コズミックプリキュア   作:k-suke

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第44話 「鬼は内、福は外 (前編)」

 

 

 

甲子市内 某所

 

 

 

「ただいま節分フェア実施中でーす。恵方巻きをどうぞ」

 

 

もう直ぐ節分ということで、街中ではフェアが行われておりそれなりに賑わっていた。

 

 

スーパーの前では客引きが行われ、鬼のお面をかぶった人がパフォーマンスをしており、空には愛嬌のある鬼の形をした飛行船が浮かんでいた。

 

 

 

リーフ「へぇ〜賑やかだね。あっちこっちでお祝いみたいなことしてるよ」

 

ダイーダ「なんやかんやで博士って街の人に好かれてるのね」

 

 

リーフとダイーダの感想に一緒に買い物に来ていたランと豪は諦めの極致のような大きなため息をついていた。

 

 

 

豪「あのね。確かに今日はじいちゃんの誕生日で、俺達はそのパーティの準備をしに来たんだけどさ…」

 

ラン「あれは節分っていうイベントで、おじいちゃんの誕生日とは全く無関係なの。わかる?」

 

 

ランと豪の言葉に、なんとなく事情を理解したリーフは疑問を口にした。

 

 

リーフ「ふーん。じゃあさ、セツブンってどんなお祭りなの?」

 

ダイーダ「あそこにいる人のかぶってる赤いお面と何か関係あるの?」

 

 

豪「えっ? どういうって… 豆をまいたり、のり巻き食べたりで… え〜っと…」

 

ダイーダ「中身がよくわからないことを、どうしてみんなしてやるのかしら? 一体なんの意味があるの?」

 

豪「あう…あう…」

 

改めて言われてみれば節分というものがよくわからない豪はしどろもどろになってしまい、ダイーダの矢継ぎ早の質問に完全にお手上げになっていた。

 

 

 

 

ラン「んもう情けない。授業で習ったじゃない。今日は冬から春になる季節の変わり目なのよ。それでそういう時期には、家の中に悪い鬼が入ってくるから豆をまいてそれを追い払おうって日なのよ」

 

 

授業で習ったばかりのウンチクを得意そうに語ったランだが、リーフとダイーダの疑念は増していた。

 

 

リーフ「マメって、あのお豆だよね。それで鬼が追い払えるの?」

 

ダイーダ「でも、そんな強いプラスエネルギーは感じたことないわ。何か特別な装置にでも繋ぐのかしら?」

 

 

ラン「あ〜う〜… と、とにかく今日はおじいちゃんの誕生日なんだし、その準備をしましょう、ねっ」

 

 

強引に話を打ち切ったランは、早足でスーパーの中へと入っていき、どこか釈然としないながらもリーフとダイーダも後を追っていった。

 

 

鬼のお面をかぶった男は、そんな一同を見送るとお面を外した。

 

するとお面の下からは鬼警部の顔が出てきたのだった。

 

 

河内「あのジジイも人並みに誕生日を孫に祝ってもらえるだけの人徳はあるのか。しかし好都合だ。こっちもあの家に行く口実ができた」

 

 

河内警部がそんなことをつぶやいていると、空から何か黒いものがパラパラと一面に降り注いできた。

 

 

河内「何だこりゃ? なんかのゴミか? ったく年に数日しか使わんのはわかるが飛行船の掃除ぐらいしとけってんだ」

 

 

 

 

 

 

遠藤平和科学研究所

 

 

 

 

ラン・豪「「おじいちゃん、誕生日おめでとう!!」」

 

 

リーフ・ダイーダ「「博士、おめでとうございます」」

 

京香「これからも宜しくお願いします」

 

 

遠藤「いやあありがとう。こんな賑やかな誕生日は久しぶりじゃ」

 

 

皆に誕生日を祝われ、遠藤博士は嬉しそうにコップの酒をあおった。

 

遠藤「しかし、せっかくの誕生日なんじゃからもう少しいい酒を用意してくれてもよかったんじゃがな」

 

