HUNTER×HUNTER (題名未定)   作:リスボーン

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更新……素で忘れてました。
でも、毎回謝罪文から始まる前書きは流石にアレなんで今回は謝りません。
そろそろ不愉快に感じるだろうし。
あと、もう一つ。
いつもは小説を投稿する前に見直しや、友人に目を通してもらっているのですが今回してません。
なので、誤字とか言い回しがおかしい可能性大。
見つけた人は教えてくれると助かります。

追記 感想の方も見て、混乱した?人は多分いないと思うんですけど。
   更新が遅れた理由を詳しく説明すると
   
   詰まった→その後書くの忘れた→更新遅れたです


本物の実力者

 ありえない。

 

 サダソは戦いながら、そう思っていた。

 

 彼が今戦っている相手は、昨日ギドを倒したコウという名の新参者。

 

 奴は念が使えず、戦闘経験があまり深くないコウのような奴はサダソ達のとって絶好なカモだった。

 

 そんな奴に念の使い手であるギドがやられた時は少々焦ったが、サダソ自身は負けると思うことはなかった。

 

 彼の使うコウが曲芸と読んでいるものの名は見えざる手レフトハンド。

 

 その能力自体は生命エネルギーと呼ばれるオーラで常人の何倍もの力を持つ左手を作り出すことだけだが、実はもう一つこれには特徴がある。

 

 どちらかといえば念の特徴であるが。

 

 実は一般人には念を使うための原動力となるオーラと言うものが見えない。

 

 見ることができるのは同じく念を扱うものだけ。

 

 本来、それは二百階クラスで戦うものには全くの意味をなさない。

 

 なぜならここのクラスの闘士のほとんどが念を使えるからである。

 

 しかし、ここに初めてきたものはどうだろう?

 

 彼らは当然のことながらほとんどが念を使えない。

 

 従って、オーラも見ることができない。

 

 そんな新米達は、サダソの絶好な獲物だ。

 

 オーラが見えないということは、サダソの攻撃が見えないということである。

 

 回避はそれだけで難しくなるだろう。

 

 それと、レフトハンドはさきほども説明した通り常人の何倍のパワーを持っている。

 

 捕まればまず逃げられない。

 

 このような理由からサダソは自身の能力を使えば、コウとか言う新米のガキは瞬殺できると思っていた。

 

 が、現実は違った。

 

 

「なぜだ……なぜ当たらない!?」

 

 

 サダソはレフトハンドの拳を何度もコウに振るっていた。

 

 だが、彼の攻撃を全てよけられている。

 

 見えないはずの攻撃が。

 

 

(バカな。こいつにはオーラが見えていないはず……!!)

 

 

 なぜ?

 

 疑問が何度も脳裏を過ぎる。

 

 相手は素人で、自分は念の使い手。

 

 奴には見えてなく、自分には見える。

 

 その違いは大きい。

 

 勝敗の差を大きく分けるほどに。

 

 だからこそサダソは焦る。

 

 自分は圧倒的有利なはずなのに、目の前のガキを倒せない。

 

 それどころか、攻撃を一発さえ当てられない。

 

 

「おいおい、その程度かよ? これえなら昨日のコマ野郎の方が強かったぜ」

 

 

 コウが発したこの言葉に、サダソは強い苛立ちを感じた。

 

 恐らくそれには先ほどの焦りのせいでもあるのだろう。

 

 サダソは自分の意識をオーラで作り出した左手に全て集中させる。

 

 すると、左手はだんだんと巨大化していき、ついには人が二人乗れそうなまでに大きくなった。

 

 

「死ねェェェっェェ!!」

 

 

 雄叫びと共にコウ目がけて、巨大化した左手を振り下ろす。

 

 しかし、その左手がコウに当たることはなかった。

 

 サダソは何が起こったのか、すぐに理解した。

 

 

____オーラ切れ。

 

 

 いつもの試合なら、彼の戦闘時間は長くても十五分。

 

 だが、今日は既にその時間を越している。

 

