち、しっかりと彼女自身を見て「必要だ」と彼が差し伸べた手を取った時、彼女はこの上なく喜びを感じた。
こうして、伝説の吸血鬼は恋に落ちたのだ。
身を焦がすほど激しく、狂気のような恋に。
だというのに……。
「何故じゃ……」
儂は…こんなにもうぬを思っているのに……。
儂にはうぬしかおらぬというのに……。
何故うぬは、儂を……
彼女が恋に落ちてから二ヵ月。
あの後も、彼女は彼と共に様々な怪異に遭遇してきた。
例えば猫
例えば蟹
例えば蝸牛
例えば猿
例えば蛇
様々な怪異と出会い、そのこと如くを解決してきたが、それに伴い、彼の周りには次第に人が増えていった。
怪異に出遭った少女たちが、彼の周りに集まるようになったのだ。
勿論、彼としては意図した結果ではない。
ハーレムを作ろうという気など更々ないし、少女たちに対しては一定の距離を置いて接している。
中には好意を伝えた少女もいたが、しかし彼はキッパリと自分の伴侶はキスショットであると公言している。
キスショットを蔑ろに扱ったりもしていない。
それは彼女自身とて分かっている。
しかし、彼が自分以外の少女達と話すのを見るたび、楽しそうに会話をする少女達の顔を見るたびに、彼女の中で黒い炎が燃え上がり、しきりに彼女の脳内に囁くのだ。
『欲しい……欲しい……彼の全てを自分の物にしたい』と。
彼女の中で日に日に勢いを増す黒い炎は、身を焦がすような苦しみを与えながら彼女の心を焼いていく。
徐々に強くなる苦しみに苛まれ、彼女は気が狂ってしまいそうであった。
―――いや、ひょっとすれば、彼女はもう既に狂ってしまっていたのかもしれない。
003
あぁ……欲しい……欲しい……欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しいホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイホシイ‼
彼の笑顔が欲しい。
彼の温もりが欲しい。
彼の優しさが欲しい。
彼を喜ばせたい、悲しませたい、怒らせたい、楽しませたい。
彼の感情の全てを向けて欲しい。
思考の全てを自分に向けて欲しい。
五感全てで自分を感じていて欲しい。
淫靡な劣情を彼にぶつけて欲しい。
髪の毛の一本一本から足の爪に至るまで、彼の全てを愛でたい。
血の一滴に至るまで吸い尽くしたい。
彼の全てが欲しくて欲しくてたまらない。
足りない……今のままじゃ満たされない。
24時間365日、常に彼と触れ合っていたい。
一秒たりとも離れたくない。
だが……そうするには邪魔なものが多すぎる。
彼の周囲の人間が、彼の生きる社会が、自分の渇きを満たすのには邪魔すぎる。
ならどうする…?
どうすれば彼は自分だけを見てくれる?
どうすれば彼の全てが手に入る?
彼を殺して自分の物にする?
しかし彼は不死身の身体。自分らのような不死身にとって死ぬことは至難の業だ。
通常の手段ではまず不可能と断言してもいい。
『心渡』を使うか?
アレは確かに対怪異にとっては最強の武器だ。だが彼は完全な怪異ではない。
ある程度は不死身性を殺せるだろうが、完全に殺しきることはできない。
そもそも彼を殺したところで手に入るのは彼の『肉体』だけだ。
それではダメだ。
それでは足りない、満たされない。
自分が欲しいのは彼の『全て』だ。
『肉体』と『命』を貰ったところでそれは彼の全てではない。
それではどうする?どうすればいい?
