そして謎の老人との邂逅で理世が出した答え
駄神理世は謎の老人と対峙していた
そうなるまでの経緯を説明する前にとある女性のことを話しておきたい
そう、ザンギャ・ゴクアーグンのことである・・・
某国の姫君だった下野国アンナ/キュアサモナーの両親が死亡した事件
かつてクライミナルプリキュアと名乗っていた(現在はレジェンドナイトプリキュア)世界的大怪盗の怪盗夫婦の娘の稲荷ヨウコ、世界を股にかける料理人夫婦の娘亀井レオナ、世界的に有名な獣医師と動物保護施設長の娘黒咲ニナミ、世界でも有名な漁師と尼の娘蛸薬師マイカ、江戸時代から続く武士の家系で両親が剣士の娘白原コツミ、科学者の娘の」網走狂美のそれぞれの両親が死亡した事件
事件の裏には彼女が暗躍していた
前者はヘレティックという女性の考古学者にアンナの家に盗みに入るよう指示をし、その時緊急用に麻酔弾が入った拳銃を渡した
7宝石の資料を見るために彼女の家に忍び込んでアンナの両親に見つかった時、ヘレティックは気を失わせるために麻酔弾を撃ったが中身は殺傷弾だった
後者は第三者の人間(暗殺者、密猟者、近場の漁師、暴力団組員達)を差し向け間接的にヨウコ達の両親を抹殺し、狂美の両親は狂美に斬られて重傷を負ってたところを射殺して家ごと放火した
弟はゲドーム・ゴクアーグンが居たが破壊島災歌(はかいじま さいか)の両親を部下達ハザードセブンに殺害させ
嘘を吹き込んだ
その後災歌はキュアクライシスというプリキュアになりレスキューナイトプリキュア七星炎夢達に復讐しようとするが真実(レスキューナイトプリキュアとグランディーヌ・ノヴァとの最後の戦いの後にグランディーヌの遺言で炎夢が元の両親を見つけ出し、叱責した後捨てた娘を探すように言われた両親が災歌を探し出した事)を知り絶望したが炎夢に叱責され立ち直り、新たに光明寺生命(こうみょうじ みこと)/キュアリライヴァーとキュアディザスターに変身した災歌を加えたレスキューナイトプリキュアを倒す為にハザードセブンを取り込んで巨大な怪物になったゲドーム・ハザードキマイラに変貌
炎夢達と一騎打ちになるも心を1つにした彼女達の前に敗れ、断末魔を上げながら消滅した。
最もその闘いを観ていたザンギャは弟ゲドームの死を悲しむ事は無かったが…
ザンギャはヨウコ達に自身こそが一連の事件の黒幕だという事を明かした
動機は憎悪の心に満たされた戦士を作り出す為だった
フィジカル、ゾアーク、メレーナ、シャノワール、クラーケン、ボーンズはヴィラカナイツの攻撃からトルク、コズミック、ストライク、ユニバース、ファントム、ラビットを庇って絶命してしまう
更にヴィゾラックが放った蜘蛛の糸により他のプリキュア達諸共繭に閉じ込められてしまうものの
あの世とこの世の間にいったヨウコ達は死んだ両親達からの導きとイグニカ達妖精の力で蘇り
「ア、アンタ達・・・何者!?」
「紅蓮に燃ゆる幻影の巫女・・・キュアフォクシー!!」
「潮騒に靡(なび)きし幻惑の道化師・・・キュアキャメロン!!」
「闇夜に瞬く神聖の黒猫・・・キュアシャスティ!!」
「海原を清めし慈愛の歌姫・・・キュアポセイドン!!」
「亡者を鎮めし魂魄の歌姫・・・キュアレクイエム!!」
「罪咎を裁く断罪の女神・・・キュアイシュタル!!」
「古に轟く伝説の伝承者!!」
「「「「「「レジェンドナイト・・・プリキュア!!!」」」」」」
レジェンドナイトプリキュアに新生しヴィゾラックの繭を破壊しザンギャの計画は頓挫した
だがザンギャは闇のマナユイの力を入手する為に暗躍し機会を窺っていた
そしてテリダックスが闇のマナユイを取り込んでいるその隙を狙って
テリダックスが長い時をかけて蓄えてきた力と闇マナユイの力を自らの手中に収めた
絶大な力を身に付けたザンギャの次なる野望は如何なるものなのか…?
