さらに……
[初恋は叶わない]シリーズついに、十作目!!!!!!
応援ありがとうございます!!
「フランスから来た、転入生のヒェーリー・益伴さんです」
下山先生の言葉にクラスがどよめく。
中には口笛を吹き、先生に怒られている男子もいる。女子を見ると完全に目がハートになっている。
「はじめまして。ヒェーリー・益伴です。母親が日本人なので日本語もフランス語も話せます。僕の事はなんと呼んでもいいです。よろしくお願いします」
そう言って頭を下げるヒェーリー。サラリと髪の毛が滑り落ちそれをかき上げるのを見て女子が騒ぐ。
どうやら本が好きなようで毎日図書室で会うのでかなり仲良くなりいつメンに混じって遊ぶようにもなった。
そんなある日、放課後に呼び止められた僕はかなり驚く話を聞いた。
「やあ広樹。ちょっと相談したい事があるのだが」
「どうした?マッスー」
どうでもいいかもしれないが、僕はヒェーリーのことをマッスーと呼んでいる。
「いや……こちらに来てからその……気になっている人がいるんだ」
「ほう。それで?」
「その人というのは四組の杵益香里さんなのだが……」
──っ!!
僕は動揺を悟られないように冷静に答えようとする。
「う、うん。告白するつもりは?」
「そう、そこなんだよ……。とても迷っているんだ」
「そうか。じゃあ経験者として言うよ?迷うことは重要だし自分で決めることも重要。でも一番覚えといてほしいのは『やらなかった後悔より、やった後悔』だよ。まあ友達からの受け売りだけど」
マッスーは少し考えると
「分かった。もう少し考えてみるよ」
と言って、去っていった。
さらには次の日、昼休みに二人から驚くべき事実を知った。一人目は橋立 春歌。二人目は杵益香里。
春歌からは、マッスーのことが好きだということ、香里からは黒石花歩がマッスーのことを、重川莉奈が康多のことを好きらしいよ、という話を聞いた。
どうやら僕はマッスーと仲がいい、という噂が学年中を駆け回っているらしく、何かしらと聞かれることが多いのだ。
家に帰った僕はまた関係を紙に書き出してみる。
まず、香里と奈緒、莉奈は康多のことが好き。次に、僕とマッスーは香里の事が好き。さらに、春歌と花歩はマッスーのことが好き。
紙に書き出してみるといくつかの三角関係が集まって『八角関係』になっていることが分かった。
次の日それを康多に話すと、さらに驚くべき事実を知ることとなった。
「誰にも話すなよ……。実は俺春歌の事が好きなんだ。絶対に話すなよ!!っていうかこれで完璧な八角関係だな」
「お、おう」
──何が起きて八角関係になったんだ。というかこの数日色々な事実を知りすぎている……。
そして僕がマッスーに勝つことはできない……。康多は香里に恋愛感情は抱いていないから大丈夫だが。
砕け散った僕の恋心は欠片さえもなくなっていった。
ついに、完全オリジナル作品キター!!!!
どうも音槌です。
☆
現実世界でこんな関係になったら戦争が起きますよ(汗)
次回はどうなるんでしょうね〜。
では!