それと、最近甘い感じのしか書いてないような感じがする
まあ、いいですよね、では第二十二話をどうぞ
Side鏡夜
「どうぞ」
「ありがとうございます。鏡夜殿」
「いえいえ、さてビリエルさん、大事な話しとは何ですか?」
ビリエルさんは椅子に座り、俺が出した紅茶を一口飲んだ。紅茶を一口飲んだビリエルさんは皿の上にカップを置くと、真剣な表情になった。
「昨日・・・・・・レビリアル殿含める、数人の吸血鬼がヴァンパイアハンターによって殺されました」
「なんですって!?」
「成程」
俺は昨日の何か起きた気がしたのは、このレビリアルが殺されたことだったのかと一人納得した。
「ビリエル、その話は本当なの?」
「はい、確かでございます」
「そう・・・」
レミリアお嬢様はかなり動揺した感じで、ビリエルさんに話しかけた。
「ビリエルさん、ヴァンパイアハンターの人数と容姿、それと能力の方はわかりますか?」
「なんとか逃げて来たものの話によると、人数は四人、内一人は魔法使い、能力の方は分らないとのことです」
「そうですか」
「・・・ビリエル、敵がどうやってレビリアルを殺したか解る?」
「妖力を出させないような結界を張り、レビリアル殿の能力を封じたところで殺したとのことです」
「そう・・・」
レミリアお嬢様と俺が一通り聞きたいことを聞くと、しばらくの沈黙が訪れた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
しばらくの間、沈黙は続きビリエルさんの言葉で沈黙は破られた。
「・・・そう言えば、ヴァンパイアハンター達は人間では無かったそうです」
「どういうこと?」
「つまり混血種・・・ダンビールの可能性があります」
「・・・やっかいね」
二人は緊張した表情で納得しているが、俺にはダンビールがなんなのかわからなかった。
「レミリアお嬢様、ダンビールとはなんでしょうか?」
「ダンビールっていうのはね、吸血鬼と人間の混血児よ」
レミリアお嬢様がそう言って俺に説明してくれた。
「そして、不死の吸血鬼を殺す力を持っています」
「そうなのですか」
補足してくれたビリエルさんの言葉によって、俺は二人が何故ここまで緊張しているのか分かった。
俺が納得していると、これ以上報告することがないのか、紅茶を全部飲んでビリエルさんは立ち上がった。
「では、お嬢様お気をつけて。こちらも情報が入り次第、報告いたします」
「ええ、お願いね」
ビリエルさんはレミリアお嬢様に頭を下げると、俺の方を向いた。
「鏡夜殿、どうかお嬢様達を頼みます」
「任せてください」
俺はビリエルさんとガッチリ握手すると、ビリエルさんは笑顔になり、咲夜ちゃんの方を見た。
咲夜ちゃんはビリエルさんに見られた瞬間、ビクッと驚き俺に抱きついた。
「新しい家族ですか・・・鏡夜殿、この子もどうか守ってあげてください」
「もちろんですよ、この子と言わずこの館の全員を守りますよ」
俺の返事が気に入ったのか、また笑顔になった。ビリエルさんは咲夜ちゃんの近くに行くと、膝を着いた。
「お嬢さん、これから大変なことがるかもしれないけど、頑張りなさい」
ビリエルさんはそう言うと、咲夜ちゃんの頭を撫でた。
「は、はい!」
咲夜ちゃんが返事を返すと、ビリエルさんは頷いて、立ち上がった。
「では、皆様」
ビリエルさんは一礼した後、窓の外に飛び出していった。
「・・・鏡夜、私達は大丈夫かしら」
ビリエルさんが飛び出した方向を見ながら、レミリアお嬢様は呟いた。
「大丈夫ですよ、私が皆さんの事を守りますから」
そう言って俺は全員を引き寄せて、抱きしめた。
「・・・・・・頼んだわ、鏡夜」
Side咲夜
あの夜の事があってから、一ヶ月ほど経ちました。あの後、鏡夜さんとパチュリーさんが交代で、この館から五十メートルほどに毎日結界を張ってます。
そして、現在私は鏡夜さんと一緒に食器洗いをしている最中です。
「鏡夜さん、こっちの食器類は洗い終わりました」
「ありがとう、咲夜ちゃん」
鏡夜さんはそう言うと、棚にドンドン洗ったものを片付けていきます。
「よし、これで終わりだ」
「終わりですか」