「なぜオマエは・・・そこまでして力を欲する?オマエ程の者ならば、力を欲さずとも充分だろう。」
「分かりませんわよ・・・あなた方のような、恵まれた者達には・・・」
ザンギャ・ゴクアーグンは何故力を求めるのか…彼女が体験した悲しき過去とは…
十数年前 某大学
この大学は、人間と魔獣、そして魔獣人が同じように教育を受けていた。
「災鬼嶋教授~!!災鬼嶋教授~!!」
災鬼嶋
「む・・・?」
「こんな所におられたのですか?」
「おや、君は・・・?あまり見ない顔だね。」
七星銀河(後のレスキューナイトプリキュア7人の母)『当時14歳』
「先月、この大学に入学致しました、七星銀河です!!」
「おぉ、七星世界教授の娘さんかね!!七星教授には、いつもお世話になっているよ!!」
「いえ、父の方こそ・・・って、それどころではありません!!早く来て下さい~!!」
「私の学科のザンギャちゃんが、大変なんです!!」
「何!?何があったザンギャ~!!?今すぐ助けに行くぞぉ~っ!!!」
報せを聞いた災鬼嶋教授は全速力でザンギャのところに向かった
「ちょっ、置いて行かないで下さい教授~!!」
「…全く、災鬼嶋教授はザンギャちゃんを実の娘のように可愛がってますね」
その様子を爽やかな感じを漂わせる青年『柳岡元彦』は見ていた
ある部屋ではザンギャが魔獣人達を圧倒していた
ザンギャ・ゴクアーグン
「アンタ達が、対侵入者用警備魔獣人だと・・・?出来損ない共が・・・笑わせるわね。」
「キ・・・キサマ~ッ!!」
向かってきた魔獣人の手首を掴み関節を折り
「アンタ達では、この大学は守れない。」
そのまま腕を掴み締め上げる
「ギャアアアアア!!」
その様子を見た研究員達はザンギャに注意した
「止めろ、ザンギャ!!またオマエか!!」
「何が目的で、こんな事をするのだ!?」
「この大学には欠陥が多過ぎる・・・穴だらけのセキュリティや教育現場、無能な警備員・・・アタクシは、それを実証しているに過ぎない。」
「ザンギャ、止めなさい!!」
「災鬼嶋教授・・・」
災鬼嶋教授はザンギャに謝罪を要求した
「さぁ、みんなに謝るんだ!!」
「災鬼嶋教授、無駄ですよ!!」
「コイツは自分だけが正しいと思っているんです!!人間の言う事なんて・・・」
「・・・ゴメンナサイ・・・」
ザンギャが謝罪すると研究員達はズッコケた
「ハハハ!!よ~し、良い子だぞザンギャ!君達も許してやってくれ!ザンギャに悪気があるワケじゃない。身をもって不備を指摘してくれているだけなんだ。」
「し、しかし・・・」
「分かっているさ、ザンギャ!オマエが本気で暴れたら、この程度では済まないものな!!」
「災鬼嶋教授・・・」
人間と魔獣、そして魔獣人が等しく教鞭を取っていたこの時代・・・
この時代において、ザンギャの存在はあまりにも異質だった。
「このセキュリティシステムは役に立たないわ。」
「な、なぜそこにいる!?」
「こんな子では警備の遂行は不可能よ。」
「貴重な星人が~!」
彼女1人が、際だって優秀過ぎたからである。
「ザンギャによって負傷させられた警備魔獣や魔獣人は80人!!破壊されたセキュリティプログラムも30を超える!!もう我慢の限界です!ザンギャは大学から追い出すべきです!!」
「イヤ、このまま追い出してもどんな大人になるか分かったものではない!!」
「ザンギャは処刑すべきだ!!」
「ザンギャのおかげで、どれだけ多くの問題が明らかになったと思っているんです!?第一彼女は他の魔獣や魔獣人とは違う!!彼女は特別なんです!!」
「特別・・・ですと?」
「所詮はいち学生じゃないですか!」
「感情論に過ぎませんな。」
「災鬼嶋教授の意見にも耳を傾けて下さい!」(これだから堅物の耄碌ジジイ共は・・・)
柳岡は内心毒ついていた
大学内 電磁独房
「見ろよ、ザンギャのヤツ。電磁シールドで出来た独房に閉じ込められちまってるぜ。オマケに、魔力を10分の1に抑えるリングまでハメられてよ。」
「ケッケッケッ、いい気味だぜ。」
「・・・」
災鬼嶋教授はザンギャが閉じ込められている独房の近くに居た
