応援いつもありがとうございます。
本当に感謝しています(*ーー)(*_ _)ペコリ
では、本編へGO!
part1 恋をめぐる不穏な空気
「ねえ、春歌」
私は春歌に問いかける。
「ん?どうした莉奈」
私──重川莉奈──は続ける。
「康多が春歌のこと好きなんだって」
「あぁ、知ってる。本人から聞いたもん」
私が驚いているのにも構わず続ける。
「フラれっちゃったけど私にも好きな人がいるから、って断ったよ」
「えぇ。もったいない。あんなに格好良くて面白いのに」
私はさも残念そうな表情を作る。
「私は康多じゃなくて益伴君の事が好きなの。好きな人は人によって違うのよ」
私の残念そうな表情に気づいていないのか淡々と喋る春歌。
私は少しイラッとする。
「そうね。あんたみたいな康多の魅力に気づかないような子は転入してきたばっかの益伴君の方が気になるでしょうね」
不穏な雰囲気がその場に流れる。
「それを言うなら、益伴君の魅力に気づけないあんたもなかなかの者と思うけど……」
春歌の発言で不穏な空気が当社比一.五倍になる。
「康多と同じように顔もいいし面白い、そこは同じよ。でも益伴君の方が頭もいいわよ」
私の反論にもものともせず続ける春歌。
「頭がいいから、何なの?康多を馬鹿にするつもり?」
「何を揉めてるの?」
いきなり入ってきたのは康多や益伴君と仲がいい広樹だ。
去年、同じクラスでもあり、香里ちゃんに告白した意外と勇気ある男子だ。
「いやぁ、ちょっと春歌が益伴君の魅力に気づいてないからね……」
そう言って目を伏せる。
「あんただって康多の魅力に気づいてないくせに」
春歌が私の方を睨んでくる。
「あのさぁ……」
広樹が言いづらそうに口を開く。
「ちょっと状況整理をしたいから一から話してくれるかな?」
私たち二人は頷く。
「いいよ。どうせ放課後だし、月曜だから部活休みだし」
「なるほど、状況は分かったよ」
揉めながらで三十分はかかった説明は広樹の一言で収束した。
「つまり……」
そう言って広樹は黙り込む。
「莉奈は康多のことが好き。康多は春歌の事が好き。そこで立派な、と言っては何だけど三角関係ができたわけだ」
頷く私たち。
「で、莉奈は春歌のことを羨んだ。それはなぜか。康多が春歌のことを好きだからだ。そこで莉奈は嫌味っぽく康多の魅力を語る。でも、春歌的には、自分が好きなマッスー、ちなみにマッスーっていうのは益伴のことね、を馬鹿にされたような気がして反論する。それで意味が無い不穏な争いが始まったわけだ」
「なんだかツッコミどころもあるけど頷いとくわ」
春歌がこう言う。
さすがは小説家を目指しているだけある。揉めながらたっぷり三十分はかかった説明を原稿用紙半分より少なくまとめたのだ。
「あのさぁ……。一つはっきり言う。その口喧嘩、どう言う結末を迎えれば納得できるんだ?」
「それは……春歌が康多の魅力を認めるとか……」
「莉奈が杵益君の魅力を認めるとか……」
『……ってダメダメ!!』
私たちは思わず声を揃える。
「な。結局はどんな結末を迎えようが莉奈や春歌にとっては不利益なんだよ。こんな意味ない喧嘩、止めたらいいのに」
確かにその通りだ。
私は無意識のうち広樹に尊敬の念を抱いていた。
今回も閲覧ありがとうございました!!(*ーー)(*_ _)ペコリ
ついに広樹のモテ期到来でしょうかね(笑)
なかなか広樹はいい仲裁ができたんじゃないでしょうか。
さて、昨夜、悲しいお知らせがありました。
昨日の夜十時に活動報告に記したのでチェックお忘れなく!!
では、またお会いしましょう!!