彼の全てを手に入れるには……
―――あぁ、こんなことを考え付くなど、自分はもう狂っているのだろう。
これはまさしく狂気の沙汰。
しかし、確実に彼を手に入れられる手段でもある。
ならば狂っていてもいい。
彼を手に入れるためならば、鬼にだってなろう。
彼に付きまとう邪魔なものは皆、コワシテシマエバイイ…。
さぁ…
004
「……ここは?」
目が覚めると、俺は見知らぬ部屋のベッドに横たわっていた。
どういう訳か、裸の状態で。
「――目が覚めたか」
急な展開に状況を飲み込めずにいると、頭上から聞きなれた声が聞こえる。
声の方向に目を向ければ、そこにはキスショットがさかさまに俺の顔を見下ろしていた。
後頭部に当たるやわらかい感触から察するに、どうやら俺は、彼女に膝枕をされているらしい。
そして、彼女の全てを飲み込む黄金の深淵のような眼を見た俺は、全てを思い出した。
「キスショット、俺に催眠をかけて連れ去ったのはどういう訳か説明してくれ」
それは、何の変哲もない日常で起こった。
いつものように学校へ行き、いつものように友人と会話し、いつものように家へ帰った。
そして、何の前触れもなく事件は起こった。
「お前様……」
「ん?どうしたキス――――」
背後からキスショットに声をかけられ、振り向いた俺は、唐突にキスショットの魅了の魔眼に掛かり、意識を失った。
いくら例外の俺と言えども、警戒していない親しい相手から突然催眠をかけられたら抵抗のしようがない。
こうしてまんまとキスショットに眠らされた俺は彼女によって見たこともない建物に連れてこられたという訳だ。
回想終了
「お前様が悪いんじゃよ?儂はこんなにも、狂おしいほどお前様が欲しくて欲しくてたまらないのに、お前様は儂の物になってくれんかった。だから
「それで誘拐か…だがこんなこと、絶対長続きしないぞ、こうしていつまでもここにいれば、俺の家族や友人が俺を探し始めるだろうからな」
現代日本で一人の人間が消えるというのは結構な事件だ。
ましてや俺の両親は警察官だ、警察による捜索が始まるのも時間の問題だ。
だが、俺の言葉にキスショットは妖しく笑みを浮かべただけだった。
「あぁ、その心配はないじゃろう、
「は―――?」
頭が真っ白になった。
こいつ―――今なんて言った?
「世界を……滅ぼした…………?」
「そうじゃ」
「お、おいキスショット、流石にこんな状況で冗談を言うのは……」
「冗談ではない、見よ」
キスショットがカーテンのかかった窓を指さすと、カーテンが開かれ、外の光景が露わになった。
「ッ―――!?」
絶句した。
何故なら、窓の外に見えた光景には、
建物は愚か、草木すらも見当たらない荒野がどこまでも続いていた。
いや、厳密には
「何で……こんなことをしたんだ」
「邪魔じゃったからじゃ」
絞り出すような俺の問いに、キスショットは簡潔に答えた。
「儂はお前様の全てが欲しかった。お前様には、儂だけを見て、儂の事だけを考えて、儂の事だけを感じて欲しかった。じゃがそれには、邪魔なものが多すぎた。学校に行けば学問に気を取られ、友人と話せば会話に気を取られ、家に帰れば家族に気を取られる。そこに儂が入り込む隙が無い」
「そんなことは無い!俺はいつもお前のことを考えて―――」
「そうじゃな、確かにお前様はいつも儂の事を気にかけてくれておった。じゃが、
「………」
狂気に満ちた目で嬉々として自分の悪行を語る彼女に、俺は何も言えなかった。
「しかし、案外簡単なモノじゃったよ。世界を滅ぼそうなど考えたこともなかったが、人間とは存外に愚かで脆弱な存在じゃった。隣国のトップをスキルで操って一発核を撃たせたら後は儂が何もせずとも勝手に戦火が広がっていきおった。実に滑稽じゃ。世界とは存外に脆いものじゃな」
「第三次世界大戦……」
キスショットの言葉で俺は何故世界が滅びたのかを察した。
現在…いや、今となっては過去の出来事となった世界情勢は、核による抑止力を背景に各国が睨みあっている状態だった。いわば、ナイフを互いの喉元に突き付けあいながら会話をしているようなものだ。
