近鉄電車に乗って   作:天々座未来

2 / 2
遅くなりましたが、2号車です。


近鉄電車に乗って 2号車~南大阪線急行大阪阿倍野橋行き~

俺は上市翔。ごく普通の男子高校生だ。まあ、ちょっと鉄道ファンでアニメファンだから女子からはあまり相手にされないが。

でも、俺のちょっとしたウンチクは結構クラスの連中から受けている。

そんな俺だが、実は彼女がいる。え?二次元かって?そんなことはない。三次元だ。

俺は高田市が最寄り駅だから、急行に乗って阿倍野橋へ向かっている。

毎朝の乗車電で占いをするのが慣例だ。

古市駅に着くと、俺の彼女が現れた。

「翔、おは妖夢!!」

このちょっと変わった挨拶をするのが、俺の彼女、古市早苗だ。本当に清純な見た目なんだが、見た目に似合わず「鉄道オタク」なのだ。

「おう、おは妖夢。今日はラビットカーやからめちゃ運いいわあ。」

「あれ?6820が大吉じゃなかったの?」

「ラビットカーは超大吉じゃい!」

ラビットカーとは、本来は6800・6900系と言う高加速車両の事を指すのだが、吉野線開業100周年記念に6020系の一編成が復刻塗装を纏っているので、俺はこの編成を「らっビットカ―」と呼んでいる。

そんなことを考えていたら、列車は道明寺名物の急カーブを曲がりだした。

「しかし、このカーブも慣れないなあ。中高と通っているのに。」

「でもさ、減速して再加速するから、私ら鉄には『美味しい』んじゃないの?」

「おいおい、古市、女の子の発言じゃないぞ、それw」

「あとさ、今度お前の父さんに言ってくれよ、朝の急行全部8両にしろって。それか、さくらライナーとかの送り込みを学生貸し切りにしろって。」

古市の父親が南大阪線の運転士なのは彼女から聞いていた。

「私のお父さんにそんな権利なんてありません。お父さんはあくまで『運転士』なんだから。それに、阿倍野橋行きばっか増結したら、吉野方面の車両足りなくなるし、特急車を学生貸切とかにしようものなら、それこそ上尾事件の二の舞になるわ。」

彼女の説教で俺は思わずしょげてしまった。やれやれ。裏事情はよおわからん。

 

そして、列車はゆっくりと大阪阿部野橋駅3番乗り場に滑り込んだ。

今日は少し余裕があるから、少し待ってから改札に行こう。混雑は苦手なのだ。

 

「ジャ!」

 

終着駅名物「電磁直通ブレ―キの排気音」が聞こえ、ドアが開く。

幼少期はこの音が苦手だったが、今は結構「いい音」に聞こえる。我ながら大人になったものだ。

俺は古市をラッシュの波からかばうようにわきに立つ。

さすがは近鉄一の乗降客数を誇る阿倍野橋駅。ラッシュの混雑は尋常ではない。

そして、人通りが少なくなった所で、特急電車の前に立って2人でつぶやく。

「今日も一日、頑張るぞい!」




いかかでしたでしょうか?久しぶりなのでグダグダです。
申し訳ないです・・・・・。
今回出てきた上市君の名前の由来は「大和上市」駅と、男の子らしい(?)名前をということで「翔」です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。