少々不満そうに愚痴った遠藤博士だったが、ランに諌められた。

 

 

 

ラン「だーめ、それだって京香先生に無理言って買ってきてもらったんだから。それに新学期に向けて色々物入りなのよ。そろそろ年度末に向けてのことも考えないといけないし」

 

遠藤「その話をするな!! せっかくの誕生日に気分が悪くなる」

 

 

豪「じゃあさ、せっかくの節分だし、パァ〜っと豆まきして嫌な気分なんか追い払っちゃおう」

 

京香「それはいい考えね」

 

遠藤「よし、一丁やるか。 ほれ、お主達もな」

 

 

豪の提案に乗り気になった一同は、用意していた豆を手に準備を始めた。

 

 

リーフ「…やっぱりこれ、ただの豆だよね」

 

ダイーダ「これがどうして効果があるのかしら?」

 

手渡された豆を、首をかしげながらいじっていたリーフとダイーダを、微笑ましげに見ながら遠藤博士は簡単に説明した。

 

 

遠藤「まぁ、効果があるかは知らんがな。一種の縁起担ぎみたいなもんじゃ。よ〜しいくぞ」

 

 

そうして今まさに豆を巻こうとした時、呼び鈴が鳴った。

 

 

 

 

 

遠藤「誰じゃ? 全くタイミングの悪い」

 

 

ぶつくさ言いながらドアを開けた遠藤博士だったが、そこにいた人物を見て一層気分が悪くなった。

 

 

河内「ハッピーバースディ、遠藤博士」

 

京香「河内警部!?」

 

遠藤「何しに来おった!? ラン、豪、鬼が来たぞ!! 豆、いや塩をまけ!!」

 

ラン「わかってるわよ!! 鬼は外!!」

 

 

河内「待て待て、俺は純粋に博士の誕生日を祝いに来たんだ。たとえ敵同士でも、一年に一度誕生日ぐらいは祝ってあげませんとね」

 

自分をいきなり追い出そうとするランや遠藤博士に、河内警部はわざとらしくそう言った。

 

 

 

 

 

遠藤「ざーとらしい。お前さんなんぞにわざわざ誕生日を祝ってほしくないわい!! とっと往ね!!」

 

 

しかし、河内警部はニヤニヤしながら一本のビンを出した。

 

河内「ふふふっ、これは俺からのプレゼントだ」

 

 

遠藤「こ、これは!? 幻の銘酒と言われた大銀河!! こりゃラン、何をしとる。早く入れて差し上げなさい」

 

差し出されたそのビンを見た遠藤博士は途端に気分が良くなり、河内警部を研究所内に招き入れてしまった。

 

 

ラン「んもう。物欲に負けて。 なんか企んでるに決まってるのに」

 

呆れたように不満を漏らしたランの肩に、そっとダイーダが手をやった。

 

ダイーダ「大丈夫よ。いつも言ってるじゃない、あの人は悪いことをする人じゃないわ」

 

 

ラン「でもねぇ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分後

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠藤「いやあ河内くん、君はかなりイケる口じゃな」

 

河内「あったり前だ。これぐらい飲めなきゃ刑事なんかやってられるかってんだ。 さっもう一杯」

 

 

遠藤「おう、どうもどうも」

 

注がれた酒を一気に飲み干すと、遠藤博士は実に上機嫌に河内警部の肩を叩いた。

 

遠藤「はっはっはっ。酒もうまいし、いい気分じゃ。君はなかなかいい奴じゃな」

 

河内「わかってもらえて嬉しいですな。ガッハッハッ」

 

 

すっかり出来上がってしまった二人は、長年の友人のように意気投合していた。

 

 

 

ラン「…なんであんな簡単に仲良くなれるのかしら?」

 

リーフ「決まってるじゃない、二人ともいい人同士なんだもの。仲良くなれない方がおかしいんだよ」

 

ウンウンと頷いていたリーフだが、京香先生はポツリと現実的な感想を口にした。

 

 

京香「酔っ払いなんて、あんなものなのよ。よく見てるからわかるわ…」

 

