飛翔「ふっ!…うぅ〜ん!」
俺はパソコン画面から離れ、背筋を伸ばす。
シャロン「お疲れ様です飛翔様」
シャロンが気を利かせてコーヒーを淹れてくれた。
飛翔「ありがとうシャロン。とはいえ、一気に色んな事が起き過ぎなのも事実なんだよな…」
有希子さんの女優復帰をはじめ、コナンが一時的に元の姿に戻ったり、それを組織に潜入中の公安で、今はウチのポアロでバイトしてる安室に報告したり等。とにかくここ最近は俺もシャロンも働き詰めなのである。
飛翔「挙句の果てに、西の高校生探偵に自分が工藤新一だってバレただと?もう腹一杯だっての!」
シャロン「まぁ、工藤様の事ですので、いつかはバレるとは思いましたが…」
飛翔「早すぎるんだよ。ったく、事件で周りが見えなくなるのは相変わらずだな」
けど、西の高校生探偵って…まさかな。
飛翔「んで、続いてこれかよ」
俺は今、パソコンに届いて印刷した紙を見ている。
「【April fool
月が二人を分かつ時
漆黒の星の名の下に
波にいざなわれて
我は参上する
怪盗…】ね」
園子ちゃんの所に届いたらしく、俺にも送ってくれたのだ。蘭ちゃんにもコピーを渡したそうだから、今頃新一の奴も見てるだろう。
シャロン「今時怪盗ですか」
飛翔「ま、珍しい話でもないだろ」
一応、泥棒の知り合いとかがいたりするからな。俺には…んで、3月31日に、俺は園子ちゃんに誘われ米花博物館に来ている。念の為、シャロンと我が従業員で公安の安室も一緒である。
小五郎「すんげえな。東京中の警察官総動員って感じだ」
蘭「ホントに世界的な大怪盗なのね」
コナン「ふあぁ…(結局全然解けなかったな。この暗号…)」
「やあ、毛利探偵」
そんな事を考えてたら、向こうから園子と園子の父親、それに…
コナン(なんでこの人がここにいるんだよ…)
何故か飛翔さんも一緒にいた。以前見かけたメイドのシャロンさんと、初めて見る褐色の男性もいた。
「ようこそおいでくださいました。この度は、娘のわがままを聞いていただき、ありがとうございます。名探偵のあんたに来ていただければ百人力。期待してますよ。毛利探偵」
小五郎「な〜に、たかがこそ泥一匹。この私が簡単にお縄にしてご覧いれましょう。ダハハハハハハ!!!!」
コナン(よく言うよ。予告状の暗号も解けてねぇってのに)
飛翔「その様子じゃ、まだ暗号が解けてないみたいだな」
コナン「飛翔さん」
俺はため息を吐く新一にしゃがんで話しかける。
蘭「ところで、なんで飛翔さんもここに?」
飛翔「ああ。園子ちゃんから誘われてね。力になれるか分からないけど、一応シャロンと紹介も兼ねて彼に来てもらったんだよ」
「初めまして。先月からポアロで働かせてもらっている安室透といいます」
飛翔「安室さんは本当によく働いてくれる人でね。腕にも自信ありそうだったから連れてくたんだよ」
安室「いえいえ。店長やシャロンさんには、とても構いませんよ」
コナン(ハハッ。そりゃそうだろな)
安室の自己紹介も終え、今回のお目当てのブラックスターを見に行く。
小五郎「ほぉ…これが世界最大の黒真珠【
史郎「ええ。私の祖父がこの真珠を購入して以来、我が鈴木家は繁栄の道を歩んでまいりました。言うなれば鈴木家の守り神です」
小五郎「それにしても予告日の前日だってのに、やけに物々しいですな」
史郎「はい。予告状から読み取れたのは日にちのみ。ですから、今晩から泊まりがけで警備にあたられるそうです。いつ何処から怪盗1412号が来るとも知れませんので」
怪盗1412号か…
蘭「コナン君何処行くの?」
すると新一は、窓の方に行き腕時計を見始める。
蘭「どうしたのコナン君?」
コナン「時計で方角を調べてるんだよ」
蘭「方角?」
飛翔「なるほど。まず時計の短針を太陽の方に向ける」
安室「日本は北半球なので、その短針と文字盤の12の中間にある方角が南になります」
