一人の男の復讐は全宇宙の運命を左右するものとなるのだった
亜空間
「さてと…『俺の計画』を実行するために色々と準備が必要だな 何しろ相手が相手だからな…」
現実と隔離された空間を作りその中で男は独り言のように呟いている。
「まずは共に闘ってくれそうな仲間を集めるとするか」
そう呟いた後に男は亜空間から姿を消した
別の世界
『見たか?これが神の力!これこそが正義!神が人間に与えし罰なのだ』
皮膚が緑色で尖った耳、白髪でゴクウブラックが着ていたタートルネック・長袖の黒いインナーの上に灰色の武道着姿。足には白いブーツを履いている
絶対神を自称するその者の名はザマス
ザマスが見下ろす先ではザマスに闘いを挑み敗れた多くの戦士達が倒れ伏している
『よく聞け。我はこの身で世界を照らす太陽なり。
そしてこの輝きが正義と知れ。
このザマスこそが宇宙の知恵、宇宙の法、宇宙の力なり。
この光差すところより消えよ』
ザマスが片手から放った光線はこの世界を覆いつくし滅ぼした
『フフフ…。
力も知恵も炎も光も全て神の下に戻る。
人間の暴力にまみれ汚れた世界は神の神による理想の世界に生まれ変わるのだ。』
誰も生き物が存在しなくなった世界でザマスは呟く
『この世界も私の手によって浄化された…そろそろ次の世界に行くと』
「よおザマス」
ザマスは背後から声がしたので振り向くと謎の男性が居た
『何だ?何者かは知らんが私の名を気安く呼ぶなど無礼千万
謎の男性はザマスの言葉を遮るように発言する
「俺に協力しろ」
『貴様、誰に口を訊いているのか分かっているのか?』
ザマスは謎の男性の態度に不満を持ったか手を翳す
『貴様は消してやる』
「やれやれ大変だよな こんなことをしていることが
謎の男性は臆することもなくザマスを憐れむような発言をするが一呼吸置く
そして次に発した言葉は…
アイツに…
にバレちまったらお前はどうなるんだろうなぁ?」
謎の男性が発した言葉にザマスは青ざめる
『き、貴様…! 何故その名を…「あの方」の存在を!?』
「さあな」
『このことを報告する気ではあるまいな!?』
「密告らねえかわりに協力しろって言ってんだ」
謎の男はザマスへの交渉を続ける
『いいだろう…貴様の計画とは何だ?』
「それはだな…」
ザマスは謎の男に対して計画の事を尋ね、男は答える
地獄
そこは現世で大罪を犯した様々な世界から堕ちて来る悪しき魂の巣窟
「クソッ ジニスの野郎 この俺様を捨て駒扱いにしやがって にしても地獄ってのは退屈なところだな ああこんなとこ抜け出して地上で暴れたいぜ!」
破壊神アザルド・レガシー 先の闘いでジュウオウジャーに敗れこの地獄に居た
「出してやろうか?」
「ああ?誰だテメエは?」
「俺が何者かなどどうでもいいことだろ そんなことよりここから出たいだろ?」
「出られるのか?」
「俺に協力するならな」
「何企んでるか知らねえがテメエの誘いに乗ってやるよ」
謎の男はアザルドもスカウトした後地獄から別の場所へ移動した
(……よし!後はアイツからアレを奪えば『奴』のところに行ける!)
クロスオーバー学園敷地内
「悟空さんってそういえば全王様を呼び出したり全王様のところに行けるスイッチを持ってるんでしょう?」
「おう持ってんぞ!丁度オラ全ちゃんとこに行く予定なんだ」
「全王様が居る『全王宮』に行くには界王神様に連れて行ってもらうかそのスイッチが無いと駄目ですよね?」
実際その通りである 何故なら『全王宮』は12の宇宙の外にあるのだから
余談だがクロスオーバー世界は12の宇宙とはまた別である
「全ちゃん、前に『全宇宙一武道会』開くって言ってたけんど どうやら忘れてるみてえだから直接行って話すところなんだ」
「俺の占いによるとその武道会は開いちゃ駄目なやつだべ!」
悟空に対して真剣な表情で決死に異を唱えるのは3割の確率で占いを的中させる『超高校級の占い師』葉隠康比呂だった
「悟空っちが全宇宙の神々等から四面楚歌喰らうのが見えるべ 狼のやつに批難されてるのも見えるべ」
『テメエは全宇宙を消滅の危機に晒した史上最悪の大罪人だ!』
『悪・即・斬!貴様のような悪人はこのトッポが討ち取ってくれる!』
「んあ!?そうなんか!?」
葉隠の言葉に悟空は驚きを隠せない
「うん、それは地味に危険だね… ていうかビルス様から怒られるんじゃないかな?」
『超高校級のコスプレイヤー』白銀つむぎは顔が青くなる
「うわそりゃまじいな;」
悟空がスイッチを持ったままお手上げするのを男は見逃さなかった
(よし今だ!)
手に持ってるスイッチを押すと悟空の持ってるスイッチが男の手に渡った
「何だぁ!?」
(やったぞ!手に入ったぞスイッチが!)
「何処へ行くんだぁ?」
(何!?気配隠してるのに見つかるだと!?)
男の前にブロリーが出現する
「お前の相手をしてる場合じゃねえんだよ!」
「へエイ!」
男はスイッチを押すとその場から移動しブロリーのエネルギー弾を回避した
「逃げたか」
ブロリーは忌々しそうに呟く
12の宇宙の外側にある全の文字がシンボルである大きな建物『全王宮』
そこにはこの世界に留まらず各別世界に散らばる神々を束ねし王『全王』が佇んでいる
そこに足を踏み入れた免れざる客達
「ここに『全王』の奴が居るんだな…俺が忌み嫌う存在」
男は建物を憎しみの籠った目で見上げ歯軋りを立てる
(この男正気か!?全王様に逆らうなど…!)
「へっへへ 全王だか破壊神だか知らんがこの俺様が叩き潰してやるぜ」
ザマスは汗を流しながら恐怖に怯えていて、アザルドレガシーは闘う姿勢でいた
「待ってろ全王 お前のその小さい頭を俺が落としてやる…!」
全宇宙の運命を握るであろう男の立てた『俺の計画』はここから始まろうとしていた…
一方全王宮では
「?誰か来たのね?」
全王もまた侵入者の気配に感づいていた…
次回、第二(二十七)「宇宙の運命を握る死闘 復讐者vs全王」