ソードアート・オンライン ~時を越えた青薔薇の剣士~   作:クロス・アラベル

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こんにちは!クロス・アラベルです!
最近、SAO第三期アニメ決定があり、10月に放送開始だそうなので、原作を再度読んでいます。14巻の決戦の最後、ユージオが死ぬ場面…………何度読んでも、涙がっ、止まりませんっ……!!第三期に期待です!
なので近い内に、活動記録のほうでアンケートじみたものをしようと考えています。出した時には皆さんも是非。
長文失礼しました。それでは今回も張り切って番外編、行きましょう!


あの日、あの時、あの場所で。②

 

 

これは、本編に出なかったお話。

 

 

 

 

 

 

 

『コネクト大切断事件』

 

 

 

 

 

 

 

 

2022年11月9日。

 

突然ですが、私達は今、戦闘中です。

 

「ロニエ、スイッチ!」

 

「は、はいっ!」

 

キリト先輩から交代(スイッチ)の掛け声を受け、イノシシモンスターの前に飛び出します。

 

「やあああッ‼︎」

 

左腰に溜めていた新しい剣《アニールブレード》を気合いとともに繰り出すと、剣が光って秘奥義(ソードスキル)、《スラント》が発動し、イノシシ型モンスターの弱点である首元に決まりました。

 

『プギィィイッ⁉︎』

 

「スイッチ!……はあッ!」

 

吹き飛ぶモンスターを目掛けてユージオ先輩が走り、通常攻撃でとどめを刺しました。

 

「……ふう、まあ、こんなところか。どうだ、二人とも?」

 

「は、はい!大丈夫です。」

 

「ひとまずは…」

 

「でも、やっぱり二人ともすごいよ。教えてもらってからすぐにものになったしね。」

 

「そ、そんなことないですよ!」

 

「スイッチの要領はオッケーだな。あと、その剣どうだ?」

 

「えっと、このアニールブレードですか?」

 

「ああ。」

 

私たちの使っている剣は昨日キリト先輩達にもらったものです。前まで使っていたスモールソードは刀身が短く、軽くて振ると今にも手からすっぽ抜けそうになるくらいです。

 

「少し重いですかね……」

 

「でも、スモールソードよりかはマシよ。アレ、軽すぎるし。」

 

「うん…」

 

「大丈夫だよ、二人ともすぐ慣れるよ。まあ、実戦あるのみって感じだね。」

 

「はい!」

 

「よし、次の町の《バルグトス》までは十分もかからないだろ。」

 

「早めに行って、クエスト受けとこうよ。」

 

「ああ。」

 

次の町までそう遠くないみたいなので、気を引き締めて歩き始めました。

 

「…モンスターの反応あり!数は二体。俺とロニエ、ユージオとティーゼで行くぞ!右は頼んだぞ、ユージオ!」

 

「了解!」

 

「行きましょう、ユージオ先輩!」

 

「うん!」

 

「俺達も行くぞ。初撃は俺がやるから、スイッチして飛び込んでくれ。」

 

「はい、分かりました!」

 

前方に現れた狼モンスターに向かって私達は走り出しました。

 

「らあッ!」

 

キリト先輩がソードスキル、《バーチカル》をモンスターに叩き込みました。

 

「スイッチ!」

 

「はい!やあああッ!」

 

そして、吹き飛んだ狼モンスターを《スラント》追撃します。

 

「先輩、スイッチ!」

 

私がキリト先輩にスイッチをしようとした、その時でした。

 

私が下がった時、先輩が前に出てこなかったのです。

 

「き、キリト先輩?」

 

前方に狼モンスターがいるので、振り返らずに先輩を呼びました。

 

それでも返事がありません。

 

「………はあッ!」

 

仕方なく、狼モンスターにとどめを刺しました。

 

「キリト先輩?どうし…」

 

不思議に思って振り返ると

 

「」

 

キリト先輩が仰向けに倒れていました。

 

「き、キリト先輩ッッ⁉︎」

 

「どうしたの?ロニエ……キリト⁉︎」

 

