IS―兎協奏曲―   作:ミストラル0

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今章はこのトーナメントがメインの話となります。

果たして一夏達は雪兎に勝てるのか?


124話 学年末恒例!学年別トーナメント!! 兎、はりきる

「学年末学年別トーナメント?」

 

例の研究施設での一件を終えた雪兎達を待っていたのは学年末の総決算とも言える学年別トーナメント。今回はタッグではなく個人戦であり、一年生は専用機持ちとその他でトーナメントを分けて行うらしい。

 

「今回は完全に個人戦なのか」

 

どうやら今まで個人戦のトーナメントの機会が無かった事から専用機持ちのトーナメントが急遽企画されたらしい。上手くいけば恒例行事するつもりらしい。

 

「リヴァイヴⅡとこいつ(・・・)のいい宣伝になりそうだな」

 

「まさか、新しい量産機を作ってるなんてね」

 

「ほんと、いつの間にそんな物を・・・・」

 

実は雪兎はリヴァイヴⅡだけでなく、IS学園産というべき量産型ISを開発していた。その名も【(ハガネ)】。打鉄シリーズや雪華のデータを流用して開発されたISで、当然、装甲切換を組み込んでいる。打鉄の素直な操作性と装甲切換による多様性の融合でリヴァイヴⅡに劣らぬISとなっている。その性能はテストに協力してくれた更識の人間にも好評で、バリエーション機で作られた【黒鉄(クロガネ)】が既に何機か配備させている程だ。IS学園にも【白銀(シロガネ)】というバリエーション機が教員用に作られている。学園内のリヴァイヴと打鉄も随時リヴァイヴⅡと鋼にアップデートされて、専用機を持たない一般生徒はこの二機に加え後二種類他の企業で開発された新型量産機の中から選んで使う事になっている。雪兎曰く、他の企業の新型にも雪兎が関与しているらしく、性能は高いとのこと。

 

「他にもいくつか余所と共同開発してるのもあるが?」

 

「雪兎、あんた最近ますます自重しなくなってきたわね」

 

「新しい機体を開発するのが俺の趣味みたいなもんだからな」

 

「IS開発してる企業が聞いたら血涙流すわよ?」

 

「・・・・」

 

「シャルロット、その沈黙は何?もしかして既にやらかしたの!?」

 

そんな風に騒いでいると、

 

「静かにしろ」

 

ホームルームが始まったのか千冬が前に立っていた。

 

「もう知っているようだが、近々、学年末トーナメントが開催される事になった。専用機持ち以外の生徒は期日までに使用機体の申請を出しておくように」

 

千冬はそこで話を一度切ると、雪兎達専用機持ちを見渡す。

 

「今年の専用機持ちは特別多い・・・・その過半数はそこのIS馬鹿(雪兎)の仕業だがな」

 

「IS馬鹿とは俺にとっては褒め言葉です!」

 

「威張って言うな、馬鹿者」

 

雪兎の脳天に久しぶりに千冬の出席簿アタックが炸裂する。

 

「痛い・・・・」

 

「今のは雪兎が悪いと思うよ」

 

「そこの馬鹿はさておき、午後から体育館で専用機持ちのトーナメントの抽選会がある。IS馬鹿以外は遅れず来るように」

 

「あれ?俺は?」

 

「人数の関係でお前はシード確定だ。一回戦でお前と当たる等、相手からしたら悪夢だろうに」

 

「「「「うんうん」」」」

 

千冬の言葉に専用機持ち全員が頷く。

 

「ひ、酷い・・・・」

 

しかし、その後に千冬はとんでもない事を告げた。

 

「その代わり、今回はアドヴァンスドまでは解禁してやる」

 

「な、何ですと!?」

 

そう、前回はタッグが相手だったから解禁されたアドヴァンスドが個人戦でも解禁されたのだ。

 

「尚、あまりにも成績が悪かった者は春休みは無いと思え。私が直々に鍛え直してやる」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

それはある意味死刑通告に等しいものだった。

 

「天野、お前はこいつらの成長を確認する意味でも全力でやれ、いいな?」

 

「いいんですか?俺としてはまだデータ取りたいアドヴァンスドがあったので丁度いいんですが」

 

「構わん。あれだけの修羅場をくぐり抜けておいて手も足も出んようなら鍛え直す必要がある」

 

「わかりました。ってことで、悪く思うなよ?」

 

「「「「不幸だ・・・・」」」」

 

「私の真似しないで!」

 

多くの専用機持ちが雪兎のアドヴァンスド投入に絶望する中、静かに闘志を燃やす者もいた。

 

(限りなく本気に近い雪兎と戦える機会・・・・これを逃す気はねぇな)

 

一人は一夏。ずっと雪兎を親友兼ライバルと思ってきた一夏にとって、このトーナメントは降って沸いたチャンスだ。そして、もう一人は・・・・

 

(僕だって雪兎と肩を並べて戦えるって証明するんだ!)

 

シャルロットだった。シャルロットもずっと雪兎の隣で戦う事を目標にしてきた。少しずつだが、アドヴァンスドも扱えるようになってきたシャルロットにとってもこのトーナメントは是が非でも勝ち残る必要がある。

 

(へぇ~、あの二人・・・・これは色々面白くなりそうだ)

 

そんな二人の闘志を感じ取り、雪兎も不敵な笑みを浮かべる。そして、トーナメントの組み合わせはこうなった。

 

一回戦

雪兎ー一回戦シード ①

第一試合 シャルロットVSラウラ ②

第二試合 ロランツィーネVS聖 ③

第三試合 本音VS晶 ④

第四試合 鈴音VSエリカ ⑤

第五試合 箒VSカロリナ ⑥

第六試合 セシリアVSアレシア ⑦

第七試合 簪VS一夏 ⑧

 

二回戦

第一試合 ①VS② A

第二試合 ③VS④ B

第三試合 ⑤VS⑥ C

第四試合 ⑦VS⑧ D

 

準決勝

第一試合 AVSB

第二試合 CVSD

 

そして決勝という流れだ。

※トーナメント表が上手く作れなかったので文字表記です。

 

「最初はシャルロットか」

 

「負けないよ、ラウラ」

 

「私の相手は聖か」

 

「うわぁ、ロランさんだ」

 

「負けないわよ、エリカ」

 

「鈴さんこそ、お覚悟を」

 

「私はカロリナか」

 

「紅椿、強敵・・・・」

 

「アレシアさんですか、良き試合にしましょう」

 

「ええ、よろしくね、セシリア」

 

「一夏が相手・・・・」

 

「悪いが、今回は負けられねぇぞ、簪」

 

皆、気合い十分といった感じだ。

 

「試合は一週間後、新たに建造された特殊アリーナで行う。それぞれ、ちゃんと準備しておけ」




短いですが、今回はここまで。

次回よりトーナメントスタートです。


次回予告

第一試合はシャルロットとラウラの対戦。お互いに譲れない想いを胸に激突する。

次回

「金と黒、譲れない想い 兎、解説する」
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