表向きは平和を謳っていても、裏ではいつでも相手を殺す殺意があったのだ。
そんな緊張状態は、非常に微妙なバランスで成り立っていた。
冷戦のときと同じだ。互いに攻撃しないことで互いを抑え込んでいる。
なら一度突き崩してしまえば、あとは簡単だ。
キスショットが持ち込んだ火種があっという間に燃え上がって世界は核の炎に包まれたのだろう。
その結果、世界中の人間は死に絶え、核によって人間以外の生物すらも生きられない環境になり、観測する存在である人間を失ったことで怪異すらもいなくなり、世界は滅びた。
不死身の身体を持つ俺とキスショットを残して…。
「今やこの世界に存在するのは儂とお前様のみ…儂にはお前様しかおらぬし、お前様にも儂しかおらぬ。それでよい、お前様の全てを儂に委ねよ。その代わり儂の全てをお前様に捧げよう。そうして儂と共に、永劫の時を二人で生きるのじゃ……は「はは「ははは「はははは「はははははははは「ははははははははははははははははは!」
狂ったように凄惨に笑うキスショットを見て、俺は後悔した。
あぁ……なぜ気づかなかったのか…。
もっと俺がキスショットに気を配っていれば、こんなことをさせずに済んだのに…。
世界を滅ぼしたのは……俺だ。
俺がそうさせてしまった。
無力だった。
例外だなんだと言われても、身近にいる女一人救えなかった。
俺がもっとキスショットを見ていれば。
俺がもっとキスショットを知ろうとしていれば。
俺がもっとキスショットの気持ちに敏感だったら。
後悔は尽きない。
しかし、もう遅い。
既に手遅れだ。
時間を戻しでもしない限り、滅びた世界は元には戻らない。
死んだ人間は蘇らない。
あの平穏で幸福な日常は二度と帰ってくることは無いのだ。
俺はこの先、このどうしようもない後悔を抱えて、滅んだ世界で、キスショットと永遠に生きるのだろう。
「キスショット……」
ゴメンな…と、謝りながら、俺は彼女の顔に手を伸ばした。
伸ばした―――
「ッ!?腕が……ッ!?」
伸ばしたはずの俺の両腕は、肘の手前あたりから先がなくなっていた。
いや、腕だけではない、よく見ると、両足もまた、太もものあたりから先が無くなっていた。
「キスショット…まさかお前……」
「お前様の四肢は、眠っている間に『心渡』で切り落とさせてもらった」
「俺の手足をどこへやった?」
「安心せい、ちゃんと儂が丁重に保管しておる。ここにな」
そう言ってキスショットは自分の腹を指さした。
「食ったのか!?」
「否、
「返してくれる気は……ないんだろうな…」
『心渡』を使ったということは、俺の手足は再生力ごと切り離されているという事だ。
これは春休みのキスショットと同様に俺は弱体化しているという事だ。
吸血鬼のスキルは使えず、手足は再生しない。
唯一再生する手段があるとすれば、キスショットの持っている手足を再び俺の身体に取り込むしかない。
つまるところ、状況は完全に詰んでいるのだ。
「食事や排泄の心配ならば不要じゃ。お前様の世話は、全て儂が焼いてやる」
こちらを覗き込む彼女の金眼が光ったかと思うと、途端に頭がぼうっとしてくる。
どうやらまた魔眼を掛けられたらしい。
ふわふわする頭の中、彼女の声だけが鮮明に響く。
「お前様はただ……儂に全てを委ねておればそれでよいのじゃ」
突然右側からも声がしたかと思えば、そこにはもう一人のキスショットがいた。
見た目は高校生くらいだろうか。
恐らくキスショットの分身体と思われる彼女は、一糸まとわぬ姿で、俺の右側にいつの間にか横たわっていた。
密着する彼女の素肌から、ダイレクトに温もりを感じる。
「お前様が望むなら、儂はなんだってしてやる」
左側からも声。
左を見ると、そこには同じく12歳くらいのキスショットが右側と同じ状態で横たわっていた。
「お前様の欲望は、全て儂が引き受けよう」
ズシリと、体の上に何かが乗っているのを感じる。
