遡る事、数ヶ月前──
「エサじゃないよバカ」
「僕のノートだ...」
私は彼が溜池に浮いている一つのノートを拾おうとするのを見かけてしまった。
「バカヤロー…」
「出久?」
「!?ふっ、ふうちゃん!!」
慌ててボロボロになったノートを隠す彼を見て、
私は鋭い目付きをした。
「爆豪。」
判りやすい程に肩が上がる。
「また、何か言われたの?」
「っ」
彼が後ろに隠したノートを取り、自分のハンカチで水気を吸う。
黒い水がパステルカラーのハンカチを染めていった。
「ふうちゃん、ハンカチがっ」
「いいの、はい。」
私は彼にノートを差し出し、
彼は私からノートを受け取る。
「これは、出久が今まで努力してきた結晶だから。ハンカチが汚れるくらい、どうって事ない。」
「帰ろう?」
髪の隙間から見える、泣きそうな顔をした出久の手を握り、私達は一緒に歩き始めたのでった。
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「それじゃ、気をつけて帰ってね。」
「うん、ふうちゃんも気をつけて、」
ふうちゃんは、いつも僕を気にかけてくれる。
何度か、理由を聞いて見たけど本音を話してくれそうに無かった。
でも、こんな僕を応援してくれる唯一の友達なんだ。
そんな人が1人でも居てくれるだけで僕は幸せ者…。
そうさ、周りの言う事なんて気にするな!
グイッと上見てつき進め!!
【Mサイズの...隠れミノ...】
荒々しい息が、僕の背中に吹きかかった。
「!?」
「わっプッ!!」
なんだっヘドロみたいな物が体に巻き付いてっ!!
まさかッ
敵(ヴィラン)!!?
【大丈ー夫、身体を乗っ取るだけさ落ち着いて、】
「ん゛ーーっん゛ーー!!」
駄目だもがいても掴めない!!
「いず、くッ!!!」
【ん?】
ふうちゃん!?
駄目だッ来ちゃッダメッだ!!
「今、助けるから!!!」
風がっ、息が出来る!!
【厄介な"個性"だ!】
「ふうちゃん!!逃げて!!」
「嫌だ!」
確かふうちゃんの個性は風!!
自由自在に風を操る事が出来る!
けど一つだけ欠点がッ
「ウッ....!!」
使い過ぎると体力が徐々に消耗され戦闘不能になる!!
【弱まった!今のうちに...!】
ッまた!!
今度こそ死ぬのか!?
そしてふうちゃんも!!
「いず.......くぅ....」
誰かっ!!!
死ぬっ!!!
嫌っ…
「もう大丈夫だ、少年少女!!」
【!?】
「私が来た!」
「TEXAS......」
「SMASH!!」
【風......圧!?】
オ......え!?
オール...
マ...
イ...
✼••┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈••✼
「ヘイ!少女!!」
な...に.......
「おっ、起きたね!良かった!じゃあ次はあっちの少年だ!!」
えっ、あれっ、
あれって......!!
オールマイ
「トぁあああ!!?」
No.1ヒーロー、オールマイト。
凄い、大きい。
オールマイトが私達を...
有り得ない。
あっ、出久は...
駄目だ。嬉しさで目の焦点が合ってない。
すると出久は突然何かを思い出したかのように慌て、ノートを見た瞬間、頭の上げ下げを行った。
「わああああ~~~!!!ありっありがとうございます!!家宝に!!家の宝に!!」
それはもう脳みそがぐちゃぐちゃなんじゃないかと思うくらいに。
「じゃあ私はこいつを警察に届けるので!液晶越しにまた会おう!!」
そんな落ちそうな所に入れても大丈夫なのだろうかと思ったのは言わないでおこう。
「え!そんな...もう...?まだ...」
出久、オールマイト、一番好きだもんね…。
きっと出久なりに色々聞きたい事があるのだろう。
でも、ヒーローも一般人に関わってる暇は無い。
「それでは、今後とも...」
「応援よろしくね────」
「わっ!!」
風圧がっ!!
個性が風にも関わらず、ここまで出せないのが悔しい。
もっと強くなれば、さっきだって出久を......
「あれ?」
「出久......?」
〜オリ主紹介〜
【挿絵表示】
風嵐 楓華(かざらし ふうか)
身長:167cm
好きな物:ハンバーグ
個性は風。
勢い良く空中を掻き風圧を起こすことで攻撃したり、風を密集させ形(剣など)を作って戦う事が出来るが、
これはかなりの体力と集中力を消耗するのであまり使わない。
突風、竜巻を起こす事を全般とするため、コンビネーション向き。
体力が切れると回復するまで個性が使えなくなる。
過去に敵によっての火事災害があり、火にトラウマを持っている。
その弱みを爆豪に知られ、幼少期、かなりいじめられていた。
中学生になってからは会うことも全く無く、本人としては内心ホッとしている。
THE・裏話
ヒロアカ読んだ瞬間、個性は風がいいと思いましたが、表現が難しい!うんでも、変えるつもりは無いです。
イラストの方では前髪で目が隠れていますが、後々、前髪を耳にかけさせてあげようかなと思っています。
案外、人と関わる事が苦手なので、そこも彼女がどう成長していくのかなという私としても考えなければいけない...。
本当は雄英高校からの登場にしようと思っていたんですけど、普段、私も思っている、「ヒーローはテレビの中だけとか助けがすぐに来るわけない」という言わば当たり前の気持ちを自分自身としても違う!!と否定してみたかったので出久と絡ませて見ました。
長くなってしまい申し訳ございません!
引き続きお楽しみください。