さて、ついに広樹のターンがやってきます!──が、皆さんにはできるだけこのシリーズを楽しんで欲しいのでまずは広樹の心中をご覧ください。
それでは本日も最後までお楽しみください! 本編、レッツゴーー☆
part1 広樹の心中(独り言編)
12月20日木曜日の夜に近い夕方。
僕は某動画サイトで聞いていたとある2人組ロックユニットのメドレーを聞きながらため息をついた。
それがなぜなのか、きっと察されていることだろう。
お分かりのとおり、僕がため息をつく理由は今日の夕方にある。康多から「香里と別れた」ということを聞かされ、挙句の果てには「香里、若干お前のことが気になってるみたいだぞ」などと言われ、なかば放心したような状態で康多と分かれたのだが、家に入り、自室へ入ってすぐにパソコンをつけて歌を聞くうちに、これは現実ななんだな、と認識し始めたのだ。
僕は一度唸ると学習机の上に突っ伏した。
「どうしたものか……」
思わずそんな呟きが零れる。
きっと、康多以外の人がこの事実を知ったらすぐに「チャンスじゃん!告れ!」とでも言ったことだろう。でも僕は首を振る。もしそれが康多相手でもだ。
「何をそんなに悩んでいるのか」 そう思う人もいるかもしれない。だからちゃんと記しておこうと思う。
僕は今も間違いなく香里のことを好きだ。それはもうおよそ2年前のあの日よりさらに。だから康多と香里が付き合っていることに嫉妬心を覚えたりもした。
そして今日、康多と香里は別れ、さらには、香里が僕のことを気になっている、という情報まで与えられた。
そこで「これは最大のチャンスだ!」と思って、決断できればいいだけれど「いいだろうけど」ということはそんな決断はできていないということだ。
本当はすぐにでも香里の元へ走り出したい。そして想いを伝えたい。けど、僕にはそれができなかった。
なぜなら……。
僕なんかで本当にいいのか、と思ってしまうからだ。
運動もできない、頭も自慢できる程よくない、嫌っている人が多い(らしい)、コミュニケーション力もない、最近ははっちゃけちゃってそんなに真面目でもない、それに香里の好みと違って背も高くない、ついでに言うと……かっこよくもない。
こんなに短所がある僕なんかが、香里の隣にいてもいいのだろうか。
運動神経もいい、頭もいい、みんなから好かれてる、コミュニケーション力もオフの時には発揮される、真面目、けじめがつく、そして何よりか、……かわいい。
短所だらけの僕と長所だらけの香里。やっぱり不釣り合いだ。そもそも香里は僕の何に惹かれたのか分からない。
これらのことを2、3行にまとめるならば、こうだろう。
僕は短所だらけだから、長所だらけの香里が僕なんかを好きになるはずがない。もし本当に香里が僕のことを好いているとしても、僕なんかが隣にいていい理由がない。だから僕が香里に告白することはない。
ということだ。
でも……でもなあ……。香里が別の人と付き合ってたらそれは……嫌だな……。
やっぱり僕は身勝手だ。
というわけでいかがだったでしょうか!
さて、久々の広樹's独り言回。なんかいつの間にか広樹の口癖が「僕なんか」になってますね。自信喪失もちょっとしすぎのような気がしますがこんなんで大丈夫でしょうか……。まあ、何か広樹の自信をつけさせる出来事があればいいんですけどね♪
感想・評価などお待ちしておりますし、良かったら知り合いにこの「音槌政旨」という一介の小説投稿者の名を広めていただければ幸いです。
それではまた、明日の小説でお会いしましょう!サラダバーー☆