「ザンギャ、おとなしくしているのか?」
「!」
「窮屈な思いをさせてしまってすまない・・・だが今は、こうする事でしかオマエを守ってやる事が出来んのだ。」
「・・・似合ってるかな・・・人間もオシャレとか言って、腕輪や足輪をつけたりするのでしょう?災鬼嶋教授が造って下さった魔制御輪・・・アタクシに、似合っていますか・・・?」
「おぉ、ザンギャ・・・似合っているとも・・・オシャレだぞ、ザンギャ・・・」
「・・・」
銀河はその様子を隠れて見ていた
「お父様・・・これで、良かったのでしょうか?」
七星世界(ななほし もんど)『大学教授 銀河の父』
「やむを得まい。ザンギャが無限の可能性を秘めている事は、ワシも認める。しかし、同時に大いなる危うさも持ち合わせている・・・これもまた事実なのだ・・・」
(要は心の持ちようの話だな・・・)
世界の話を聞いていた柳岡はザンギャのことを考えた
数日後・・・
電磁シールドの柵が突如消えたのだ
「!電磁シールドの柵が・・・災鬼嶋教授が自由にしてくれたの?」
ドォン!!
バゴォォォォォン・・・
大学内で起こった爆発音にザンギャは驚いている
「(何・・・何が起きてるの・・・!?)」
バリバリバリ!!
「第2、4、7エリアのセキュリティに異常発生!!セキュリティが作動しません!!」
「電磁シールドの中にザンギャがいないぞ!!」
「こ、これはザンギャの仕業だ!!戦闘用警備魔獣、及び魔獣人を全員出動させろ!!!」
「こんな場所まで、亀裂が・・・ん!?」
ザンギャに向けて銃弾が撃たれるがザンギャは回避した
ザザァ・・・
大勢の部隊がザンギャの周りを包囲する
「ザンギャ・ゴクアーグン!!無差別破壊の重罪で・・・キサマを処刑する!!恐れるな!!ヤツは魔力を制御されている!!」
「破壊ですって・・・!?違う!!アタクシじゃない!!」
「今なら勝てる!!」
「今迄の恨みを思い知れ!!」
「クッ!雑魚共が!!図に乗るなぁぁぁぁぁ!!!」
ザンギャは襲ってくる部隊の魔獣人を格闘で吹っ飛ばす
「リングをつけられていながら・・・何て強さだ!!」
「反逆の学生め!!」
「許さん!!」
「(災鬼嶋教授・・・あなたなら、真実が分かるハズだ。なぜ、この子達を止めてくれないの・・・!?なぜ、誤解を解いてくれないの・・・!?災鬼嶋教授・・・ま、まさか・・・!?)」
「災鬼嶋教授・・・こんな時に、一体どこへ・・・?」
銀河は姿が見えない災鬼嶋教授に疑問を感じた
魔獣人はザンギャを斬りつけ、斬られたザンギャは倒れる
「諦めろ!!キサマを処刑する事は、教授全員の決定なのだ!!」
「手こずらせやがって!オレの焱殺斬の味はどうだ!」
「リングの効力は絶大だな。流石は災鬼嶋教授。」
「む!?」
何かが崩れる音が響いた直後更に爆発音が発生した
「うわぁ~っ!!?」
『学部全域に、更なる破壊を確認!』
「な・・・!?」
『原因は、学部のマザーコンピューターが反乱を起こしたためと考えられる!!』
「ザンギャの犯行ではなかったのか!?」
『学生や教授は全員避難している!!警備員達も、総員避難せよ!!!』
「りょ、了解!!」
「ザンギャ・・・命拾いしたと思ったら、大間違いだ。処刑命令が取り消された訳ではない。」
「・・・!」
「キサマは消えるのだ!!全ての者に、見捨てられてなぁ!!!」
魔獣人の一人がザンギャに止めを刺そうとした
その時だった。
リングが光り始めたのは。
「!手足につけられたリングが!?」
「ザンギャの体内に染み込んでゆく・・・あれは・・・ヤツの魔力を抑える物ではなかったのか!?」
ザンギャは炎の刀を生み出し、襲ってきた魔獣人を斬りつけた
「え・・・焱・・・殺・・・斬・・・!な・・・なぜ・・・オレの・・・能力を・・・ヤツが・・・?」
斬られた魔獣人はそのまま絶命したのだ
(あれか・・・ザンギャの「能力」は・・・さてどうするか)
その様子を自作のカメラで柳岡は見てこれからの身の振り方を考え姿を消した
ザンギャは怒りと憎悪に満ちた目で警備部隊を睨みつけた
