バンドリ!は殆ど関係がない。本当だ。フリではない。   作:宇宙飛行士

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心の底からバンドリ!を望んでいる人は多分これじゃない感を読んでいて思うので、作者は謝ります。


1話 デュエリスト特有の「何で俺に気持ち良くデュエルさせねぇんだ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「『終末の騎士』を通常召喚し、『ヘルウェイ・パトロール』を墓地へ送り『ヘルウェイ・パトロール』を除外して手札の『インフェルニティ・デーモン』を特殊召喚。

 

『インフェルニティ・デーモン』の効果で『インフェルニティ・ネクロマンサー』をサーチ。

『終末の騎士』、『インフェルニティ・デーモン』で『十二獣ブルホーン』をエクシーズ召喚。

『十二獣ブルホーン』の効果で『EMキングベアー』をサーチ。

『十二獣ブルホーン』に十二獣のエクシーズモンスターを重ねます。

 

その上に『十二獣ブルホーン』を重ね効果で『ドラコニアの獣竜騎兵』、そして十二獣墓地に送り、

『十二獣ブルホーン』の上に『十二獣ライカ』を重ねます。

 

『十二獣ライカ』の効果で墓地の十二獣を蘇生。

 

サーチした2枚でPスケールをセッティングし、手札の《インフェルニティ・ネクロマンサー》をペンデュラム召喚。

 

『インフェルニティ・ネクロマンサー』の効果で『インフェルニティ・デーモン』を蘇生。

『インフェルニティ・デーモン』の効果で『インフェルニティガン』をサーチ。

 

『十二獣ライカ』、『インフェルニティ・ネクロマンサー』、『インフェルニティ・デーモン』で『デコード・トーカー』をリンク召喚。

 

『インフェルニティガン』効果で墓地の『インフェルニティ・ネクロマンサー『インフェルニティ・デーモン』を蘇生。

 

『インフェルニティ・デーモン』効果で《インフェルニティ・ビショップ》をサーチ━━(その他いろいろ)

 

 

━━何かありますか?」

 

 

そう相手はこちらに問い掛けてくる。なんか出来る?と、取り敢えずの確認だけを俺に伝える。

 

 

俺はただただ、

 

 

 

 

「何も……出来……ません……」

 

 

 

 

そう、言うしかなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ふぅ」

 

いつから、こうなってしまったのか。

 

 

 

次々に増える召喚方法。

相手のターンに発動できるモンスター効果。

防ぎようのない手札誘発。

「墓地から罠カードだと!?」とアニメでキャラクターが驚くシーンなど、現実のOCGでは日常茶飯事。

相手の人権を無視した自己満足(ソリティア)。虚しく響く手札パチパチ。「━━何かありますか?」と、答えの出ている問いを相手は投げかける。

 

 

 

━━俺はこのカードを発動していたぜ!!

 

 

 

今ではこの言葉は即効反則(ジャッジキル)。「しっかり確認を取ってください」と冷たい目を向けられ、こちらに『そうか、そうか、つまり君はそういうやつなんだな?』と心に語りかける。

 

 

 

 

「……分かってるさ」

 

 

俺が悪いってことは、と心の中で言葉を続ける。

初めて参加してみた地元の小さなカードショップでの大会━━何故参加するに至ったのか、それは俺の現状について語る必要がある。

 

俺の唯一の趣味はカードゲームだった。とりわけ、遊戯王というものに夢中に取り組んでいる。

 

『遊戯王デュエルモンスターズ』。これは日本で一番有名と言えるカードゲームだ。世界一、となると難しい。だが日本で一番有名な少年雑誌から始まった=有名。現在で十数年の歴史を持つということから証明することが出来るのではないか。俺の足りない頭ではこの位しか例を挙げられない。自分の力の無さを実感する。

 

 

 

━━まあ、それは今はどうでもいいんだ。重要なことじゃない。

 

 

 

俺は遊戯王を小さい頃から周りの友達と遊んでいた。遊戯王のカードゲームを宣伝するためのアニメなども見て、友達と一緒に主人公の真似などをしてガッチャ!していたりした。あの頃はその言葉の意味さえよく分かっていなかったけれど、それだけで楽しかった。

 

 

 

だか、人は年をとって大人になる。なってしまう。

 

 

 

俺が高校に入学すると共に、周りの友達は「流石にこの年になるとなぁ?」と次々と引退し、もう遊戯王、そしてカードゲームをする知り合いはいなくなってしまった。

 

 

 

それが普通なのかもしれない、と一人思う。ただ俺だけが執着してしまっているだけなのだ。その子供の遊び(カードゲーム)に。俺だけが大人に成りきれていないのだ。

 

 

高校生となって二年目、それでも俺はカードゲームをやめることは出来なかった。何故続けているのだろう、と時々自分に問いかけることがある。ただ好きだからという理由で継続していくことは困難を極めた。

