東方桃玉魔 〜ピンクの悪魔が跳ねる時、幻想郷は恐怖に慄く〜 作:糖分99%
アズールレーンの演習で総戦力ちょっと上のレベル100ロイヤル艦隊相手に勝てるようになったこと。
インディちゃん「私が受け!(All of nothing)」
エルドリッチ「私が守り!(レインボープラン)」
ポネキ改「私が刺し!(妹サイコー!)」
赤城&加賀「私達が削り!(一航戦&先手必勝)」
エンプラ「私が終える!(Luck E)」
なおオールケッコンロイヤル艦隊には勝てない模様。課金に無課金が勝てる道理はない……!(無慈悲)
この小説終わったらアズールレーン×カービィとか書こうかな。
泥沼の戦争が行われる惑星に平和ボケした国の住人(滅亡の危機を何度も経験)がぶち込まれる悲劇!
……どっちが悲劇になるんですかねぇ
轟音とともに鏡面の大地に墜落する。
悲鳴をあげ、赤き巨体は地に伏した。
そしてその白磁の仮面は外れ落ち、暗い空間を覗かせる。
「……また吸い込まれるのか?」
「かもね。またあの気持ち悪い球を潰さなくちゃならないのかしら?」
「うぃ!」
醒神エンデ・ニルの首にぽっかりと空いた暗い穴はまるで周囲の空間を飲み込んでいるかのようにさえ見える。
そのまま自分たちも吸い込まれてしまいそうな……
……だが、何も起きない。
先ほどのように強烈な引力も、なんの動作も起こさない。
「……あれ、動かんぞ?」
「死んだのかしら?」
「いや、まさか……そんなはずは……」
「内部の核と戦うはずなんだけどなー」
「まさか俺たちの世界のヤツとは違って核が無いのか?」
メタナイト、バンダナワドルディ、デデデ大王は自分達が戦った時とは全く違う状況に困惑を隠せない。
「ともかく今がチャンスね。さっさと封印しちゃいましょ」
何も反応せず、全く動かない今こそがこの荒ぶる神を封じるチャンス────巫女である霊夢は職業柄その好機を見逃さなかった。
札を手に取り、お祓い棒を突きつけ、倒れた醒神エンデ・ニルに近づく。
その途端である。
「きゃあっ!?」
ぽっかり空いた暗い穴。そこから無数の、長大な紙垂が濁流の如く現れた。
無数の紙垂は蛇の如くのたうち、不用意に近づいていた霊夢の体を締め上げ、その暗い穴へと引きずり込んだ。
「霊夢っ!?」
「ぽよ!!」
「いかん!」
魔理沙とカービィはすぐさま後を追うように暗い穴へと飛び込んだ。
異常に即気がついたメタナイトも飛び込もうとするが、その暗き穴はいつのまにか無数の紙垂によって閉ざされてしまった。
固く閉ざされた穴を前に、メタナイトは呆然と佇む。
「まさか……こんなことが……我々の知っているエンデ・ニルとは全くの別物という事なのか」
「
「見た目紙だし脆そうだけど?」
「無理よ」
閉ざされた穴を前に立ち尽くす者達に冷たく答えたのはレミリアだった。
「紙垂なりロザリオなり……神の力を持つものは信仰に比例するかのように強くなるの。神そのものが生み出した紙垂の強度は計り知れないわ。私自身よく知ってるわ。あのお祓い棒、なかなかどうして痛いのよ?」
「……つまりは、我々が外からできることは何も無い、か」
「ちぃ!」
デデデ大王が苛立ちのままにハンマーを紙垂に叩きつける。
そしてレミリアの言う通り、ビクともしない。
霊夢という幻想郷の要が今ここにいなくなり、辺りはしんと静まりかえる。
だが、その静寂は長くは持たなかった。
「まったく、情けないね!」
●○●○●
「くそ、閉じ込められたか!」
魔理沙とカービィは入ってきた穴がすぐさま紙垂によって覆われ、退路を断たれる。
その紙垂を忌々しげに魔理沙は一瞥すると、すぐに倒れた霊夢を叩き起こす。
「おい、しっかりしろ霊夢!」
「大丈夫よこれくらい。もうちょっと優しく起こせないの?」
