ソードアート・オンライン ~時を越えた青薔薇の剣士~   作:クロス・アラベル

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こんにちは!クロス・アラベルです!
今回は短めです。はい|ω・`)
そして、アニメが終わっちゃいましたね。ユージオ………
新しくアリシゼーションのゲームが発表されました。ロニエティーゼとの添い寝あるといいですねぇ
それではどうぞ!


片思いの少女(ロニエ)は見てる

 

 

 

 

「あ、来たよ」

キリトからメッセージが送られてきて数分後、キリトが少女を連れて主街区に入って来た。

「あの子がキリト先輩の記憶にあった……」

「うん。ビーストテイマーらしいよ。あの様子だと使い魔の方は死んじゃったのかな…」

「キリト先輩の記憶でもそうだったんですよね?」

「使い魔の子竜が死んだ直後にキリトが駆けつけたって感じだね。今回もそうみたい」

町に入って来たキリト達からは見えないようにユージオ達はカフェの端から見ていた。

「もう夜だし、一応宿を取っておこっか」

「そうですね。あそこの宿でいいですか?」

「うん、どこでもいいよ」

ユージオとティーゼが話している間にもキリト達は歩みを進めている。どうやらどこかの宿に向かうようだ。

「……」

ユージオ達が宿に向かおうとした時、キリトと少女に何人かの男性プレイヤーが話しかけて来た。少女を何かに勧誘しているのか、少女は困った顔でそれをやんわりと断っているようだ。すると一人の両手剣を背負った大柄なプレイヤーが前に出てキリトに向かって睨みつけながら何かを言った。かなり離れてしまっているロニエ達は何を言っているのか聞こえないが、友好的な言葉を言っていないことは確かだ。

「……っ‼︎」

「待ってロニエ!早まるのはやめなさいよ!まだ手を出されているわけじゃないんだから…!」

「ろ、ロニエ、落ち着いて……!大丈夫だから!剣を鞘から抜こうとしないで!?」

瞬間、ロニエは腰の鞘から剣を抜こうとしていた。ユージオとティーゼがそれを止めようとする。

「…すいません」

「いや、思いとどまってくれたからいいよ」

それから少女とキリトはそのプレイヤー達と別れて、北のメインストリートへ入っていき、とある宿に来た。

するとそこでとあるパーティと遭遇する。

「あのパーティって……」

「どうかしたんですか?」

「いや、あのパーティに一人赤い髪の女の人がいるでしょ?その人がキリト達を襲ってきたメンバーの一人なんだよね。確か、名前は……ロザリア、だったかな?」

「え…⁉︎」

「他のメンバーは違うみたいだけど、用心しておいた方がいいかもね」

その一行は素通りするかと思われたが、赤い髪の女____ロザリアがシリカを見ると、歪んだ笑みを浮かべながら少女に話しかけた。少女は肩をビクリと強張らせながら振り向き、ロザリアに何かを言い返す。ロザリアは気持ち悪い笑みを絶やさず、何かを言った。すると少女は視線を落とした。途中でキリトが不敵な笑みを浮かべながら何かを言った。ロザリアはキリトを一瞥し、馬鹿にしたように何かを言った。

「……ッ‼︎」

瞬間、またロニエが剣の柄を取ろうとする。

「ロニエ!何回言ったらわかるのっ!?」

「だって、あの人が、キリトを馬鹿にしたんだもん…!」

どうやらロニエにはあの女とキリト達の会話が聞こえているようだ。距離的にユージオ達でも聞こえないのだからロニエでも聞こえない筈なのだが____

キリト達はその女と喧嘩になるなんて事もなく、宿の中へ。

「じゃあ僕らは別の宿に泊まr「尾行しましょう」えっ!?」

「ろ、ロニエ?もう宿の中まで行ったんだから私達が行く必要n「行こう」……ロニエ!?」

「…ロニエ。僕らはキリト達が安全に宿まで行くのを見m「行きます」ちょっ…!?」

ロニエは二人の言葉を無視してキリト達が入った宿に向かった。

「と、止められなかった…」

「早く行きましょう!あの娘、キリト先輩のことになるとちょっぴり暴走しちゃうんですよっ」

「あれのどこが『ちょっぴり』なの!?」

ユージオとティーゼも慌てて追いかけて行った。

 

 

 

 

 

 

 

「……」

「……ロニエ。二人が食事を終えて部屋に入ったら僕らも別の宿に行くからね?」

「はい」

宿の一階にあるレストラン。そこにユージオ達はいた。離れたところにキリトと少女(シリカ)が座っており、ユージオ達はキリト達の反対側、店の隅に席を取った。

「なにを頼むの?やっぱりここで何もせずにいたら変に思われるし、この際だ、夕食も済ませちゃおうよ」

「そうですね。じゃあ私は……」

ティーゼとユージオが店のメニューを見ながら何を頼むかを話している時もロニエはキリト達を見ている。

「……」

キリトは少女に何かを聞かれそれに答えている。苛立ちを隠せずにいるようだ。

すると少女が咄嗟にキリトの手を掴み、何かを言った。もう一度言おう。()()()()()()()()何が言った。少女はキリトが顔を少し赤くしながらも微笑んだのを見て真っ赤になった。

「………っ」

ロニエは先程と同じような行動は取らないが、やはり気持ちは表情や態度に現れる。ロニエはそれを見てぷくりと頬を膨らませて拗ねるようにテーブルに肘をついて不機嫌そうにしている。

「ロニエはどれにすr……ロニエ。あんまり見過ぎない方がいいわよ。変に思われるし…」

「でも…」

「さ、夕食を済ませて私達も寝ましょう。明日もついて行くんだからしっかり食べて休むのよ。キリト先輩にはそれとなしに書いておいてくださいね、ユージオ先輩」

「うん。多分明日は、思い出の丘に行くだろうから大体は予想がつくけどね」

ロニエはメニューを見て適当に選び注文した。ロニエは味が分からなかったと言う。

 

 

 

 

 

 

 

「キリト先輩の、バカ……」

ロニエは一人、宿の一室で独り言ちた。

こう言うことを言っている場合ではないとはいえ、やはり片思いの相手が他の異性といると落ち着かない。ロニエは改めて自分が(キリト)に惚れていることを再認識したのだった。

 

 

 


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