 

なにせ、カードゲームで勝負することが出来ないのなら、それはカードコレクターというものであるからだ。「なんで俺に気持ち良くデュエルさせねぇんだ!」と嘆くことすら出来ない。俺は一人でフラストレーションを溜めていた。

 

 

 

そんな時である。遊戯王の大幅なルール改正が行われたのは。

 

 

 

新ルールによって変わったことは多くあるが、一番の驚きはエクストラデッキ━━大雑把に言うと、俗にいう切り札が集めてある場所━━から召喚できるモンスターが一体だけになる(リンクとう抜け道もあるが)ことだ。

 

 

 

この新ルールによって「遊戯王はじゃんけんで先攻とれば勝ち」、「先攻制圧ゲー」、「また一人でやってるよアイツ~」という従来の方法が取れなくなった。

 

シンクロ召喚による一ターン何十分もかけることが出来る様、通称ソリティア。臨機応変に展開でき、相手を様々な方法で駆逐するランク4エクシーズ。不死身すぎてゾンビに見えるペンデュラムモンスター。

 

 

 

……やめろー!こんなのデュエルじゃない!俺の信じてるデュエルは、皆を幸せに!デュエルは、人を笑顔にするもの……!

 

 

 

常日頃からこのようなことを俺は思っていた。だからこの新ルールは、正に渡りに船だと思ったのだ。

 

 

 

きっとこれで遊戯王は低速化(つまるところパワーダウン)する。これならロマンデッキしか持ってない俺でも……。

 

 

 

そのような動機から、俺はカードショップで開かれている大会に参加したのだ。

 

俺は今までカードショップなどでカードゲームをしたことが無かった。それは俺が何かとビビっていたことも理由としてある。だがそれ以上に、カードショップなどでやるプレイヤーはガチな場合が多いと聞いたことがあったからだった。

 

 

だが今ならば環境がリセットされ、徹底的にメッタメタにされることはないんじゃないか?今ならば俺に(ターンが回ってくるという意味で)デュエルさせてくれるだろう、とそう思ったわけだ。

 

 

 

 

だが、現実は違った。

 

 

 

 

「「『終末の騎士』を通常召喚し、『ヘルウェイ・パトロール』を墓地へ送り『ヘルウェイ・パトロール』を除外して手札の『インフェルニティ・デーモン』を特殊召喚。

『インフェルニティ・デーモン』の効果でry━━何かありますか?」←ソリティア戦法の例

 

 

 

 

新しいリンク召喚でさらに凶悪化したインフィルニティ。

気づいたらバーンにバーンを重ねているorデッキデスされるトリックスター。

先攻エクストラリンクという遊戯王の更なる制圧のスピードを追い求めた聖杯。

先人が編み出した新ルールでも可能な1ターンコズミックルート。

裁き(ジャッジメント)し、更に戒め(バニッシュメント)をするライトロード。

 

 

 

 

━━つまるところ、それは加速し。そして、そのスピードは、速すぎた。

 

 

 

コ○ミは更なる高速化を追い求めたのだ。リンク召喚という新召喚をよる制圧法が追加されただけで、このカードゲームの本質は変わらなかった。

 

 

 

 

じゃあ、━━なんでルールが変わったんだ。

 

 

 

俺は苦笑いしつつ、呟く。

 

遊戯王はスピードを求めるあまり、多くのものを削ぎ落としてしまったのだと思う。

それはアクセルシンクロやデルタアクセル、ペンデュラム、━━では、ないと思う。

アニメの主人公に憧れた子供の「俺もこんなモンスター出したい!」みたいな憧れや、思い。そんな願いなど。

 

 

 

━━時代、なのだろう。

俺は大会に参加した後、店を出て一人公園のベンチに座り、あることを思い出した。

 

 

 

カードショップの大会での、スタンバイフェイズ、ドローフェイズの確認、効果処理、チェーンの概念、何?レベルを持たないなら、レベル0ではないのか!?……。

 

 

この大会に参加し、俺は多くのことを知ることが出来た。

 

だけど、しかし、それと同時に、俺は理解してしまった。

 

 

 

(そうか……俺はただ、遊戯王で遊べれば良かったんじゃない。……俺は友達と巫山戯合いながら、冗談を言い合いながら遊戯王をするのが、━━好きだったのか)

 

 

 

それだったらしょうがない。だって子供のころには戻れないのだから、仕様がない。

 

 

 

 

晴れた休日の公園で、俺は目茶苦茶澄んだ青空を仰ぎ、佇んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まーマスク使わないE・HERO(エレメンタルヒーロー)じゃ、無理か」

 

 

しかも属性ヒーロー使わないし。

 

俺は納得せざるを得ないのであった。

 

