てな訳で、投稿!!
今回の前半の戦い内容ですが、この前と同じじゃねぇーか。
と、思う人がいると思いますが、ちゃんと理由があります。
まあ、その他にもツッコミどころはたくさんありますが……。
細かいのは、ちょーと目をつぶってください。
では、どうぞ
天空闘技場。
そこは格闘のメッカとも呼ばれている、251階、高さ991mの塔。
ここには一日に何千という数の強者達が集まるらしく、実際に外には今も数百人は並んでいるだろう。
そして俺は今、その中にあるリングに立っている。
「さあ、やってまいりました!! 本日の試合は、ここ190階まで異例の速さで上り詰めたコウ選手の注目の一戦。 これに勝てばコウ選手は、200階クラスに上がることができます」
いつもながら耳障りな実況者の大声と客席からのやかましい歓声が聞こえてくる。
まったくもってやかましい。
俺の前に居た世界でも不良どうしの喧嘩には野次馬がよく集まり、ワーワー騒いでいやがったが、これはその比じゃねえ。
はぁ~、とため息を吐きながら俺の対戦相手を確認する。
見た目や戦闘フォームを見る限り、恐らくボクシングってところか。
それも筋肉の付き具合等から、その筋では強い部類に入るんだろうな。
「それでは始め!!」
試合開始の合図と共に男は地を蹴り、今までボクシングで培われてきたであろう、鋭い右ストレートを放った。
その拳はおよそ一般人ならば回避も難しく、喰らえば常人なら一撃KOってところか。
だが、残念ながら俺相手にそうはいかない。
俺は少し上体を動かせばかわせるその一撃を敢えて、喰らった。
瞬間、不快な音が会場に響く。
察するに骨が折れた音でだろうな。
もちろん相手の右腕が、だが。
「おォーと、いつもながらコウ選手に攻撃した側の選手が地に伏せたー!! なんとも不思議、コウ選手の硬さは鉄以上か!?」
実況に、観客はさっき以上の歓声で応えた。
そうこう会場が盛り上がっている中、ボクシング野郎は右腕を抑えながら、再び立ち上がる。
既に俺にどうやっても勝てないということはその身で十分に理解したろうに、それでも挑もうとするのは男としての、格闘者としての意地か。
どちらにしてもこう言う奴は嫌いじゃねえが、これ以上は流石に
ボクシング野郎は、再び地を蹴り、今度は左手でジャブを放つ。
右ストレートほどの鋭さや威力は無いように見えるが、速さは先ほどよりも速い。
が、俺はそれを右手で受け止め、カウンターを腹に喰らわせた。
ボクシング野郎は、胃液を吐き出しながら、静かにリングに沈んだ。
「勝負あり! 勝者、コウ!!」
意識の失ったボクシング野郎を見て、これ以上の戦闘は不可能と判断した審判は、俺に勝利宣言を下した。
そしてそれと同時に、またも起きる盛大な歓声。
俺はそのうるさい喚き声を背に受けながら、リングを後にした。
□ □ □ □
俺がこの訳の分からない世界に来たのは丁度今から一週間前。
あの白一色の世界で気を失った俺は、見知らぬ町のベンチに座っていた。
最初は夢かなんかかと思ったが、ポケットに入っていた手紙に気づき、それを読んだことにより、少なくとも夢ではないことが分かった。
手紙の差出人は先ほどまで話していたグラサン野郎。
そこにはここが俺の元居た世界ではないことと、これは夢ではないこと。
そして、この世界なら俺の願いが叶えられる、と書かれていた。
当然ながら胡散臭い話だ。
だが、実際に俺はこの手紙の差出人とさっきまで「会っていた」のだ。
ならば夢ではないのだろう。
そうして読んでいくと、最後の文に「とりあえず最初は今君のいる町にある天空闘技場にGO!!」と書かれており、どこに行くアテも無い俺は少ししゃくだが、その手紙に従って天空闘技場へと向かった。
□ □ □ □
190階クラスを勝ち抜いた俺は、いよいよ今までの階とは次元が違うと言われる200階クラスへと辿りついた。
本来ならばもっと早くにここまで来るつもりだったが、一日に行われる試合に制限がついているせいで、なかなか上に上がれなかった。
まったくもってまどろっこしい。
こんなものやりたい奴にどんどんやらせりゃあいいのによ。
まあいい。
どっちにしろ俺はここまで来た。
