小百合さんが救急車で運ばれたのを見送った後、新郎の高杉俊彦が松本警視に叫ぶ。
高杉「い、今は犯人どころじゃないでしょ!?貴方も父親なら、娘さんの側についていたいとは思わないんですか?」
松本「フン…ワシは、父親である前に警察官だ…事件の真相を究明する義務がある…それに我々が行ったからといって、娘が助かる訳でもあるまい…」
松本さん、確かにその通りだが…
松本「それとも。現場から離れなければならんワケでもあるのかね、婿殿…?」
高杉「な!?」
梅宮「そういえば、先生の部屋に最後に行かれたのは、貴方でしたよね…?」
高杉「そ、それは…」
竹中「俊彦…まさかあなた…」
高杉「ち、違う!ボクじゃない!!ボクは小百合に毒なんて…」
周りから犯人扱いされ慌てる高杉。そりゃそうだよな。誰だって自分が犯人扱いされちゃ焦るわな。
コナン「あれ?レモンティーの中に、何か浮いてるよ…ホラ、ストローの側に」
「こ、これは…」
新一に言われ、鑑識はストローの側にあった物を拾い上げる。
鑑識「カプセル!?」
『!!?』
そう聞いた瞬間、全員が驚きの表情になる。
飛翔(ん?今一瞬だが、呼吸音が変わった気が…)
カプセルを見た瞬間、誰かの呼吸音が一瞬だが変わった。だが、ほんの一瞬だったから誰だったか分からない。
目暮「そうか!犯人はこのカプセルの中に苛性ソーダを入れ、レモンティーに放り込んだ…そうすれば、毒が溶けだすまでに時間がかかり、犯行時刻が特定できなくなる…つまり、花嫁の部屋に出入りした君達七人なら、誰でも花嫁のレモンティーに毒を入れる事ができたというわけだ!!!」
飛翔「目暮さん、七人ってもしかしてコナン君も入ってます?」
目暮「あっ…」
おいおい…
目暮「お、おっほん!と、とにかくこのカプセルを鑑識にまわせ!」
高杉「あの…ボクもまだ容疑者なんですか?」
目暮「もちろんだ!!お湯なら1分足らずで溶けてしまうカプセルもありますからな。そう…カプセルの一部がまだ残っていたのは、紅茶がこぼれて冷めてしまい、溶ける速度がおちたから。犯人はそれを計算に入れてなかったんだよ…」
コナン「ねえ…この人は数に入らないの?」
新一が松本さんを指さしながら言う。
コナン「このオジサンだって、花嫁さんの部屋に来たと思うけど…」
目暮「おいおい…ま、まさか警視が自分の娘を…そんな…」
飛翔「いえ目暮さん。いくら貴方の上司であり警察官であるからといって、自分達と同じ様にこの部屋に来て、あのレモンティーの缶に触ったのなら同じ犯人扱いになると思いますが?」
松本「目暮、その子や飛翔君の言う通りだ。ワシも容疑者の1人にかわりはない…だが目暮、どうやって
目暮「そ、そうですね…犯人が毒を入れるところを誰か見てればいいんですが…君達は見とらんのかね?ずっと花嫁の側にいたんだろ?」
園子「さぁ…そんな目で見てませんでしたから」
蘭「あ!そういえば私達、ビデオ撮ってました!」
目暮「なに!?」
そういえば、蘭ちゃん達はカメラ係だったな。
園子「そっか~。置きっぱなしでこの部屋出てきちゃったっけ?」
目暮「も、もしかしたらこれに犯人が映っているかも…よ~し!ただちにビデオデッキとモニターを用意しろ!!」
警察「ハッ!!」
そして俺達の部屋に、ビデオデッキとモニターが用意され、蘭ちゃんのカメラを繋いでテープを確認する。
松本「う~む…毒を入れる所は映っとらんようだな…」
飛翔「みたいですね」
コナン「でもこれで、皆が花嫁さんに会った時間は分かるんじゃない?」
目暮「そ、そうだな…」
飛翔「ん~…小百合さんの友人の竹中さんが会った時間は、小百合さんが倒れる24分~21分前…松本さんが17分~14分前、小百合さんの教え子の梅宮君が10分~8分前、花婿の高杉さんが4分~1分前」
目暮「で、君らが3人は30分前から花嫁と一緒にいて、蘭君と園子君が7分前に一度抜け出し、2分前に戻って来たというわけだが…」