だって元からあんまり強くないし、属性ヒーローだけで組んだ方が実際強いしなあ。でも、俺は昔のアメリカンしてるヒーローがいいのよ。なんかカッコいいじゃないですか。

 

 

俺の感性でみると属性ヒーローはなんかウルト○マンに出てきそうな形してね?って思うし、ネオスはまんまウルト○マンだし。

 

それでM・HEROは仮面ラ○ダーだと思ってみたり。アメリカンじゃなくて、和制っぽいヒーローにみえちゃうんだ。

 

違うんだよ。繰り返しになるけど、俺がヒーローに求めてるのはアメリカンなアトモスフィアなんだ。ムッキムキで且つガッチガチなんだ。洗練されてる感じは求めていないんだ。見るからに『パワー!!!』見たいな、ね?

エッジマンが一番好きです。

 

 

「新ルールでワンチャンあると思ったけど、やっぱりダメかー」

 

 

デッキケースからカードを取り出し、手で一枚ずつめくりながら見ていく。

 

 

 

一枚目、E・HEROバーストレディ。

昔はE・HEROの紅一点だったヒーローだ。通称「姉さん」、「姉御」と呼ばれ慕われていたカードである。

 

 

 

次の二枚目、E・HEROバブルマン。

遊戯王では同名カードは三枚までデッキに入れられるのだが、効果が強いカードは稀に一枚や二枚だけしか入れられなくなる。このヒーローは昔は一枚だけしか入れられない、制限カードに認定されたことがあったりする。今では遊戯王の高速化の影響か三枚入れられるけれども。

 

 

 

三枚目、E・HEROプリズマー。

あっ(察し)。

こ、これは三積みなんだ、済まない。自分でもこのヒーローは「アメリカン……?」と疑問に思うけど、しょうがないんだ。あると凄い便利なんだ。……こうやってマジマジと見てると思い出すなぁ。昔はこのカード高すぎて手が届かなかったぜ。確か3000円ぐらいしなかったっけ?それが今では10円でも買えるぜ。そこだけはいい時代になったと思う。

 

そして4枚目、5枚目、と様々なことを思い出しながら見ていく。

 

 

本当に色々なことがあった。というより時間って過ぎるの凄い早い。俺ずっとヒーローしか使ってないっすな。

 

なんかヒーローデッキには離れ難い魅力があるんだよ。ガッチャ!のイメージがあるとガッチャ!するためにガッチャ!デッキになる人は多いみたいだ。

 

昔の俺の友達はハイランダー(同名カードをデッキに一枚しか入れないこと)でガッチャ!デッキを再現してる人がけっこう居た。現実問題、あのデッキで実際ガッチャ!するのは困難だ。というより無理だ。あれは主人公にしか回せないんだ。カードエクスクルーダー……奴は一体何者なんだ……?となることになる。

 

 

 

もし現実で使っている人がいたら「お前は主人公じゃない(笑)」と面白がって言ってあげよう。きっと相手は右手をこっちに向けて、ガッチャ!と真似してくれる。

 

ただし、現実で恋ダンスを踊っている人に「お前はガッキーじゃない(真顔)」とは言わないように。○ね!とグーパンが飛んで来る。

 

 

そんなこんなで何十枚とめくって、ようやくマイフェイバリットカード、E・HEROエッジマン!いつ見ても良い筋肉だぜぇ……!いやこれ筋肉じゃないと思うけど超パワフル。この力強さが正に正義なのよ。

 

 

公園でジーッと一枚のカードを見続けている俺。

 

 

うん。誰が見てもヤバイ奴だぜ。そもそも、もういい年してる高校生なんだから人目の着く場所でこうしてるのはアカンよ。うん。

 

 

いや、誰か友達と話ながらとかだったらマシなんだけど、俺ボッチだから。友達はいるよ?ただデュエリストとしては孤高なんだ。ヤバイもっと痛い奴な気がしてきた(畏怖)。

 

 

 

そう思い、この場から立ち去ろうとする。

まずはカードをデッキケースにしまってと。

 

「ねぇ!それなんなの?」

 

「ほ?」

 

そんな時にある一人の少女が、ベンチに座っている俺の背後から身を乗り出して手元にある遊戯王カードの事について尋ねてきた。

 

その少女は、金色をした長い髪に琥珀色をした瞳、そして超ニッコニコした満面の笑みを浮かべている。なんというか、━━ただ者じゃねぇと思う。

 

「ねぇねぇ!だからそのカードなんなの?」

 

 

それが俺とスマイル少女━━弦巻こころとの出会いであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






遊戯王初心者が基礎を知ることが出来る理解しやすい書き方、そして作者のフィールを感じてくれるような作品にしたいと思います。
そして作者は誤字が多いです。見付けた場合は教えてくれるとありがたいです。

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