コナンの最強な協力者   作:シャト6

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第5話

家でパソコンを弄っていると、ドアがノックされる。

 

飛翔「はい」

 

『失礼します。シャロンでございます』

 

飛翔「空いてるよ」

 

シャロン「失礼します」

 

そしてシャロンが俺の書斎室に入ってくる。

 

飛翔「何かあったの?」

 

シャロン「はい。実は飛翔様宛にお手紙が届いていまして」

 

飛翔「俺に手紙?」

 

シャロンから手紙を受け取り、差出人を確認する。手紙には[松本小百合 高杉俊彦]と書かれた結婚式の招待状だった。

 

飛翔「へ~、小百合さん結婚するんだ」

 

シャロン「…飛翔様」

 

するとシャロンが物凄い顔で俺を見ていた。

 

シャロン「その松本小百合様とは、どの様なご関係なのでしょうか?」

 

飛翔「いや…関係っていうか、この人の父親が警視庁・警視で、昔爺ちゃんの関係で知り合ったんだよ」

 

シャロン「…そうでしたか」

 

飛翔「確か、帝丹中学の音楽教師になってたはずだよ」

 

彼女は昔から音楽が好きで、将来は音楽関係の仕事をしたいって話してたもんな。

 

飛翔「それでシャロン、その日の予定は?」

 

するとシャロンは、手帳で俺の予定を確認する。

 

シャロン「はい。その日は総理夫妻との食事がございます」

 

飛翔「そうだったか。なら悪いけど、向こうに事情を説明してキャンセルさせてもらって。流石に知り合いの結婚式に出ないわけにはいかないしさ」

 

シャロン「かしこまりました」

 

そしてシャロンは部屋を出て行った。んで結婚式当日。既に結婚式が行われる会場には、新郎新婦の関係者でごった返していた。

 

飛翔「流石に多いな。ま、新郎は高杉グループの跡取り息子だしな。その関係者が多いわけか」

 

すると、人混みの中に見知った顔を発見した。

 

飛翔「お久しぶりです松本さん」

 

松本「ん?おぉ飛翔君か。随分と立派になったから、最初は誰だか分らんかったよ」

 

飛翔「そんな。目暮さんもお久しぶりです」

 

目暮「おぉ飛翔君。あの事件以降中々会えなかったからな」

 

松本警視の隣にいた目暮警部にも挨拶をする。

 

松本「けど、ウチの娘の結婚式に態々来てもらって。君にも色々と予定があっただろうに」

 

飛翔「気にしないで下さい。総理夫妻との食事の約束をキャンセルしただけですから」

 

俺がそう言うと、松本警視、目暮警部は時間が止まったかのように硬直していた。

 

目暮「ひ、飛翔君…わしの聞き間違えじゃなければ、総理御夫妻との食事をキャンセルしたと聞こえたんだが」

 

飛翔「ええ、そうですけど?」

 

目暮「ああ…そうかそうか。聞き間違えじゃなかったか」

 

何故か目暮警部は頭を抱えていた。

 

松本「おいおい…それなら娘の結婚式を欠席しても良かったのに」

 

飛翔「いいんですよ。向こうにもだいぶ前から、知り合いなどの行事があった場合はキャンセルする事があるって話していますので」

 

松本「そ、そうか…」

 

そう言ってはいるが、やはり落ち着かないんだろうな。ま、当然と言えば当然だけど。

 

松本「しかし残念だ。君が私の娘と結婚してくれれば、どれだけ安心できた事か」

 

飛翔「ま~、それはご縁がなかったって事で」

 

松本「はっはっはっは!そうだな。君を思っている相手は多いからな。普通なら許せんが、君がいいなら娘をその中に加えてもいいと思っていたんだよ」

 

なんですと!!?そんな親公認でそんな話が出てたなんて俺知りませんよ!?

 

「あははは…と、取り合えず小百合さんの所に行きませんか?」

 

目暮「そ、そうですな」

 

そして俺達は、小百合さんがいる控室に向かった。中に入ると、蘭ちゃんに園子ちゃん、そして新一がいた。

 

(あ~、そう言えば蘭ちゃん達も帝丹中だったな。俺の後輩だもんな)

 

「な、何ですかあなたいきなり!!」

 

園子「蘭!やっつけちゃってよこんなゴリラ!!」

 

飛翔「はいはい、蘭ちゃんストップストップ」

 

俺は蘭ちゃんと松本警視の間に入る。

 

蘭「えっ?な、何で飛翔さんが?」

 

目暮「あれ?蘭君じゃないか!」

 

蘭「め、目暮警部まで」

 

園子「どういうこと?」

 

飛翔「実はね、俺は昔から小百合さんとの家族と付き合いがあってね。結婚式の招待状を貰ったんだよ。んで、後ろにいる人は小百合さんのお父さんで目暮警部の上司である【松本清長警視庁・警視】だよ」

 

そう教えると、蘭ちゃんと園子ちゃんは慌てて松本警視に謝る。

 

「「さ、先程は失礼しました!!」」

 

小百合「いいのよ、毛利さん、鈴木さん!こんな怖い顔してる父さんが悪いんだから…」

 

松本「毛利?」

 

飛翔「松本さん、元目暮警部の部下の小五郎さんですよ」

 

松本「おお、君か!世間で名探偵ともてはやされとる、毛利小五郎の娘さんというのは…」

 

蘭「は、はい…」

 

松本「君の父上が手柄を挙げる度に、肩身の狭い思いをしとるよ…どうしてあんな有能な人物を捜査一課から出したと、上の者から責められてな…」

 

