西暦2017年神奈川県のとある川沿いにある橋の下にあった謎の入り口。都市伝説のうちの1つであり、中は異世界、入ると帰ってこれないなどの情報が書かれていた。その都市伝説で殺された佐藤大輔の真実を探るためシンと紅は異世界へと入る。その先にはまさしくファンタジーな世界が広がっており、そこにはいたるところにモンスターがおり彼らの行く手を阻む。絶体絶命のなかシンは自らをおとりにモンスターに立ち向かっていくのであった。
「モンスターたち、俺が相手してやる。うぉぉー」
シンは迫ってくるモンスターのひっかき攻撃を避けながら竹刀で顔面を強打していく。シンは頭も天才だが、スポーツも万能で数々の大会にとびこみで参加しては優勝したりしているまれにみぬ才能の塊である。
「なかなか数が多いな、だけど簡単には死なないぜ」
シンドバッドは地面に落ちていた木の棒を持ち、竹刀で攻撃をさばきながら木の棒で殴打している。ときたま石を思いっきり投げたりしながら徐々に後退していく。そのころ、紅はおくの扉にたどり着いていた。だが開かない。よく見ると鍵穴があり、それを開けないといけないみたいだ。
「シン君。この扉鍵が必要よ。どこかに鍵があると思うわ」
シンは嫌な汗をかく。そして思う。この手の扉の鍵は大抵ボスを倒して手にいれるのではと。もしそれが本当であればかなりきつい。辺りを見渡しても宝箱みたいなのはない。隠し通路でもあれば別だがそんなものを探してる余裕がない。
「これはかなりきつい。あのモンスターのどれかが鍵を持っているに違いないってうぉっ」
シンはとっさに右に避ける。ふりむくと鉄パイプみたいな謎の棒が地面にめり込んでいた。それを投げたモンスターを見るとゴリラのような見た目で首に何かをぶら下げていた。シンが竹刀でさばきながら目を凝らしてみると鍵であった。
「まじかよ、あのゴリラから奪わなきゃ先に進めないとか。今の武器じゃ太刀打ちできない。ん?武器」
シンはニヤリと笑うと先ほど自分に投げてきた棒をつかみ、引っこ抜く。するとそれは先端がとがっており、槍のような武器であった。素材は鉄みたいだ。
「あんたらがくれた武器があれば勝てる」
シンは次々とモンスターを殺していく。その姿を紅は不安げに見る。シンはついにあのゴリラモンスターの前までたどり着いた。近くでみると巨大でこの槍で倒せるかは微妙だがやるしかないと覚悟を決める
「おい、ゴリラ、いくぜ」
シンはゴリラの回りを走りながら、ストックしておいた手頃な石をまずは投げつける。ゴリラはたまらずガードするがそれがシンの狙いであった。ゴリラの視界がふさがった直後に一気に近付き、鍵をもぎ取ろうとするがゴリラがとっさに暴れだし、不意をつかれたシンは吹き飛ばされる。
「っくそ、あとちょっとだったのに」
シンは吹き飛ばされたことで全身を強く強打し、いたるところから血が出ている。それほどまでにゴリラの力が強いのである。
「さて、どうするかな」
シンは竹刀と槍を構えながら悩んでいた。だがゴリラは待ってはくれなかった。完全に怒ったのか、シンにむかって突撃してくる。それもかなりのスピードである。
「やべっ、あいつ怒ってやがる」
シンはゴリラから距離を取りながら、痛む身体に鞭を打って走る。何かしら方法があると。するとシンはあることに気づく。このエリアの土はかなり柔らかく、槍もさっきは深く地面に刺さっていた。そのことからシンはいちかばちかにかける。
「紅さん、お願いがある。穴を掘ってくれ」
紅は突然シンから穴を掘れといわれたが穴をほるスコップなど持ってきているわけはなく、どうしようか悩んでいた。だがここであることを思い出す。そういえばさっきの死体のそばにシャベルがあったなと。おそらく前の人が武器として持ってきたのかあるいは発掘するためにもってきたのか今はどうでもいい。とにかくシンが危ないならとりあえず穴を掘ることにした。
「シャベルはたしか、あそこにあった」
紅はゴリラに見つからないように草村に隠れながら穴を掘っていく。シンはその様子を片目でひろいながら、ゴリラの猛攻をなんとか耐えている。ゴリラは暴れまくってつかれたのかいきなりよろけて後ろに倒れる。シンはチャンスと思い、一気に近付き、槍をゴリラの顔面にむかって思いっきり投げる。だがゴリラは顔をずらすことでそれを避けてしまった。シンはまさか避けられるとは思っていなく、ゴリラは先ほどの槍を取りに行くためにシンに背を向ける。
「このままではまずいな」
まさしく絶体絶命のピンチであった。
モンスターの名前がいつのまにかゴリラになってますがご了承ください。