ガールズ&パンツァー 東海の覇者 番外編   作:橘花

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こちらは読者の意見を基に考えました。


親善試合です 1

-町立舞阪女子高等学校学園艦-

 

「全車停止」

 

搭乗車のセンチュリオンを中心に両脇に広がる舞阪高校の戦車が停車する。

 

「撃ち方、用意」

 

そう無線で指示を出した私事、池田まみは立て掛けられている目標を見つめる。

 

「装填、完了」

 

徹甲弾を装填したまいが報告する。続いて、砲手のあけみが『照準良し』と報告した。

 

「撃て!!」

 

命令を下すと同時に自車と横に並んだ戦車が一斉に砲撃し、目標を破壊した。

 

「上出来、皆お疲れ様」

 

各車がバックを開始し、自分達の戦車の駐車場所に止めた。

 

 

 

「え~、本日の訓練もご苦労でした。明日も頑張って訓練してください。訓練で出来ない事は、実戦でも出来ませんので」

 

全員から『ハイ!』と大きな返事が返ってきた。

 

「では、本日の訓練はこれにて終了します。一同、礼!」

 

「「ありがとうございました」」

 

 

 

-戦車道部部長室-

 

「ふう、生徒会の提出する報告書はこれでお終い。中々、疲れるわね」

 

パソコンを使って報告書を作成し、現在はプリントアウト中。そんな時に執務机にある電話が鳴った。

 

「はい、もしもし?」

 

『あ、すみません。今終わりましたか?』

 

「いきなりの挨拶ね。こっちは今生徒会に出す報告書をプリントアウト中よ」

 

『外線4番にお電話です。豊橋北高等学校の生徒さんからです』

 

「問題行動?それなら生徒科に」

 

内の部の人間が問題行動を起こしたのなら、まずは生徒科に連絡して欲しいと思った。しかし、交換台から返事は

 

『いえ、何でも交流試合を申し込みたいそうですが』

 

「交流試合?。分かりました、繋いでください」

 

そう言って、4番を押す。すると、プツンと音がした後に相手の声が聞こえてきた。

 

『突然のお電話は申し訳ありません。私は豊橋高等学校のハルペです』

 

「舞阪女子高等学校のまみです」

 

『本当に突然で申し訳ありません。内の学校は戦車道がそうそう盛んな学校では無いので、良い戦車は持っているのですけど。ですので、交流も兼ねて親善試合を申し込みたいのですが』

 

「明後日なら丁度舞阪に寄港しますので、その日で宜しければ構いませんが」

 

『それは助かります。私達も明日、三河港に寄港しますので。舞阪での親善試合でしたら、時間的に可能ですね』

 

私は暫く考え込んだ。そして、ある質問をしてみた。

 

「そちらに、トランスポーターはありますか?」

 

『え?必要なんですか?』

 

「戦車は性能上では長距離も走れますけど、実際は足回りに負担をかけるので戦闘時以外はトランスポーターで輸送されます。若しくは鉄道か」

 

鉄道だと、西浜松駅、つまり貨物駅に停車して戦車を降ろさなければならない。どの道、トランスポーターは必要になる。

 

「とりあえず豊橋オフレールステーションで貨物列車に乗せて西浜松駅に来るのが一番だと思います。そこに、私達の学校のトランスポーターを待機させておくので」

 

『ありがとうございます。本当にご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いします』

 

そう言って電話が切られた。私も受話器を置き、プリントアウトを終えた報告書を持って生徒会室に向かった。

 

 

 

-生徒会室-

 

「田辺会長、本日分の報告書になります」

 

そう言って私は報告書を田辺会長の執務机においた。

 

「相変わらず、凄い数ですね。書類が」

 

まるで双子山だった。両端にどっさりと乗った書類。ほぼ全て改善要求案や予算案などになるのだろう。

 

「何度も言うけど、これが私の仕事だからね。それに、不満をぶつけられる人間は居ないといけないのよ。そして、それは私だけで十分」

 

判子を押しながら答える。

 

「まあ、無理しないで下さいよ。倒れたら、不満をぶつける相手が居なくなりますから」

 

「貴方までぶつけるのね、まい」

 

「冗談ですよ会長。会長のお陰で、私はのびのびと戦車道を続けられる。それには感謝してるわよ」

 

会長が居なければ、各武道をここまで盛んにさせる事は不可能だっただろう。

 

「そう言えば、明後日には親善試合があるそうですね」

 

流石会長、情報が早かった。

 

「そうなんです。ただ、何処かで聞いた学校名だと思うんですけど。何処でしたっけ?」

 

「貴方の実家でしょ?豊橋北高校。10年前くらいかしら、戦車道が強くてね。当時の最強高校の一校に数えられたぐらいなの」

 

会長の話を聞いてようやく理解した。豊橋北高等学校。戦車道最強校の一校として数えられていた。しかし、練習試合中に事故が発生して廃部となった事。

 

「でも、その事故って何でしたっけ?」

 

「非公開だから分からないわ」

 

「まあでも、復活した事は良い事ですね。わざと負けてやる気はありませんが」

 

「試合は正々堂々。負けて良い試合なんてないのよ」

 

 

次の日の練習終了後、私は全員に明日の親善試合の事を話した。全員、士気旺盛といった反応だった。

 

 

-戦車道部部長室-

 

「明日の親善試合、相手はかつての強豪校よ。でもこの10年間は廃部で、聞いたところでは最近復活した部活のようよ」

 

ホワイトボードに現状分かっている事を書いて、センチュリオン乗車のあけみ、あかり、まいの三人に話す。

 

「使用する戦車なども一切不明。けど、10年経っても強敵である可能性は十分にあるわ。戦車を売却したとも聞かないし」

 

 




ハルペはヨーゼフ・ハルペの名前から採りました。独ソ共同の秘密戦車学校を作った人物です。

あと、本編ではあけみさんしか池田流戦車道の門下生と書きましたが、実際にはセンチュリオン搭乗の他の2人も池田流戦車道の門下生です。
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