※修正中。幼馴染を守っていたら、少しだけ人間卒業していたらしいです。   作:奈々歌

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この辺りまでは更新早いです。他のもあるので、頻度低下します_(._.)_

それではどうぞ!


よく知ってはいけないような力って聞くけど、実際に体感すると凄く怖いものなんだね。

 

入学式が終わり体育館から退場した後、鞄を持ち、蒼一は掲示板を見に校舎から出ていた。

 

昇降口へと続く道を朝とは逆に歩いている時、ポケットに入れていた携帯が振動する。携帯を開いてみるとどうやらメールが届いたようだ。差出人は勿論杏。

 

件名は「こっちは終わったよ!」だ。

 

こちらの入学式が終わったのとあまり時間は変わらなかったようで向こうも終わっていたみたいだった。寧ろ、杏の学校の方が早かったのかもしれないな。

 

そんなことを思いつつ、蒼一は杏にメールの返信を送る。

 

件名。「こっちも今終わったから、今から向かう」と。

 

メールがしっかりと送信されたことを確認すると、蒼一は携帯をしまい、掲示板へと再び歩きだしていた。

 

掲示板に貼られていた紙を見ると、俺が在籍するクラスは一組のようだ。特に興味はないが。

 

一応メモをしておき、その場を後にして行く。これから杏の学園に向かうのだ。普通に向かって行っては一時間掛かる。急がねば。

 

蒼一は来た時同様、屋根伝いに走って行った。だから俺は普通の高校生ですからね? 皆も出来るでしょ? 杏は出来ないって言ってたけどさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ、蒼ちゃん。早かったね!」

 

蒼一が天之御船学園に到着すると、杏は校門の所に寄り掛かりながら待っていた。

 

「悪いな、待たせて」

 

「ううん、蒼ちゃんの学校遠いから仕方ないよ。でも出来れば一緒の高校になりたかったね」

 

俺は受験で杏と一緒にここを受けていた。だけど、結果発表で俺の受験番号は載っていなかったのだ。まぁ、俺そんなに頭良くないし………。

 

そんな事があり、俺が通う学校は第二志望であった滑り止めの高校。他の高校を選んでしまうと電車通学となってしまう為、そこを選んだ。杏のこともあるからな。

 

「それこそ仕方ないって。ここ名門校だからな」

 

学問、スポーツの才能を飛躍させることに重きを置いていると言われる天之御船学園。杏には悪いが、彼女は特別頭がいい訳でも得意なスポーツがある訳でもない。それなのに―――。

 

「なんで私受かったんだろうね?」

 

「さぁ?」

 

二人は仲良く首を傾げ、笑っていた。

 

「まぁ、帰ろうぜ。途中コンビニでお菓子でも買って、入学パーティでもするか。俺の奢りだぞ?」

 

「本当!? わーい!」

 

子供のようにはしゃぐ杏の頭を撫でて微笑を浮かべる蒼一。内心、杏の頭撫でる事多くなってんなと思うのだった。

 

 

そんな二人の姿を校舎から『偶然』視界に捉えていた人が一人。

 

「あら、あの子は確か………。どこかで会ったような………」

 

その後、何かを思い出したのか、不敵な笑みを浮かべていたのをまだ二人は知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰り道、学園から家まで丁度半分と行った所にコンビ二が一件立っている。二人は中に入り、お菓子、飲み物を買っていた。

 

杏は蒼一の持っている買物カゴにお菓子をバンバン入れてくる。嬉しそうにしてるから全部買ってあげますけどね。可愛いし。

 

杏が飲み物を選びに行っている間、蒼一は雑誌コーナーで立ち読みをしていると、目の前の通学路となっている歩道を杏と同じ天之御船学園の制服を着た生徒達が通っていた。

 

何人か仲良しグループなのだろうか、それぞれ固まって帰宅している様子。でも、あれだな。なんか、制服のスカーフにある刺繍ごとに固まっているような………。

 

あれで学年が違うとかなのかな?