「アタクシは・・・信じない・・・もう、2度と・・・誰も・・・!!!」
この時鎮圧に貢献した学生達は、その後様々な世界で有名になる事になる。
後にエターナルという美術館を開業し、ジャンヌを授かるダッカード。
ヴィンテージ社を起こし、マクーティアスの特記戦力にも選ばれたエヴィル・ヴィンテージ。
そのエヴィルの秘書として活躍し、やがては上司すらも操る混沌の支配者となるミラヴィス・ディメンザード。
魔獣犯罪者史上類を見ない凶悪犯となるも、後に鬼怒川暁月に誘われ最強の警察戦士となるネコミ・シェリングフォード。
父の指導の下レスキューナイトプリキュアを立ち上げ、後に魔獣人と結婚し炎夢達7姉妹の母となる七星銀河。
災牙一族の母となり、1年にわたりレスキューナイトと激突、そして破壊島災歌の義理の母となるグランディーヌ・ノヴァ。
しかしこの騒動の最中、ザンギャは姿を消した。
それからしばらくの事である。
『残虐なる死の依頼人』の名が、世を震撼させる事になるのは・・・
現在・・・
宇宙にある巨大な建物の一室
「マスター コーヒーが入りました」
「ああ、近くの机に置いてくれ」
青色のツインテールの女性はマスターと呼ばれる男性にコーヒーを届けに来た
「マスター その女性は?」
女性は映像を見て男性に質問する
「昔大学で見かけた学生だ ザンギャ・ゴクアーグンっていったっけな 今の姿はキュアブリュータリティだが・・・」
「ザンギャ・・確か大学で「事件」を起こして追放されたとか?」
「そう言われてるがそれが正しいかは分からんぞ?少なくともあの「事件」の犯人はザンギャの仕業じゃないだろう・・・」
(しかしザンギャとは別に何か胸騒ぎがするな・・・気のせいか・・・?)
柳岡は心の中では嫌な予感を感じていた
まるで星屑が散らばったかのように思わせるほどの輝きを放つ海
それを虚ろな目で見つめながら一人の少女が砂浜に立っていた
「・・・・・・」
少女の足元には無数の男女の軍隊達が屍となって倒れていた
軍隊の名は「ブラッド・バンデッツ」
人数は100人程度の規模だが今まで数多の星を破壊してきた宇宙最強の軍隊と恐れられていた彼らが何故倒れているのかというと・・・今から少し時は遡り
少女が海を見ていると少女を包囲するように空間から穴が開いて軍隊が現れる
「貴様が…○○○だな?いや今は堕神理世と名乗っているが」
兵士服を着た隊長らしき男性が少女に話し掛ける
「誰…?あんた等」
少女は男性に素性を問いた
「これが怖れられた噂の?キャハハハ♪見る影も無いじゃない♪」
「全くだな!簡単に捻り潰してしまいそうだ!」
「我が剣があの女の血を吸いたいと言ってる・・・」
「血塗れになれば少しは美しい画になりそうだね・・・」
「ふん、少しは我々を愉しませるが良い! といっても一瞬で終わるだろうがなぁ!」
「我々が勝利する確率は99.9%です隊長 何故ならあの女の闘い方には致命的な欠点がある」
「運命とは残酷なものね・・・ 私達と会ってしまった貴方は今日が命日となるのだから・・・」
「冥土の土産に覚えるが良い!我らは宇宙最強の軍隊「ブラッド・バンデッツ」だ!」
隊員達が台詞を言った後隊長が名乗りを上げる
「何それ?聞いたこと無い・・・」
少女は無表情でそう応えた
「無知とは愚かな・・・これから死ぬことになるのに・・・貴様の首を取り!我々は更なる名声を拡げるのだ!」
「ハア・・・生憎そういう気分じゃないのに・・・」
隊長率いる軍隊達は一斉に無気力な少女に襲い掛かった
「放っておいてほしいよ・・・今私は・・・・・・わ゛だじは゛・・・うっうっうっ・・・」
少女は己の不甲斐なさに涙を流して・・・
「フォッフォッフォッ 何を泣いてるのかえ?お嬢ちゃんや」
「誰?」
「それにしても凄いのう コレお主がやったんじゃろう? 大したものじゃわい」
「私なんて全然凄くないよ・・・」
「ホウ・・・何があったか話して・・・あ~ いや待て言わんでもいいぞ」
「?」
突如として現れた謎の老人は少女に事情を聞こうとしたがとしたが止めたのだった