コナン「も、もちろん新一兄ちゃんや飛翔兄ちゃんに聞いたことを試しただけだけどね…」
ホント危なっかしい…
安室「店長、あの子は?」
飛翔「ああ。俺がもう一人の弟の様に、可愛がってる奴だよ」
安室「そうですか…」
俺と安室は、あたふたしながら言い訳する新一を見るのであった。その日は解散となり、それぞれの家に戻った。だが、俺達はここから行動開始だ。
プルルルル…プルルルル…
飛翔「もしもし」
シャロン『飛翔様、予想通り工藤様が動きました』
飛翔「やっぱりか」
あの行動、犯人か場所が分かった行動だからな。
飛翔「んで、新一は何処に向かってる?」
シャロン『方角的に杯戸シティホテルかと』
飛翔「なるほど。ならシャロンはそのまま追跡を頼む」
シャロン『かしこまりました』
飛翔「ってな訳で、俺達もホテルに向かおうか」
安室「分かりました」
俺の声で、安室の車でホテルに向かった。ホテルに到着すると、既に警察が集まり屋上にはヘリも集まっていた。
飛翔「お〜お〜!随分と集まってるな」
安室「どうやら、怪盗本人が警部の声真似をして呼び出したみたいですね」
飛翔「随分と自信家だな」
さて、その顔を拝みに行くとするかね。俺達は車を降り、シャロンと合流して屋上へ向かった。道中警察の中を掻い潜ったが、無事屋上に到着した。
「動くな!キッド!!」
キッド「これはこれは中森警部。お早いお着きで」
中森「ふん!何を言う!わしが貴様の予告状を解いて、ここを張っていたのを知っていたくせに。ハンググライダーでここから飛び立つと踏んで、ホテル内の人間を全て調べ、玄関口を固めていたが、まさか東都タワーから迂回して、ここに降り立つとは思っても見なかったよ。だがあの真珠は諦めろ。貴様にはもう逃げ場はない!」
確かにこの状況じゃ、普通なら逃げられない。だが、もしキッドがあの人等と同じなら…
キッド「今夜はあなた方の出方を伺うただの下見。盗るつもりはありませんよ」
中森「なにぃ?」
キッド「おや?ちゃんと予告状の冒頭に記したはずですよ。エイプリルフール…嘘ってね!」
するとキッドは、ボタンを押しハンググライダーを出した。ここから飛ぶ気か?
中森「や、奴を飛ばすな!かかれ!」
すると、キッドの周囲が光り出した。あいつ、閃光弾を出したのか!光が消えると、キッドの姿は何処にもなかったのだった。
飛翔(やっぱりか。キッドもあの人達と同じか)
すると上空から1枚の紙が降ってきた。それにはこう書かれていた。【4月19日。横浜港から出港するQエリザベス号船上にて、本物の漆黒の星をいただきに参上する。怪盗キッド】と。
飛翔「(これはこれは。やり方がホントあの人そっくりだわ。これは新一、中々苦労する相手を見つけちまったみたいだな)どうやら、これ以上ここにいても意味ないみたいですね」
シャロン「申し訳ありません」
飛翔「別にシャロンが悪い訳じゃないって。あの人クラスなら、そう簡単には捕まえられないからね」
安室「あの人クラス?」
飛翔「ま、そこの紹介は今後の安室、お前次第って感じだ」
安室「そうですか。まだまだ信用が足りないみたいですね」
飛翔「当たり前だろ。まだ入ってます1ヶ月ちょいで信用出来る方がおかしいっての」
そう言いながら、俺達は帰宅するのだった。翌日に、当然の様にQエリザベス号で開かれるお披露目会の招待状が来た事に、俺は苦笑いするのであった。
劇場版で登場する女性キャラを登場させるか。
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登場させ、主人公に好意を持つ
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登場させ、主人公に好意を持つ(犯人含む)
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原作通り登場だけさせる