『グチャッ』今ここでとある少年は短い人生に幕を下ろした。普通ならここで直ぐに天国や地獄に行ったりするものだがこの少年は一味違った、天国にも地獄にも逝かずに現世にとどまったのだ。少年は混乱した。それはもう天と地がひっくり返ったように、告白して付き合ってきた相手が二股をかけたぐらいに、これ以上続けるとグダグダ不可避なのでやめておこう、とにかく少年は混乱したのだ、少年はとりあえず自分の葬儀に行ってみることにした。その葬儀では、まるで人が死んだとは思えない程の陽気な?明るい雰囲気だった、生前少年は明るく中心的な存在で、いつもしきりに自分が死んで葬式とかをやるときは明るい雰囲気でやって欲しい、自分はその方が嬉しい、と言っていたためだ、ここで少しだけその葬式の様子を流すことにする、少年の言葉は『』で表示される。他の人には聞こえてないのでそこんとこ宜しくぅ。
「まさかあいつが死んじまうなんてなあ、出来るなら俺が代わりに死にたかったよ…」「おいおい、そんなこと言うなよ、アイツはいつもいってたろ?自分が死んで葬式やるときは明るい雰囲気でやれって。」「そうだよ、明るく行こうぜ明るくな…!」『おいおい…泣きながらそんな事言っても説得力ないって!』「お(か)しい人をなくしたな…アイツにはもっと生きてもらって一緒に騒ぎたかったなー。」『ん?んん?なんかおしいの<お>と<し>の間に<か>が聞こえたぞ?おかしい人をなくした…ってかwやっぱりお前らはこうでなくちゃ!俺の分まで人生楽しんで生きてくれよ!でもやっぱり…お”れ”も”も”っ”どい”っ”じょ”に”い”だがっだよ"ぉ…』
今、少年の体は3分の1位まで消えかかっている、もう現世から解離するのだ、少年は叫ぶ、自分の本音を全てさらけ出して。
『じに"だぐね"え"よ"お"お"ま"だごの"ぜがい"で"い"っ"じょ"に"み"ん"な"どざわ"ぎでぇ"よ"お"ま"だや"り"の"ごじだごどがい"っ"ばい"あ"る"ん"だ"よ"お"お"お"』そんな少年の叫びは誰にも届かず、静かに消えていった…自身の体と共に…
[ピカッ]『ここは…どこだ?…』«少年よ…若き内に人生の幕を閉じた少年よ…»『誰だ?誰かいるのか?居るなら返事をしてくれ!俺はどうなった?ここはどこだ?そして、お前は誰だ!?』«少年よ…まずは落ち着け…残念ながらここはどこか、という問いと誰か、という問いには答えることができない…しかしお前がどうなったのかは教えることができる。»『本当か!?それだけでもいい、教えてくれ!俺はどうなったんだ?』«ふむ、まず主は死んでしまったな?普通ならここで直ぐに現世から解離して天国や地獄に行くのだが…主は[生]への執着が人並みではなくてな、死んだあとも現世にとどまっていたのだ、だがそれは許されざることで、主をなんとか現世から解離させようとしていたのだ、そして今解離させることが出来たと言うわけだ»『そうか…じゃあ俺はどうなるんだ?』«どうするのか…か、主の魂は地獄や天国に行きたくないようだ、現にさっきから魂を送ろうとしているが全然送れない、こうなってくると選択肢は2つしかない、いつまでもこの空間で過ごすか…[転生]するかだ、主に選ばせてやろう。さあ…どうする?»『転生する!いや、します、させてください!』«おお、即答だな、まあ分かっていて言ったんだがな、それでは、転生してもらう世界はこちらで事前に決めてある、その世界とは…東方project…だ、所で主、東方projectは分かるか?»『わかるもなにも…大好きです!そんな東方projectに行けるなんて…夢みたいだ!…です』«お、おう、そうか、じゃあ早速転生して貰おうか、一つだけ能力をつけてやろう…まあそれは転生してからのお楽しみだ。»『さらに能力までつけてくれるなんて感謝感激感謝の至りです!』«いや、気にしなくて良いぞ、それより主は、東方projectの話になった途端人が変わったようになったな、わりと落ち着いて話を聞くようになったし…»『そうですか?まあとりあえず早く転生させて下さい!あ、質問いいですか?何時の時代に転生を?そして寿命は?』«何時の時代にか?永林とやらがいる月に行く前の時代だよ、寿命は…無限にしとくよ、東方projectは物語が長いからな。»『永林が月に行く前からなんてほぼほぼ最初から居るようなもんじゃないか!しかも寿命は無限だなんて…太っ腹!』«うん、君…テンション上がりすぎじゃない?そんなに東方projectの世界に行くのが嬉しかった?上がり具合が本当に異常だねえ。ま、それは置いといて…とりあえずもう転生して貰うよ。»『ありがとうございます!そりゃ大好きな東方projectの世界に行けるんだからテンションも上がりますよ!じゃあ転生オネシャス!』
「パチン」指が鳴らされた、少年の体は3分の1位消えかかった、しかし最初とは真反対で少年は顔に隠しきれない喜びを浮かばせていた。「パチン」もう一度指が鳴らされた、少年の体は3分の2まで消えていった。少年は心の中でお礼を言っている。「パチン」三回目だ、これで少年の体は完全に消えた。少年が消えたあとの空間は何者も居ず、ただ静寂だけが支配していた…