時系列的にはカズマパーティーが屋敷に引っ越した頃です
初投稿です、誤字脱字、設定ミス等、ご意見感想お願いします
さよなら人生、こんにちは異世界
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拝啓 親父殿
これを読んでいるということは、俺はすでにこの世を去っているのでしょう。
若くして死んでしまい申し訳なく思っておりますが
親父殿が俺にかけていた保険金がおりることで
納得していただけたらと思います。
短いですがこれにて今生最期の言葉とさせていただきます。
それではお身体にお気をつけて
敬具
佐藤 一麻
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「佐藤一麻さん、ようこそ死後の世界へ貴方はつい先ほど不幸にも亡くなられました・・・」
気がつけば辺り一面真っ白な空間
目の前には優しげなまるで女神といっても差し支えないだろう神々しいオーラを纏った美人がいた
「・・・・・・短い人生だったと思いますg・・・・あの、大丈夫ですか?」
どうやら、話しかけても反応のない俺を心配してくれているらしい(女神だ・・・)
「え?」
しまった、思ったことを口にしていたらしい、このままだと変な人扱いされてしまうかもしれない気を付けよう。
「あ、気にしないでください」
「そ、そうですか?、、、コホン、では改めて、佐藤一麻さん、あなたは先ほど不幸にも亡くなられました。私は死後の世界の案内をしている女神ポーリカといいます、現在あなたには三つの選択肢が存在しています。」
「三つ?」
「はい、一つは新たな命として生まれ変わること所謂転生、二つめは天国にて魂の摩耗が進むまで暮らすこと・・・・」
(ま、摩耗って・・・もうちょっと言い方がないのか?、あと具体的にどんな感じだよ?)
「あ、具体的に言うとですね、一日中日向ぼっこしていくことになるんですが、正直肉体がないので食事もないですし眠ることもありません、というか何も起こせないので、そのままの生活に耐えられなくなってもう生まれ変わってやる!!って思うとそのまま転生の手続きが始まり生まれ変わる・・・という感じです」
(あれ?今度は考えていたが確実に声には出していないはずなのに)
(あ、私が人の考えていることが分かる魔法が使えること言ってませんでした)
「あー、そんな魔法?があるんですか、便利な世界ですね死後の世界って」
「・・・・・・え、ちょっと待ってくださいなんで、あなたが魔法のことを知っているんですか?!」
「え、いや、こう脳内に言葉が入ってくるので、そういうものだと・・・」
(え?!この魔法一方通行じゃないんですか?ま、まずいです、このままだと異世界転生の話を聞いてもらう前に通常転生を選ばれてしまいかねないです、ここは素早く説明してから・・・・あ)
どうやら、今の脳内会話はこの女神さまの魔法が原因だったらしい
この状態は不味いとおもったのか女神ポーリカが指鳴らすと少し回りが暗くなった
と、同時に脳内会話も聞こえなくなった、どうやら魔法を解除したらしい
微妙な間が生まれた、俺はこの状態に戸惑い、女神ポーリカは思考が漏れていたことに動揺してか。
時間にして数分だろうか、もしかしたらそんなには経っていないのかもしれないがこのままでは状況が改善しないので、意を決して話かける
「あの、女神さま?」
「あ、はい、な、なんでしょうか?」
若干ビクビクしている。何この可愛い生き物
「話が進まないのでとりあえず、三つ目の選択肢について教えてもらえますか?」
「・・・・はい、えー三つ目の選択肢ですが、この世界ではないどこか、貴方にとっては異世界と言えばいいでしょうか、所謂ファンタジー、おとぎ話に出てくるような世界なのですがその世界は現在魔王と呼ばれるものにより、世界の危機に陥っています」
「まさか?」
「はい、なので彼方の世界からでは生まれても直ぐに死んでしまいやすいので、生まれ変わりを拒否する方が多く人口がどんどん減っているので、逆に此方からその世界に転生してもらうことでバランスをとっています」
どう聞いても選択肢があるようでない
「この世界で生まれ変わります」
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・・・・・・・・この状況はなんだろう?