 

 

 

 

河内「う〜い、ちょいと失礼」

 

遠藤「お〜い、どこへ行く? もっと飲もうじゃないか」

 

河内「いやぁ、飲みすぎちゃって。トイレ貸してもらいますね」

 

 

酔いがかなり回っているのか、河内警部は多少ふらつきながら部屋を出て行った。

 

 

 

トイレで用を足すと、河内警部は先ほどまでの弛緩しきった顔は何処へやら、急に真剣な顔になった。

 

河内「さてと。うまく潜り込めたが、もっと奥の部屋を調べてみないとな」

 

そうして、河内警部はトイレの天井を外すとそこから天井裏へと忍び込み奥へと進んでいった。

 

 

河内「必ず、どこかに奴が強奪した30億円の証拠があるはずだ。見てろ遠藤、今日という今日は必ず貴様を逮捕してやる。 貴様に殺された先輩の無念を必ず晴らしてやるからな」

 

 

決意の表情で暗い天井裏を這いながら進んでいた河内警部だったが、突然目の前の景色が歪んだ。

 

 

河内「む、いかん飲みすぎたか。ええいあれしきの酒で…」

 

 

何かを振り払うように頭を振りながら、進んでいった河内警部だったが、天井板の薄い所に手をついてしまい、踏み抜いて落下してしまった。

 

 

河内「イテテ… ん? なんだここは?」

 

河内警部の落ちたところは研究所奥の司令室であり、予想外の設備に戸惑っていた。

 

 

河内「なんでこんな設備がここにあるんだ。映画の鑑賞用なんかじゃなさそうだし…」

 

 

湧き上がる疑問を抱えながらもさらに進んでいき、奥の扉を開けた時河内警部の驚きは頂点に達した。

 

 

河内「こ、これは!? 間違いなくプリキュアが乗っているジェット機。なぜこれがここにあるんだ!?」

 

自動装置で整備されている最中の三冠号に驚愕した河内警部だったが、再び目の前が歪み足元もふらつき始めた。

 

 

河内「な、なんだこれは? 酒のせいじゃ… ない… ぞ…」

 

 

そのまま倒れ込み、河内警部は気絶してしまった。

 

 

 

 

 

 

ラン「まーったく。やっぱりうちのこと探りに来てたのね」

 

三冠号の格納庫には、万が一に備えて警報装置が備え付けてある。

 

河内警部が格納庫に立ち入ったためブザーが鳴り響き、結果倒れている河内警部を見つけたわけだが…

 

 

リーフ「京香先生、これは一体どんな病気ですか? 身体中にこんな黒い斑点ができるなんて、私のデータベースにもないから手当のしようが…」

 

居間のソファーで横になり、高熱でうなされている河内警部の診断をしながら、京香先生も難しい顔をしていた。

 

京香「私もわからないわ。こんな病気見たことも聞いたこともないもの。病院に搬送して本格的な検査をしたほうがいいわ」

 

 

遠藤「いや待て待て。こやつには三冠号や司令室を見られとるんじゃ。外に出したら何を口走るやら…」

 

ダイーダ「何言ってるんですか!? 命に関わるかもしれない病気だったらどうするんです!? こういう人を助けることが私達の使命のはずです!!」

 

あまり気乗りのしなさそうだった遠藤博士だったが、ダイーダに一喝されてグゥの音も出なかった。

 

 

遠藤「う〜わかったわかった。リーフ、ダイーダお前さん達で河内警部を病院まで連れて行け」

 

ダイーダ「はい!!」

 

 

ダイーダが返事をした途端、居間のマイナスエネルギー感知器が鳴り響いた。

 

豪「!! これってまさか!?」

 

遠藤「そのまさかじゃろうな」

 

 

 

 

苦々しい顔をしながらテレビをつけると、そこには各地の病院の様子が映し出されていた。

 

 