私は椅子に座って時計を見ると、時刻は午後三時程になっていた。鏡夜さんは一息つくと、紅茶を入れて私の前に置いてくれた。
「はい、どうぞ」
「ありがとうございます」
私は砂糖を少し入れて、紅茶を飲む。鏡夜さんを見ると、鏡夜さんも紅茶を飲んでいた。
鏡夜さんがカップを置いたのを確認して、私はあの夜からずっと考えていたことを鏡夜さんに話した。
「鏡夜さん」
「どうしたの、咲夜ちゃん?」
「私に・・・戦いを教えてくれませんか」
私がそう言った瞬間、鏡夜さんは真剣な表情になった。
「・・・どうして?」
「私も、私も皆さんを守るために戦いたいです!」
私が決死の想いでそう言うと、鏡夜さんはジッと私の瞳を見てきた。
「・・・ふ~いいよ」
「ホントですか!?」
「ああ、ただし絶対に守って貰うことがある」
「な、なんでしょうか」
いつもと違う雰囲気といつもより若干低い声を出す鏡夜さんに、私は怯えてしまった。
「私が認めるまで、実践はしてはダメ」
「は、はいわかりました」
私はなんとか声を出して返事をする。返事をすると、鏡夜さんは笑顔になりさっきまでの重たい雰囲気は無くなった。
「よし、じゃあ行こっか」
「どこにですか?」
「美鈴とカロの所」
鏡夜さんはそう言うと、椅子から立ち上がって手を差し出してきた。私もすぐに椅子から立ち上り、鏡夜さんの手を握った。
そのまま歩き、美鈴さんとカロさんがいる門までやって来た。
「あれ? 鏡夜、どうしたの?」
「どうしたの~?」
私と鏡夜さんが御二人に近づくと、二人は気づいてこちらを向いた。
「や~カロ、美鈴、今日は頼み事があってね」
「何?」
「咲夜ちゃんに鍛えてあげて」
鏡夜さんはそう言うと、私を御二人の前に出す。
「え? 鏡夜さんが教えてくれるのでは・・・?」
「違うよ、二人に鍛えて貰って合格を貰えたら、私が戦闘を教えてあげるよ」
鏡夜さんはそう言うと、手を振って紅魔館の中に戻ってしまった。
「えっと、よくわからないけどとりあえず、咲夜を鍛えればいいのかな」
「そうじゃない~」
「よ、よろしくお願いします」
私は二人に頭を下げお願いした。まあ、そこから修行は始まったのですが、正直言います地獄です。
なんですか! いきなり紅魔館の回り十周って! 普通は無理ですよ! まあ、やりましたけど・・・
とまあ、こんなことを考えながら私は眠った。
Side鏡夜
「お~頑張ってる、頑張ってる」
俺は廊下の窓から下を見ると、必死に走っている咲夜ちゃんがいた。
「・・・これなら、五年後には実践に行けるかな」
等と苦笑いしながら呟いて、俺は夕食の時間まであるものを作るため自室にこもった。
さて、時間は流れて夕食の時間となった。皆が食堂に集ってきたため、俺は料理を食堂に運んだ。
「お疲れ様、咲夜ちゃん」
「は・・・い」
咲夜ちゃんは疲れているのか、とても眠たそうな声だった。俺は苦笑いしつつ、咲夜ちゃんの隣に座った。
そして、夕食は食べ終わった。
「咲夜ちゃん、いいものをあげよう」
「なん、ですか?」
咲夜ちゃんは眠たそうな眼でこちらを見てきた。俺は箱を取り出し、咲夜ちゃんの目の前に箱を置いた。
「これは?」
「あけてごらん」
咲夜ちゃんは恐る恐る箱を開けた。箱の中身を見ると、咲夜ちゃんは眠たそうな顔からドンドン笑顔になっていった。
「わ~!」
「気に入ってくれた?」
「はい!」
咲夜ちゃんが箱から取り出したのは、俺お手製の銀色の懐中時計だ。
ちなみに、お嬢様達に銀は大丈夫か聞いたところ、体内に入らなければ問題ないと言われた。
「わ~!」
キラキラとした瞳で、咲夜ちゃんはジッと懐中時計を見つめていた。
この懐中時計は皆に作ったのと同じで、絶対に壊れない。それと、大きさが変わるのがあるが、これはその代わりに決して止まらないようになっている。まあ、時を止める能力では流石に止まるが。
「ふふ、これからもこれを付けて頑張ってね」
「はい! ありがとうございます、鏡夜さん」
そんな感じで、咲夜ちゃんへのプレゼントは成功した。そして今俺は、いつもの紅茶を飲む部屋にいた。
この時、俺はもしも戦う時が来た時の為に一つ限界を無くした。
それはコントロールできる限界を無くした。何故なくしたか? それは、コントロールの限界をなくせば、戦闘中に飛んだ血も使えると思ったからだ。