すると、そこには8歳くらいの彼女が、俺の腹部の上に横たわていた。
体中がキスショットの体温に包まれ、徐々に彼女達との境界線が薄れていくような錯覚に陥る。
レロォ…と、左右の二人が滑らかな舌を俺の胸部に滑らせる。
甘い痺れが脳を埋め尽くし、意識にもやがかかる。
上の彼女が体中を愛撫し、甘い痺れがさらに強くなる。
「愛しておるぞお前様……この世界の何よりも」
そして最後に本体の彼女が覆いかぶさるように唇を重ねた。
それはまるで、獣が肉を貪るようであった。
歯茎から舌の裏まで、あらゆる場所を余すことなく舐め尽くす。
思考が痺れ、視界が白い靄に包まれる。
左右の二人が両耳を舐め始め、ジュルジュルという淫らな音が脳内に響き渡る。
あぁ……堕ちる。
ここで意識を手放せば待っているのは退廃的な堕落の道だと、本能が警告していた。
しかし、分かっているうえで『それも悪くない』と思えてしまう自分に、内心苦笑する。
お前と一緒なら、堕落したって構わない。
あぁ……狂っているのは俺も同じだったらしい。
―――愛してるぞ、キスショット。
そう心の中でつぶやくと、俺は意識を手放した。
005
【ざんねん!! きみの ぼうけんは これで おわってしまった!!】
「……なぁ、そろそろこの状況の説明をしてくれないか?」
いきなりこんなところに呼び出して俺は一体何を見せられているんだ……。
【どうだった?ヤンデレBAD ENDルートは」
「どうって……未来予知か何かか?俺がこのままいけばこうなるっていう警告のつもりか?」
【いいや?別に未来予知ではないし、警告でもないよ。これはあくまでも単なる可能性の世界さ。君の選択次第で無数に分岐する物語のほんの一つでしかない】
「じゃ何のために俺を呼んだんだよ」
【まぁ単なる暇つぶしと、君にこういう不幸な結末を見せたらどう思うのかっていう好奇心みたいなものだね。それで?君はこのバッドエンドをどう思った?】
「……まぁこれはこれでアリかなって思ったさ」
【へぇ、世界は滅んで君の家族は死に羽川翼という友人も失って手足を捥がれてずっと堕落していく結末が、君的にはアリなんだ。君かなり変わってるね?】
「そう言う言い方をされると誤解を招くが……そうだな、別に進んでこうなろうとは思わないけれど、なってしまったらなってしまったでこれはこれで一つの幸せなんだと思うぜ」
【幸せって…誰一人幸福になっていないじゃないか】
「幸福も不幸も、個人の価値観でしかないだろ?不幸にしか見えない結末でも、本人たちが幸せならそれも一つのHAPPY ENDじゃないのか」
【ふーん…君がそう言うならそうなんだろうさ、君の中ではね】
「俺だって生半可な覚悟でキスショットを旅の相棒に選んだわけじゃないんだぜ?あいつがどんな奴でも、どんなことをしても、俺はあいつを受け入れて一生添い遂げるって決めてるんだ」
【君の家族や羽川翼はどうなるのさ、実際にキスショットが彼女達を手に掛けても、君は同じことを言えるのかい?】
「言えるさ。多分滅茶苦茶悲しむだろうけれど、もしかしたら立ち直れないかもしれないくらい凹むかもしれないけれど、それでも俺はキスショットを嫌いになんてならない」
【君も大概狂ってるねぇ】
「まぁな」
【まいいさ、君がそこまで言うならもう何も言わないよ、精々彼女と添い遂げればいい。それで幸せになっても不幸になっても、それはそれで一つの物語で、君の選択だ。僕は『
「じゃ、俺はもう行くぞ」
【うん、頑張ってね。愛しのキスショットちゃんによろしく】
「余計なお世話だ!」
そう言って俺は黒い門に手をかける。
これから先、俺がどんな物語を紡いでいくのか、それは分からない。
だが、何があっても後悔だけはしないように生きようと思う。
そうすれば結末は自ずと最高のものになるはずだから。
【あ、そうだ無闇君】
「あぁ?なんだよ」
【ハッピーバースデイ。これからも良い物語を】
「無闇だぜー!」
【作者だよー!】
「いやー1周年か…よくもまぁ続いたもんだな」
