それでは「VS クーフーリン 3」どうぞ!
「ハァ ハァ…………」
虚勢をはってから弓で射ったり、剣で接近戦してみたりと試していたが体力が減っていくばかりだった。
それに対してクーフーリンはまだまだ行けると言わんばかりに余裕の笑みを浮かべている。
「さすがにそろそろへばってきたか」
「…ッまだだ、まだいける!」
「その割には息がきれているようだが」
悔しいが何も言い返せない。体力、俊敏性、判断力はあきらか向こうの方が格上だ。
「でもまぁ良くやった方じゃねぇか、ここまで俺と戦える人間そういねぇぞ」
「(…………違う、俺がここまで戦えたのは神様から貰った特典があったからだ、決して俺の力だけで戦えた訳じゃない)」
「自分が戦えたのは貰った力のおかげ、とか考えてんのか?」
「ッ!!…………」
「そんなこと思ってるうちは俺には一生勝てねぇぜ」
そう言うと、クーフーリンからとてつもない魔力が溢れた。
「…!これは…!」
「そろそろしまいだ、………いくぞ」
クーフーリンはさらに距離をとり、体勢を低くしてクラウチングスタートみたいな体勢をとった。
「これって…………まさか!」
「この一撃………手向けとして受けとるがいい!」
クーフーリンはものすごいスピードで走り、その勢いで高く飛んだ。
「この技………防ぐにはあれしか………」
でも、あの技でも右腕一本持っていかれた…いや、考えてもしょうがない!
「“I am the bone of my sword”………」
イメージしろ、最硬の盾を!
「
「
魔力を込められた真紅の槍と、光で出来た七枚の花弁がぶつかった。
「…………ック!」
「やはりそう来たか………だがな」
七枚の内一気に三枚まで削られた。
「甘ぇよ」
そこからまた一枚削られ、残すは後二枚。
「どうして………!?防御力は魔力を多く込めている俺の方が上じゃ………」
「当たり前だばーろ、いいかアイツは紛い物だが確かに英霊だ、お前が真似してた技につぎ込んだ時間はお前の何百倍もある。同じことができても技に込める思いはお前よりはるかに強い!」
確かに…………俺はアーチャーの真似をしているだけ、同じ技が出来ると言ってもその技量は天と地の差がある。
もう一枚削られ残すは後一枚たがそれもひびが入って今にも壊れそうだ。
「(やっぱり無理だったのかな………英雄に勝つなんて)」
諦めかけていた、その時
「負けないでシロウ!」
「帰ってくると約束したでしょう!」
会長たちの声が聞こえる………でもすいません、やっぱり俺には…………
「諦めるのですか、シロウ?」
「…………え………?」
気がつくとそこは真っ白な空間、神様と会った場所に似ていた。
「もう一度聞きます。あなたは諦めるのですか?」
そこには顔や姿はぼんやりとしか見えていないけど、声ははっきりと聞こえた。その声には聞き覚えがあった。
「なんで………アルトリ
「今はそんなことを聞いているのではありません」
名前を言おうとしたら遮られた。
「………なんであなたがここにいるのか、ここはどこなのか聞きたいところだけど、質問に答えるよ」
「俺はあいつに勝てない、諦めるしかない」
「果たしてそうでしょうか」
「え………?」
「あなたは確かに力では彼には勝てないかもしれません、ですが力だけで勝利を掴むことができるならこの世に英雄など存在しません」
「あなたの願い、[正義の味方になる]願いは彼にも………アーチャーにも負けないはずです」
「あなたの技や力は貰った物ですが、その願いだけはあなただけの力のはずです」
「私は知っています、その願いを最後まで信じ、貫いてきた人が英雄の王を打ち破ったことを」
「……………………」
「あなたの願いは…偽物ですか?」
「…!違う…………」
「確かに俺がそうなりたいと思ったのは、ある人の背中に憧れたからだ」
「でも………この願い、誰かを助けたい、救いたいと願うこの思いは…………」
そう、この思いは
「偽物なんかじゃない!」
「………それがあれば十分ですね、そろそろ時間なので私はこの辺で」
「待ってくれ、あなたはやっぱり…
言おうとしたら‥………抱きつかれた。
「大丈夫です、また近い内に会えますから。それに私はいつもあなたを見守っていますよ。なぜならあなたは………
「私の鞘でもあるから」
言い終えると目の前が真っ白になってきた。
「ありがとうございます………アルトリア・ペンドラゴン」
気がつくと俺は最後の一枚の盾をぎりぎりもちこたえていたところだった。
「中々ねばるな………たが、これでしまいだ!」
最後の一枚が壊れそうになる。
「「シロウ!」」
会長たちの声も聞こえる。
「俺は‥………‥………」
ドガァァァァァン!!
<三人称視点>
「そんな…シロウ」
「嘘でしょう………」
激しい爆発がおき、辺り一面煙が立ち上っている。
「………まぁ、楽しかったぜ坊主」
クーフーリンは立ち去ろうとするがふと気づく。
「(そういや、なんで槍は戻ってこねぇ?………魔力がきれてあそこに転がっている………わねぇな、まさか!)」
「まさか‥………もう決着がついたと思っているのか?クーフーリン!」
「な‥………!」
「シロウ!?」
「生きてますの!?」
「約束しましたからね………帰ってくるって!」
煙の中心には右の脇腹に槍が突き刺さったまま士郎が、立っていた。
「おいおい!?どうやって起動を外した、間違いなく槍は心臓に突き刺さるはずだったらろうが!」
「簡単だ………突き刺さる直前に勘で避けた」
「はぁ!?」
「だからなんとなく突き刺さる0.1㎝前で体をずらして別のところに当たるようにした」
「(おいおい、それは上位の直感スキル持たねぇとできねぇこと、しかもマッハ2の槍だぞ!)」
「へっ‥………でどうして槍を刺したままなんだ?」
そう、士郎は戻ろうとしている刺さっている槍をそのまま押さえつけているのだ。
「…ッ!何少し解析をしていただけだ」
押さえつけていた手を離し、槍は持ち主へ戻った。
「‥………何をするつもりだ」
「決まっているだろ、はぁぁぁぁぁぁぁ!」
士郎は雄叫びをあげると共にあることをしていた。雄叫びはその痛みをまぎらわすためだ。
「おめぇなんでそんな無茶しやがる!なんで‥………
「新しい魔術回路何本も増やしてやがる!」
士郎がやっているのは魔術回路の生成。下手をすれば自滅する危険行為である。
「がぁぁ!…ッなんでってあんたに勝つためだ‥………」
「俺のやり方で、俺は正義の味方を目指す!だから、こんなところで‥………
「立ち止まって、いられるかぁぁぁぁ!」
士郎の魔術回路は50本まで増えた。
「はぁはぁはぁ‥………
士郎が作り出したのはクーフーリンが持っている槍と同じ真紅の槍だった。
「まさか………それを作り出すために解析を!?」
「直に触れた方が構造などが分かるからな………さぁ英雄よ‥………俺はまだ諦めていないぞ!」
「けっ‥………いい面構えになったじゃねぇか」
「もう少し楽しむとするか!」
士郎対英雄決着の時は近い‥………
いざ書いたら止まらなくなるのなんでだろう?次回こそ決着つけますので!
それでは次回もお楽しみに!