運命の子   作:ほんさん

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休みの日以外は基本1日1話更新でいこうと思います。


第6話 迷宮の出現

西暦2017年神奈川県に出現した第1の迷宮バアルを攻略してしまった海王シンは紅とともに元の場所に戻ってきた。だがそこにはとある人物が待ち受けており、世界もまた混乱していたのであった。

 

 

「どうやら攻略できたみたいだね」

 

 

シンと紅の前に現れた謎の青年は何があったのか全てを察しているようで紅にはこの人物が誰かは分からなかったがシンは知っていた。

 

 

「まさかユナンなのか?」

 

 

その言葉には青年も目を見開く。

 

 

「シン君知ってるの?」

 

 

紅はシンがいうユナンという人物を見るが自分には見たことも聞いたこともない人物であった。バアルと出会ってからシンは少し大人びたような違う人物になったようで少し距離を感じていた。

 

 

「いや、知らないが記憶を見た。バアルから力をもらうとき一瞬だが、これの元の主の記憶がね」

 

 

シンは手元にある武器を見て語る。青年は納得したようで彼らに語り出す。

 

 

「なるほど、まさか記憶を戻したのかとちょっとビックリしたよ。自己紹介が遅れたね。僕の名前はユナン。かつてはマギと呼ばれた人物さ。さて、迷宮から戻ってきておつかれだとは思うんだけど君達がここに入ってからすでに3ヶ月はたっていることは知っているかい?」

 

 

シンと紅は驚愕する。無理もない体感的には数時間という認識であったからだ。紅はユナンと呼ばれる青年に質問する。

 

 

「ちょっとまって本当に3ヶ月もたっているの?そんなの信じられないんだけど」

 

 

まぁそれが普通の反応である。

 

 

「信じられないのは無理もない。でも事実さ。今はもう7月。君達がこの迷宮にはいって攻略してからもうそんなに時間がたっている。さて、本当はもう少しのんびりしてもいいんだけど今の状況を説明したいからね。君たちを僕の家に招いてあげるよ」

 

 

そういうとユナンは杖を振りかざす。すると、シンと紅、ユナン、荷物全てがその場から消えた。残された橋の下には何もなかったかのように静かになった。次に目が覚めるとどこかの別荘のような家の中であった。シンと紅は今まさしく超常現象を目の当たりにし、何が起こったのかと呆然としていた。

 

 

「さて、ではまず君たちのことについて話すよ。君達は今行方不明扱いになっている。無理もない。3ヶ月もたっているからね」

 

 

シンと紅はそうなんだとまだちゃんと飲み込めていないようだった。ユナンは続けて説明する

 

 

「まぁそのことについてはいいとして、今世界は混乱している。」

 

 

「混乱?」

 

 

紅が疑問を返す。世界が混乱するといえば経済の崩壊や戦争といったことが真っ先に浮かぶ。

 

 

「そう。君達があの迷宮を攻略したことで今世界各地に次々と迷宮が出現したのさ。そしてすでに何百という人が挑み、死んでいる。迷宮攻略者は今のところ君たちだけだ」

 

 

シンと紅はあんな危険なのが世界にたくさんあり、すでに人が死んでいると聞かされ、あの迷宮はいったいなんなのかを知りたくなった。

 

 

「迷宮っていったいなんなんだ?」

 

 

シンはユナンに質問する。

 

 

「迷宮とはいわゆる古代の異物。僕達マギが自由に出現させることのできる代物さ。迷宮にはそれぞれ主であるジンがいて、攻略できれば絶大な力を手にすることができる。そのバアルみたいね」

 

 

シンはこれの使い方を知っていた。

 

 

「その力は金属器と呼ばれる。君ならその使い方はわかるだろう?」

 

 

「あぁ」

 

 

「金属器の力を使えるものはほんの一握りの人物だけ。誰もが使えるものではないんだ。それと1つの迷宮で一人のみ。これもルールさ」

 

 

「そうみたいね」

 

 

紅はあんな思いをしたのにも関わらず何も得ていないことになんで何もないのよと愚痴っていた

 

 

「そのかわり、シンが望めばその力の一部を使えるようになるよ。それを劵属と言い、王の従者が持つべき力というところかな」

 

 

「シン君」

 

 

紅はシンをジーっと見つめる。シンはとっさに話題をずらす。そのことに紅は頬をふくらますが。

 

 

「とりあえずは分かった。で、俺たちはどうしたらいい」

 

 

「本来であれば君たちの好きなようにって言いたいところなんだけど、ちょっとそういう話じゃなくなってね。近い将来別の世界からとんでもないものがやってくる。それに太刀打ちできるのは君と同じく王の器を持つ金属器使いだけ」

 

 

「つまり、仲間を作れということか?」

 

 

ユナンはそうなんだがといいずらそうにしていた。

 

 

「この時代は平和すぎてね。僕が知る限りこの時代にはシンを除いて二人しかいないんだ。」

 

 

紅はその人数の少なさに驚く。

 

 

「ちょっとまって、迷宮はたくさんあるのにそれをクリアできるのがシン君と後二人しかいないということ?それじゃその脅威に太刀打ちできないんじゃ」

 

 

シンはあることに気づく。

 

 

「さっきユナンはこの時代にはといった。つまり、この時代じゃなければいるということなんだな?」

 

 

「そうだよ。さすがはシン。今ので気づくとは流石だよ。そう、この時代にはいない。けども過去にはいるんだ。そして、迷宮は過去にも出現している。かつての君が攻略した迷宮もね」

 

 

シンと紅が攻略したことにより、世界には迷宮がたくさん出現した。マギ、ユナンの話によると近い将来異世界から災厄の敵が現れるという。シンと紅はその敵に立ち向かうことができるのか。今、物語が始まる。




次回からもおたのしみに。
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