東方桃玉魔 〜ピンクの悪魔が跳ねる時、幻想郷は恐怖に慄く〜   作:糖分99%

126 / 130
アズレン摩耶堀りは諦めて神通堀りに行くのね。
だから今9章突破中なのね。
そして決戦艦隊の編成を今必死に考えてるのね。

主力

候補1:エンプラ、赤城、加賀
アズレンを代表する空母姉貴達なのね。金装備もある程度揃えてるのね。最有力なのね。

候補2:QE、フット、ウォースパイト
ロイヤルテンプレ主力なのね。でも前衛にベルファストがいないから前衛をロイヤルにする気は無いのね。フットとウォースパイトがロマン砲である金四連砲持ってるから火力は相当なのね。

前衛

候補1:インディちゃん、綾波改、ポネキ改
耐久と平均火力と瞬間火力をバランスよく備えた編成のね。でもボス戦にしては瞬間火力がちょっと弱いかもなのね。でもポネキの妹愛で何とかできる可能性もあるのね。金の重巡砲も積んでるから火力も中々なのね。兎角耐久は中々なので全滅はないのね。

候補2:高雄、夕立、綾波改
重桜の雷撃特化編成なのね。神通に取り巻きはいないからガンガン魚雷をブッパできるのね。でも推奨の金の磁力四連は一個だけ。後の金魚雷は通常五連のひとつだけ。ボス戦のみとはいえ耐久にも回避にも難があるのね。S勝利か全滅かのピーキーな編成なのね。

アズレンに詳しい人がいたらどれがいいか教えて欲しいのね。


飛翔と桃色玉

 醒神エンデ・ニルは羽ばたいた。

 暗き空へ、虚空へと。

 この幻想を打ち砕かんと、翼をはためかす。

 

「あのデカブツが飛ぶのか!」

「しかも思ったより早いわよ!?」

「救出した者達はこの空間の外へ運び出せ! まだ亀裂は残っているはずだ!」

 

 醒神エンデ・ニルは慌てふためく幻想の子らに向け、文字通り弓を引く。

 虚空に生まれた巨大な四つの弓は、力を宿した矢を番え、放たれる。

 弧を描き、鏃を鏡面の大地に突き刺した矢は……驚くべきことに紙垂が生え、周囲をのたうち始めた。

 のたうつ紙垂の破壊力は凄まじい。一度波打てば鏡面の大地がめり込み、せり上がり、まるで流動体であるかのようになるまで破壊される。

 幸い、狙いは甘い。だが一撃貰えば非常にまずい。

 

「メタナイト! さっきみたいに目を狙えばいいんだな!?」

「そのはずだ!」

「よっしゃ! 行くぞカービィ!」

「うぃ!」

 

 魔理沙は箒に乗り込み、空を舞う醒神エンデ・ニルへ再びドラグーンに乗り込んだカービィとともに突貫をかける。

 空を舞う醒神エンデ・ニルは速い。だが、弓を射る時だけはその場にとどまる。

 その瞬間を狙い、魔理沙とカービィはは醒神エンデ・ニルに肉薄した。

 そして巨大な目玉の至近距離で、極太のレーザーを撃ち込んだ。

 悶える時間は与えない。即座にカービィがドラグーンによる突撃を試みる。

 流石にゼロ距離射撃と伝説のエアライドマシンの突進に耐えられなかったのだろう。最初の目はいとも容易く破壊される。

 

「次は……右肩だな!」

「ぽよ!」

 

 次なる目標を見定め、二人は右肩へと向かう。

 だが、その瞬間、翼が一際大きくはためいた。

 その巨大な翼が発する風圧に耐えきれず、吹き飛ばされる二人。

 そしてその二人めがけて、白磁の仮面がこちらを向いて迫っていることに気がついた。

 超巨大を生かした突進。

 その威力は火を見るよりも明らかだ。

 

 当たる。

 

 そう、思った時。

 

「無茶はやめてください。身を滅ぼしますよ?」

 

 そう、涼しい声が聞こえた。

 

「……咲夜?」

「さくー?」

 

 気がつけば、二人は咲夜に抱えられ、醒神エンデ・ニルの後ろに回り込んでいた。

 そしてその右肩には。

 

「とっとと落ちなさい、仮面鳥!」

「おっちろ! おっちろ!」

 

 グングニルを投擲し、レーヴァテインを振り回す吸血鬼の姉妹の姿があった。

 なるほど、醒神エンデ・ニルは速い。

 だが、それに匹敵するくらいに速い者だって幻想郷にはいるのだ。

 右肩の目は潰される。

 そして新たに、左肩に目が現れる。

 

「次も行くわよお姉様!」

「当然。武功は全て私のものよ!」

 

 吸血鬼の姉妹は嬉々として左肩へと向かう。

 