【ホント、自分でもビックリだよ】
「まぁ正確にはこのあとがきを書いている時点で一周年と6日過ぎてるんだけどな!」
【それは言わないで!こっちも大学始まって忙しかったんだよ!】
「でも一周年だから何かやりたいと思ったわけか」
【そう】
「で、この結果がこれか」
【ハイ】
「頭おかしいんじゃね?」
【どこが!?】
「何でよりにもよって一周年記念の短編がヤンデレルートなんだよ!もっと他にあるだろ!」
【まぁこちらとしても色々考えてはいたんですけれどね。原作の世界に無闇君をぶち込んでみるとか、原作主人公との会話とか】
「じゃあ何でそれをやらなかったんだよ…」
【単純に話が思いつかなかったぜ!】
「想像力の限界!」
【でもまぁ、せっかくだし何かやりたいなーと思ってはいたのでネタを探していたんですよ。そしたら以前冗談で書いたヤンデレルートを見てみたいとコメントしてくださった読者がいたので……】
「日頃の感謝を込めて書いてみたと…」
【はい】
「で本音は?」
【ヤンデレと微エロを書いてみたかったんだ!】
「結局お前の願望じゃねぇか!」
【いいじゃないかヤンデレ!愛が重い一途な女の子が大好物なんだよ!】
「お前の好みなんざ知るか!」
【金髪巨乳の美人なお姉さんに体の隅から隅まで愛でられ尽くされるとか最高じゃないか!】
「やめろやめろ!聞いてもいない性癖と欲望をここぞとばかりにぶちまけるな!」
【この魅力が分からないとは何て奴だ】
「それはこっちの台詞だ…」
結果発表
【さーてさてさて、この一年でどれだけこの作品が読まれたか結果発表していくぜ!】
「なぜ態々自分から傷を抉るような真似を…」
【それではまず投稿話数の発表だ!】
【この一年で投稿された『外物語』の話数は何と―――12話だ!】
「圧倒的に少ねぇ!?遅筆にも程があるだろ!」
【こ、これはしかたないんだ!リアルで学生やってる身としてはやらなきゃならないことが多くて何かと忙しかったり書く気が全く起きなかったりでどうしても更新頻度が遅いのは仕方ないことなんだ!】
「前半はともかく後半は個人的な気分の問題じゃねえか!」
【いやでも気分が乗らないといい作品は書けない訳で…】
「気分が乗っていても言うほど良い作品書いてないだろ」
【それはとりあえず置いておいて、次はUAの発表だよ!】
【現在の総UA数は―――13216!】
「なぁそれって多い方なのか?」
【さぁ…?】
「発表した意味は?」
【特になし!】
「無いのかよ!」
【うーんUAって言うのはこの小説が今までに何回読まれたかって数字だから…それが1万ならまぁ多い…のか?】
「大体一日に37人が読んでる計算になるな」
【うーん判断に困る数字だ…】
「ま、どう思うかは読者に任せよう」
【それでは最後にお気に入り登録者数の発表!】
【この一年で『外物語』をお気に入り登録してくれた読者様は―――なんと286人!】
「ま、初投稿でこの数ならそこそこ多いと言ってもいいんじゃないか?」
【いやー本当、こんな作品でもお気に入り登録してくれる人は結構いるものだね。感謝感謝だよ】
「そう思うならもうちょい更新早めろや…」
【ハイ…デキルダケゼンショイタシマス】
「あ、コレやらないフラグだ」
主人公の名前
「そうだよ!何だよ『零崎無闇』って!完全に厨二ネームじゃねえか!」
【無闇君の名前は西尾維新先生の『クビシメロマンチスト』に出てくる。『零崎一賊』由来になっているって言うのは前にも話したけれど、じゃあ下の名前をどうするって話になったんだけれど…】
【苗字の『零』にかけて『無』って文字を取り入れたかったんだよね】
「で、案の定行き詰ったと」
【まあね、それであれこれ名前案を考えて、だったら下の名前も『戯言シリーズ』からとってしまえないかなーと思ったわけだよ】
「まぁ西尾維新さんの作品の登場キャラは主人公からモブに至るまで独特な名前してるもんな」
【アレすごいよね。あのネーミングセンスは結構尊敬してる】
「で、見つかったのか?」