「お願いします、お願いします!異世界転生を、異世界転生を選んでください!!」
女神ポーリカは今ではもう涙目で異世界転生を進めてくる
なんだろう、たまにテレビで見る、昔のサラリーマンが脳裏に出てくる
「いや、だってさっきの説明を聞いてたらそんな危険な選択肢選ぶわけないだろ?!」
「お願いします、今年ももう終わりなのに私の成績はまだ一件もないんです!」
なんだろう、女神のような美人・・・・、実際女神なのだろうけれど。この涙目で必死な顔を見ていると
最初に感じていた神々しい雰囲気は何だったのだろうかと思ってしまう。
「成績ってなんだよ、神様にもそんなものがあるのかよ?!」
初めは丁寧に話しかけていた(つもり)だが、この状態のポーリカと話しているともう、敬うとか丁寧に話かけるとかもう無理だ。
「大体、アンタさっきの説明でよく俺が異世界転生を選ぶと思えるんだよ、デメリットしかない選択肢の案内しかないじゃないか」
「え?」
「なんだよ2番目の天国行きなんて、天国という名の地獄みたいなところにしか聞こえないし、異世界転生したって、そんな危ない世界行ったってすぐに死んで終わりじゃねぇか!」
「そ、そうですね・・・・」
「そうですねじゃねぇぇぇぇ!!!、そんな選択肢なら、一番安全なこの世界での転生を選ぶわ!!」
「待ってください・・・・そ、そう、特典。異世界転生なら、すごいとってもすごい特典がもらえるんです!!」
「特典?どうせ、ロクでもないものなんだろ?」
「そんなことはありません。こ、これをを見てください」
どこからか、分厚い辞典のようなものを見せてくる
「この中には、異世界転生を選んでもらえる方に渡しているすごい力や、武具、才能が書かれています」
ほうほう
「きっとこれを見れば貴方の担当する子も今度こそは異世界転生を選んでくれる・・・はず・・・よ・」
「メモを読むなよ、てか誰の入れ知恵だよダメダメじゃないか、お前女神じゃなくて実は駄女神だったのか?」
「だ、駄女神じゃないです、駄女神って言わないでください!」
駄女神という言葉に何かトラウマでもあるのだろうか、涙目の瞳はさらに潤んでいく駄女神ポーリカ
というか、とうとう泣き出した。
しまった言い過ぎたかもしれない
「悪かったよ、言い過ぎた。因みに例えばとして、どんなものが貰えるんだ?」
「うぅ・・・・そうですね、なんでも切れる魔剣グラム・・・・はすでに貸出してますね、あとは・・・魔法の天才といわれる魔法を覚えるための補正を受けられる才能・・・も貸出してます・・ね。じゃ、じゃぁあとはですね・・・・」
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それから、しばらくカタログを捲るも良いものはすでに他の転生者が持ち出しているようで、碌なものがない。
「なんでも貫ける槍」
「矛盾という概念により、持ち出し禁止となりました」
「持ち主を守り続ける鎧」
「あ、まだ返却されていないようですね、ちなみに歌って踊れるそうですよ」
鎧が踊る?意味がわからない
「・・・・なにかすごいものを召喚使役できるもの」
「現在封印されています」
「逆に聞こう、何があるんだ?」
「そうですね、あ、これなんかいいですね。ジャンケンに負けない才能」
それでどうしろと?
「あー、うんやっぱりこの世界で生まれ変わるわ」
「あーーーーー待ってください。最後です本当に最後にですから、もうちょっとだけ待ってください!」
パラパラとカタログをめくるポーリカ、その時、栞のようなものが見える
「おい駄女神」
「駄女神じゃないです、じゃないんです・・・」
「その栞のページにはなにがあるんだ?」
栞を指さして伝える。いままで忘れていたのか天恵を得たとばかりに笑顔になるポーリカ
「あ、そうですそうです、アクア姉さまが言っていました。本当に困ったらこの栞のページを見てみなさい、きっと全て上手くいくわよ!って。あぁ、ありがとうございます姉さま!というわけで、さぁ佐藤さん見てください!」
ぐいぐい押し付けてくる、ち、近い近すぎて見えない
てかアクアってだれだよ。姉さまというからには姉なのだろうが、コイツの姉というのがすごく不安だ
「えーなになに?、悪運(EX)結果的にいいほうに物事が起こる・・・・次、超防御 攻撃が効かなくなる(敵味方共に)・・・・次・・・夢幻の剣世(空想の実体化)※ただし扱いは別途ステータス必須・・・無理だな、次、技能模倣(スキル模倣)・・・・etc,etc・・女神・・・・」
・・・・・・???ん???