 それに加えて手を巨大化させるのにさらに多くのオーラを使ったのだ。

 

 いつオーラが切れてもおかしくはなかった。

 

 

____意識が遠のいていく。

 

 

 オーラが切れるということは生命力の低下を意味する。

 

 今の、サダソには今多大な疲労が溜まっているだろう。

 

 彼はゆっくり膝をつき、倒れようとしたとき。

 

 顔面に何かが飛んできた。

 

 瞬間、倒れようとした体は後ろへと一直線に飛んでいった。

 

 

「わりぃ。止めようと(拳を)思ったんだがな。無理だった」

 

 

 別段悪びれずに謝るコウを最後に見て、サダソの意識は完全に消えた。

 

 

□            □            □                □

 

 試合が終わり、自分の部屋に帰るために歩いている途中、俺はあることを考えていた。

 

 それはさっきの試合で既に戦闘不能状態の手無し野郎を殴ったこと_____。

 

 ではなく、あいつのないはずの左手が突然出てきたことについてだ。

 

 昨日会った時、試合が始まる前には確かに左手はなかった。

 

 だが、試合が始まると同時にそれは現れた。

 

 普通の手とは違い、色は白くぼやけていたが、今まで感じたことのないほどの強い生命力とでも言う奴

を感じた。

 

 今思えば、あの感覚は俺が本能的に後ろに下がってしまった時のモノと似ていた。

 

 ということはあいつらの使う曲芸は、あの白いモノと関係があるのか?

 

 独楽を高速回転させ、手を創りだす。

 

 おおよそ、科学的なものでは不可能に近いあの現象を発生させるのと……。

 

 そこまで考え、俺は途中で思考を中断した。

 

 俺の部屋の前に立っている男_____。

 

 身長は俺と同じぐらい、髪は白でうざったい程に長い。

 

 だが、強いな。

 

 俺が戦って来た奴のどれを比べても郡を抜いて強い。

 

 恐らくなにかしろの拳法を習得している武闘家。

 

 それも少なからず、あの三人組の奴と同じ臭いがするところから見ると曲芸使いでもあるか。

 

 

「俺になんかようか?」

 

 

 普段なら黙って、睨んででもして無理矢理退かすところだが、強い奴なら別だ。

 

 むしろ大歓迎ってところだ。

 

 

「いや、偶然ここを通ってね。あわよくば期待のスーパルーキーのサインでももらおうかなと……」

 

「嘘つくなよ」

 

「えっ……?」

 

 

 俺の言葉に長髪野郎はあ然とした顔で答える。

 

 どうやら顔芸がうまいらしい。

 

 

「ここは一番端っこにある部屋だ。ここには階段もねぇし、あるのは壁だけだぜ?。それなのに一体どうやったら通りかかるんだ?」

 

「……フッ、やはり私は嘘が下手だな」

 

 

 長髪野郎は、鼻で軽く笑ってこちらに向き直る。

 

 

「まず初めに名乗らせてもらいたい。私の名前はカストロ。二百階クラスの闘士だ」

 

 

 カストロ。

 

 その名前には聞き覚えがあった。

 

 天空闘技場に置いて最も才能があり、フロアマスターにさえ名が知られるほどの実力者。

 

 確か噂ではカストロはそう言われていた。

 

 

「私が君に会いに来たのは他でもない。 君に試合を申し込みに来た」

 

「俺に?」

 

 

 疑問形で返したが、予想していなかったわけじゃない。

 

 むしろ予想通りだ。

 

 他の闘士の部屋の前に待ち構えている理由なんて、それぐらいしかない。

 

 だが一つだけ、腑に落ちない事があったから疑問形で返した。

 

 

「おいおい、俺はあんたより格下だぜ? そんな奴に戦い挑むってのてのはどういうことだ」

 

 

 格下って事は、俺自身は微塵も思っちゃいねぇ。

 

 だが、実際に経歴や勝ち星だけ見れば俺は間違いなく各下になる。

 

 そんな奴に自分から戦いを挑むはずがない。

 

 

