飛翔「いい天気だなぁ」
俺は久々に1人で出かけている。いつもはシャロンが一緒にいるんだが、アイツにも休暇をやらないといけないしな。でないと、完全にブラック企業になるし。
飛翔「けど、逆に休暇を出すと泣きそうな顔をするのは止めてほしいがな」
そんな事を思いながら歩いてると…
「は、離して下さい!!」
「なんだよ!少しくらいいいじゃねぇかよ」
「そうだぜ。こんな所を君みたいな女が1人で歩いてちゃ、悪い連中に絡まれちゃうよ♪」
いや、お前らの方が十分悪い連中にしか見えないんだが?
「だからさ、俺達が一緒に行ってやるからよ」
「だ、だから、結構です」
やれやれ…見たからには放っておけないし助けるか。
「ああもう!めんどくせぇ!!さっさと来いって言ってんだよ!!」
飛翔「はいはい。お兄さん達そこまでにしましょうよ」
「ああっ?なんだテメェは」
「た、助けて下さい!!」
飛翔「通りすがりの通行人Aですよ。ところで見た感じ、お兄さん達がこの女性を無理やりどこかに連れて行こうとしてるみたいですけど?」
「だったらどうだってんだ?」
飛翔「止めた方がいいですよ。そんな事して、後で大変な事になりませんか?」
俺はひとまず人前で話す口調で喋りかける。
「んなの知るかよ。脅しの写真でも撮っときゃ口止めなんていくらでもできんだよ。分かったらすっこんでろ!!」
飛翔「やれやれ…」
そんな台詞を堂々と言うとはな。
飛翔「ま、その台詞を聞けたらもう大人しくする必要もないな」
「はぁ?何訳分からねぇ事言って…ぶへっ!!?」
俺は男を殴り飛ばす。それを見たもう1人の男と女は驚く。
「て、てめぇ!!」
そしてもう1人の男も俺に殴りかかって来るが、簡単に避け腹に蹴りを入れる。
「ぐえっ!!!」
飛翔「いい加減にしな。これ以上戦るってんなら…」
「「す、すみませんでしたぁ!!!」」
男達はそのまま走り去った。
飛翔「ったく、ビビんなら最初からするなっての」
「あ、あの…」
おっと、こっちの事すっかり忘れてた。
飛翔「大丈夫ですか?」
「は、はい。危ない所をありがとうございます」
飛翔「いえいえ…ん?」
この女、どこかで見た気が…
「あの…何か?」
飛翔「う~ん…」
…思い出した!!アイドルの沖野ヨーコだ!
飛翔「もし間違っていたらすみませんが、貴方はアイドルの沖野ヨーコさんですか?」
「!!」
飛翔「ああ、安心して下さい。別に追っかけとかじゃありませんから」
「そ、そうですか」
飛翔「しかし、アイドルの貴方が何故こんな住宅街に?」
ヨーコ「実はこの先にある神社で、ドラマの撮影があるんです」
あ~それでか。
飛翔「ですが、普通アイドルや俳優、女優の方達は車で目的地の近くまで行くのでは?」
ヨーコ「それは私が無理を言って、途中で降ろしてもらったんです」
飛翔「マネージャーも付けずにですか?」
ヨーコ「マネージャーとはぐれちゃいまして。目的地は知ってたのでそこに向かってたんですが…」
飛翔「その途中であの連中に絡まれたと」
ヨーコ「はい…」
やれやれ。このまま1人で行かせるのも不安だし、その神社まで送ってってやるか。
飛翔「よかったらですが、自分がその神社まで送りましょうか?」
ヨーコ「そ、そんな…悪いですよ」
飛翔「けど、ここで別れてもまたさっきみたいな連中がいないとも限りませんよ?」
ヨーコ「うっ…」
そう言われ気まずそうになる沖野ヨーコ。
ヨーコ「じゃ、じゃあお願いしてもいいですか?」
飛翔「ええ、任せて下さい」
そして俺は、沖野ヨーコのボディーガードを兼ねて、神社までの道を案内するのであった。到着すると、既に撮影のスタッフや他の役者達が集まっていた。
「ヨーコちゃん!!!」
ヨーコ「マネージャーさん!!」
マネージャー「よかった…携帯も繋がらないし」
ヨーコ「あっ…すみません。携帯持って行くの忘れてました」
マネージャー「よ、ヨーコちゃん…」
流石にそれを聞いてマネージャーは呆れていた。
マネージャー「ところでヨーコちゃん、そちらの人は?」
ヨーコ「あ!こちらの方は…」
飛翔「初めまして。自分は高橋飛翔といいます」
ヨーコ「高橋さん、本当にありがとうございました」
マネージャー「何かあったの?」
飛翔「いえ、沖野さんがここまでの道が分からなかったみたいですので、送っただけですよ」
流石に襲われかけた事は黙ってた方がいいだろう。俺は沖野にウインクしてその旨を伝える。
マネージャー「そうでしたか。本当にありがとうございます」
ヨーコ「高橋さん、よかったら撮影見ていかれませんか?」
飛翔「いいんですか?」
ヨーコ「はい。今日は特別ゲストも来られますので」
飛翔「でしたら、お言葉に甘えさせていただきます」
こうして俺は、沖野の誘いでドラマの撮影現場にお邪魔した。んで、特別ゲストというのがまさかの小五郎さんだった。当然俺を見た新一や蘭ちゃんは驚いていたがな。撮影は順調に進む。
「カット!よ~し!このシーンOKだ。ヨーコ、いい芝居だったぞ」
権藤武敏監督の言葉を聞いて、マネージャーはホッと息を吐き小五郎さんは大きく拍手をしていた。
蘭「ドラマの撮影って面白いね」
コナン「うん」