「なぁ、女神って書かれているんだけど、これなんだ?」
「えーとですね、詳細説明には天界から特典授与者の認識内の神との臨時契約って書いてますね」
「つまり、俺の場合だとお前か?」
「そうなりますね、あとは佐藤さんが信仰している神ですね・・・だ、ダメですよ、いくら佐藤さんが若い男性だから仕方がないとはいえ女神をモノ扱いするなんて、ダメですからね」
ちらちらと視線をさまよわせながらモジモジしている。
「いらない」
「ナンデですか?!、私そんなにダメですか?」
選ばれたいのか、嫌なのかハッキリしてほしい、まぁ選ばないな
「んじゃ、次のこの技能模倣ってやつはどんなものだ?」
「ダメなんですね、私じゃダメなんですね・・・・・ダメダメ駄女神・・・・駄女神ポーリカ・・・るるるー」
「いいから説明してくれ、話が進まないだろ」
「佐藤さんは結構いじめっ子気質ですね」
そんなこと言われたのは初めてですがナニカ?
「えー、技能模倣。名前の通りとしか説明できないのですが・・・・」
「根本的にスキルとはなんだ?、こっちの世界でいう技能とは違うのか?」
「そうですね、違います、例えば佐藤さんは料理しますか?」
「まぁ、人並みぐらいには」
「例えばとして、佐藤さんが料理人というスキルを覚えたとします。その場合初めて作る料理でもそれなりの仕上がりになり、味もスキルを持っていない人が作るよりも美味しくなります。ちなみに、魔法などはスキルを習得したのちに詠唱といわれる魔法の安定を図るため、また発動しやすくするための呪文を暗記すれば使えるようになる。・・・・・といった感じですね」
「スキルを覚えるための制限はあるのか?」
「ええ、基本的には職業に対応したスキルしか覚えることができないのですが、冒険者といわれる最弱職についてはなぜかほかの職業のスキルを覚えることができます。ただこの場合本職の半分も性能が引き出せません」
「ほう、で肝心のこの特典だとどうなる?」
「他の職業でも【冒険者のよう】にスキルを覚えられるようです」
ふむ、なかなか悪くない特典のようだ・・・・というか他にあるものが地雷にしか見えない
「じゃぁ、仮にこの技能模倣ってやつを持っていく特典として、異世界だと言葉とか常識とか違うだろ?その辺りどうなんだ?」
「その辺りは大丈夫、私の女神パワーでなんとかしますから、言葉も文字も問題ありません!!」
胸を張って右手で胸元を叩く・・・ペタン。、、、見なかったことにしておこう
「最後に、生活資金はどうすればいい?」
「それは、転生後に日雇いの仕事がありますので、それをすればいいですよ」
「やっぱり異世界にはいかn」
「分かりました、分かりました!私のお小遣いを渡しますのでしばらくはそれで生活してください!!でもそんなにお小遣いないからその後は自分でなんとかしてくださいね」
なんだろう、お小遣いって、いろいろと心苦しいが貰えるものは貰っておこう
「じゃ、じゃあ、これを渡しますので、この書類に指をなぞって決定してください。それで異世界転生の転送を行います。」
財布?がま口財布かを渡され、一緒に書類を渡される。
焦っている様子から俺が異世界行きを断る前に押しきるつもりのようだ。
一応確認してみるが書類は日本語で書かれているので理解できた。問題は無いようだ
「なぞればいいのか?」
「はい、なぞると、そこが複写されるので。(確認しました)というところをなぞってください。じゃ、じゃあ転送しますから動かないでくださいね」
足元にファンタジーな魔法陣が現れて身体が宙に浮く、浮いたところで書類が粒子状になり身体に入ってくる
「今の粒子が特典になります、今回は物ではなく才能の類なのでこうなります。では、佐藤さん異世界でも体にお気をつけてくださいね。願わくば貴方が魔王を倒し勇者とならんことを!!それではいってらっしゃい!!」
そうして俺は異世界に旅立ったのだった。そして異世界に降り立って30分でこう呟いたのだ
「・・・・なんでやねん・・」