 が、それよりも早く、醒神エンデ・ニルは高空へと舞い上がった。

 高く、高く、とにかく高く舞い上がり……無数の魔法陣を生み出す。

 そしてそこから出るは無数の槍……否、針。エンデ・ニルの翼ほどもある巨大な針が雨霰と降り注ぐ。

 鏡面の大地を砕き爆散しながら降り注ぐ針。

 弾幕ごっこで鍛えているとはいえ、その弾幕は凄まじかった。

 

 そんな中、霊夢はあることに気がついた。

 その針への妙な既視感に。

 

 いつまでも続くと思われた針の雨は、しかし針の数は無限ではなかったらしく、やがて打ち止めとなる。

 そしてその隙を伺っていた者がいた。

 

「うひゃあああっ!? 幽々子様無茶が過ぎますぅ!」

「うふふ、あなたも半分は霊なんだから通り抜けぐらいできないと」

「半分は人間だから無理ですってぇ!」

「でもここまで近づけたんだもの。あとはわかるでしょう?」

 

 いつのまにか左肩に降り立っていた幽々子と妖夢。

 幽々子が何を言っているか即時に理解した妖夢は二本の刀を目玉に突き刺す。

 一度ではない。何度も何度も、破壊し尽くされるまで。

 そして、左肩の目玉もついに潰れる。

 

 痛みと煩わしさからか、強く身をひねり二人を吹き飛ばす醒神エンデ・ニル。

 背面にまた新たな目が生まれ……同時に全く別のものを生み出す。

 

「……おいおい、嘘だろ」

 

 それは、醒神エンデ・ニルの巨体に遜色しない大きさを誇る巨大なフランチェスカ。

 それを尾に絡めとり、鏡面の大地を削りながら迫り来る。

 右へ、左へ、フェイントをかけ、そして叩きつけた。

 その反動で迫り上がる大地。広がる衝撃波。それらはまとめて幻想の住人たちを吹き飛ばす。

 しかしそれでは終わらない。そのまま巨体をひねり、もう一撃、叩き込む。

 その対象は吹き飛ばされ体制を崩した霊夢。何かするには遅すぎる。

 

「霊夢っ!」

「ぽよ!?」

 

 魔理沙の悲痛な叫びが響く。

 しかし無情にもフランチェスカは迫り来る。

 

 だが、その時。確かに見たのだ。

 あの時……マルクとの決戦の時にも見た、あの灰色の流星を。

 灰色の流星は振り下ろされるフランチェスカに体当たりし、吹き飛ばした。

 そしてそのまま背面に回り込み、目玉を轢き潰した。

 緑の破片と共に、灰色の流星はころりと鏡面の大地に落ち、魔理沙とカービィの前にその姿を晒した。

 それは、シャドーカービィだった。

 

「お前、どうしてここに!?」

「……」

「ぽよ?」

 

 魔理沙とカービィの目の前に転がったシャドーカービィは傷つきながらも無言のままあるものを渡した。

 それは一振りの剣。

 しかし普通の剣に非ず。

 鏡の国を救った救国の剣にして万能の剣。

 銘をマスターソード。

 

 傷ついたシャドーカービィに代わりそれを受け取ったカービィはうなずき合い、醒神エンデ・ニルを睨む。

 

 目は額に現れ、同時に黄金に輝く巨大な王冠のようなものを召喚する。

 そして放たれる、火力自慢の魔理沙のマスタースパークを遥かに凌ぐ極太の光線。

 しかも、それを同時に無数に展開する。

 それはめちゃくちゃに蠢き、鏡面の大地を蹂躙する。

 

 しかし、それがどうしたというのだ。

 

「私が障壁を張る。だからカービィ、お前がその凄そうな剣で目玉を潰せ!」

「ぽよ!」

「よし、一緒に突っ込むぞ!」

 

 魔理沙は障壁を張り、そのまま前に出て突き進む。

 光線を乱射する醒神エンデ・ニルの巨体へ向けて。

 その後ろをカービィが付いて行く。

 魔理沙の張った障壁はかの光線を正面から受ければ即砕け散るだろう。

 だが、側面から擦るように当たれば、まるで回るコマのように弾かれ、光線を回避することができる。

 だが回るコマが何度も壁に当たれば止まってしまうように、擦るようにとはいえ何度も何度も当てていいものではない。

 光線の軌道を予測し、ルートを脳内で考え、カービィを先導する。

 やがて、その巨体に開いた目玉にたどり着いた。

 無感情な赤い目が、魔理沙とカービィの姿を映し出す。

 

「やれ、カービィ!」

 

 ドラグーンの勢いをつけて、カービィは目玉へと突進する。

 マスターソードは深々と目玉に突き刺さり、そして砕け散る。

 同時に光線を乱舞させていた王冠は搔き消え、醒神エンデ・ニルは力無く落下した。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。