「キリト先輩⁉︎」

 

後ろでユージオ先輩とティーゼの声が聞こえたような気がしますが、今は全く耳に入ってきません。倒れているキリト先輩の元に駆けつけて先輩を強く揺さぶっても、ピクリとも動きません。

 

「キリト先輩っ、キリト先輩っっ‼︎」

 

「ロニエ!キリトに何があったの⁉︎」

 

「まさか、攻撃を受けて……」

 

「違う……攻撃は一度も受けてないっ!」

 

「じゃあ、一体…⁉︎」

 

「キリト先輩っ、起きて……起きてくださいっ!」

 

「」

 

「そんな……取り敢えず次の町に急ごう!もうすぐで着くはずだから!僕が背負うよ。ロニエとティーゼは護衛を…」

 

「……いや……嫌ですっ!」

 

「ロニエ!言うことを聞いて!あんただけじゃキリト先輩を背負って運ぶなんて無理よ!」

 

「嫌だ……嫌よ!離れたくないッ‼︎」

 

「……それは分かるけど…」

 

「……仕方ない。ロニエ、キリトは任せたよ。僕らは護衛をするから。」

 

「……」コクッ

 

「ユージオ先輩……」

 

「悩んでる暇はないからね……行くよ、ティーゼ!」

 

「……はい!」

 

そして、私達はキリト先輩を連れて次の町《バルグトス》へ急ぎました。

 

 

 

 

○○○○○○○○○○○○○○○

 

 

 

 

「……キリト先輩っ…‼︎」

 

とある宿屋の一室。そこにキリト先輩は寝ていました。

 

「……原因は分からずじまい、か……」

「キリト先輩に目立った外傷はないですし、HPゲージも全く減っていない……八方塞がりですね。」

 

「……今は待つしかなさそうだね…」

 

「……キリト先輩、キリト先輩っ……!」

 

「……二人だけにしましょう。私達はいても役に立てることはないですから。」

 

「……わかった。ロニエ、何かあったら僕かティーゼに連絡してね?」

 

「……はい。」

 

そう言ってユージオ先輩とティーゼは部屋から出て行きました。

 

「……先輩…」

 

これからキリト先輩はどうなるのだろう。もしかしたらこのままずっと目を覚まさない……そんなことを考えると怖くなって、キリト先輩の手をぎゅっと掴みます。

 

「………先輩、寒くないかな…」

 

私も少し肌寒く感じられて、ふとそんな事を考えて周りを見渡すと、一枚の掛け布団がありました。

 

「……」

 

それをかけてあげると、

 

「……ふわぁ…」

 

あくびをしてしまいました。

 

「いけない……最近、よく寝てなかったんだ。」

 

最近というのはもちろん、このアインクラッドに来てからです。昨日はキリト先輩と再会し気分が高揚しすぎて眠れなかったのもあります。

 

そこまで思い出すと、キリト先輩の掛け布団がすごく温かそうに見えました。

 

「………ちょ、ちょっとだけなら…いいよね……////////」

そんな浅はかな言い訳をつぶやきながら、私はキリト先輩の横……キリト先輩と一緒に掛け布団の中に入りました。

 

「……温かい………キリト先輩の匂い…////」

 

入った途端に強烈な眠気に襲われて、私は逆らう間も無く深い眠りにつきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

○○○○○○○○○○

 

 

 

 

それから約一時間後。

 

キリトはアルゴからのメッセージ着信音で目を覚ました。が、起きて横を向くとロニエが小さな寝息を立てて寝ているのを見て、意識を手放した。

 

アルゴからのメッセージの内容は『プレイヤーは現実世界で病院に運ばれている。その間、ナーヴギアのコンセントを抜いているからプレイヤーは動けなくなるぞ。気をつけろ。』と言うものだった。

 

その後、一悶着あったのは言うまでもない。

 

そして、ユージオとロニエ、ティーゼ達もコネクト切断が起こった。その度に騒ぎがあった。それは他のお話。

 




次に投稿するのは最新話です!
お楽しみに!

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