松本「この時点で、娘の缶に触れていない飛翔君は、容疑者から外れる訳だな」
目暮「そうですな」
俺は小百合さんの缶に触れていない為、容疑者から外された。勿論新一や蘭ちゃん、園子ちゃんもだ。
目暮「ビデオを見る限り、殆どの者が一度は問題の缶に触れておる…」
松本「つまり、誰にでも毒を入れるチャンスはあったわけだな…どうやら容疑者全員の指紋をとり、徹底的にこのビデオを調べる必要がありそうだな」
それから数時間後、松本さんと目暮さんは、未だに蘭ちゃん達が撮ったビデオを確認している。
コナン「まだ見てるよあのおっさん達…」
飛翔「けど仕方ないよ。松本さんは、自分の大切な娘なんだしさ」
すると、新一は小百合さんの鞄を持ってる鑑識の人に声をかける。
コナン「あれ?それ先生の荷物?」
鑑識「ああ…一応鑑識で調べるんだ…」
コナン「ねぇ…その中に乾燥剤とかなかった?」
鑑識「乾燥剤?そんな物なかったよ」
コナン「ふ~ん」
いや新一、その姿でそんな事言っても意味ないぞ。
飛翔「おい新一、お前相変わらず自分の立場を分かってないな」
コナン「えっ?」
飛翔「その姿であんな話してみろ、万が一蘭ちゃん達に話伝わったらどうするんだ?以前にも言っただろ、探偵業もいいが、その興味本でお前がそんな姿になったのを忘れた訳じゃねぇだろが」
コナン「……」
飛翔「フォローするとは言ったが、お前自身から正体をバラしたらフォローはしないからな。よく覚えとけ」
コナン「…すみませんでした」
全く…それだから変な組織に変な薬飲まされるんだよ。
園&蘭「「あの…先生が運ばれた病院から、まだ連絡はないんですか?」」
警察「いや…まだありませんが」
園子「ま、まさか先生もう…」
蘭「え、縁起でもない事言わないでよ…」
飛翔「そうだよ園子ちゃん」
俺は不安がってる蘭ちゃんと園子ちゃんに話しかける。
飛翔「小百合さんが運ばれたのは、日本の医療技術が最先端の病院だよ。それに、園子ちゃん達が小百合さんの事を信じてあげないとどうするの?」
蘭「飛翔さん…」
園子「そう…ですよね」
「うん。それに、終わり次第俺の携帯にも連絡が来るよ。多分警察の方よりも早くね」
「警部!!鑑識の結果が出ました!!」
目暮「おお、早いな!!」
「まずカプセルですが…これをレモンティーに入れたと仮定すると、溶けて中身が出るまでに15~16分かかる物だそうです」
目暮「15~16分…と言う事は犯人は、花嫁が倒れる15~16分前に会った人物…た、確かそれは…まっ、松本警視!?」
松本「おいおい、よく考えろ…分かったのは16分以前に毒が入れられたという事だけだ。毒が溶けてすぐ、小百合が飲んだわけじゃあるまいし…」
梅宮「フフフ…でもこれで、ボクと花婿さんの疑いは晴れた訳だ。ボク達が先生に会ったのは、倒れる10分前ですからね…」
鑑識「あの~、毒の入っていた缶の事で、妙な点があるんですが…」
目暮「妙な点?」
鑑識「つ、ついてないんですよ。警視の指紋がどこにも…」
「「!?」」
その言葉に、俺と新一は驚く。おかしい…俺は松本さんと一緒に来たが、普通に小百合さんが飲んでた缶に触っていた。それなのに指紋がないだと?
松本「バカモノ!何を言っとるんだ!?ワシはこの通り…ちゃんと問題の缶を握っとるわ!!貴様!!こんなくだらん事で、ワシに疑いをかける気か!?」
目暮「ちゃんと調べたのかね?」
「はあ…」
俺と新一は、もう一度ビデオを見ることにする。
飛翔「しかしおかしいね。松本さんが小百合さんの飲んでた缶を持っているのに、指紋がついていないなんてさ」
コナン「はい…ん?」
新一は何かに気づいたのか、何度もビデオを巻き戻している。
「警部!!こんな物を発見しました!!」
目暮「ガラスのビン?中に入っているのは乾燥剤みたいだな…」
コナン(乾燥剤!?)
