ガールズ&パンツァー 東海の覇者 番外編   作:橘花

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この作品を考えてくださった方に、感謝の意を込めて、自分の力を精一杯出し切って書く積りです。

必ずしも頂いた資料どうりとは成りませんが、それでも見せ場と思える場所は出来る限り一緒に致します。


親善試合です 2

-国道-

 

「それで、豊橋北の戦車は何か分かったの?」

 

携帯で戦車道部の輸送科チームに連絡して、情報を得ようとした。

 

『はい。パンターG型が5台、一台だけF型が居ます。あとはヘッツァーが6台、ヤークトパンターが6台です』

 

流石は元強豪校。一度廃部になったとはいえ、強力な戦車を揃えてきている。

 

 

『これから私達は集合場所である中田島砂丘に向かいます』

 

了解と答えて、携帯を切った。

 

 

「明美、こっちはあとどれ位?」

 

現在、こちらは国道1号線現道と国道257号線、そして国道1号線浜名バイパスとが合流する交差点にて信号待ちをしていた。

 

「そうですねえ。集合場所になっている遠州灘海浜公園まで直線およそ6km程ですので。渋滞等も考えて15分程度ですね」

 

「トランスポーターじゃあ小回り効かないし。信号が少ない脇道を走るわけにもいかないもんね」

 

後ろで気持ち良さそうに寝息を立てている麻衣の方を見た私は笑みを浮かべる。

 

「麻衣も寝不足を解消させないとね。試合中に寝られては、こちらも困りますから」

 

「むむむ、寝てない。寝てないですよ、隊長」

 

目を必死に擦って、眠気を覚ましている。試合前だと言うのに、この余裕はチームに大なり小なりの影響がある筈だ。

 

(まあ、ここまでメンタル面で鍛えられているなら、問題ないわね)

 

 

-遠州灘海浜公園-

 

「本日は急な親善試合の申し込みを引き受けてくれて、ありがとうございます」

 

連絡してきたハルペが、真っ先に挨拶をしてきた。

 

「こちらこそ、また豊橋北校が戦車道部を復活させて、めでたい限りです」

 

「ええ、そうですね。でも、私は既に部活を引退していなければならないので。今の私は、この部のアドバイザーみたいなものです」

 

「では、隊長は?」

 

それを聞くと、ハルペは仲間内で話している一人の少女に向かって

 

「斉藤、舞阪の隊長さんがお呼びです」

 

「はーい、今行きます」

 

そう言ってこちらに走ってくる。背は、私より少し低い。大体、155cm前後。まあ、私も背が高いわけではないけど。

 

「挨拶が遅れてしまって申し訳ありません。私、豊橋北高校の斉藤夢叶です」

 

「宜しくお願いします。私は舞阪女子高校の池田麻美です」

 

「池田流家元の貴方と戦えて、光栄に思います。今日は、宜しくお願いします」

 

「両チーム、挨拶は済みましたか?」

 

そこに、全国戦車道連盟から派遣された審判長が話しかけてくる。

 

「それでは集合してください。既に、競技区域内全員の退去を確認しましたので」

 

 

 

-中田島砂丘-

 

それぞれ相対して並べられた両校の戦車と向かい合って整列する両校の生徒。

 

「それでは、両校の隊長、前へ!」

 

合図と同時に、私と相手の隊長である斉藤が歩き始める。

 

「それでは、舞阪女子高等学校対豊橋北高等学校の練習試合を始める。両校、礼!」

 

「「宜しくお願いします」」

 

 

 

「今日は、いきなり相対しての撃ち合いになるわね」

 

お互いが完璧に見える位置に各車が配置される。開始と同時にお互いが直ぐに撃ち合う事となる。

 

「試合開始まで、10、9、8、・・・・・3,2、1 」

 

その瞬間、試合開始を告げる信号弾が上空で破裂した。

 

「撃ち方始め!!」

 

信号弾の破裂音をかき消すように、舞阪全車が一斉に発砲した。砲弾が敵の近くで着弾し、盛大に砂煙を挙げる。

 

「エル・アラメインでもこちらが勝利した。ましてはこちらは戦争末期の優秀な戦車を揃えている。遅れは取らないよ」

 

砂煙が晴れ、一気に突撃を開始。

 

「さて、見せてもらおうかしら。かつての強豪校の実力と言うものを」

 

撃ち返して来る中を、進撃する。周囲に砲弾が着弾しようと、一糸乱れずに突撃する。

 

「怯まずに各車前進。当たらなければ、どうと言うことはないわ」

 

 

 

「流石、東海指折りの強豪校。正面での激突じゃあ勝てないか」

 

隊長車でありフラッグ車を務めるパンターF型。

 

「こちら007号車、全車、最初に決めた通り、市街戦を挑みます。しかも、相手にとって屈辱の地元での市街戦です」

 

『了解です、舞阪の地図は頭に叩き込みました』

 

各車からその返答を受け、砲塔を後ろに向けたまま西に向かって走り始めた。

 

 

 

「逃げていくな。各車追撃。このまま一気に決着を着けるよ」

 

舞阪は全車で追撃を開始。

 

 

 

 

「隊長、舞阪まで来ました」

 

永遠と続くと思えた中田島砂丘からの追撃戦。そして、豊橋北は舞阪の市街地へと入った。

 

「2号車、立てているフラッグが折れないように注意してください」

 

少しはみ出している松林の枝にフラッグの棒が折れそうなぐらい曲がった。慌てて2号車の車長が棒を真っ直ぐに直している。

 

「国道に向かって走っています。ヤークトパンターはそのまま松並木の方に向かったようですが、フラッグ車は左折しました」

 

双眼鏡で見ていた明美が報告する。

 

「見張られている気がする」

 

「え?」

 

その瞬間、背後で爆発音が聞こえた。それに振り返ると、13号車のT28から白旗が昇っていた。

 

『すみません、郵便局裏手の道路に潜んでいたヘッツァーにやられました。天輪と機動輪が軸ごと破壊され、行動不能です』

 

それと同時にキーンと言う摩擦音。見ると、国道一号線と往還通りとが合流する交差点に居るパンターG型からの砲撃であった。

 

「外れたけど、こちらが先手を取られましたか。流石は元強豪校だけありますね」

 

そう言って私は車内に入る。

 

「さて、どう戦いますか」

 

そう思案する中、舞阪校は全車で国道目指して走行した。




池田まみは漢字で麻美に、三条あけみは漢字で明美、橘あかりは漢字で朱里、山本まいは漢字で麻衣となりました。いつまでも平仮名表記ではあれなので。


それと少しずつ舞阪女子の他の戦車搭乗員も出していかなくては。その為にも名前を決めてと、作業が多い。頑張って決めますからね。
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