ガールズ&パンツァー 東海の覇者 番外編   作:橘花

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親善試合を現在書いておりますが、これは今日(正確には昨日)投稿しようと考えていたものです。


なお、まだ本編に出ていないキャラも出てきます。詳しい紹介は本編でするので、今は流しで読んでください。


夏の最後の思い出です

-町立舞阪女子高校-

 

「ええ、そうよ。明日、浴衣を着て西町公民館近くの魚あらに来る。いいわね?」

 

私は電話で相手にそう伝える。納得させるのに苦労したのがやはり一番のライバル、原伊吹だった。

 

『わ、わかったわよ。浴衣を着て行けばいいんでしょう?』

 

電話の向こうでは話し声が通話中にも聞こえていた。恐らく、島田も説得したのだろう。

 

「そう言うことよ。分かればよろしい」

 

『子ども扱いするな!!』

 

怒鳴り声を聞かずに、私は受話器を置いた。

 

「さて、魚あらの方は予約完璧よね?」

 

私が魚あらと連絡をとっていたあけみに尋ねる。あけみも受話器を置き、

 

「完璧ですね。20人分の予約を取り付けました。二階席で、花火もよく見えますよ」

 

 

 

翌日、私達は魚あらの前で待った。訓練を午前中で切り上げ揚陸艇を使ってセンチュリオンを陸揚げ。それを駐車場に止めて待っている。

 

「来ますかね?皆さん。」

 

「何だかんだで、皆ノリは良い」

 

「麻衣は偉く信じてるんだね」

 

そう言っている間にも、一台の装甲車が向かってくる。

 

「Wz.34装甲車。ヴェステルプラッテですね」

 

その後もロールス・ロイス装甲車、チャバ、BA-64などなどが集結した。そして最後にトヨダ・AA型乗用車が到着した。降りてきた人は全員、浴衣を確りと着ていた。

 

「全員揃いましたね。それでは、中に入りましょう」

 

中に入り、左に行くと階段がある。そこを登って、2階に行った。そして、予約しておいた一番窓際の席に座っていった。

 

 

「え~、本日は突然のお集まりに応じていただき、感謝いたします。今日は知っている人もいらっしゃると思いますが、ここ舞阪にとって最後の花火大会が開催されます。最後の花火大会を皆さんに見てもらいたいと思い、本日は集まっていただきました。

 

私の言葉に全員から拍手が起こった。そして、今日この花火大会が、最後となる事を地元の舞阪女子高校以外にも知ってもらいたかった。

 

 

「それではですね、料理も用意されていますし、では自由に食べてください」

 

それを聞き、全員が食事を食べ始める。カニがよく食べられていく。開始30分ほどでカニを全員が平らげた。

 

「いやー、舞阪にこんなカニの美味しいお店があったなんて意外です」

 

っと、ミンスク高校副隊長のナターシャが言う。それに隊長のポチョムキンも同意する。

 

「本当はカニじゃなく、天丼のお店なんだけどね」

 

っと、セダン高校の隊長のテオドールが言う。

 

「隊長、それでも確かにカニは美味しいですよ」

 

副隊長のゲルマニアがお茶を飲みながら言う。テオドールは『そこも否定しないけど』と答えるだけだった。

 

 

 

「そろそろ花火が上がる時間になるね」

 

腕時計を見て、私は言う。現在、19時26分。開始まで5分を切ったのだ。

 

「あ、上がった!!」

 

本格的では無く、準備段階で数発打ち上げ始めた。

 

「うわ、上がった上がった!!」

 

一際大きな花火が夜空に輝いた。そして数秒後、戦車の発砲音位の爆発音が周囲に響き渡った。

 

 

 

 

「今日は招いてくれてありがとうございます」

 

花火がいよいよ終わりになりかけた時、島田が話しかけてくる。

 

「いえいえ、大勢の方に舞阪の花火大会が最後になる事を知って欲しかったから」

 

「そうですね。残念です。隊長はこの町の花火大会を気に入っているようですので」

 

私は窓ガラスに張り付いて見ている原を見る。そして、苦笑した。

 

「確かに、子供みたいに目を輝かせて見ているわね」

 

「はい。でも本当にこれが最後だと思うと残念ですね」

 

「それでも、これを見ている人はきっとこう思ってるよ。また来年も、ここで花火を見ようねって。私もこれが最後だと思っていない。私達が大人になれば、必ずこの花火大会を復活させられる日が来る」

 

少女マンガみたいなキラキラの目をしながら花火を見ている原は、最後の花火連続発射を見て驚嘆する。

 

「すご~~~~い!!」

 

「そうですね。いつか必ず復活するでしょう。その時は、私もお手伝いします。こんな綺麗な花火、永遠に無くなるなんて勿体無いので」

 

こうして、私達の最後の花火大会は幕を閉じた。しかし、帰って行く者は誰もが思った。『また来年も、ここで花火を見ようね』と。




本当に今年が最後の花火大会となってしまいました。非常に残念ですが、スポンサーが中々付かないので仕方が無いのでしょう。

でも、これに書いたとおり、終わりとは思っていません。必ず復活する日があるでしょう。その時はどんな事でも協力するつもりです。


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