キャスター『臨時ニュースを申し上げます。現在県内各所で謎の奇病が蔓延しております。患者はみな高熱に加えて、全身に黒い斑点が浮かび上がっております。この奇病は全く原因が不明であり、新種のウィルスではないかとも言われていますが、感染源も特定できない状況です』

 

 

遠藤「何ぃ!? こやつと全く同じ病気ではないか」

 

 

遠藤博士が驚いた時、テレビに砂嵐が走りDr.フライがアップで映った。

 

 

Dr.フライ『ヒャッヒャッヒャッ。節分に因んで、わしの送った「鬼」は気に入ってもらえたかな。今世間を騒がしとる病気のウィルスはわしがばらまいたものじゃ』

 

ダイーダ「!! なんてことを!!」

 

京香「バイオテロ!! 許せないわ!!」

 

 

一同が憤る中、Dr.フライの芝居がかった話は続いた。

 

Dr.フライ『無論「福」、すなわちワクチンは用意してある。これが欲しくばわしに降伏し日本国の支配圏をよこせ。 このウィルスに感染したものは12時間で確実に死ぬ。 ああ、感染者からワクチンを作ろうとしても無駄じゃ。こいつは人体に入ると途端に性質が変わるからな。よーく考えて返事をすることじゃ』

 

 

 

その放送が終わるか終わらないかのうちに、遠藤博士は指示した。

 

 

遠藤「リーフ、ダイーダ。直ちに出動、ウィルスの感染源を特定しろ!! 感染する前のウィルスを手に入れればワクチンが作れるかもしれん!!」

 

リーフ・ダイーダ「「了解!!」」

 

 

 

 

 

甲子市内

 

 

三冠号が整備中のためライナージェットで出撃したダイーダは、市内を飛び回ってはみたものの、

 

ダイーダ「おかしいわね。これだけ広範囲にウィルスを巻き散らそうと思ったらかなり大規模な装置がいるはずよ。メイジャーらしきものも見当たらないし、気配も感じない… リーフそっちはどう?」

 

リーフ「こっちもだよ。イエローハンドで周りを探ってみたけど半径10キロ怪しいものが見当たらないよ」

 

ダイーダ「リーフ、ちゃんと探したんでしょうね。早くしないと河内警部が…」

 

必死の捜索にもかかわらずまるで手掛かりの無い状況にダイーダは焦り始めていた。

 

 

 

遠藤『落ち着けダイーダ。焦っていたのでは注意がそれて見つかるものも見つからんぞ』

 

ダイーダ「は、はい。すみません」

 

司令室からの連絡にダイーダも少々冷静さを取り戻した。

 

 

 

 

 

遠藤平和科学研究所 司令室

 

 

 

遠藤「これだけ探して見つからんとなると、何かに感染源を偽装しとるのかもしれん。もしくは超高空からばらまいたか…。  よし、ダイーダはライナージェットで高度を上げて探ってみろ。リーフはセンサーアイの感度を最大に上げて下水道も確認するんじゃ。わしは被害の発生した地域を調べて感染源を絞り込んでみる」

 

リーフ・ダイーダ『了解』

 

 

 

高熱で足元がふらつき目もかすむ中、遠藤博士達の後をつけて司令室の入り口にたどり着いた河内警部は、この通信を聞いて全ての状況を理解した。

 

 

河内「そうか… ここはコズミックプリキュアの基地だったのか…」

 

そのままやっとの思いで司令室の扉を開けた河内警部だったが、力尽きたように倒れてしまった。

 

 

 

京香「警部さん!? ダメですよ安静にしていないと」

 

河内「お、鬼だ。鬼の飛行船がススを…」

 

 

慌てて駆け寄った京香先生に、河内警部は最後の力を振り絞るようにそう伝えた。

 

京香「鬼の飛行船? スス? どういうことかしら?」

 

 

豪「鬼の飛行船… !! それって!!」

 

ラン「あれよ!!」

 

 

それを聞いた豪とランは何かに思い当たり、かじりつくように通信マイクを握った。

 

 

 

豪「姉ちゃん。さっき買い物に行った時に見たあの飛行船だよ」

 

