あ、タイトル若干含ませてます。ふふっ、何が起こるかはお楽しみに♪
「暑い……」
いつもの倉庫横。いつもの時間。いつもの自転車の向き。いつもと違うのは康多がさっきから「はぁ……終わった……」やら「くそマジあんなやつに負けるとは思わなかった……」やらブツブツ言っていることくらいだろうか。
「どうしたの?」
「……」
「お〜い、死んでますか〜」
「……死んでる」
「wwww」
思わず笑ってしまう。まあ康多のことだから言うとは思ってたが。というかそのために死んでるか聞いたんだが。
「んで、ほんとにどうしたの?告ってフラれた?」
「……そうじゃなきゃこんなに落ち込んでないぜ」
まあそうだろ──って、え?は?嘘でしょ?え、いつ?
「いつ告ったんだよ」
「まあ嘘だけど」
途中で勘づきました。
「んで、何が『終わった』の?」
そう聞くと康多は顔を上げ、断片的に説明してくれた。
「まじあいつに負けるとは思わなかったんだけど負けて、1学期中にしないといけなくなった……」
いや、あの……。
「最初から順繰りに話してくれ」
期末あったやん。そんときに女テニのやつから、あ誰かはまあ考えろ。んでそいつから「どちらが勝った教科が多いか競わない?」って言われて、俺が負けたら香里に告るって条件付きで。まあ負けるとは思わなかったから受けたわけよ。んで音楽以外返ってきて、4ー4。音楽次第なんだけど、まず俺が76点。……どうせ高城より低いし。で、そいつは99点。化け物だろ!!ってわけで、最初は月曜日つまり1、2……4日後?に告れって言われたんだけどなんとか交渉して1学期中、になったんだけどさ……。
「……」
マジで?という言葉しか出ない。いやでも康多はネタという名の嘘をよくつくからな……。康多は基本的にいいやつなんだが冗談が過ぎる時があって、それで一部から恨まれてるとか何とか……。
「えっと……本当のこと?」
「そりゃそうだ」
いやそんな当たり前みたいな顔しないでくださいよ。まあ、でも誰にでも一つ冗談があっていいのかな。康多は言動が冗談で僕は顔が冗談……。
「まあそんなわけで1学期中には告るからな」
……はぁ。
「……?」
僕はため息をついた後康多の方を向くが疑問そうな顔。あれ「冗談だよ」の言葉が来ると思ってたのに。
「本当なのね?」
「あぁ、あとその女子からこう言われてさ……」
「かおりんにね、『もし康多に告られたら付き合う?』って聞いたの。そしたらね最初『う〜ん……』って言ってたけど『付き合うかな』って言ってたよ。だからさっさと告りなよ」
「って」
あれ、これちょっと……いやかなりヤバい感じのやつ?え……そんなん聞いてない聞いてないって。え、じゃああと数週間のうちに香里は康多のものに……?
「そんなん嫌だ!!!!!!」
「高城!?」
無意識のうちに僕は走り出していた。どこへ向かうでもなくただ動き回りたかった。
これが現実逃避というものか?
ヤバいですね……。
さあ広樹よ、康多より先に告るか、康多がフラれるのを祈るか。
来週をお楽しみに!!!!