飛翔「んっんん〜!いい天気ですし、散歩するには最適ですね」
梓「そうですね。でもすみません飛翔さん。折角の休みの日に買い出しに付き合わせてしまって」
俺は珍しくどの仕事もオフであり、のんびり散歩してたら、買い出し中のウチの店【ポアロ】の従業員の梓と鉢合わせたのだ。
飛翔「いえいえ。ウチのお店の事ですし構いません。何かトラブルといった事は起きてませんか?」
梓「はい。店長が休みの日は、安室さんが出てくれてますから」
飛翔「そうですか。ですがよかったんですか?副店長を譲ってしまって?」
そう。俺は当初副店長を梓にやってもらうつもりだったのだが、本人の強い意向により、安室が副店長となった。
梓「はい。私はまだまだ未熟ですし…けど、いつかは安室さんから副店長の座を奪い返します!」
飛翔「そうですか。では楽しみに待ってますね」
その心意気があるなら、副店長を飛ばして店長にいつか推薦するのもいいかもな。そんな事を考えていると、後ろから猛スピードで走ってくるタクシーがやって来た。
飛翔「危ない!」
梓「キャッ!」
俺は車道側を歩いてた梓を抱き寄せる。ったく、こんな人通りが多い時間にとばすなよな。いや、人通りが少ない時にとばせとも言わないが…
飛翔「危ないですね」
梓「あああ、あの!」
飛翔「ん?梓さん大丈夫でしたか?どこか怪我でもしましたか?」
梓「いいいいいい、いえ!てて、店長が庇ってくださったので大丈夫でしゅ!!」
でしゅ…
飛翔「そ、そうですか。それならよかった」
梓「あうぅ…噛んじゃった…」
それから、気不味い空気の中ポアロに戻ったのであった。俺達の様子を見た夏美さんはジト目で俺を見るし、安室の奴は何故かため息を吐いていた。
飛翔(この野郎…今度の組み手覚えとけよ)
そんな事を考えてたら、俺の携帯が鳴った。どうやら誰かからメールが来たみたいだ。メールの内容を確認すると、こう書かれていた。
『飛翔さん。妹とあれから何度かポアロにお邪魔して、よくお話して楽しかったです。多分、このメールを送った時には、私はもしかしたらもうこの世にいないと思います。ですので、私の気持ちも伝えておきます。初めて志保と会った時に、何かあったら助けてくれると言ってくれた事、凄く嬉しかったです。その時から私は、飛翔さんの事が気になり、いつの間にか好きになってました。大好きでした!』
飛翔「ふざけんな!!」
俺は周りの目も気にせず、大声で叫んでいた。そしてすぐにシャロンに連絡しながらポアロを出る。
飛翔「シャロン!明美さんの居場所すぐに分かるか?」
シャロン『明美様のですか?5分…いえ、2分いただけますか?』
飛翔「頼む。どうやら明美さん、例の組織に命を狙われている。接触する前に助け出すぞ!」
シャロン『かしこまりました。すぐに見つけ出します。……分かりました。明美様は今、港の外れにある廃倉庫にいらっしゃる様です』
飛翔「港の廃倉庫だな!シャロンも合流してくれ。バレない様に、あの格好でな」
シャロン『かしこまりました。ご一緒に飛翔様の装備もお持ちします』
飛翔「頼んだ!」
俺は携帯を切ると、急いでバイクに跨りエンジンをかける。
安室「店長!」
俺の後を追いかけて来た安室が前に立つ。
安室「先程のメール。何かあったんですね?」
飛翔「ああ。例の黒の組織の連中が、ウチの大事な常連に手を出そうとしててな」
安室「何ですって!?」
流石に組織の話をされたら、安室の奴も驚くか。
安室「それで、その方の居場所は分かってるんですか?」
飛翔「ああ。ウチの優秀なメイドが場所を特定してくれた。今からそこに向かうつもりだ」
安室「それ、僕も連れて行って「駄目だ」!?」
飛翔「お前は、今現在は組織側の人間の筈だ。それが俺と一緒に行動してると、怪しまれるのは明白だ。特に、あのロン毛野郎にはな…」
安室「……」
飛翔「ま、安心しろ。あんな連中如き、俺とシャロンがいれば問題ない。じゃあ、店の方は任せたぞ。副店長」
そして俺は、港の廃倉庫へと向かったのだった。
劇場版で登場する女性キャラを登場させるか。
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登場させ、主人公に好意を持つ
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登場させ、主人公に好意を持つ(犯人含む)
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原作通り登場だけさせる