で、ちょっと指を切って血を流して、血に意識を集中すると俺の思い通りに動いた。
そんな事をしていると、扉が開いた。
「お嬢様」
「「鏡夜」」
扉の向こうには、赤では無く緋色の瞳になったお嬢様達が立っていた。
お嬢様達はフラフラとこちらに寄ってくると俺に倒れるようにもたれ掛かった。
「どうしました!? お嬢様」
俺は慌てて二人の顔を覗いた。二人は頬を赤くして、息が荒かった。
「きょ、鏡夜~・・・」
「大丈夫ですか!?」
フランお嬢様はまるで死んでしまいそうな声を出した。
「鏡夜・・・外に出ましょ・・・」
「どうしてですか!?」
「血を・・・吸いに行くわよ・・・」
レミリアお嬢様はそう言うと、翼を出して外に出ようとする。俺は外に出ようとするレミリアお嬢様の肩を掴んで落ち着かせる。
「お待ちをレミリアお嬢様、血なら私のを吸ってください」
「駄目よ・・・貴方だけじゃ私達二人分は無理だわ」
「無理ではないですから吸ってください」
レミリアお嬢様は少し俺を見た後頷いた。
「信じてるわ・・・死なないでね」
「大丈夫です」
俺はすぐさま能力で血が増える限界をなくす。増える速さの限界はこの前なくしたので大丈夫だ。
「じゃあ、いくわよ」
「ちょっと我慢してね」
お嬢様達は色っぽい声でそう言うと、俺の首筋に噛み付いてきた。
「あむ」
「ん」
お嬢様達に噛み付かれて痛みがあるかと思ったが逆に、何故か高揚感のようなものを感じた。
(やべ、癖になるかも)
「ん、む」
「あ、あむ、うむ」
数分程血を吸われた後、お嬢様達は首筋から離れた。
「ん、ありがとう、鏡夜」
「ありがとうね、鏡夜」
お嬢様達はそう言うと、俺の頬に左右からキスしてきた。
「構いませんよ。でも、私でよかったでしたか?」
「いいわよ、むしろホントは鏡夜以外の血なんて吸いたくなかったし」
「そうだね。それに、鏡夜の血、美味しかったし」
フランお嬢様はそう言うと、俺の首筋をペロッと舐めてきた。
「ええ、本当に美味しかったわよ」
レミリアお嬢様は耳元で甘く囁いた。俺はとういうと、お嬢様達に吸われた時の高揚感がまだ残っている為、今にもお嬢様達を襲ってしまいそうだった。
まあ、そんな事はしないけどね。
「それは、良かったです」
俺がそう言うと、お嬢様達は俺の膝の上に乗ってきた。
「・・・鏡夜、その・・・体は大丈夫?」
お嬢様達は俺の膝に座ると、何か思い出したように言ってきた。
「? 特に異常はありませんが、どうかしましたか?」
「そ、そう、なら別にいいわね。ね、お姉様」
「え、ええ、そうね」
お嬢様達は何故か詰まりながら言うと、二人で何か話始めた。
俺はそんな二人の会話を聞かず、何故お嬢様達があんな事を聞いたのか考えてみた。
(どうして、お嬢様達はあんな事を聞いたのだろうか?)
俺は考えるが中々答えが浮かばない。
(血のことかな? それなら最初大丈夫だと言ってるし、なんだ?)
俺は血のことかと考えるが、多分違う気がした。そこで、俺はなんとなく吸血鬼のことについて考えてみた。
(吸血鬼は血を吸う・・・ん? で、血を吸われた人は・・・ああ、成程)
俺はそこで、ようやく答えが出た。
「お嬢様」
俺がお嬢様達の事を呼ぶと、お嬢様達はビクッとなった。
「な、なにかしら」
「大丈夫ですよ、何故か知りませんけど、吸血鬼にはなっていませんから」
その言葉を聞いたお嬢様達は、苦笑いして俺から視線を外した。
そう、吸血鬼の特性として、血を吸った相手は吸血鬼になるという特性があるのだ。
「大丈夫ですから、顔を上げてください」
そう言うと、お嬢様達は顔を真っ赤にして、顔を上げた。その瞬間、俺は二人の頬にキスした。
「きょ、鏡夜!?」
「鏡夜~」
「ふふふっ」
俺が笑うと、二人は顔を真っ赤にして笑った。
「もう、鏡夜ったら~」
「やるなら言いなさいよ~」
お嬢様達はそう言うと俺の頬にキスしてきた。まあ、そのままイチャイチャしながら夜を過ごした。このまま、平和なままでいてくれるように祈りながら・・・
さて、次の回はわかる人には分かるネタが出ます
それと、砂糖は吐きませんでしたか? 大丈夫でしたか?
感想、誤字報告、批判、お待ちしております