この魔王討伐後の日常に祝福を!   作:くらむちゃうだー

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あらすじにも書いてあると思うのですが前の作品をところどころ少し変えたものです。
前のものから読んで頂いていたかたには本当に申し訳ないことをしたと思っております。
一度消してまた書き直しをしているということなので処女作というのは変かもしれませんがストーリー自体はほとんど変わらないので処女作として見ていただいたほうが良い駄文っぷりとストーリーです。
たまに原作との矛盾が生じてしまうこともあるかもですが、そうならないように気を付けますので暖かい目で見守っていただけると幸いです。



この魔王討伐後の転生に祝福を!

目の前にある豪華な椅子を見ながら俺は心の底から呟いた

「ここ…何処?」

俺が座っている椅子と目の前の豪華な椅子しかないだだっ広い空間に俺の声が響く。

すると何処からかコツコツと足音が聞こえてきた、足音の主はこちらを見ながら透き通るような綺麗な声で今のこの状況を説明してくれた。

「夜間 祐樹さん、ようこそ死後の世界へ。私は、貴方に新たな道を案内する女神、アクア。貴方は、不幸にもつい先程亡くなりました。短い人生でしたが、貴方の生は終わってしまったのです」

俺と同じくらいの歳と思われる女の子の言った普通では考えられない状況説明を受けて、俺はだんだん死ぬ直前のことを思い出していた。

 

******

その日も俺は、いつも通り学校に行き、授業を受け、友人と共に帰路についた。

いつも通りの帰り道、俺は友人と話をしながら横断歩道を渡っていた、信号の確認もせずに…。

そんな俺達を照らす夕日の明かりを、何かが遮りそしてーーーーーーー。

 

 

 

あぁ、完全に理解した…俺は…死んだんだ…

俺は、状況を理解すると同時に浮かんだある疑問を目の前の女神、アクアに尋ねた。

「…聞いてもいいですか?」

アクアは、質問をしようとする俺に無言で先を促した。

「俺の友人…佐山 敦也は、どうなりました?」

その質問を受けてアクアは、はっきりと答えた。

「亡くなりました、トラックに轢かれて即死です」

その答えを受け俺は、罪悪感と後悔に潰されそうになる。

「まぁ、貴方が居なければ彼はもっと早くに亡くなっていたのですが」

俺は、女神の言葉にギョッとする。

今こいつなんて言った?

そんな俺の反応を見てアクアは優しい微笑を浮かべながら言葉を続ける。

「二年前、貴方は階段から落ちそうになった彼を助けて腕を骨折しましたよね?本来ならば、彼はその時に亡くなっていました。それが今回は逆になっただけのこと…そんなに落ち込まなくてもいいとおもいますよ」

何この可愛い娘!俺を心配してくれてんの?嫁にしたい!……ん?今回は逆になった?それってどう言うこと?

俺は、何と無く気になった部分を素直に聞いてみることにした。

「あの…今回は逆になっただけってどう言うことですか?俺の死因って敦也と同じトラックに轢かれて死んだっていう事故死ですよね?」

それを聞いたアクアの表情が不思議そうなものに変わり、当たり前の様に否定を入れてきた。

「いえ、トラックに轢かれたのは佐山さんだけですよ?貴方は佐山さんにつき飛ばされてトラックには轢かれませんでした」

えっ…それってどう言う…

「じゃあ、俺の死因って…?」

俺の呟きを聞いたアクアは自らの横にある本のページをペラペラとめくると、肩を震わせながら俺の死因を説明し始めた。

「友人につき飛ばしされてバランスを崩し転倒し、そこに近くのグラウンドから硬式野球ボール飛んできて頭にクリーンヒットした後にそれをトラックに轢かれた衝撃だと思いそのまま心臓麻痺って書いてあるわね。ぷっ…、あははははははは!私、長いことこの仕事やってるけれどこんな面白い死に方したのカズマさん以来なんですけど!プークスクス‼︎」

もはや大爆笑である。

なっ…なんだこいつ…前言撤回だ!初対面の女神に対してなんだが、超殴りてぇ…ってか誰だよカズマさんって!

「っと、最近カズマに雑に扱われてるからちょっとイジワルに熱が入りすぎちゃった。ごめーんね!」

こいつ、謝る気あんのか?

俺は、そんな怒りを押し殺しアクアの方に向き直ると話を進める。

「それで、俺はどうすんの」

先程までの緊張感など、もはや欠片も無いため俺はいつの間にかタメ口になっていた。

「あぁ!危ない危ない、仕事を忘れるとこだったわ!そうね、まず貴方には三つの選択肢があります。一つは人間として生まれ変わり、新たな人生を歩むか。もう一つは、天国的なところに行っておじいちゃんみたいな暮らしをするか。そして最後の一つは、記憶と肉体はそのままで異世界に行って異世界で暮らすか!どれがいい?」

普通に考えれば後の二つの内どっちかなんだろうが…

「あの、天国的なところとは?」

「あぁ、二つ目の選択肢はオススメしないわよ。実は、天国ってのはね、貴方達が考えているほどいいところではないの。ゲームも漫画も何もないのよ。そこに居るのは、貴方より先に死んだ先人たちの魂だけ、それにそもそも魂だけで肉体が無いからえっちなことも出来ないしね。」

となると、三つ目がいいのか?それならそれで聞かなければならない事があるな…

「あの、俺って異世界の言葉とか大丈夫ですかね?それに異世界って言う程だからやっぱりモンスターとか居るんでしょ?そんなのにあったら俺、多分一瞬で死ぬよ?」

「大丈夫よ、異世界語は私達神々の親切サポートによって一瞬で習得が可能だし、そう簡単に死なれないように一つだけ何か好きなものを持って行かせてるの。例えば、強力な武器や防具だったり凄い才能だったりね」

それだけ聞くといい感じじゃないか。

「なるほど、その移住特典で魔王やらを倒してこいってことか?」

俺の問いに対しアクアは、何言ってんの?というような顔をし、

「違うわよ?魔王は、ちょっと前にカズマさんが倒しちゃったもの。貴方達を異世界に送るのは、魔王がいた時に向こうの冒険者が激減しちゃったからその数合わせみたいなものよ。あ、異世界に行くのならさっさと選んじゃって」

そう言ってアクアは、カタログのようなものを手渡してきた。

…なんっだよそれ!ってかカズマさん英雄かよ!妬ましい!

俺は、苛立ちを隠さないまま適当にページを開き、適当に指をさした。

「ほら!もうこれでいいよ!どうせ俺は数合わせだからな!」

「ハイハイ、じゃあ魔法陣から出ないように立ってて。ん?これ魔法作成の才能ね。あんたなかなか渋いの選ぶわね。これ選ぶ人結構珍しいのよ?」

さっさと行こうとする俺に対してアクアが、要らない情報を教えてくる。

「そんな情報別に要らないんだが…ってうわ!」

俺の身体が浮いた…ナニコレ…ってかドンドン上がっていってるんたけど!

「うんうん!予想通りの反応ね!さぁ!旅立ちなさい勇者よ!………この先なんだっけ?…まぁいいわ、行ってらっしゃーい!」

身体が浮いて困惑している俺に対してアクアが一方的に言い放つと、俺の目の前は光で真っ白になった。

 




ここまで読んでいただきありがとうございます!
誤字脱字は見つけ次第教えてもらえると嬉しいです。
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