この憎たらしくも愛しい世界に祝福を   作:上坂

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まさかのアレがメインキャラ差し置いて登場
どうしてこうなった。誰かに見つけてもらうわけにはいかなかったのか?!

ダクネス「カズマ、いつまでも暖炉の前にいないでクエストに行くぞ」
カズマ「だって冬だし、寒いし、碌なクエスト無いし」
めぐみん「カズマカズマ、そろそろ今日の爆裂散歩に行きますよ!!」
アクア「ちょっとー、暖炉に入れる薪がもうないんですけどー」

つまり、そういうことです

誤字脱字、設定ミス等、ご意見感想お願いします


発見!!アクセルの街

「・・・・なんでやねん」

 

別に西に住んで居たわけでもないのに思わず出てしまったツッコミ

あの駄女神はそんな奴だったな

そう思わずには居られなかった

 

 

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光に包まれたあと、気がつけば草原にいた

ファンタジーとはなんなのかとも思ったうがよく考えたら現代日本にはこんな草原なんかあるわけないと気づく

「転送って、言ってたか?何で町じゃないんだ」

これはマズイ、非常にマズイ何がとか言わないが

「おいおい、どっちに行けばいいんだよ?」

ヤバイさすがに着の身着のままでこんな所に放り出されたら速攻で死ぬ死んでしまう!

いや、落ち着け佐藤一麻まだ最悪の状態だと決まった訳ではない。

「と、とりあえず現状確認を」

持ち物。

服、靴、財布(ポーリカの)以上!!

 

うん、これはヒドイ

軽く挫けそうになりながらも、このまま此処にいてもどうしようもないためとりあえず移動することに

 

とはいえ、目印になりそうなものもないので適当に歩きだす。

しばらく歩けばこの状況もなにか変わるだろう

 

 

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「や、やっと見つけた」

先程の草原から歩くこと数時間ようやく視界に変化が訪れた。

道と言っていいのかわからないが、漸くそれらしいものを見つけたので今度はこれを辿って行けば何処かに着くだろう、そう思った時

 

「ソコニダレカイルノ?」

 

何処からか声がした。

 

道の端に突き出ている出っ張った岩、そこに腰かけた緑髪の少女が、周りをキョロキョロと見渡していた。

 

こんな所に一人で?

おかしいと思いながらも話しかけてみないとどうにもならないと思い警戒しながら近づく。

 

「こんにちは、俺が言うのもなんですがこんなところで何をしてるんです、か」

近づいて気がついたのだが少女は右足の足首に怪我をしているようで、血の滲んだ包帯を巻き、それをチラチラと見ては痛そうに顔をしかめてる。

俺が声をかけて気づいたのか少女は上目遣いでこちらを見た。

 

なんだろう、俺は決してロリコンではないはず

いや、嫌いではないのだが決して変態ではないはずなのだが、なんだろうこの守ってあげなければという感情は

 

「ダレ?アナタハダアレ?」

「俺は佐藤一麻、旅をしているのだが道に迷ってしまって困っているところなんだ」

怖がらせないようにできるだけ優しく答えた

「ソウ」

だが、どうやら怖がらせてしまったようで簡単な答えが返ってきた

「足を怪我しているのか?簡単な処置ならできるかもしれないから見せてくれないか?」

 

「ダイジョウブ?」

「なんで疑問系なのか分からないが、まぁ大丈夫だろう。診た感じ血も止まっているみたいだし」

拒否されてはいないようなので、手当てしようと近づいた時気がついた。怪我しているように見えたのはそんな感じに見える、まるで木のような肌だった。

「怪我じゃないのか」

「ダイジョウブ?ダカラワタシカラハナレテ」

まぁ、ケガしていないなら構わないがどういうことだろう

「確かものすごい珍しい病気に樹枝病とかいう、体が木のようになる病気があったが・・・」

しかし、こんなにも全身が変化していると、普通は生きていられないはずだけど

「ワタシビョウキ?」

結構元気そうだ、とはいえすぐにどうこうとはならないだろうが放置していいわけない

「病気かどうか分からないから街にいって医者に診てもらおう」

「ワカラナイ、マチ?ドウスル?」

どうも、さっきからの反応が不自然な気がする、幼い言動が見えるが以外に頭がよさそうな・・・

違和感があるが気にしていても仕方がない、この子は保護して街の人間に相談してみるしかない、か

「えーっと、俺は街に行きたいんだがどっちに向かえば良いか知ってるかな?できれば君を保護していって病気かどうかちゃんと見てもらうべきだと思うんだが」

「ンー?」

ん、伝わってないのか?

