夢のため約束のため白球を追う 作:yamayama071308
気がつくと窓の外はすっかり暗くなっていた。
部活は試合の次の日ということもありミーティングと軽い練習でわずか2時間足らずで終わった。今日は大して動いてないのに疲労感はまるで一日中練習したような疲れだった。昨日の疲れが残ってるのだろう。その疲れからか家に帰りそのまま風呂に入って汗を流して洗濯機を回し一段落した所で寝てしまったのだ。
お腹のあたりから足元に掛けられていたタオルケットを取り払い立ち上がり「んーー」と背伸びをすると台所の方から声が聞こえた
「あー起きた??晩飯もーちょいで出来るから待ってなー」
「んー……舞音さん毎度ありがとー」
「いいのーいいのーお礼は言わんって約束したやん。雄大死んだみたいに寝てたけど昨日結構投げてたんでしょー」
「 2試合やって16イニング173球っすね」
「へー結構投げたね〜」
この人は
他愛のない会話をしてると舞音さんはいい匂いをさせたカレーライスを台所から運んできてくれた。
「カレーっすか美味そうっすね」
「明日ごめんやけど部活動見学で来れへんのよ~だからカレーにした多めに作ったから明日温めて食べてね」
「部活見学……篠岡……」
昼間に見た名簿を思い出す……やっぱり気になる
「ん?どーしたの?冷める前に食べよーよ、いただきまーす」
が、舞音さんに続き俺もカレーをいただいた。
まあ明日になれば全てがわかる。今日考えても仕方ないか。もうそう考えるしかなく今日はこれ以降考えることがなかった。
「うーーーさみぃぃ……帰ろうぜ」
次の日、肌寒い日が続いていたが珍しく温かい日になると天気予報で言っていたが寒い。時間は朝の7時10分。今日は朝練。朝練と言っても本格的な練習ではなくマシン相手にバッティング練習をするだけだ。硬式野球部との兼ね合いで軟式野球部用のグラウンドは小さく思い切ったバッティング練習が可能な硬式野球部が使用するメイングランドを使える朝練は貴重だ。今日は朝練の準備が自分とこーちゃんの番だ。朝練の準備は下級生がする。
「これから温かくなるし我慢やって」
俺がネックウォーマーをしカイロを片手に震えてるの横でこーちゃんは防寒具などを一切身につけずに涼しい顔をしている。
バッティング練習用のボール、それからマシンを起動させバッターボックスあたりの土をならしベースを置く。
「1年たくさん入って朝練の準備教えたら朝の準備も任せられるし新入生には期待しようぜ」
「ホンマやな~新入生どんなんやろか」
「雄大ってさ篠岡って人知ってる?」
一瞬マシンにボールを入れて速さ等を調節していた自分の手が止まった。こーちゃんはそのまま質問を続けた。
「いや、別に深い意味は無いけど名簿に乗ってた中学聞いたことないから調べたら神奈川の中学やってんよ。それで同じ神奈川県出身やしなんか知ってるかなぁって思ってさ。」
「んー……まあ同じ県やったら対戦したことあるかもなぁ」
内心の焦りと早くなる鼓動に気が付かれないように適当に誤魔化した。こーちゃんは「知り合いやったらおもろいけどそんなもんか」と呟きそれ以上その話はせずに黙々と準備を勧めた。
約10分ほどで準備を終えて後は部員のみんなが来るのを待つだけだ。
部室の方向から人が歩いてくる。部員の誰かが来たと思ったが違った。
よく見ると見知らぬ人だ。身長も高く丸坊主で制服姿。制服のネクタイの色を見ると1年だ。その顔がはっきりと見える位置まで来た時に俺は心臓が飛び跳ねるかと思った。
カキーン!!!
ワアアアアアアアアアア!!!!
フラッシュバックのように思い出す。嫌という程夢に出てくるあの打球音と歓声。その打球を放った打者が俺の目の前に立ち止まった。
「1年の
テストやらiPhoneがぶっ壊れて下書きがなくなったりしてバタバタしててかなり遅めの投稿になりました。すみません。またボチボチ書いていくのでよろしくおねがいします。