ソードアート・オンライン ~時を越えた青薔薇の剣士~   作:クロス・アラベル

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こんにちは!クロス・アラベルです!
はい!第7話できました!
2人の少女の正体が明らかに!
それではお楽しみください!


2人の少女

夕陽が辺りを照らす中、2人の少女が荒野を走っていた。

 

1人は焦げ茶色の髪に青い瞳、もう片方は燃えるような紅葉色の髪と瞳を持っていた。

 

『………はぁ、はぁ、はぁ…………早くしないと夜までに次の町に着かないかも知れないよ………』

 

『………はぁ、はぁ…………わかってるわよ……………!また、あの蜂よ!』

 

道の真ん中に蜂型モンスターか五体程出現した。

 

『そんな!………私……もう限界…………』

 

蜂モンスター達が少女達に向かって走ってくる。

 

『⁉︎……もう!…………しっかりしなさいよ!早くしないと…………』

 

『……………あ………』

 

少女達に飛びかかる蜂モンスター。

 

『(……………ああ………ここで………死んでしまうの?………死んでしまうのなら………また、あなたに会いたかった…………)』

 

 

 

 

 

 

 

『…………キリト先輩!』

 

 

 

 

 

 

 

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コペルの一件から2日後、僕とキリトはホルンカのクエストをあらかた受けて、第三の町《カーディフ》に向かった。

 

行く道は荒れ果てた荒野のようだった。

 

そして、2時間ほどかかって《カーディフ》に到着した。

 

着いた時にはもう夕方だった。

 

カーディフはホルンカと同じか少し大きいくらいだ。

 

今、キリトと一緒にあるクエストを受けている。大きな蜂型モンスターが町の近くに現れたので討伐してほしいと言うものだった。

 

キリトが言うには、『これはこのモンスターを20体倒せばいいから楽なクエストだ』と言うことらしい。

 

そして、今僕らは《カーディフ》の近くの荒野に来ていた。

 

ユージオ「キリト、あとどれくらい討伐すればいい?」

 

キリト「………んと……あと5体くらいかな………俺は8体狩ったから………」

 

ユージオ「うっ⁉︎キリトに負けてる⁉︎」

 

キリトはニヤリと笑いながら僕を見て来た。

 

キリト「………そう言うことだ……ユージオ!」

 

ユージオ「………絶対に負けたくない………」

 

キリト「………ん?索敵スキルに反応ありだ。えっと……ちょうど五体いるぞ!」

 

ユージオ「………本当だ!………あれ?人の印もあるよ………2人。」

 

キリト「みたいだな…………逃げてるのか?蜂のやつに追われてるな……なんか、逃げてるにしては遅すぎるけど……………」

 

ユージオ「!だとしたら、まずいよ!助けに行こう!」

 

キリト「……………分かった………行くか‼︎」

 

僕らは改めて『アニールブレード』を鞘から抜いて、反応のあるところに向かって走った。

 

そして、反応のあった場所が目の前に迫った時、ある光景をみた。

 

そこには2人のプレイヤーと例の蜂が五体程いた。町の反対側から蜂達は出現したらしく、2人のプレイヤー達は逃げていた。

 

ユージオ「キリト‼︎」

 

キリト「ああ‼︎」

 

僕らは秘奥義……いや、ソードスキルを発動させ、飛翔する。キリトは『ソニックリープ』、僕が『レイジスパイク』だ。

 

「「はああああああああ‼︎」」

 

ズバシュッ‼︎

 

『『ギリシャァァァァア⁉︎』』

 

その一撃で蜂2体を倒した。

 

『⁉︎ギリギリギリギリシャアァァァァァァァァ‼︎』

 

倒した途端、一瞬動揺したが蜂が僕らに向かって襲って来た。

 

だが冷静に判断し、僕は『スラント』、キリトは『バーチカル』を放って2体を斬り倒した。

 

「「ラスト(最後)ォォォォオ‼︎」」

 

そして、最後の一体に向けて『ホリゾンタル』を2人で放った。

 

「「はあっ‼︎」」

 

『ギリシャァァァア⁉︎』

 

そして、蜂を全て討伐した。

 

キリト「………ふう……なんとか倒せたな………」

 

ユージオ「良かった………」

 

キリト「これで討伐数は11体………勝ったな……!」

 

ユージオ「えっ?待ってよ!最後のは同時討伐だよ!」

 

キリト「いや………どっちにしろ、俺の勝ちだよ、ユージオ。」

 

さっきと同じでまた、ニヤニヤしながらこっちをみながら言った。

 

ユージオ「……ううん……宿の方で決めよう。最後、どっちが狩ったか……」

 

 

 

 

 

 

『……あ………あの………』

 

 

ユージオ「ん?」

 

その時、助けたプレイヤーが小さな声を出した。

 

声質からして、女の子みたいだね……

 

そんなことを思いながら2人のプレイヤーをみた。

 

 

見覚えのある子だった。

 

 