「街に俺と一緒に行こう」

「ンー?マチ?ドコニ?」

言い回しが難しかったのかと思い、簡潔に言ってみるも伝わらない

「きみと・・・って名前聞いてなかったな、きみの名前はなにかな?」

「シラナイヘンナヒトニナマエヲイッタラダメッテイワレテル」

おっと、さっき自己紹介したけど流石にまだ知らない人扱いですか

いい教育されてますねお母さん・・・

「変な人じゃないよ、さっきも自己紹介したけど俺は佐藤一麻、旅をしているんだが道に迷っているんだ。君の名前を教えてくれるかな?」

「ナマエハナイ」

流石にこの流れでこれはないだろ?

 

 

 

 

「えー・・・・・、と、とりあえず君をどう呼べばいいかな?」

「ナンデモイイ」

「じゃ、じゃあ、ミドリと呼ばせてもらうね」

「ン」

拒否はされていなさそう。緑髪だからミドリ、うん安直だがイイネーミングだと思う

異論は受け付けない、本人が拒否していないのだから問題ないだろう。

 

「じゃあ、改めてミドリ一緒に街に行こう」

「マチッテナニ?」

そ、そこかーーーーーー!!

あーなるほど街を知らないのか、それは伝わらないはずだ

「えと、街っていうのは人がいっぱいいる場所のことかな」

「ヒトガイッパイ、・・・・エイヨウタップリ」

ん?どういう意味だ?お腹が減っているのか?

「そうだな、街までいってとりあえずゴハンを食べよう。なので人がいっぱいいるところを知っていたら教えてくれ」

「アッチ」

ミドリは一つの方角を指し示す。お、やっと、やっと指針ができた。これで街に迎える

問題は距離なんだが・・・・

「ちなみにどれぐらいでたどり着けるかな?」

「ワカラナイ」

why、どういうこと?

「なんで分からないのかな?

「ワタシズットココニイルカラ」

もしかしたら、ミドリは捨て子なのだろうか。だからと言ってそのまま置いていくわけにはいかない

「よしあっちだな、じゃあ行こうか」

そう言いながら手を差し出す、ミドリはおずおずと手を伸ばしてくる

徐々に近づく手と手、そして遂にミドリは俺の手を掴んでくれた。

「よし、じゃぁ行こうか」

「ン・・・ンン?」

なにか、不思議そうな顔をしているが、嫌がっているわけではなさそうだ。しきりに手のひら、甲、腕をペタペタして首を捻っている、もしかすると男に触るのが初めてなのかもしれない、少しくすぐったいが問題なければいい。

 

そして俺たちは出発した、いつ到着するか分からない街を目指して。

 

 

 

 

 

 

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結果として、初心者の街と呼ばれるアクセルの街にたどり着くのに1週間かかった

 

理由その1: ミドリの歩く速度が異常に遅い

 

最初は微笑ましく見ていたのだが、流石にどうにもならないと思い背負う、もしくは担いでいこうとしたのだが、ミドリの身体が想像以上に重くまた木化しているせいなのか本来の身長以上に足の部分が長くなっており、背負ったとしても体の一部が地面を擦ってしまうことになるため、長時間背負っての移動が難しかった。結果的に背負って進んでは休みがてらゆっくりと歩いて、また背負ってと延々繰り返しての移動となってしまった。

 

理由その2: 日当たりのいい場所に来ると【しばらくお待ちください】とばかりに移動を拒否される

 

なんだろう、やっぱり身体が木化しているからか光合成でもしているのだろうか?

ミドリに聞いても教えてくれない、ただ「アナタジャダメダカラ」と呟いていたのはなんなのだろう?

 

 

それでも、一人で歩き続けるよりは精神的にはずっと楽だっただろうと思う

ただ、この世界にきて殆ど飲まず食わずだったのに、倒れることもなく移動できたのは奇跡だと思う

我ながらよく生きていると考えてしまう。

不思議なことにミドリと手をつないで移動しているときは不思議と力が湧いてきて、夜明け前の寒さも気にならなかったような気がする

これが俗にいう父性というものなのだろうか?世の中のお父さんたちは凄いんだなと思いつつ

街に近づいて行く。

 




今回も読んでいただき有難うございます!
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