 

杏は―――、四つ葉?

 

「蒼ちゃん、これもいい?」

 

杏が持ってきたのは「イチゴ・オレ」。杏が好きな飲み物の一つ。

 

蒼一は読んでいた雑誌を元の棚に戻し、杏の持ってきた飲み物を買物カゴに入れると、もう一杯まで詰め込まれているカゴを見て苦笑しつつ、レジへ会計しに向かった。

 

「なぁ、杏。その刺繍って何か違いがあんのか? 学年分けとか」

 

杏のスカーフを指差し尋ねる。

 

「え? そんなことないと思うけど………。入学式の時、周りに刺繍が違う子もいたから」

 

「そっか。じゃああれはクラス分けか何かかな」

 

さっき見ただけで三種類はあった。炎をモチーフにしたようなのと、万年筆の先っぽみたいなのと、杏と同じ四つ葉だ。

 

となれば、学年が上がってもクラス替えとかはない感じなのかな? 杏は小中とクラス替えで仲の良かった子が違うクラスになると寂しがっていたから、それならそれで。杏の性格上、すぐ仲良しが出来るからな。

 

「どうかしたの?」

 

「いや、何となく気になっただけ―――、って、金額おかしいだろ!?」

 

レジの表示には「二万五千円」と出ていた。どんだけ入れたんだよ、このお嬢さんは………。まぁ買いますけど。ああ、お小遣いが………。

 

今月買いたかった本は何冊か諦めようと、蒼一は心で泣く。

 

『ご利用、ありがとうございましたー』

 

店を出ると、両手に大きな買い物袋を抱えた蒼一の隣で、ついでで買ったドーナツを頬張っている杏。

 

両手が塞がってるから『危険』に合わなきゃいいなと思い帰路につくのだった。

 

何か伏線見たいなのを立ててしまった気がするが、特に何も起きなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

杏の家でプチパーティをした後、自分の家に帰宅した蒼一は風呂から上がり、リビングでテレビを見ながらくつろいでいた。すると、インターホンが鳴らされる。

 

(こんな時間に誰だろう?)

 

時計を確認すると、長短の針は十時を差している。もうかなり遅い時間だ。杏の家に忘れ物をした覚えもないし、誰だろうか?

 

少し不審に思いながらも蒼一は玄関に向かい、ドアの覗き口から外にいる人物を窺う。どうやら宅配便の人のようだ。

 

変に警戒し過ぎたかとドアを開けると、「夜分すみません。至急のお届け物でしたので」と申し訳なさそうにまだ若い配送員の青年が手渡してきた。

 

蒼一は受け取り書に判子を押し、お届け物を受け取る。

 

一枚の手紙と小包がセットで届いた。

 

リビングにそれら二つを持っていき、まずは手紙の内容を確認する。至急のお届け物ってのは何だろうか?

 

「何々、………。なんだこれ?」

 

『あなたには明日から「天之御船学園」に通って頂きます。あなたの通うはずだった学校には話は通してありますのでご安心下さい。既に支払ってしまった物などはこちらで返金致しますので。どうやったかは秘密ですけど。詮索するのはお勧めしません。それでは明日からよろしくお願いいたしますね。天之御船学園、教員・小平より』

 

「ははっ………。何か裏で知ってはいけない力が働いているような気がするのは俺だけだろうか………」

 

手紙をテーブルに置き、今度は小包の方を恐る恐る開けてみると、丁寧に梱包されている制服が入っていた。何故かサイズも合っている。刺繍は―――、四つ葉か。杏と同じクラスってことでいいのかな?

 

「まぁ、杏と同じ学校に通えるんだ。良い方向に考えよう………。なんか怖いけどな」

 

その後、杏にこの事を電話で伝えると、喜んでいたのは言うまでもない。大きな音と共に。

 





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