飛翔「一般人がこんな近くで見る機会は滅多にないからな」
俺達はそんな話をする。
ヨーコ「ふぅ…ありがとうございました」
「この二枚目スター、那智真吾の演技にミスなんてあるものか」
小五郎「ヨーコちゃ~ん!お疲れ様~」
小五郎さんは勢いよくタオルを持って沖野の所に行く。小五郎さん、少し引いてるぞ…今度は権藤監督に褒められ更に天狗になる。隣を見ると、新一はマッチ棒パズルをしていた。
那智「こら!勝手に触るんじゃない」
蘭「すいません那智さん。私がちゃんと注意してなかったんで」
那智「おっ…ま、まぁ可愛い君に免じて許してあげるよ」
蘭「ありがとうございます」
二枚目俳優ねぇ…こりゃ女好きだな。
蘭「那智さんって、マッチ棒パズルが趣味なんですか?」
那智「まぁね。俺みたいな二枚目は、趣味も知的なのさ」
((ああ、そうですか))
自分で言ってりゃ世話ないっての。
「那智さん、お疲れさまでした。タオルをどうぞ」
那智「おお、サンキュー。ねぇ君、今夜食事に付き合わない?」
タオルを受け取りながらそう言う那智。お前数秒前まで蘭ちゃん見てなかったか?まぁいいけど。
「あ、いえ…」
権藤「ダメだよ。妙子は来月コイツと結婚するんだから。なぁ島崎」
島崎「え、えぇ…まぁ」
蘭「そうなんですか?おめでとうございます!」
妙子「ありがとう」
結婚か。俺もいつかするのかな…
「結婚なんて、する前が花だよな。甘~い夢だけ見てられるもんな」
島崎「なんだと!」
島崎はそう言った男に詰め寄るが、彼女が前に入る。
妙子「裕二さん止めて」
島崎「あいついつも嫌味な事ばかり言いやがって」
「一般論だよ。そう怒るなよ」
『ウへへへへへ!あひゃひゃひゃひゃひゃ!』
すると突然不気味な声が聞こえた。
「腕時計のアラームだよ。面白い音だろ?先月アメリカに行った時に買ってきたんだよ」
『……』
男はそう言うが、俺達は白けていた。そして撮影現場の後片付けが始まった。
コナン「ねぇ蘭姉ちゃん、友達から那智真吾のサイン頼まれてたんじゃないの?」
蘭「忘れてた!那智さんは?」
コナン「とっくに着替えに行っちゃったよ」
蘭「いっけない!」
すると蘭は新一の手を掴んで那智を探しに行った。やれやれ。そして撮影スタッフは今夜泊まる旅館に到着する。
権藤「毛利さん、私らは今夜この旅館に泊まるんですがね、宿泊費は持ちますんでどうですか?ひと風呂浴びて一杯♪」
小五郎「おぉ!いいですな♪」
蘭「お父さんたらもう…」
島崎「蘭さんや高橋さん、コナン君も一緒にどうぞ」
蘭「あ、はい」
那智「ダッセ~旅館」
すると那智が旅館を見てそう言う。
那智「俺みたいな二枚目が、こんな所に泊まれるかよ」
((一々二枚目二枚目って煩い奴だな))
那智「俺は帝探ホテルに泊まるよ」
そして那智は行ってしまった。そして俺達は旅館に入り温泉に入りお広間に集まる。
権藤「さぁ毛利さん、ググっと!」
蘭「飛翔さん、どうぞ」
飛翔「ありがとう蘭ちゃん」
俺は蘭ちゃんにビールを注がれる。
ヨーコ「飛翔さん、どうぞ」
空になると隣の沖野…ヨーコに注がれる。何故ヨーコと呼んだかと言うと、本人からそう呼んでほしいと言われたからだ。んでお開きになり部屋でゆっくりする。俺は小五郎さんと同じ部屋…なんだが、いびきがうるさい。
「寝れるか俺…」
すると部屋の戸がノックされる。出ると新一に蘭ちゃん、そしてヨーコがいた。
飛翔「三人揃ってどうしたの?」
蘭「えっと、今から少しコンビニに行くんですけど、飛翔さんに着いて来てほしくて」
なるほど。確かにこの時間女性だけ出歩かせる訳にはいかないな。
飛翔「分かった。俺も一緒に行くよ」
そして俺達はコンビニに向かった。因みに新一が顔を赤くしてた理由を聞くと、蘭とヨーコの着替えを見たらしく、羨ましく思った俺はひそかに新一にケツを抓ってやった。
ヨーコ「ね?大丈夫だったでしょ」
蘭「ホント。意外と分かんないもんですね」
飛翔「確かに」
そんな話をしていると、撮影した神社から何かが落ちてきた。上を見上げると人影が見えた。
ヨーコ「なに?今の人…」
蘭「まさか賽銭泥棒?」
俺達は上に上がり人影を追いかける。駆け上がると賽銭前に人が倒れている。
ヨーコ「誰か倒れてる!」
俺と新一が駆け寄ると、倒れていたのはあの悪趣味な腕時計をしてた男だった。
コナン「安西さん!」
男は安西という名前らしい。俺は安西の脈をとる。
飛翔「…死んでる」
コナン「警察に連絡して」
蘭「あ…あ…」
蘭ちゃんは現場を見てパニックしてる。
「「早く!!」」
蘭「わ、分かった」
どうにか落ち着き蘭は旅館に戻り警察に連絡した。
劇場版で登場する女性キャラを登場させるか。
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登場させ、主人公に好意を持つ
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登場させ、主人公に好意を持つ(犯人含む)
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原作通り登場だけさせる