異世界転移なのに神様から貰ったスキルが全然チートじゃないんだが   作:みん/みん

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まだまだ文章が拙いので、ご指摘よろしくお願いします。


テンプレ通りの恋がしたい!!

 

 目がさめるとそこは一面真っ白の空間だったーー。

 

 自分がどうしてここにいるか、そしてどうやって来たか、記憶を掘り起こしてみるが思い出せない。

 

(俺はなんでここにいる? というか、ここはどこだ?)

 

「あっ、起きた? 大丈夫? 体調とか悪くない?」

 

 ーーそこに現れたのは見た目が10歳程の幼女だ。

 

「ねえ、今失礼なこと考えなかった? 僕はこう見えても一万年くらいは行きているからね。だから決して幼女ではないのだよ。

 まあ、いいや。君はどうして今自分がここにいるかわかっているかい?」

 

 謎の幼女に図星を突かれ少し焦ったが、ここにいる理由は結局思い出せなかった。だから俺は素直にこう答えた。

 

「いや、さっきから思い出そうとしているのに全然思い出せない。そもそもお前は誰だ?」

「僕に向かってお前とか、君は本当に失礼なやつだね。僕は一言で言うなら"神様"かな。名前はルナだよ。

 あと、君がここに来たのがわからない理由だけど、人間は嫌な記憶は消そうとする傾向にあるからね。思い出せないのも仕方がない。

 君がここに来た理由。それはね……」

 

 ーー君が死んだからだよーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 俺、佐藤空さとうそらは17歳で都内の高校に通う二年生だ。こんな自己紹介の仕方をしているので、リア充に思われるかもしれないがそんなことはない……。

 特別運動ができるわけでもなく、勉強もそこそこ、彼女だってできたことがない。

 

 だから、俺は一度でいいからテンプレ通りの恋がしたい。クラスに謎の転校生がやって来て、その子と恋に落ちてハッピーエンド! みたいなテンプレの恋がしてみたい。

 

 そんなことを考えながら道を歩いていると前からトラックがやって来た。

 

(あのトラック、何か変な動きをしているな……。ってよく見たら運転手が寝ている!

 まずい、このままだと轢かれる。急いで避けないと。)

 

 俺はそう思い、咄嗟に横に飛び込んだ。そのおかげでなんとかトラックを回避することに成功した。

 

(いや〜危なかった。俺にしては珍しく物凄い反射神経だったな。)

 

 その時、トラックから『ガタンッ』という音と共に、荷台に積まれていた鉄骨が落ちて来た。

 

(俺は確かにテンプレ通りの恋がしたいとは言ったけど、テンプレ通りに死にたいなんて一言も言ってないんだが……。)

 

 そして俺の視界は真っ赤に染まったーー。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「俺は死んだ……? トラックから落ちて来た鉄骨で……」

「やっと思い出した!? そう、君はトラックから落ちて来た鉄骨が刺さって死んじゃったんだよ。残念だったね。ドンマイ!!」

 

 明るい口調で、小悪魔の様な笑みで言うルナだったが、空はそれに一々怒っていられる状況ではない。

 

「俺死んじゃったの? 俺はこれから一体どうなるんだ?」

「それなら心配いらないよ。君には異世界に転生する権利が与えられたからね。しかも、今ならなんでも好きなスキルが3つも貰えるサービス付きだよ!」

 

 今なんて言った……? 異世界……? 転生……? スキル……?

 

「悪い、今なんて言ったかよくわからなかった。異世界転生とか、スキルってなんなんだ?」

「あ〜ごめんごめん。肝心なこと言ってなかったね。実は僕が神様をしている世界が少々厄介な問題を抱えていてね。君には特別な力『スキル』を与えて転生してもらって、その問題を解決してもらいたいんだよね」

「なるほど。でもどうして俺が選ばれたんだ?」

「それは、君が一番この世に未練が残る死に方をしたからだよ。生に対する未練が残っているからこそ新しい世界でも必死に生きてくれると僕は思っているんだよね」

「なるほど……わかった。だが、転生を受けるには条件がある。一つは年齢と記憶はそのままで転生させること。もう一つはしばらく生きていくための金が欲しい。その条件さえ飲んでくれるのならば転生してやろう」

 

 条件を聞いたルナは呆れた顔をしながらこう答えた。

 

「まったく。君くらいだよ。僕にそんなに偉そうにしてくるのは。まあ、それくらいの条件ならのんでやろうじゃないか。

 じゃあどの様なスキルが欲しいか言ってごらん。僕が要望に一番合ったスキルを与えておくからさ」

 

 意外とすんなりと受け入れてもらえたことに驚いたが、気持ちを切り替え俺は欲しいスキルを考えることにした。

 

(ここは慎重に考えないと後々大変なことになるからな。やっぱりここは異世界転生ものらしく経験値が多く入るスキルとか、剣の扱いが初めから達人級になっているスキルとかにするか? う〜ん……。あっ、そうだ!!)

 

 俺は貰うスキルを決め、ルナに伝えた。

 

「へぇ〜面白いスキルを考えたね。いいだろう! それじゃあ今から君を異世界に転生させるね。そこの魔法陣の中に立ってくれるかな? あっ、忘れてたけど君が今から行く世界の名前は『アトラ』って言うんだ。楽しいところだから期待しておくといいよ!」

「神様が言うんだから間違いないんだろうな。期待しておくよ」

 

 そう言った直後、俺は白い光に包まれ部屋から消えた。

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