八幡くんの異世界無双記   作:カモシカ

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一話 転生

『どーもこんにちは!女神だよ!突然だけど君死んじゃったんだよねー』

「……は?」

『かくかくしかじかという訳でチート能力とか色々特典あげるから異世界転生して神様の暇潰しよろ!』

「まるまるうまうま……じゃねえよ意味わかんねえよ」

『ちなみに拒否権は無いよ!というわけでー、レッツゴー!』

「は?……はぁ!?」

 

 

****

 

 

と、いうわけでやって来ました異世界。何これ、夢にしては随分とリアルだしがっつり痛覚働いてるんですけど。女神というのも分からんが俺が死んだというのはどういうことか。まあどこぞのラノベよろしく可愛い妹も毒舌美少女の知り合いもアホの子の知り合いも居た訳ではないし未練なんか無いと言えば無いのだが。

 

まあ先ずは周囲の確認をしよう。チート能力だの特典だの何だの言ってたが良く分からんし。

と、先ずは周囲を見渡してみる。どうやら俺は森の中に居るらしい。周りは木々に囲まれ、少し広場のようになっている場所だ。その中心に俺は座っている。ふと足元を見ると、何やら紙切れが落ちている。それを拾って読んでみると……

 

『どーも女神だよ!いきなり転生させちゃってごめんね?まあ一々説明してたら丸一日かかっちゃうから省くけど、君は神様の暇潰し係に選ばれました!いえー!どんどんぱふぱふ!まあそのお礼と言っちゃ何だけど色々特典あげたから頑張ってねー。ちなみに、時々神様の試練が発生するから気を付けて?まあ気を付けてどうにかなるわけじゃ無いけど。ちなみに特典とか能力とか確認するときは頭の中でステータスオープンとかなんとかそれらしいことを呟いてね。じゃ、そういうわけで頑張ってー。 女神』

 

「はあ……」

 

いや、もう意味分からん。夢にしてははっきりし過ぎだしやっぱ現実なのか?まあ何が起こるか分からんし、一応ステータスとやらを確認しておこう。決して厨二ゴコロをくすぐられたわけでは無い。

 

《ステータスオープン》

 

書かれていた通り頭の中で呟くと、視界に半透明のタブレットのようなものが重なる。……わぁお。

 

 

比企谷八幡 Lv.100

 

種族:ヒューマン

 

HP:80793(+2500)

MP:59631(+3000)

AP:75294(+2700)

STR:49852(+1500)

DEF:65233(+1500)

AGI:78432(+2900)

MEN:34673(+2500)

MATK:81329(+10000)

MDEF:89117(+10000)

 

称号:【渡り人】【超越者】【ぼっち】【永久欠神(笑)】【専業主夫志望】

 

スキル:【共通言語】【自動防御Lv10】【自動再生Lv10】【魔力自動回復Lv10】【看破Lv10】【隠蔽Lv10】【感知Lv10】【妨害Lv10】【魔力操作Lv10】【魔法付与Lv10】【蘇生Lv10】【飛行Lv10】【武具召喚Lv10】【魔具召喚Lv10】【身体強化Lv10】【精神強化Lv10】【魔力強化Lv10】【状態異常耐性Lv10】【火炎魔法Lv10】【氷結魔法Lv10】【雷撃魔法Lv10】【烈風魔法Lv10】【土石魔法Lv10】【暗黒魔法Lv10】【光明魔法Lv10】【転移魔法Lv10】【重力操作Lv10】【詠唱破棄】【高速思考Lv10】【結界Lv10】【並列展開Lv10】【念話Lv10】【限界突破】【千里眼Lv10】【地獄耳Lv10】【改変Lv10】【偽装Lv10】【魔力吸収Lv10】【治癒Lv10】

 

所持金:0G

 

 

……お、おう。何だか悪意を感じる称号があるがまあそこは良い。というかそれ以外が意味分からん。いやまあ書いてあることの内容は分かりますよ、ええ。俺だって男の子だし。

というかこれどうやって使うのだろうか。レベルとかなぜか100だしそうそう死なないんだろうが、それでもひょっこり魔物とか出てきたときに殺られないとも限らない。いやまあそもそも魔物とか居るのか分からんけど。

と、そこまで考えた瞬間突然激しい頭痛に見舞われた。何かを無理矢理捩じ込まれるような不快感が頭の中を這いずり回り、声にならない悲鳴を上げる。いっそのこと気絶でも出来た方が楽かもしれないが、どういう訳か意識が遠退いて行くことは無い。

そしてその激痛や不快感と同時に、様々な知識が流れ込んでくる。【スキル】の使い方。この世界での常識。そういった本来この世界に生まれた者なら誰でも知っているであろう知識を俺もまた得たのだ。

 

『やっほー』

「!?」

 

そんなことを考えていると、突然頭の中に声が響く。驚いて回りを見回すも誰も近くには居ない。

 

『そりゃあ頭の中に直接話しかけてるもん』

 

何だと、心を読んできやがる。というか、

 

「……お前さっきの自称女神かよ」

『自称じゃないもん、ほんとに女神だもん』

「あーはいはい申し訳ありません女神さまー」

『よろしい』

 

良いのか。すごい棒読みだったが。

 

『いーのいーの。さて、さっきも説明した通り、君には神様の暇潰しに協力してもらいまーす』

「は?え、やだめんどい。つーか頭痛い」

『じゃあ冥界でブラック労働する?』

「それもやだ。働きたくない」

 

何だよブラック労働って。字面が怖すぎる。どこか知らないけど頑張って冥界の皆さん。

 

『まあ君一回死んでるから、自由に生活する代わりに神様の暇潰しに協力するか、冥界で働くかしか無いよ?』

「是非とも協力させて頂きます」

 

……はっ!働くことへの拒絶反応で反射的に受けてしまった。まあ自由か労働かと言われれば自由を選ぶので当たり前か。

 

『さんくすー。という訳で、君は神様の暇潰しに協力し自由を得ましたー。神様の暇潰しは試練という形でステータス画面に通知されるからチェックしてねー。ではでは、健闘を祈るっ!』

 

そう告げると、女神(自称)の声は聞こえなくなった。と、頭の中に小気味良い鈴の音が鳴る。これが通知だろうか。そう思い開いたままになっていたステータス画面に視線を落とす。するとそこには、

 

 

神様の試練:魔物から皇女を守れ! 制限時間 5分59秒

 

 

と表示されている。それを俺が認識した瞬間、遠くから微かに悲鳴が聞こえてきた。

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