初恋は叶わない   作:音槌和史

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 皆さん、おとつちわ!毎度お馴染み素人小説投稿者の音槌政旨です!
 この、「初恋は叶わない」シリーズも今回からSeason10です!!
 そして──
 
総アクセス数が10000を突破しました!!うおおおおおおおおおおお!!
 
 いつも閲覧ありがとうございます!まだまだ執筆続けていきますし、このシリーズも終わる気配がないので、応援よろしくお願いします!


Season10 それぞれの想い
part1 広樹は今更後悔する


「そういえばさ、体育大会の代休で……で……」

──ん?なんだ?

 僕は涼しくなってきたいつもの倉庫横で康多の話を聞いていた。

 突然康多の言葉が途切れより集中する。

「香里とデートしてきた」

「ないっすぅ〜。ってどこで?」

「イオンでキミスイ見てきた」

 おお、9月1日から公開されてる劇場アニメ版か!そう言えば香里は住野よるさんの「青くて痛くて脆い」も読んでたしキミスイも読むのかな。

「いやぁ、ようやくカップルらしくなってきたね」

 そう言って僕らは笑う。

「なんかようやく『ああ、香里と付き合ってんだな』って実感が沸いたよ」

「そりゃ良かった。くれぐれもバカップルになるなよ」

 僕が忠告すると康多はサラッと人任せにした。

「俺はどうか知らんが、あいつは頭いいから大丈夫だろ」

 頭いい人の方がその反動で……と思ったが黙っておいた。

「で、次のデートの約束はしたの?」

「いや。まあそん時は連絡すればいいさ」

「ふっ、そんな甘いことを言いおって」

 まあ僕が言えることじゃないんだけどね……。

「まあ頑張りたまえ」

 そう言って僕らはそれぞれの帰路についた……。

 

 

 家に帰った僕はまず体育大会で中断していて今日から再開された宿題をした。そして風呂を洗い風呂を溜め風呂に入り、夕飯を食べ、食後にアイスクリームでも食べ、歯磨きをして、布団の上に転がった。

 正直なところ、今頃になって……康多と香里が付き合いはじめて2ヶ月近く経って後悔の念が出てきた。

 その理由についてはだいたい検討がついている。

 この間までは、二人ともお互いにどう接すればいいか分からない状態だったのかなんなのか、まったく進展がなかった。だから僕も余裕をこいていられたし、そのうち消滅するだろう、とも思っていた。

 しかし初デートを経験した二人は接し方が分かり、距離が近づくことだろう。そうなると僕としては余裕をこいてなんかいられず、「終業式前に告白しとけば……」という後悔が出てきたのだ。

 まったくバカな話である。

 

 そしてもう一つバカな話がある。

 今僕は康多に嫉妬しているのだ。この間までは、知らないドラマの番宣を見て「嫉妬だの恨みだのバカらし」と思っていたのにだ。

 そして自分が悪いのに……。

 そうなると余計に後悔する。

 

 「叶わない』って思って落ち込むか、フラれて落ち込むか、どっちにしろそんな暗い声出すくらいだったら思いを伝えて落ち込む方が私はいいと思うな」

 僕が去年の冬告白する前に奈緒が言った言葉がふと頭に浮かぶ。

 あの時のことを僕は忘れていたのだ、愚かなことに。

 心の中で一時期座右の銘だとかなんだとか言っていたくせに。

 僕はアホだ。バカだ。愚かだ……。




 というわけでどうだったでしょうか!
 次回からは康多目線・香里目線・マッスー視点・奈緒視点の全五話でSeason10はお送りします!
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