ガンプライブ!サンシャイン!!~水の乙女と宇宙を求めるもの~ 作:ドロイデン
「さぁ霜澤模型、今週のタッグバトルいよいよ決勝!!全8組の中で残ったのは、まさかの同じ高校の先輩後輩と来た!!」
オルバさんがキャラじゃなさそうな解説をフィールドの前で聞きながら、私は自分のGPベース『
「ルビィちゃん、大丈夫?」
「曜さん、ハイ、大丈夫です」
機体のチェックは完璧にした、武器も壊れたものは予備のものと交換したし、何より
「ルビィ……」
そして目の前には越えるべきお姉ちゃんの姿……正直言えば怖いけど……
「……もう、お姉ちゃんの後ろを着いていくのは止めるって決めたんだ」
「そう……来るならば全力で相手をします。最も、貴女が私に勝てるなんて思いませんが」
見下すように言うお姉ちゃんに言い返したい気持ちを堪え、GPベースと機体をセットする。お姉ちゃんも自分の機体をセットしている。
「曜、止めなくていいの?」
「そういう果南ちゃんこそ、付き合い長いんでしょ」
「あの二人がああなったら止まらないからね」
あとの二人も少し会話しながらだが、それぞれ自分の機体をセットする。
「黒澤ルビィ、ガンダムスローネ・ドライヤークト」
「黒澤ダイヤ、イージスガンダムディマンテ」
「渡辺曜、クロスボーンガンダム・カノーニア」
「松浦果南、1.5ガンダムゼブブ」
「「「「出ます!!」」」」
フィールドに降り立ったルビィは目を閉じ、両手にバスターソードをそれぞれ構える。
(越えなくちゃいけないんだ……ルビィ自身の力で)
さぁ何処からくる、そう思っていると上から反応がやって来る。だが明らかに機動性が高い、ALユニットによる遠隔射撃だ。
「行って、ファング!!」
空間処理兵器に関しては私の方がお姉ちゃんより上、簡単にはやられない。
ALユニットを一瞬で破壊し、ファングを回収すると下から真紅のガンダム……お姉ちゃんのイージスが現れた。
『……流石、ですわね。様子見のALユニットとはいえ、そこまで操作が上手になってましたの』
そう言いながらビームサーベルを抜き、私もバスターソードを握り直す。
「……ルビィは昴さんの……師匠の弟子だから」
『なるほど……その通りですわね。ですが……』
さらにイージス特有のクローをアームに展開させ、手持ちのビームサーベル二本と合わせて、正しく爪のようなフォルムになり飛び出してくる。
『昴さんから師事されてるのは貴女だけではありませんのよ!!』
(来た!!)
やはり接近戦を仕掛けてきたことに、バスターソードを持つ手が若干汗ばむ。けど、
「(ルビィはルビィの力だけで、お姉ちゃんを超えるんだ!!)ピギィァ!!ファング!!」
此方も接近戦を仕掛けつつ、手持ちのファングの半分を射出する。
『接近戦をしながらもファングによる援護、なるほど、スローネらしい機体とやり口ですわね、けど』
そう言いながらお姉ちゃんはALユニットを展開する。
「(個数が少ないALユニットを攻撃に?)打ち落として、ファング!!」
音声入力でファングはALユニットへビームを発射し、物の見事に直撃した……かのように見えた。
「……え?」
だが、実際に爆発したのはファングの方で、ALユニットはまるで無傷だった。
「なんで……今、確かにビームが直撃したのに」
そう、間違いなくファングの紅いビームはあの白いユニットにぶつかっていた。なのにどうして
『その程度の策、この私が読んでいないとお思いですか?』
「ピギ!?で、でも!!」
ファングは普通の射撃武器じゃない、金属刃のブレードとして切り裂くことだってできる。
が、そうはさせまいとジグザク、まるでおいかけっこのように逃げ回るたった四つのユニットに、出ていたルビィのファングは破壊され尽くす。
『全く、フルマニュアルで動かすのは辛いというのに、もう』
「ふ、フルマニュアル!?」
それはマルチタスクを使ってファンネル等の遠隔操作武器を自分の意思で動かすという離れ業で、昴さんですらアシムレイトを発動しても難しいという技だ。
それを、お姉ちゃんは物にしてる。世界クラスのトップファイター以外身に付けてない程の技術をだ。
『何を驚きますの?果南が前に出て、鞠莉さんが後方援護、ならば私は中距離で二人の援護とカバーをする。その為に身に付けたマルチタスクを使えばこの程度楽なものですわよ』
確かにあの二人と一緒に戦っていれば身に付くだろうが、それでもフルマニュアルなんて芸当は私には不可能だった。
(おいルビィ!!テメェ程度じゃあの姉貴に勝てるわけねぇんだ、さっさとサフィに代わりやがれ!!)
(だ、ダメ、これはルビィが)
(ガタガタ抜かすな!!良いから代わりやがれ!!)
そうして無理矢理にルビィは……いや、サフィである私はバスターソードを握り直し突撃した。
「ピギャギャギャ!!初めからこうすれば良かったんだよ!!あんな雑魚にやらせないでよ!!」
『ルビィ……いえ、サフィですか』
姉が嘆息してるが、そんなことなどどうでも良かった。目の前に超えるべき、倒すべき敵が居る。それだけでサフィには充分だった。
「逝けよ、ファングゥ!!」
あんなのはマグレ、そう思って残ってるファングのうち半分、数にして18のファングを射出し、浮かんでるユニットへビームを放つ。
それは確かに直撃した。直撃したというのに、なぜかそのビームはファングの方へ跳ね返って撃ち抜いていた。
「ピギ!?まさか今のは」
『甘いですわよサフィ!!』
驚いてる暇もなく四本の刃を降り下ろしてくる姉を払いながら、今残ってるファングを全て回収する。
『おや?わざわざ手数を減らすとはどうしましたか?貴女のような狂犬が大人しくなるなどとは』
「……」
『これでは私を越えるなど不可能ですわよ、それどころか貴女の師匠である昴さんの実力を貶めるくらいです』
「……い」
『はっきり言って、今の貴女と戦う価値すらない、ただ悪戯に力を振るうだけの暴力的な貴女では』
「……さい」
『今の攻撃もそう、起きたことをマグレと思いたくて、何も考えずに同じことをして不利になる』
『うるさい!!』
サフィはその言葉を打ち消すように叫ぶ。だが、通信の先にいる姉は寧ろ冷たい目をしてるだけだった。
『……貴女は勘違いしてるようですわね』
「ピギ……?」
『
『寧ろ