1人は焦げ茶色の髪に青い瞳、もう1人は燃えるような紅葉色の長めの髪と瞳。

 

ユージオ「き………君たちは………まさか………」

 

『ユージオ先輩‼︎』

 

次の瞬間、赤い髪の子が僕に抱きついて来た。

 

ユージオ「うわっ⁉︎」

 

『うぅ………ユージオ先輩!ユージオ先輩!うああああ‼︎』

 

ユージオ「だ、大丈夫⁉︎」

 

キリト「お、おい!ユージオ、その子知り合いか?」

 

ユージオ「う、うん。そうだよ………久しぶりだね………『ティーゼ』。」

 

ティーゼ「ユージオ先輩ぃぃぃ………ぅぅぅ」

 

キリト「で、もう1人は………」

 

『キリト先輩ッ‼︎‼︎』 バッ‼︎

 

もう1人の子はキリトに抱きついた。

 

キリト「うぇっ⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

 

キリトは……凄く動揺してるね………

 

ユージオ「君も久しぶりだね……『ロニエ』。」

 

ロニエ「キリト先輩‼︎……うわああああああああん‼︎」

 

ロニエもティーゼも泣きじゃくっている………

 

ユージオ「キリト。…………キリト‼︎そろそろ帰ってきてよ!早く町に戻ろう。クエストもクリアだし……」

 

キリト「⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎」

 

………キリト………見てて面白いな……それより、早くティーゼとロニエを町に連れて行かないと………

 

そして、僕はその後泣きじゃくっているティーゼとロニエと動揺して動けないキリトを町に連れて行くことになった。

 

 

 

 

 

〜少年少女移動中〜

 

 

 

ユージオ「よし、ここなら大丈夫だよ。ロニエ、ティーゼ。」

 

ロニエ「は、はい……………グスッ……」

 

ティーゼ「ありがとう……ござい、ます………」

 

キリト「⁉︎⁉︎⁉︎」

 

キリトはまだ、動揺してるね……面白いけど、そろそろ真面目に話をしないと…

 

ユージオ「キリト!…………ダメだ……帰ってこない………なら………」

 

バシッ‼︎

 

キリトを思いっきり叩いた。

 

キリト「痛ッ⁉︎」

 

ユージオ「キリト………真面目に話聞いてよ!」

 

キリト「あ……ああ……」

 

ボーッとして……ったく!

 

ユージオ「もういいよ!キリトは部屋に戻って寝てれば⁉︎」

 

キリト「……分かった…………そうする………」

 

キリトはボーッとしたまま、宿屋の二階にある部屋に向かって行った。

 

ロニエ「あっ……キリト先輩………」

 

ユージオ「ロニエ、ティーゼ。キリト抜きで話がしたいんだ。」

 

ティーゼ「……ってことは、キリト先輩に聞かれてはいけない話なんですか?」

 

ユージオ「……そうだよ。」

 

ロニエ「えっと………なんの話、ですか?」

 

ユージオ「今のこの世界についてだよ。2人はそこまで知らないでしょ?」

 

ティーゼ「はい………でも、『そーどすきる』とか、『もんすたー』とかは知ってます。」

 

ユージオ「えっ?どうして?」

 

ロニエ「前の町で、教えてくれた人がいたんです。」

 

ユージオ「へえ………そうだったんだ………」

 

ティーゼ「凄く物知りな方でしたよ。」

 

ユージオ「そっか………それじゃあ、今の状況を話すね。キリトから怪しまれない程度に聞いた話だけど………」

 

 

 

 

〜少年説明中〜

 

 

 

ロニエ「⁉︎………それは…………本当なんですか⁉︎」

 

ティーゼ「………キリト先輩の過去………ここがアインクラッド流剣術の生まれた場所……アインクラッド………なんだか、夢の世界の中にいるみたいですね……」

 

ユージオ「僕もそう思ったよ、ティーゼ。」

 

ロニエ「キリト先輩が………私のことを……覚えていない……」

 

ロニエ……落ち込むよね………

 

ティーゼ「………!先輩!アスナ様は……」

 

ユージオ「アスナ………ああ!キリトと一緒にいたひとだね。………多分まだ、キリトとアスナって人は出会ってないんだと思うよ。」

 

ロニエ「⁉︎そうなんですか⁉︎」

 

ティーゼ「よしッ‼︎」

 

ユージオ「多分だけど……キリトの口からアスナっていう人の名前が出てないからね……」

 

ロニエはいいとして……ティーゼはなんで喜んだの?

 

ユージオ「今日はもう遅いし………一部屋2人にとってあるから、休んだら?キリトに話すのは明日にしよう。」

 

ロニエ「………はい。」

 

ティーゼ「わかりました……では、また明日会いましょう!ユージオ先輩!」

 

ユージオ「うん。それじゃあ、おやすみ。」

 

そして、僕らは宿屋の部屋で別れた。

 

 

 

 

 

 




次回『逆襲の雌牛クエスト』

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