「成程・・・鬼薔薇斬刃に赤子を人質に取られ、お主は捕まり 闇の古文書が揃って闇のマナユイが復活…ザンギャ・ゴクアーグンが邪龍神輝魅と闇マナユイの力を奪いキュアブリュータリティに」
「何で知ってるの?」
謎の老人は今までに起こったことを把握していた
「フェッフェッフェッ 過去から現在に至るまでの時の流れを見たんじゃよ」
「そうなんだ・・・私って本当駄目だよね・・・」
「責任を感じ取るのか?」
「うん・・・私が捕まりさえしなかったらこんな最悪な事態にならなかったよ・・・」
少女は責任を大きく受け止めすぎて重圧に押し潰されそうになっていた
「それで?お主の友はその事を責めておるか?」
「そ、それは・・・!」
理世は冥瑠達に言われたことを思い返していた
『なぜオマエが謝る。これはこの事態を想定出来なかったアタシの失態だ。オマエはしばらく休んでいろ』
『まあ生きてるだけいいじゃねえか といってもお前が殺されることなんて想像出来ないが』
『無事で何よりです』
『帰ってきたところ悪いけど理事長への酒買ってきてくれない?』
『失敗なんて誰にもあるものだお嬢ちゃん ラーメンでも食うか?』
『オメーは何でも一人で背負い過ぎなんだよ 困ったことがあったら仲間に頼れよな』
「あ、ああ・・・あああ・・・」
理世は仲間達からの励ましの言葉と過去に言われたことに涙を流し・・・
「・・・ってさりげなくパシリ混じってんじゃねえかーーーーーー!!!」
そして元気を取り戻したのだった
「さてと お主の力を見せて貰おうかの」
老人が指を鳴らすと不可視の結界が二人を覆い、周りは広大な広さとなっている
「何?結界でも張ったの?」
「ここなら大丈夫じゃろう、お主の力だとこのまま闘えば全宇宙は瞬く間に滅びてしまうわい」
「そ、そんなこと・・・・・・否定できない;」
老人の指摘に反論できず理世は黙ってしまう
何処からか「否定できねえのかよ!」のツッコミがあったが理世には聞こえなかった
「さあ 掛かってこんかい」
「後悔しないでよ 手加減はするけど」
理世は老人に正拳を軽く放ち、拳から放たれた空圧は大地を抉りながら老人に飛んで行く
「ほい」
しかし老人は身体を軽く動かし、空圧を避ける
「なっ!?」
「ほれ、次じゃ次」
理世の攻撃を難なく回避した老人は次の攻撃を要求する
「このぉ!」
「ふい」
理世は老人目掛けて今度は蹴りを放ち、足から放たれた空圧は大地を割りながら老人に飛んでいくがこれも避けられる
「さっきから単純な攻撃じゃわい」
「やかましいわ!」
老人の言葉にキレた理世は連続で拳を繰り出す、1秒の間に十億発以上の光速を超える速度の拳の嵐が余波で周囲を破壊しながら老人を襲う
「ふっ!はっ!ほっ!ふぉっふぉっふぉっ~ ほい」
「拳が当たらない!ぐあっ!」
しかし老人は飛び交う拳の連撃を全てかわし至近距離まで近づいてデコピンで吹き飛ばす
「くっ…フライングランス!」
吹き飛ばされた理世は瞬時に体勢を立て直し、【槍】を手に出現させて投げつける
投げつけられたそれは一瞬で宇宙に飛び出す程の威力と速度を持ち、見てから避けることは不可能で並大抵の防御は無意味だ
「ふい~」
だが老人は自身目掛けて飛んできたそれに動じることなく人差し指と親指で摘んで眼前で止め、放り投げた
「どうみても只の老人じゃないよねアンタ…」
「ふぉっふぉっ お主の友達はこの程度のことは容易いじゃろう? そして闘いにおいて冷静さは重要じゃ お主に足りないものはそれじゃ 頭に血が上ったままじゃ付け入る隙を与えてしまうわい 特に人質を取られた時はな」
「うっ・・・;」
老人の言葉が図星な為顔を引きつらせてしまう
「それとお主はザンギャをどうしたいのか頭の中できちんと定まっておるのか?」
(ん~ 例えばザンギャに私の拳がヒットしたとして)
イメージ
ゴフォルドの眼前にブリュータリティがボロボロで倒れており、殴った方の手には血が付いている
(何か違うし!大体何で私はザンギャと闘うんだっけ?「それは自分で考えろ」そうそう・・・あれ?優斗の声が聞こえる!?)