意識を取り戻した霊夢は頭を下げて数度振り、辺りを見回す。
「……さっきと同じところね」
「だな」
「ぷぃ……」
霊夢、魔理沙、カービィは少し前までいた肉の塊のような空間を見渡す。
先ほどと様相は変わっていない。
いや、管に繋がれた肉塊は無くなっている。
完全に破壊してしまったのだろうか。
……いや違う。
霊夢は霊力、魔理沙は魔力、カービィは経験から、アレがまだここにいることを察知する。
そして、それはまた現れた。
だが、その姿を見て三人とも驚愕で目を見開くことになる。
霊夢と魔理沙はその姿が大きく変わったことに。カービィはその姿が予想とは全く違う姿をしていたために。
現れたソレは空を飛んで現れた。
現れたソレには顔があった。
現れたソレには胴があった。
現れたソレには腕があった。
現れたソレには脚があった。
現れたソレは人の形をしていた。
身に纏うは紅白の巫女服。ソレも袖がちゃんと繋がったオーソドックスなもの。
髪は長く、紫。その髪を紅く大きなリボンで纏めている。
手には紙垂が異常に長いお祓い棒。周囲に浮くのは陰陽玉。
そしてその顔は……恐ろしいほど霊夢に似ていた。
「なに……これ」
「霊夢、だよな?」
「ぶぃ!?」
現れたのは確かに霊夢だ。
だが、『霊夢』ではない。『靈夢』なのだ。
もし、ここに外から来た者がいたなら察するのかもしれない。
ゲームという虚構から幻想へと生まれ変わった『幻想郷』は一つではない。
そうだ。対マルク戦にてマホロアが連れて来た者達……魅魔や神崎達こそ『もう一つの幻想郷の住人』。この幻想郷と同じ、幻想に生きる者達。
そして二つの幻想郷について共通点がある。
それは『霊夢を中心に回っている事』だ。
例え
この霊夢を中心とした幻想郷はなぜ二つあるのか……それは『外の世界が新たに幻想郷を生み出したから』。
元からあったのはもう一つの幻想郷。新しく生み出されたのはこちらの幻想郷。
どちらも『霊夢』を
だが、二つの幻想郷に別れる際、差異が生まれた。
向こうは『靈夢』。こちらは『霊夢』。性格だって容姿だって、微妙に違う。
つまり……同じ幻想郷でありながら、こちらの幻想郷の『霊夢』に『靈夢』は成る事が出来なかった。
だから、こちらの幻想郷にとって『靈夢』とは、忘れ去られた『
ここの幻想郷の
では、ここの幻想郷にとって『靈夢』は一体何者になるのだろう?
……否。何者でもない。居てはいけない。だから『無』だ。そんな存在は居ないのだ。
それが、この
そして目の前にあるのが
靈異ソウル・オブ・ニル。
何にでも……そう、
きっかけは
それがきっかけで一度も目覚めた事のない、この
そしてきっと、時空を超えてカービィを見て居たのだろう。
そしてきっと、こう思ったのだろう。
『ああなりたい』、と。
だからエンデ・ニルはカービィ達を引き寄せた。
だからその手段として……どこへでも渡れる怨霊を……マルク達の怨霊を幻想郷に呼び寄せた。
狙い通り、幻想郷とカービィ世界は近づいた。カービィ達は虚構から幻想へと生まれ変わった。
そしてエンデ・ニルは
何にでもなれる自分にはその資格がある。
あとは……自分が
靈異ソウル・オブ・ニルの目的は終始たった一つだった。
博麗霊夢の『心』を奪う事。
靈異ソウル・オブ・ニルは霊夢ただ1人に向け、無数の針を投擲した。
エンデニル「それも私だ」
補足すると、旧作幻想郷のエンデニルはWindows版(馴染みある方)の霊夢の姿をしています。
そして星の夢の一件は完全にエンデニルも予定外の事態だったりします。まぁ呼び寄せたのはエンデニルなので責任はある。
あと目的が「霊夢の心を奪う」って、まるでエンデニルが恋する乙女みたいだなーなんて思ったりした。
この小説は百合小説だった……?