目暮「間違いない!これは、犯人が苛性ソーダを入れていた容器だ!!あの薬は水に弱いからな!!」
コナン「ねぇ、それどこから見つけたの?まさか、この部屋の…」
「廊下に置いてあるゴミ箱からだよ…」
コナン「ろ、廊下…じゃ、この部屋の窓の外なんかじゃないんだね?」
「あ、ああ…」
そういうと、新一は顔を下にする。
飛翔「新一、犯人が分かったのか?」
コナン「はい。後は誰を探偵役にするか…」
飛翔「俺が引き受ける。はっきり言って、俺も小百合さんをあんな目に合わせた奴を許せない」
コナン「…分かりました。お願いします」
飛翔「了解。俺は口パクで話すから後は頼むよ」
さて、いったい誰が小百合さんのドレスを血まみれにした奴だ?
飛翔「さて、そろそろこのくだらない事件を終わらせましょうか」
『!?』
目暮「ひ、飛翔君?」
飛翔「小百合さんのいた、この部屋に出入りしたのは8人!そして先生が倒れる前にその8人が部屋にいた時間は、さっき目暮さんが言った通り…つまり、小百合さんのレモンティーに毒を入れる事ができたのはこの8人…」
目暮「容疑者は5人だよ…レモンティーの中から、毒と一緒にカプセルが見つかっとるんだぞ!!しかもあのカプセルは、溶けて中身が出るまでに15分はかかる。つまり犯人は、被害者が倒れる15分前以前に、毒入りカプセルをレモンティーに入れたという事だ!だから、10分前以降に被害者に会いに来た、梅宮君と高杉さんは容疑者から外されると思うがね?」
飛翔「確かにそうです。ですが、もし毒が本当に…あのカプセルに入ってたとしたらですが」
目暮「な、なに!?」
飛翔「分かっているのは、毒が混入されたレモンティーにカプセルが浮いてたという事だけ。毒がカプセルの中に入っていたとはかぎらない」
目暮「じゃあ、まさか犯人は…」
飛翔「ええ。毒と溶けかけのカプセルを別々にレモンティーに入れたんです。自分達にそれを毒入りのカプセルだと思い込ませ、毒を入れた時間を小百合さんが倒れた15分前以前に錯覚させるために!」
なるほど。確かにそれだと、後半の梅宮や高杉にも犯行は可能になるな。
目暮「そ、それが本当なら、君達にも犯行は可能だったという事か…」
梅宮「待って下さいよ!その人が言ってるのはただの推理…本当に毒入りのカプセルだったかもしれないでしょ?」
飛翔「証拠ならありますよ」
梅宮「え?」
飛翔「犯人がそのトリックを使った証拠なら、蘭ちゃんが撮ってたビデオにちゃんと映ってますよ」
「「ビ、ビデオに!?」」
すると新一は、俺の後ろからリモコンで操作を始める。
蘭『いっけな~い!ビデオの電池切れかかってる…』
園子『ウソ~ッ!!私達ちょっと電池買って来ます!!』
目暮「こ、これのどこが?」
飛翔「よく見て下さい。最初と最後の缶のラベルを…」
目暮「ん~?…!?ラ、ラベルの向きが変わってる!?し、しかしどうして…?」
飛翔「蘭ちゃん、この時園子ちゃんが飲んでたレモンティーをどこに置いたか覚えてるかな?」
蘭「はい…確かあの時園子は…テーブルの上に…え?」
飛翔「思い出したみたいだね」
園子「この缶、もしかして私の…」
蘭ちゃんと園子ちゃんも気づいたみたいだね。
飛翔「そう!一つに見えるのは、二本の缶が重なっていたから…そしてあの後、小百合さんは手前にある園子ちゃんの缶を…」
「「あ!」」
飛翔「そう…小百合さんは偶然取ってしまった。自分の缶と園子ちゃんの缶を間違えてね。その証拠に、その前に小百合さんの缶に触っていたはずの松本さんと梅宮さんの指紋は、毒の入ってた缶にはついていなかった…多分園子ちゃんの指紋は沢山付着してるはずですが…」
