蘭ちゃんが警察に連絡して、小五郎さんも起こして全員が神社に集まっている。
飛翔(しかし、毎度毎度ご苦労ですね目暮さん)
今回もいつも通り目暮警部が来ている。
飛翔(俺だったら絶対に気が滅入る自信があるな)
というか、昔より凄い事になってるじゃねぇか新一の奴。昔から『事件が俺を呼んでいる』みたいな事言ってたがな。その当時ははいはいって感じで蘭ちゃん達と流してたけど…ここまで頻繁に起きるとなると、お前が死神にしか見えん。
目暮「死体を発見する前に、境内に不審な人影を見たんだね?」
蘭「はい。暗かったので、男か女かさえ分かりませんでしたけど」
目暮「それが10時半頃…つまり、犯行時刻は被害者が旅館を出た10時頃~10時半頃の間か」
小五郎「ふふふ…」
すると小五郎さんは笑い出す。
小五郎「警部、この事件は意外と簡単ですな」
目暮「なんだって?」
随分と自信満々だね。
小五郎「まず第1に、凶器のナイフがドラマ撮影に使用された物である事。第2に、狛犬といえば神社。つまり、この2点から犯人は…豆垣妙子さん、貴方だ!」
久作「馬鹿な!妙子が人殺しなど!」
小五郎「妙子さん。貴方宴会の時、1時間近く出掛けていましたな」
妙子「実家に探し物があったので…家は神社の裏にあります」
目暮「それを証明できますか?」
妙子「おじいちゃんは出掛けていたので、私1人でしたから…」
蘭「でもお父さん、妙子さんは安西さんが旅館を出るのと、入れ違いで戻って来たのよ」
小五郎「なんだって!?」
蘭ちゃんの証言で小五郎さんは驚いてる。
小五郎「妙子さんは戻って来てから、ずっと広間にいたよなぁ…」
目暮「それでは犯行は全く不可能じゃないかねぇ」
コナン(しっかりしてくれよな)
小五郎さんの言葉に、目暮さんや蘭ちゃん、それに新一は呆れていた。
目暮「おい、凶器から指紋は出たのか?」
鑑識「いえ、拭き取られた跡があります」
それは変だな。指紋を拭き取る事ができるなら、普通なら凶器を持ち去る筈だ。
目暮「皆さんの中で、10時~10時半までの間、旅館を出た人はいますか?」
『いや…』
目暮さんが、旅館に泊まっていたスタッフに尋ねる。
島崎「あの…俺煙草買いに行きました」
目暮「それはいつ頃かね?」
島崎「えっと…「9時45分だよ」えっ?」
コナン「丁度その時、時計を見たんだ」
新一の発言で、島崎さんの出た時間を教える。
目暮「で、戻って来たのは?」
島崎「30分後くらいです」
目暮「ということは10時15分…ところで那智さん」
目暮さんは今度は那智に話しかける。
目暮「貴方だけ旅館に泊まらず、帝丹ホテルに行ったそうですが?」
那智「あんなボロい旅館に泊まるなんて、二枚目俳優のプライドが許さなかったんでね」
相変わらずだなコイツ…
目暮「今夜10時~10時半までの間、何処にいました?」
那智「10時まではホテルのバーにいたなぁ。証人も大勢いるぜ」
目暮「その後ですよ」
那智「…ホテルの部屋にいたよ」
目暮「証人は?」
那智「ずっと1人だったからいないよ!」
そしてそれぞれの質問は終わる。さて、新一はどう動くつもりだか。
高木「警部!被害者の部屋からこんな物が」
高木刑事が写真を持って来た。
那智「!!?」
目暮「ん?これは…那智さんが女性とホテルから出てくる所ですな」
小五郎「あっ!この女!!女優の萩山律子!!」
山岸「えっ?でも彼女はもう結婚してますよ」
目暮「不倫の証拠写真か」
不倫ねぇ。俺の大嫌いなものの1つだな。
蘭「あっ!そういえば…」
小五郎「蘭、何か知っているのか?」
蘭「私、夕方見たわ。那智さんが安西さんに脅迫されているのを」
目暮「脅迫されていた!?」
小五郎「やっぱりお前が犯人か!」
那智「違うって言ってんだろ!俺が犯人なら、コマイヌってのはどういう意味なんだよ」
小五郎「そういうあだ名があるんじゃないのか?」
那智「ばっかやろ~!!!この二枚目俳優!那智真吾に!狛犬なんてブッサイクなあだ名が付く訳ないだろぉ!!!」
小五郎さん…流石にそれは…ほら、那智もヒートアップしてるじゃない。
那智「大体、俺がここに来たって証拠でもあるのかよ!」
コナン「あれ?この字変なの。これ書き方間違ってる」
小五郎「あのガキまた!お前な!何度言ったら…」
コナン「この人大人のくせに、カタカナの書き方間違えてるんだよ」
