お祝いメッセージとか応援メッセージとか欲しいなぁ(ボソッ
学年中がざわめいている。
学年に流れる噂、それは「ヒェーリーが杵益 香里に告白をする」というものだ。
噂によると今月中の放課後誰もいなくなった頃、その瞬間を迎えるらしい。場所についての噂は流れていないが
僕は一つ疑問が出てきた。
それは、なぜ、こんなに詳しい噂が流れているのか。
しかしその謎はすぐに解けた。休み時間にマッスーが言ってきたのだ。
「今日、放課後小学校の東門で香里に告白するから。あ、時間とかの噂は流してるけど場所は秘密だから」
「お、おう。香里には場所と時間は伝えたのか?」
「もちろん。朝のうちに伝えたよ」
「なんで噂を流したんだ?」
「今月中と言って、今日告白するとは誰も思わないだろ?」
──……。
「あのさ。噂を流さなければ良かったんじゃないか?」
しばらく考えてポンと手を打つマッスー。
僕は小さなため息を吐く。
「まあ頑張れよ」
僕は複雑な気持ちを隠して言う。
そして放課後。
いつもは学校の北側から帰るのだがマッスー達にばれるといけないので南側から遠回りして植え込みの横に自転車を止め陰に隠れながら様子を見る。
隣には康多も。
「いや楽しみだな」
「……」
「まあ広樹にとってはかなり複雑だろうけど」
声をひそめてしゃべる。
そのうち香里が自転車に乗ってやってきた。
「ごめんね遠回りさせちゃって」
マッスーが笑顔で香里に話しかける。
「いいの。どうせ今日は部活も休みだし。で、何なの?」
マッスーはしばらく黙り込んでから口を開いた。
「あなたのことが好きです。転入してきたその日あなたを見たときに一目惚れしました。良かったら僕と付き合ってください」
香里は困ったように下を向きながら答えた。
「ごめん……。友達がいいな……」
「……そうか。ごめんね時間取らせちゃって」
「大丈夫だよ。うん……えっと……じゃあ」
香里は去っていった。
『お疲れ!!』
香里の姿が見えなくなってからマッスーのところへ駆け出す。
マッスーは心なしか落ち込んでいるようだ。まあそりゃそうだろう。
「マッスーは初恋?」
「うん」
「そうか……」
その瞬間『初恋は叶わない』その言葉が僕の頭の中を回る。
ということは……。
僕は記憶をフラッシュバック。
「俺の誕生日の日、ちょっと厄介な事になりそうなんだ」
康多から聞かされたときすぐに僕は聞き返した。
「どんな?」
康多はしばらく黙ってから答えた。
「莉奈から呼び出されたんだ」
「見ない方がいい?」
「まあできれば」
僕が色々と聞かない理由。
それは──康多は春歌以外の人に告白されても絶対に謝る、ということを知っているからだ。
「まぁ、色々、大変だな」
「あぁ」
そしてその通り後日康多から報告があった。
「とりあえずフったわ」
「お疲れ」
「おう」
ようやく落ち着いた僕の周りだったが僕は忘れていた。
七月に恐るべきイベントが待ち受けていることを……。
どうも音槌です。
☆
この回からその他の出来事は後回しにして皆の絶対に叶わない告白を書いていきたいと思います。
でも困りました。
告白の仕方が思い浮かばないんです……。
本当に困りました。
まぁ、どうにかなるでしょう!!
☆
次作は[こちら私立(略)]です!!(ついに略すようになったか)
下神が手に入れる数々の情報。
読者にこの謎解けるのか!!
乞うご期待!!!!