【まぁ流石に『むやみ』って名前はなかったけれどね。それでも似たような名前があってそれを少しもじって生まれた名前が『無闇』というわけだ】
「その名前には何かしら意味とかあるのか?」
【いや?何かホラ…『無』と『闇』ってかっこいいじゃん?】
「理由それだけかよ!?」
【まあ後付けになるけれどあるにはあるよ?『無』と『闇』そして『闇』が『無い』から同時に『光』を表し、それは『昼』と『夜』、そして何処までも続く『無限の空』、つまり『世界』、『物語』を意味する……とかね】
「おぉ…結構ちゃんとしてる…」
【ぶっちゃけこういう設定は後になってからの方がいいアイデアが浮かんだりする】
「創作者として致命的すぎないかそれは?」
【だからこうしてあとがきとかで後付けで思いついた設定をさも最初からあったかのように話してるんだけれどね?】
「せけぇ!?」
【『闇無くして光と為す、我、世界の理を司る者なり!』なんて台詞をいつか無闇君に言わせてみたいものだね】
「いや……それは流石に恥ずかしいからやめてくれ」
【君の答えは聞いてない!】
「強引!?」
『観測者』について
「アイツか…なんだかんだ言って一番謎が多いよな」
【ぶっちゃけてしまうと、観測者は一番謎めいてはいるけれど、その謎は全く話の本筋には関わってこないんだけれどね】
「そうなのか?てっきり後々になって重要になってくるキャラかと思ったが…」
【全然、アレは自分で言っていた通り『観測者』で『傍観者』だからね。基本的には君の物語を外側から眺めているだけの存在で、物語そのものには一切関与してこないよ】
「ふむ…この小説を読んでいる読者と同じ立場ってことか?」
【その通り。重要ではあるけれど基本的にはただ見てるだけ。それが『観測者』さ】
「ほーん」
【というか、アレは『キャラクター』と言えるかも怪しい存在なんだけれどね】
「どういうことだ?」
【『観測者』はその役割としてあらゆる物語を『観測』する存在だ。故にいろんな『物語』から影響を受けているわけなのだけれど…立場上、アレはあらゆる物語に対して常に『中立』でなければならない】
「矛盾だな。最も影響を受けているのに、最も影響されてはいけないってことか」
【そう、その二つの矛盾を実現するとああなるという訳。アレには最初から『自分』という物が存在していないんだ】
「アイツの一人称がいちいち違うのはそのためか」
【どんなに影響を受けても、影響される『自分』が存在しないんだから常に中立でいられる。それが『観測者』さ。まぁ彼の正体を語ったところで、それは話の本筋には全く関係ないんだけれどね。何なら謎めかしたままにしておいた方が良いレベル】
「身も蓋もねぇ……」
【ね?この上なく『中立』な『傍観者』でしょ?】
「赤の他人と大差ないな…ところで一つ聞きたいんだが…」
【何だい?】
「アイツのモデルってハガレンの―――」
【君のような勘のいいガキは嫌いだよ】
「やっぱりかよ!道理で聞き覚えのある台詞とか見覚えのある黒い扉があるとおもったわ!」
【しょうがないじゃん!だってハガレン大好きなんだもん!】
「開き直るなァ!」
【好きなキャラは大総統】
「聞いてねぇよ!?」
【まあ二次創作なんだし、多少は…ね?】
「お前後でどうなっても知らねぇからな?」
【ちなみにハーメルンに投稿する前に完全な自己満足として書いていたこの物語のプロトタイプみたいな小説では、無闇君が真理を見せられてそれすらも『くだらねぇ』って言ってのけた無闇君の異常性が気に入られて旅に出された…っていうプロローグだったりするんだぜ?】
「いやパクリが露骨すぎだろ!」
終わりに
「お、そろそろ締めたほうがいいんじゃないか?」
【そうだね、それではこれにて『外物語』一周年記念短編は終了となります】
「一年間、俺の物語を応援してくれた読者の皆様、本当にありがとな」
【これからも『外物語』を楽しんでいただけると幸いです】
「更新遅いけれど、気長に待っててくれると嬉しいぜ」
【「それでは、本編で!」】