「そうか!集中力が足りないから幻聴が聴こえるん「本人だからな?」ハアッ☆」
ゴフォルドの眼前に優斗が現れたのだった
「戦闘編じゃ未だ出番無かったんだっけ?ていうかどうしてここが?」
「理世の気を探ってたらここに辿り着いた さっきと比べたら力が回復してるようだが?」
「ふぉっふぉっ 迷いから吹っ切れたのじゃろう」
「・・・でアンタは誰だ?」
「通りすがりの只のジジイじゃよ ふぇっふぇっふぇっ」
パチン
「これは?」
「ワシが用意した『空間』じゃ 修行ならここでするとええ 環境や時の流れも自在に設定出来るし食い物や飲み物等も豊富じゃ しかもこの中ならお主がどんなに暴れても外の世界に影響を及ぼさないぞ」
「こういう特殊な空間じゃなきゃ普通に修行なんてしようものなら豪い被害が出るぜ」
「否定できないよ!でもここなら・・・」
そして理世はこの空間に入った
それから数年経過したのだった・・・
「ふぉっふぉっふぉっ さて、どう「化」けたのか・・・」
果たして修行の結果は?
「不思議な気分だよ・・・自分が別人/神だと思えるくらいに・・・」
理世は髪と身長が伸びて何処か落ち着いた雰囲気を漂わせるような女性になっていた
「身長と髪が伸びてるから一瞬誰か分からなかったぜ;」
理世の姿に優斗は唖然としていた
(やはり只者では無かったか)
「さて・・・随分時間経ったけど・・・」
『空間』から出てきた理世は軽く眼を閉じた
(何かが頭の中に流れ込んでくる)
「こんな所で・・・果てる訳にはいきませんよね・・・(そう・・・私だけにあるもの・・・)」
「(それは・・・彩華・・・友江・・・レイナ・・・ミツキ・・・直也君・・・そして、零夢達・・・)仲間だ!!!」
コォォォォォォォォォォ・・・!!!
「私は・・・キュアエルス・サンクチュアリ・・・スタイル!!!」
「ありがとうございます、キュアクレオパトラ・・・あなたのその力、ありがたく使わせてもらいます・・・」
「古と伝説を守護せし慈しみの女神・・・キュアクレオパトラ!!!」
光明寺御子/キュアエルスが試練の中で新たな力「サンクチュアリスタイル」の力を手にし、新見蠍海/キュアスコーピカがクレオパトラの力を継承した光景が
「えーん、えーん・・・」
「ど、どうしたのあなた達!?」
「お母さんがね・・・いなくなったの・・・」
「書き置きも何もなくて・・・」
「魅影さん、お母さんどこ行ったか知らない・・・?」
「わ、分からないわ・・・(言えない・・・あの子が処刑されたかも知れないなんて・・・)」
「そっか・・・私達・・・」
「お母さんに・・・捨てられたんだ・・・」
「アタシ達・・・良い子じゃないから・・・お母さん、愛想尽かして出て行ったんだ・・・」
「そんな事ない!!!」
「!!」
「あの子は必ず帰って来るわ!!その日が来るまで・・・アタシがあなた達の面倒を見る!!今日からあなた達は・・・ダークハンタープリキュアの同志よ!!!」
「みんな、今日はあなた達に渡す物があるの。これ・・・音空婀が持っていた神器よ。彼女から預かっていたの。あなた達に、渡して欲しいって・・・」
「・・・そういう・・・事だったんだな。」
「え?」
「養子になった家で聞いたんですの。アタクシ達の家に伝わる神器は・・・決して他人に渡してはならない・・・紛失してはいけない物だという事を。」
「その神器を今、魅影が所持しているという事は・・・」
「少なくとも、私達の母は失踪した訳でも家出した訳でもない。」
「処刑、されたんでしょう?」
「あなたに、それを預けたから・・・」
「ち、違・・・」
「違う訳がねぇ!!ならば何故、母の神器をアンタが持ってんだ!!!」
「そ、それは・・・」
「答えれねぇって事は、それが真実だって事だ・・・それさえ分かれば、ここにもう用はねェ・・・今日からオレ達は独立のチーム・・・ヴィラカナイツプリキュアとして生きていく!!!」