目暮「本当か!?」
鑑識「は、はい。その人の言う通りです」
飛翔「つまり、小百合さんが飲んだ毒入りのレモンティーは、小百合さんが倒れる7分前まで園子ちゃんが持っていたという事です!!」
なるほど。だから入れ替わる前まで触ってた松本さんの指紋がなかったのか。
飛翔「園子ちゃんが持ってたんですから、他人に毒を入れられるわけがない。そうするとあの缶に、あらかじめ毒を入れられたのは園子ちゃんだけ…でもあの缶は、小百合さんが偶然取り違えた物…それに直接小百合さんの缶に入れずに、わざわざ自分の指紋がたくさん付いた缶に、毒を入れるなんて事はしません」
目暮「なるほど。予め園子君の缶に毒を入れておくのは考えられんという事か!」
飛翔「はい。つまり、小百合さんは間違えて園子ちゃんの缶を取ってから倒れるまでの数分間に、毒と溶けかけのカプセルを別々に入れてたってわけです。その数分間に小百合さんの側にいたのは、コナン君と4分前に来た高杉さんと、2分前に戻って来た園子ちゃんと蘭ちゃんの4人!もちろん子供であるコナン君は問題外です。そして園子ちゃんと蘭ちゃんが戻って来た時、その缶は高杉さんが持っていて、彼が直接小百合さんに渡してたから、園子ちゃんと蘭ちゃんが毒を入れるのは不可能…」
目暮「じゃあ残るは彼だけ…」
飛翔「いえ、もう1人います。誰にも気づかれずに毒を入れられる人物…それは小百合さん本人です(嘘だろ!!?)」
目暮「じ、自殺か!?」
小百合さんが、自ら毒を飲んだのか!?
飛翔「そうだとすると、溶けかけのカプセルは誰かに罪をきせるために入れたと考えられる。でも、小百合さんが自殺するために毒を入れたなら、倒れる直前に入れたはずです。当然、毒はすぐ溶ける錠剤のままレモンティーに入れられた事になる。となると、なくてはならない物があります」
目暮「み、密閉できる容器と乾燥剤か!?」
なるほど。あの見つかった容器に毒を入れてたって訳か。
目暮「し、しかしその容器が発見されたのは廊下のゴミ箱の中だったはず…」
飛翔「そう…容器がこの部屋でも窓の外でもなく、廊下のゴミ箱の中にあったという事は、小百合さん以外の何者かが、この部屋に毒を持ち込んだという証拠。つまり…あのレモンティーに毒を入れる事ができたのは…高杉さん、貴方しかいません!!」
竹中「と、俊彦…あんた…」
松本「き、貴様…よくもワシの娘を…」
松本さんは我慢ができなかったのか、高杉の胸倉を掴む。
松本「言え!何故だ!?何故娘をあんな目に!!?」
飛翔「松本さん!落ち着いてください!!」
俺は松本さんを高杉から引きはがす。
高杉「……フッ…あんたにも味わわせてやりたかったんだよ…」
松本「なに?」
すると高杉が話し出す。
高杉「20年前に俺が味わった思いをなぁ!!!!!」
目暮「に、20年前?」
高杉「てめぇが覚えてる訳ね~よな!ただの事故で片づけられちまったからよ!」
高杉は言う。なんでも20年前に当時地元を騒がせてた犯人を追いかけてた松本さん。だが、犯人が運転する車が高杉の母親を引き、それを松本さんが気づかずに犯人を追いかけてしまったそうだ。
松本「だ、だったら…どうして…どうしてワシを殺さなかったんだ!?」
高杉「フン…てめーが死んだら味わえねぇだろ?大切な人を失った…あの悲しい思いはよぉ…」
その言葉に、誰も何も言えなかった。
高杉「ラッキーだったぜ一美…俺の女だったお前が、小百合の友達だったんだからな…しかし、あいつもバカな女だ…俺が復讐の為に近づいたとも知らないで。プロポーズの時は少し渋られたがな。どうせ高杉家の財産に…目がくらんだ…ぐげっ!!?」
パリーン!!!