小五郎「書き方間違えてる?」
新一が言うので、俺も近くに行き確認する。
コナン「ほら、コっていう字はここんとこ一続きで書かないといけないのに、これは続けずに書いてるんだもん」
小五郎「なんだと!?」
新一の指摘で書かれてたメッセージを見る。
「そうですね。ヌの横棒も繋がっていませんね」
小五郎「なに!?もしかして、コの縦棒とヌの横棒は後から書き足されたのでは?」
そうなると、コの横棒とヌの縦棒を取ると…
小五郎「ニマイメ!!?」
そうなるよな。
小五郎「二枚目といえば、那智真吾!」
目暮「決定的証拠が出たようだな」
那智「ち、違う!俺じゃない…確かに俺は、10時半にここで安西と会う約束をしてたけど、俺が来た時、安西はもう死んでたんだ」
目暮「いい加減な事を言うな!」
那智「本当だよ!本当にもう死んでたんだ!慌てて逃げようとしたら、ニマイメって書いあるのが見えたから、咄嗟にマッチ棒パズルの要領で、棒を書き足したんだ!!」
小五郎「あんたが犯人じゃないなら、何で被害者はニマイメなんて書き残したんだ?」
那智「知るかよそんなの!!」
ん~、聞いた感じ那智が嘘を言ってるとは思えないな。
那智「俺じゃない…俺はやってない!」
小五郎「今更みっともないぜ。二枚目さんよぉ…のぉ!はやぁ~…」
すると小五郎さんが後ろの木に倒れるようにもたれかかる。
(まさか…)
俺は木の後ろに隠れてる新一を見る。
コナン(飛翔さん)
(…見せてもらうぞ)
目暮「まぁ、詳しい話は署で聞こうか」
小五郎『ちょっと待ったぁ!目暮警部、那智さんは犯人じゃありませんよ』
目暮「なんだって?」
小五郎『何故なら、犯行時刻は10時より前だからです』
目暮「そんな馬鹿な!?」
蘭「何言ってるのよお父さん!私達、10時頃旅館を出て行く安西さんを見てるのよ!腕時計のアラームの音だって聞いたし」
小五郎『警部、被害者の腕時計を見て下さい』
目暮「腕時計…」
新一に言われ、目暮さんは安西の腕時計を確認する。
小五郎『腕時計には血が付いていないでしょう?』
目暮「た、確かに!」
小五郎『つまり、被害者が殺された後、腕時計を死体の腕から外した人物がいるという事です』
目暮「腕時計を外した人物…」
小五郎『その人物は、犯行時刻を実際より後に思わせたかった。そこで、腕時計を旅館へ持ち帰り、被害者の部屋でアラームを鳴らす事を思いついた。しかし、戻る途中で血が垂れては困るので、時計の血を拭ってしまった』
ヨーコ「それでは、私達が旅館で見たのは」
小五郎『そう!安西さんではなかった。安西さんの部屋でアラームを鳴らしたその人物は、安西さんに成りすまして旅館を出たのです。旅館を出たその人物は、急いで境内へ戻り死体の腕に時計を戻し、帽子とベストを死体の側に置いた。そして、那智さんに罪を着せるため、ニマイメと書き残した』
目暮「那智さんに罪を着せたいんなら、何故那智と書かなかったのかね?その方が偽装工作としては確実だろう?」
確かに目暮さんの言う通りだ。
小五郎『那智とは書けなかったんですよ。何故なら、被害者が既に犯人を示す文字を書いていたからです』
目暮「犯人を示す文字!?」
小五郎『そうです。ニマイメとは、被害者が書いた文字に別の文字が書き足されて出来た文字です』
目暮「それでは、被害者が最初に書いた文字とは」
小五郎『それは…マメです』
『!!?』
小五郎『豆垣妙子さん。犯人は、貴方ですね』
久作「ばかな!妙子が!!」
蘭「そんな…」
ヨーコ「でも毛利さん!妙子さんは、安西さんに変装した人物が旅館から出て行くのと入れ違いに戻って来てるんですよ」
島崎「俺だよ!俺が安西を殺したんだ!偽装工作をしたのも俺だ!マメなんて文字は書いてなかった!!」
小五郎『島崎さん、偽装工作をしたのは確かにあんただが、犯人ではありえない。死体の周りには、酷く血が飛び散ってるでしょう。犯人もかなりの返り血を浴びたはずです。しかし、あんたの服には一滴の血も付いてはいない。血を浴びた服を着替え、体に付いた血を洗い流す時間があったのは…妙子さんだけなんですよ』
島崎「違う!俺が殺したんだ!!」
妙子「裕二さん…もういいわ」
島崎「妙子!」
妙子「毛利さんの仰る通りです。私が安西を殺しました」
蘭「た、妙子さん…」
ヨーコ「そ、そんな…」