魔鬼姫が本名である幼き斬刃達が月黄泉魅影に拾われた後『魔神器』絡みの話で擦れ違いが起きてダークハンターを離反した光景が
「オレ達は確かに、あの鬼薔薇斬刃・・・イヤ、魔鬼姫斬刃か。彼女によって斬殺されたのは事実。だがね・・・それはあの子の意思ではないんだよ。」
「え!?」
「斬刃さんの意思ではない!?」
「そう・・・あの子が持っている武器、あるでしょう?あれは魔神器といってね・・・魔鬼姫家に伝わる神器なんだけれど、その武器は使用者の心を蝕み、支配してしまうのよ。」
「あ、そうそう・・・瑠璃に伝えて?私達はあの子達を恨んだりしていないと・・・だから、あなたも復讐に囚われないでと。」
「分かりました・・・必ず伝えます。」
天王洲ハヤテ達が天聖界に行き、月島瑠璃の両親から真実を聞いた光景
「そ、そんな・・・!!こんな力、今迄見た事がない・・・アンタ・・・一体、何者なの!?」
「私は・・・災厄をも癒やせし慈悲なる聖母神・・・キュアジオマリア・・・」
「よくここまで頑張った、ハヤテ。ここからは・・・オレに任せろ。」
「思い切りやれ・・・イクサ!!」
「あぁ・・・キュアジェノサイド・・・参る。」
「な・・・何・・・何なのよ、アンタはぁぁぁぁぁ!!?」
「オレか?オレは天王州イクサ・・・ハヤテの、姉さ。」
死に瀕した瑠璃が両親の力を受け継ぎ、新たなプリキュアに覚醒し斬刃達を救済した
ハヤテの姉天王洲イクサが「スピリットハートプリキュアSP3」の犯人からキュアジェノサイドの力とパートナーを受け継ぎザンギャの分身のキュアアブゾーブを撃破した光景が
『!?わっちの糸が・・・防がれた!?』
「そろそろ良いよな?オレの真の力を見せてもよ・・・」
『存分にやるが良い、鎖斬!!』
「あいよ!!」
「オレの名は・・・生命司る古の聖天使・・・キュアイグニカ!!」
「バ、バカな!?倒すのではなく、癒やすだと!?おのれぇぇぇぇぇ!!!」
「キサマらぁ・・・このオレに与えた屈辱・・・いつか必ずや晴らしてやる!!!」
イグニカの力を継いだ霧雨鎖斬が操られたキュアパズルを救済し、ディメンザードが逃亡する光景が
今までに起こった事が記憶されていった
「(・・・そう言う事か)その後『ゴスペル』が現れたけど御子がメンバーを全員倒した そしてザンギャが現れた 二つの強大な力がぶつかり合ってるね」
宇宙では振動が小刻みに起こっている
「全宇宙を震撼させるような・・・お主の心はどっちに傾いた?」
「私はザンギャを・・・・・・救う!
憎しみや怒りに囚われたままのザンギャの心を癒したい!
彼女が犯した全ての罪を赦したい!
皆と一緒に幸せにしてあげたい!
一緒に食事を囲みたい!」
理世は自身の想いを吐露する
「・・・そうか ならお主の選んだことが『答え』じゃ そこに正しさや間違いはない」
「ありがとう」
理世は『明星剣ブルーアース』を取り出すとブルーアースが光に包まれる
ブルーアースは虹色の輝きを放つ聖剣に変化した
「途轍もない力・・・でもザンギャとの闘いには使わないかな」
理世は進化した聖剣をしまった
「どうやら闘いは既に終わったようじゃが・・・」
ザンギャ・ゴクアーグンは『完全能写成(パーフェクトスキルジエンド)』という戦った相手の能力を、自ら獲得する能力を所持しており、キュアエルスからサンクチュアリスタイルの力を獲得しキュアエルスを圧倒的な力で追い込んだ
ブリュータリティ
「まさか・・・共に死を選ぼうとする愚か者がいようとはな・・・だが、もはやキサマには、完全なサンクチュアリスタイルになる余力は、もはや残されてはいない!!!ここまでよ・・・」
スッ・・・
バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!
ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
キュアブリュータリティは宇宙・次元9999グーゴルプレックス個揺るがしながら最大技を繰り出そうとしている
宇宙・次元9999グーゴルプレックス
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ブリュータリティ
「キサマ達を倒し!!アタクシは放浪を続ける!!!」
雷凪
「さ・・・さっきより大きいわ!!」
銀河
「ウルトラ・ゼロディガスブレイカー!!?」
暁月
「万事休すか!?」
彩華・友江・レイナ・ミツキ
「逃げてー!!!」
コルテス
「(ゼロディガスブレイカーを放つ時・・・彼女のマントの色が微かに薄く変わる・・・)」
エルス
「(あの一瞬だけは、身を守るオーラが消えてるんですね・・・)」
ブリュータリティ
「強さを求め力を求め・・・いつの日か必ず・・・」
エルス
「(両足と左手が機能しない分・・・全エレメントパワーを右手に集中させます・・・)」
コルテス
「(安心しろ、御子・・・私が最後まで支える・・・)」
ブリュータリティ
「全ての人間に、復讐する!!!」
カッ!!!
そしてブリュータリティから宇宙・次元9999グラハム個を破壊する程の必殺技が放たれた
宇宙・次元9999グラハム
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
エルス
「(イヤ、この指1本に!!!)」
ピー・・・
グォォォォォ・・・
ブリュータリティ
「哀れね、光明寺御子!!それがキサマの・・・キサマと仲間の、最後の力かしら!!」
だが・・・
ザンギャの言葉とは裏腹に、エルスが放ったエネルギーはゼロディガスブレイカーを突き破った。
ギュオオオオオオオオオオ・・・
ブリュータリティ
「何ぃ!!?」
バシュウ!!!
ブリュータリティ
「こ・・・この・・・アタクシが・・・?まだ・・・よ!!まだ消えてはいな・・・い・・・!!渇きも・・・飢えも・・・うああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
パシュウッ・・・
カッ!!
宇宙・次元9999グラハム
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!?」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!
ゴォォォォォォォォォォ・・・
だが海東零夢/キュアコルテスに支えられ満身創痍になりながらもキュアエルスの指先から放たれた一筋の光線が打ち破り、キュアブリュータリティ・サンクチュアリスタイルを宇宙・次元9999グラハム個毎吹っ飛ばした
「御子があんなボロボロになって・・・私があの場に居たら・・・!」
闘いの光景を視た理世はどこか歯がゆしそうにしていた
「だから次こそ私が終わらせる・・・御子も零夢も冥瑠も・・もう誰も傷付けさせない!
拳で語り合って・・・この悲しき闘いに終止符を打つ!」
そう言った理世の瞳は『決意』と『覚悟』を宿していた
「・・・あれ?あの爺さんどこ行ったの!?優斗も居ないし!」
謎の老人と急用で姉に呼ばれた優斗は姿を消していた
(斬華は死んでない・・・きっとまた会えるよね・・・)
理世は心の何処かで確信していた・・・災鬼嶋斬華は生きていてまた再会するだろうという事を
ちなみにザンギャ・ゴクアーグン基災鬼嶋斬華の容姿はモンストのビナーに酷似している
その後理世は冥瑠の下に戻り冥瑠から『サンクチュアリ達の事』『ザンギャの真実』の詳細を聞かされた
「どうやらお主の心配は杞憂に終わりそうじゃ『蛇無』よ・・・あの娘が完全に力と記憶を取り戻すのもそう遠くない話・・・そして『奴ら』に対抗しうる存在に化ける可能性も持っておる」
どこか離れた場所で老人は空に向かって呟いた
「ザンギャ・ゴクアーグン基災鬼嶋斬華を救うか・・・君の宿願が叶うことを願うよ」
老人の身体は光に包まれると白い服を着た白髪のオールバックの若々しい男性の姿になった
「更なる『高み』を目指していけ 何れまた会おう堕神理世・・・リーゼワルト」
謎の言葉を残し男性はその場から姿を消した