下の階の連中は俺の元いた世界の奴等よりは強かったが、所詮その程度。
今度こそは、本気でやらせてもらいたいもんだ。
そう思っているうちに、エレベータは200階へと着き、扉が開かれる。
俺はエレベーターから下り、受付に向かった。
真っ直ぐに進み、しばらくすると曲がり角があり、そこを曲がる。
と、そこには不気味な気配を漂わせる三人組がいた。
一人は一本足の義足で、まるで体がコマのような奴。
二人目は、左腕が丸々ない妖怪のような顔の奴
三人目は両足が不自由なのか、車イスに腰掛けている。
この三人に共通しているのは、いずれも身体に異常をきたしている事。
「……わりぃ、どいてもらえねぇか?」
半ば脅すように言ったが、三人とも薄気味悪い笑いをし、道を開けようとしない。
「チッ、全くめんどくせぇ」
仕方なく、俺が無理矢理そこを通ろうとした時。
言葉では表せないの嫌な何かを感じた。
俺は半ば反射的に後ろに飛び退き、警戒を固めた。
「てめぇら何者だ!?」
「オレ達が誰かって?」
俺の問に答えたのは、真ん中に居たコマ野郎だった。
コマ野郎は軽く笑い声を上げ、
「オレ達は、この階の闘士さ」
自分たちが200階クラスの闘士だという事を告げた。
それを聞き、ようやく俺はこの三人が俺の前に立ちふさがっている理由が分かった。
「なるほど。 お前ら、俺をカモにしようって魂胆か」
天空闘技場では200階クラスまで到達し、そこで10勝するとフロアマスターへの挑戦権が与えられる。
ちなみにフロアマスターとは、230~250階までの各フロアを占有する21名の最高位闘士のことで、こいつらに勝利することで、新たなフロアマスターになれる。
さらに補足すれば、フロアマスターになるだけで色々な特権を得られ、その後の生活は一生安泰する。
まあ、俺としては強い奴と戦いたいだけで、そんなものに興味はないんだが、どうやらこいつ等はそれを狙ってるらしい。
しかし、それにはまず十勝しなければいけないという事が前提であり、恐らくこいつらはこの階じゃあ、弱い方だ。
それ故、俺のような新参者ばかりをカモにして十勝を狙うって訳か。
全く、舐められたもんだ。
「いいぜ。 お前達との試合ならいつでも喜んで相手してやる。 だから、さっさとどけ」
「説明する手間が省けたよ。 それじゃあ、いつ戦う?」
「おいおい、俺の話し聞いてなかったのかよ。 いつでもって事は、今日でもいいって事だぜ」
「……君、中々活きがいいね」
「そりゃあ、どうも」
しばらく俺と向こうの三人組とのにらみ合いが続き、それから数秒経ってから奴らはようやく道を開けた。
俺は、三人組の横を通って受付へと向かった。
「200階クラスへようこそ。 こちらに登録を……」
「今から戦わせろ!!」
「えっ!? も、申し訳ありません。 今は、生憎既に次の試合が入っております」
「なら、できるだけ早く試合を組ませろ。 希望としては今日中にだ」
「は、はい!! 」
受付は、俺にビビっているのか焦りながらパソコンを操作し始めた。
それから数秒後、ようやく空きを見つけたのか、ホッとしたような顔つきでこちらに視界を戻した。
「今日の午後5時から試合が空いています。 しかし、対戦相手がまだ……」
「それなら問題ねぇ。 もうすぐ、ここに三人組が申し込みに来る」
「そうですか、分かりました」
受付でのやることを終え、とりあえず俺は部屋に戻ろうと後ろを向いた時。
「すみません。 まだ、登録の署名と対戦の申込用紙をかいてもらってません。 あと、部屋の鍵も」
「それも問題ねぇ。 全部書き終わってるし、鍵も適当なのもらった」
「は? あ、本当だ」
「じゃあな」
今度こそ俺はその場を後にした。
短めですいません。
ところで、執筆なんですがマジでサボってるわけじゃあないんです。
書く気は有り余るほどあります。
ですが、なんと言うか自分の書きたいことがうまく表せないんすよね。
もちろん他の書き手さんのを参考にさせて貰っていますが、時間もあまりないですし。
しかも、無謀にも自分もう一作品書いてまして尚更それが……。
でも、更新をやめる気はないのでそれだけは安心を。
見てくれる人いるか分からないけど。