ソードアート・オンライン ~時を越えた青薔薇の剣士~ 作:クロス・アラベル
遅くなりましたが、第二話どうぞ!
あと1分。
あと1分で始まる。俺のずっと待ってた世界にまた行ける。
ベッドに置いてあるヘルメットのようなもの。『ナーヴギア』。これがあの世界に行くために必要なもの。そして、あと必要なものは…………
少年は『ナーヴギア』を被り電源を入れる。
楽しむ心、ただそれだけだ!!
和人「『リンク・スタート』!!」
少年、桐ケ谷 和人は再びあの世界への合言葉を呟く。
同時に壁に掛けてあった時計が丁度1時を指す。
和人は心踊らせながら、一人のプレイヤー『キリト』としてログインした。
悪夢のデスゲームとなってしまう『ソードアート・オンライン』に。
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……………
目を開けた。そこに広がっている景色を久しぶりにみた。
『アインクラッド』第1層『始まりの街』大広場。プレイヤーが初めてログインするとき、必ず来る場所。
キリト「…………帰ってきたんだな…………ここに!」
右手を握ったり放したりしてここに来たことを実感しながら呟く。
周りでは沢山のプレイヤーがログインしてくる。
そして、俺は走り出す。この世界を楽しむために……………
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NPC定員『毎度あり!また来てね!』
背中に軽めながらもしっかりとした重みが加わる。
キリト「よし…………ポーションも剣もオッケー。…………レベ上げ行くか。」
俺は初期装備である『スモール・ソード』を背負ってお気に入りの狩り場へ最短ルートで行くため、細い路地に入った時、
『おーーい!そこのにぃちゃーーーん!!』
後ろから明るい声が聞こえた。
いわゆる底抜けの明るいやつって感じの声だ。俺とは正反対。たぶん……………
???「ハア………ハア…ハア…ハア…フゥ!やぁっと追い付いた!……その手慣れた動き………お前さん、元βテスター(ベータテスター)だろ!?」
う!?………す、鋭い…………すぐばれたな…………
???「なあ、ちょっと俺に初見のコツ、レクチャーしてくんねえか!?……」
キリト「ん………」
???「頼む!!このとーり!」
その男性プレイヤーは手を合わせてそう言った。
うーーん…………どうするかな……
キリト「…………」
???「おっと、名乗るの忘れてたな………俺は『クライン』だ」
まだ了承してないけど………まあ……………いいか
『すいませーん』
また誰かが俺を呼んだのか?
振り返ると、一人のプレイヤーがいた。
茶髪の少年。優しそうな目をしている。
……………?
なんか………変な感じ………
???「ねえ君、ここのことたくさん知ってる?」
キリト「ああ………あんたも教えてほしいのか?」
???「うん、そうなんだ。ここのこと全然分かんないし、知らないんだ…………」
キリト「ああ………ニュービーか………」
クライン「おっ!お前さんもニュービーか!?」
???「?にゅ、にゅーびー?」
キリト「ああ。初めてプレイする奴のことだ。ついでだし………クラインと一緒に教えてやるよ。」
???「いいの!?ありがとう!あっと、まずは自己紹介だね。」
少年は言った。
「僕の名前は『ユージオ』、初めまして。」
………『ユージオ』………
…………なぜだろう……聞いたことなんて無いのに……なぜか、懐かしいような……気が……
キリト「……ユージオか……」
クライン「俺はクラインだ。よろしくな!」
ユージオ「うん、よろしくね。」
そして、俺も名乗る。
キリト「俺は『キリト』だ。よろしく。」
これからの投稿は遅かったり、短かったりするかもしれませんが、何卒、よろしくお願いします!
そして、感想を書いてくださってありがとうございます!
それでは、次回お会いしましょう。
次回『剣の世界』