ラン「あいつがウィルスを撒き散らしてたんだわ!! 急いで!!」

 

 

そう叫んだ豪とランだったが、その途端急に胸を押さえ始めた。

 

 

豪「うああっ…」

 

ラン「これって…」

 

 

苦しみ始めた豪とランの顔にもまた黒い斑点が次々と浮かび始めていた。

 

 

 

遠藤「ラン! 豪! くそうフライのやつめ!! リーフ、ダイーダ急いでくれ、頼む!!」

 

 

倒れてしまった二人の孫を抱きかかえながら遠藤博士は必死の思いで叫んだ。

 

 

 

 

 

 

甲子市

 

 

 

ダイーダ「ラン、豪!! くそっ、リーフ聞こえたわね。あの飛行船の現在位置は!?」

 

リーフ「うん、ダイーダちゃんの位置から北北東に2.7キロ。私もそっちに向かってる」

 

 

研究所からの最後の通信を聞いた二人は、全力で現地へと急行していた。

 

 

 

 

 

その頃、我が物顔で上空を飛んでいた鬼の飛行船の操縦室ではDr.フライが上機嫌で笑っていた。

 

 

Dr.フライ「ヒャッヒャッヒャッ!! 病気程度で右往左往しおって、人間とは弱いものじゃのう。偉大なるわしのような体を持てなかったことを嘆くが良い」

 

 

そんなDr.フライをファルは冷めた目で見下していた。

 

 

ファル「よく言うぜ。その体を与えたのはパーフェクト様だろうが。テメェはただ死んでただけだろうがよ。 それより見ろ、プリキュアどもが嗅ぎつけてきたが大丈夫なんだろうな」

 

ファルの指差したモニターには、ライナージェットで向かってくるダイーダの姿があった。

 

 

Dr.フライ「わかっておるわ。これはただの飛行船ではないし、連中の相手はあやつにさせるから心配はいらん」

 

 

自信たっぷりな言葉とともに、Dr.フライは操縦室のボタンを押した。

 

 

 

 

 

ダイーダ「見つけた!! あいつがウィルスを!!」

 

ライナージェットでリーフの指示した場所に急行していたダイーダは、鬼の飛行船を見つけると鋭い目つきで睨みつけた。

 

 

しかしその途端鬼の飛行船は突如として爆発し、中から二本足で歩く牛の角を二本生やした虎のメイジャーが姿を現した。

 

 

ダイーダ「くそっ、やっぱりメイジャー。飛行船の力で飛んでたから気配を感知できなかったのね」

 

 

悔しそうに舌打ちしたダイーダをよそに、牛・虎合体メイジャーは地上に着地すると手にした金棒から大量の黒いススを撒き散らし始めた。

 

 

それは例のウィルスであり、突如出現した牛・虎合体メイジャーに驚いた人々の上に次々と降り注いだ。

 

 

「うわーっ!!」

 

「逃げろー!!」

 

 

人々は慌てふためいて逃げ出したが、まともにススを浴びてしまった人も多く、その人達は皆黒い斑点を浮かべてバタバタと将棋倒しのように倒れていった。

 

 

リーフ「くっ、皆さん急いでください。このススに触れないように建物の中に避難してください!!」

 

その場に駆けつけたリーフは避難誘導を行っていたが、ススの撒き散らされる速度の方が早く、目の前で人々が感染して倒れていく様を見て、歯ぎしりをしていた。

 

 

 

ダイーダ「いけない、早くなんとかしないと!!」

 

上空からその光景を見ていたダイーダは、慌ててライナージェットを急降下させていったが、突然ライナージェットの推進部に何かが投擲された。

 

結果、推進部の詰まったライナージェットは爆発を起こした。

 

 

ダイーダ「きゃあああ!! なっ何!?」

 

リーフ「ダイーダちゃん!!」

 

思いがけない事態に悲鳴をあげながら、ライナージェットもろともダイーダは墜落していき、リーフもまたそちらへと猛烈なスピードで駆け出していった。

 

 

 

 

 

 

第44話 終

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