『!?』
そこまで言いかけた高杉が、突然窓の方に吹き飛び窓を割って外に飛び出た。
飛翔「……」
全員が俺の方を見る。
飛翔「…さっきから黙って聞いてりゃ、グダグダグダグダ耳に触る事を言いやがって」
俺はゆっくりと吹き飛んだ高杉の方に歩いていく。
蘭「ひ、飛翔さん…」
飛翔「小百合さんが高杉家の財産に目がくらんだ?ふざけんじゃねぇぞ!!!!」
高杉「うっ…ぐっ…」
俺は未だに痛みでうずくまってる高杉の髪を掴み上げる。
飛翔「小百合さんがそんなのに目がくらむはずねぇだろうが!舐めてんのか!!あぁっ!!」
俺は再び高杉を殴る。
高杉「うげっ!ぐげっ!た…助けて…」
飛翔「オイコラ!誰が寝ていいって言った?まだ寝るにははえぇぞオイ!」
松本「そこまでだ飛翔君!!」
すると松本さんと目暮さん、蘭ちゃん、園子ちゃんが俺を抑える。
目暮「相手も十分反省している!これ以上手を出すと、君を捕まえなければならん!!」
松本「そうだ!ワシならもう十分だ!だからこれ以上は君の立場が悪くなる!!」
蘭「そ、そうですよ飛翔さん!これ以上はダメです」
園子「落ち着いてください!!」
飛翔「……」
俺はようやく落ち着き、掴んでた高杉の髪の毛を離す。
飛翔「…すみません松本さん。目暮さんや蘭ちゃん達にも迷惑をかけて」
目暮「ふぅ…なんとか落ち着いてくれてよかった」
松本「ホントだな」
飛翔「すみません」
すると、俺の携帯に連絡が入る。
飛翔「すみません…もしもし?はい…はい…無事成功ですか!ありがとうございます!!」
俺は電話を切り、松本さん達の方に振り向く。
飛翔「松本さん!小百合さんの手術…無事に成功しました!!」
蘭「そ、それじゃあ先生は…」
飛翔「暫くは入院が必要だけど、一命はとりとめたよ」
『やったあああああああ!!!!!!!』
小百合さんの無事を確認して、全員が喜びに沸いた。こうして、結婚式場で起きた事件は幕を閉じたのだった。2か月後、小百合さんは無事に退院した。
園子「よかったですね。意外と早く退院できて」
小百合「誰か側にいた人が、応急手当てしてくれたおかげだそうよ」
コナン「それは飛翔兄ちゃんのおかげだよ」
小百合「そうなの?」
飛翔「え、ええ」
小百合「そうだったの…ありがとう!飛翔君!!」
そう言うと、小百合さんは俺の腕に抱き着いてきた。
園子「ちょっ!?」
蘭「せ、先生!?」
小百合「やっぱり、私の旦那さんは飛翔君しかいないわ。結婚も破談になったし、これからはアピールしていくわよ♪」
「「……」」
小百合さんがそう言うと、蘭ちゃんと園子ちゃんちゃんの機嫌が悪くなる。後ろに阿修羅とかが見えるのは気のせいか…
コナン「ぼ、ボク学校に急ぐね」
すると新一はこの状況から逃げて行った。あいつ!?
蘭「せ、先生…いくら飛翔さんが命の恩人でも、流石にそれは近すぎませんか?」
小百合「あら?そんな事ないわよ」
園子「そ、それに飛翔さんのお嫁さんは私なんですから!!」
蘭「ちょっと!園子も抜け駆けしないでよ!!」
小百合「フフッ…私もう我慢しないからね。毛利さん、鈴木さん、手加減しないわよ」
蘭「…負けません!」
園子「私だって!!」
いつの間にか、右に小百合さん、左に蘭ちゃん、背中に園子ちゃんが抱き着いていた。そして、3人の睨み合いは俺を挟んで行われており、ついでに周りの男連中から嫉妬というなの殺気が俺に降り注ぐのだった。
飛翔「…勘弁してくれぇ」
妃英里と工藤有希子のアンケート結果について。片方+両方の合計がヒロイン無しより多かった為、ヒロイン化は決定しました。なので次は片方、または両方のアンケートを取らせていただきます。
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妃英里
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工藤有希子
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両方