「……」
蘭ちゃんやヨーコがショックを受けている。
目暮「貴方、島崎さんが偽装工作を行っている事を知らなかったのかね?」
妙子「はい。ですから、旅館の入り口で安西を見た時は、本当にびっくりして…」
蘭「でも妙子さん!どうして…」
「それはね蘭ちゃん、多分だけど妙子さん、貴方も安西さんに強請られていたんじゃないですか?」
妙子「…はい。私、高校の頃、両親を事故で亡くして少しグレていた時期がありまして…」
妙子さんは、昔の事を話し出す。なるほど、安西とは高校時代の付き合いだったのか。
妙子「裕二さんと結婚して、幸せな家庭を築けると思っていた!」
「そして、安西さんに脅迫されたんですね」
妙子「はい。あの事件は私も共犯だ。杉山さんが自殺した原因は私にもあるんだって…何度も。今夜9時半頃、ここで安西とお金を渡す約束でした。でも、私はナイフを持って行って逆に安西を脅したんです。ですが、安西が逆に襲い掛かってきて…」
「その弾みで、刺してしまったんですね」
妙子「…殺すつもりなんてなかったのに…ウッ…ウゥッ…」
そして、安西を殺した妙子さんと、偽装工作をした島崎さんは警察に連れていかれたのだった。
「……」
あれから俺は自宅に戻り、いつものように仕事をしている。
シャロン「飛翔様?」
「ん?」
シャロン「大丈夫ですか?」
「…どうだろうね。大丈夫と言えば大丈夫だし、そうでもないともいえるね」
シャロン「……」
「…愛する人を守るために偽装工作…か。果たして、それが本当にその人の為になるのかと言えば、微妙なところだね」
シャロン「そうですね。ですが、やはり好きな人…愛してる人の為にそんな行動をする。少し分かる気もします」
「……」
すると、玄関のチャイムが鳴る。シャロンが出て戻ってくると、ヨーコのマネージャーの山岸さんが来た。
「山岸さん?」
山岸「どうも」
「どうしたんですか?」
山岸「高橋さん、実は折り入ってお願いがありまして」
「お願い…ですか?」
山岸「はい。実はヨーコちゃんが、高橋さんの事務所に移籍したいと言い出しまして」
「…はい?」
まさかそんな話だとは思わなかったな。確かに俺は、小さいながらも事務所も経営している。一応数人だが俺の事務所に所属している人もいる。一応ミネルバもその1人だ。
「ウチとしては嬉しいんですが、そちらの事務所はどうなんですか?」
山岸「ウチとしては止めるつもりだったんですが…既にヨーコちゃんが先手を打ってまして」
「あちゃ~」
山岸「移籍を許してくれないと、芸能活動を暫く休業するって言いだして」
おいおい…随分と行動派だな。
山岸「それで、事務所の社長もヨーコちゃんの願いを叶えるために承諾しまして」
「なるほど。後はウチ次第って事ですか」
確かに、ウチの事務所は他と違い、売り上げの8割は所属する連中に渡しているので、世間では物凄いホワイト事務所と言われている。それと、所属してる連中もかなりの人物がいるしな。
「分かりました。では本日から、沖野ヨーコさんはウチの事務所に所属してもらいます」
山岸「あ、ありがとうございます!「ただし!!」」
俺はそれだけでは移籍させない。
「山岸さん、貴方もウチに来て引き続きヨーコさんのマネージャーを続けてもらいます。それがウチに移籍する条件です」
山岸「あ、ありがとうございます!!!」
山岸さんは、俺に思いっきり頭を下げて、ヨーコに報告しに帰って行った。
シャロン「……」
「えっと…シャロンさん?何でそんなに不機嫌なんでしょうか?」
シャロン「いえ、そんな事はございません」
いやいや!そう言いながら俺の体を糸で拘束しようとしてるよね!!
「ここは…逃げる!!」
俺は家から逃げ出した。帰ってから他の連中に何言われるか分からないが、命あっての物種だ!!!
劇場版で登場する女性キャラを登場させるか。
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登場させ、主人公に好意を持つ
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登場させ、主人公に好意を持つ(犯人含む)
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原作通り登場だけさせる