蘭「そ、そんな…」

 

松本警視にそう言われ照れる蘭ちゃん。それと一緒にコナンの姿の新一も照れている。

 

(いやいや、お前まで照れたらおかしいだろ!見ろ!園子ちゃんが不思議な顔してるぞ)

 

そして目暮警部達部下は部屋を出て行った。

 

松本「それで、あの男…本当にいいんだな?今ならまだ飛翔君がお前を引き受けてくれるんだぞ!あれだけ好きだと言ってたじゃないか!!」

 

小百合「ちょっ!父さん!!」

 

その言葉に小百合さんは顔を赤くする。で、それと同時に、俺の両肩に手が置かれる。振り返ると蘭ちゃんと園子ちゃんがニコニコと笑っていた。

 

園子「飛翔さん」

 

蘭「どういうことですか?」

 

飛翔「いや…その…」

 

蘭「それ以前に、松本先生と随分と仲がいいですね」

 

園子「ホントにね」

 

2人の顔がどんどん近づいてくる。この顔…シャロンの時と同じだ!!

 

小百合「あら?毛利さんと鈴木さんも飛翔君の事が好きなのね」

 

小百合さんがそう言うと、2人は先程とは違い顔が茹蛸みたいに真っ赤になっていた。

 

小百合「正直…今でも飛翔君の事が好きよ。けど、流石にここまでしたからには、相手にも悪いし、そもそも一度は私が諦めてあの人を父さんに紹介したんだもんね」

 

松本「…そうか」

 

小百合「ところで、娘の姿を見て何か言う事はないの?」

 

松本「ああ…奇麗になったよ。死んだ母さんには負けるがな」

 

そう言い残して、松本警視は部屋を出て行った。

 

小百合「ったく、素直に褒めないのね」

 

小百合さんは、あったかいレモンティーをストローで飲んでいた。

 

(相変わらずだな。そのレモンティー好きは)

 

昔から飲んでいたのを思い出し、俺は微笑んでいた。そして俺も控室を出ていき、式が始まるまで会場をぶらつく事にした。それから暫くして、何やら騒がしくなって話を聞くと、小百合さんが血を吐いて倒れたそうだ。俺は急いで控室に向かう。到着すると、真っ白なウェディングが血で赤く染まっていた。

 

飛翔「小百合さん!!」

 

コナン「飛翔さん」

 

飛翔「し…コナン君!!」

 

見ると新一が、小百合さんの口の中を烏龍茶で洗い流していた。

 

小百合「ゲホッ!ゴホッ!!」

 

しかし小百合さんは、咳でむせ返していた。

 

コナン「クソッ!!」

 

飛翔「それじゃダメだ!何かタンパク質のような物じゃなきゃ」

 

コナン「そうだ!さっき蘭が買ってきた物の中に牛乳が!!」

 

飛翔「それだ!!」

 

俺はそれを受け取り、口の中をゆすぐように小百合さんの口の中に牛乳を流し込む。そしてようやく到着した救急車で病院に運ばれていった。小百合さんが搬送された後の控室には警察に鑑識、そして小百合さんと話した関係者が集まっていた。

 

鑑識「目暮警部!!レモンティーに混入されてたのは、苛性ソーダだと思われます…」

 

目暮「じゃあ彼女はそれを飲んで?」

 

松本「で?どうなんだ娘の容体は?」

 

目暮「松本警視…き、救急隊員の話ですと、まだ微かに息はあるものの出血が酷く、毒を飲んでからの時間が経ちすぎているため、病院までもつかどうかと…」

 

松本「…そうか…」

 

園子「そ…」

 

蘭「そんな…」

 

飛翔「……」

 

すると、救急隊員が部屋にやって来た。

 

「誰か一緒に乗って行かれる方は!?」

 

高杉「ボ、ボクが!!」

 

「「私達も!!」」

 

松本「待て!!お前らはここから出てはならん!!小百合に毒を飲ませた犯人かもしれんからな!!さあ、早く行かんか!!!」

 

「は、はい」

 

そして救急隊員の人は部屋を出て行こうとする。

 

飛翔「すみません」

 

俺はそれを止める。

 

飛翔「普通の病院では治療が間に合いません。ここからならこの場所に向かって下さい」

 

俺はそう言うと、隊員にある物を手渡した。

 

「こ、これって!!?」

 

飛翔「事情はこちらから説明しておきます。急いでください!!」

 

「わ、わかりました!!」

 

そして隊員は出て行った。

 

松本「飛翔君、何を渡したのかね?」

 

飛翔「ええ。ここから近い病院でも一時間半はかかります。ですので、私の知り合いですので、現総理等が使われる最新医療の病院に案内したんですよ。その時に必要な俺のICカードを渡したんです」

 

『!!?』

 

その言葉に全員が固まった。俺はそれを無視して、ある人に連絡する。

 

飛翔「もしもし。すみませんお忙しい時に。実は私の知り合いが誰かに毒を飲まされて危険なんです。ですので、すみませんが、総理が使われる最新医療の病院を紹介したんです。はい…はい…ではお願いします。ええ、今度はこちらがご馳走させて下さい。それでは」

 

そして俺は電話を切ったのだった。

妃英里と工藤有希子のアンケート結果について。片方+両方の合計がヒロイン無しより多かった為、ヒロイン化は決定しました。なので次は片方、または両方のアンケートを取らせていただきます。

  • 妃英里
  • 工藤有希子
  • 両方

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