「確かに君の言っていることは分かる。私から見れば、君は弱い」

 

「ならなんでだ?」

 

「それは_____私が強くなるためだ」

 

 

 雰囲気が変わった。

 

 重く、息苦しい雰囲気に。

 

 長髪野郎の目が先ほどとは違い、深い覚悟と怒りにも似た執念を感じ取れる。

 

 いや、それだけじゃない。

 

 視える。

 

 手無し野郎戦の時に見えたあの白いぼやけが。

 

 より明確に、より力強く。

 

 今のカストロを一言で表すと言うならば《化物》以外にないだろう。

 

 

「……ハッ! すまない、つい興奮してしまってね」

 

 

 我に返ったのか、今までの雰囲気は瞬時に消え失せ、愛想笑いをしながらカストロは頭を下げた。

 

 

「私はまだまだ未熟者でね。強くなるためにある人に稽古をつけてもらおうと思っているんだ。だけどその

人は結構な気分屋で、弟子になりたきゃあいつと戦ってこいって言ったんだ」

 

「……それが俺か?」

 

「ああ、その通りだ」

 

 

 先ほど印象とは打って変わって、ただの優男にしか見えない。

 

 だが、こいつは危険だと俺の本能が騒いでいる。

 

 戦うなと、全力で拒否している。

 

 

「もし、嫌だというなら無理強いはしない。元々、君には何も関係ない話だからね。その時は、私が上手いこと言って、なんとかするよ」

 

 

 そんな俺の状態を見抜いたのか、長髪野郎は戦わなくてもいいと言ってきた。

 

 ……恐らくだが、こいつの本当の目的はコレなのかもしれない。

 

 敢えて自分と俺の実力差を見せることにより、戦意を喪失させ、戦わせなくする。

 

 そもそも戦う気などなく、言うならば戦わずして勝つというわけか。

 

 確かにそれが賢明なのかもな。

 

 目の前の長髪は、この階の本物の実力者。

 

 次元がさらに違う完全な化物。

 

 怪我なんかじゃ済まない可能性すら高い。

 

 下手したら死ぬだろうな。

 

 だがな_____。

 

 

「いや、受けるぜ」

 

「えっ?」

 

 

 予想とは違う返答にすっとんきょんな声を長髪野郎は上げた。

 

 

「君、本気かい?さっきので実力の違いを充分に理解したと……」

 

「うるせーな。ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇーよ。アンタから言い出して来たことだろうが」

 

「ああ、その通りだ。だが……」

 

「負けるのが怖いのか?」

 

 

 またも、場の雰囲気が変わった。

 

 しかし今回は先ほどのように重く、息苦しい雰囲気ではない。

 

 静かに、互の事を見定め合っている。

 

 

「ここまでの実力を見せつけて、折れないとはね。どうやら本物の闘士、いやそんなものじゃないな。どちらかと言えば……戦闘狂かな?」

 

「分かってるじゃねぇか、長髪野郎」

 

「それはどうも」

 

 

 長髪野郎は身を翻し、

 

 

「試合時刻と日にちは君に合わせるよ。決まったら教えてくれ」

 

 

 そう言って、長髪野郎はこの場から去っていった。

 

 

「……いつでもか」

 

 

 つぶやいて、俺も自分の部屋へと入った。

 

□               □               □                □

 

「さあ、やってまいりました!!今回の試合は新人でありながら現在二連覇中の最強ルーキー、コウ選手!!

対するは先輩としての意地を見せられるか、リールベルト選手!!」

 

 

 今日も観客と実況者はワー、ワー、騒いでいやがる。

 

 よくまぁ、いつもそんなにテンション高いのか不思議でしょうがねぇぜ。

 

 

「両選手位置について!」

 

 

 審判が大きく両腕を上げて、指定の位置につく事を指示し、俺はそれに従った。

 

 俺とイス野郎が指定の位置についた事を確認した審判は、

 

 

「ポイント&KO制!! 時間無制限一本勝負!! 初め!!」

 

 

 両腕をクロスさせるようにして、振り下ろした。

 

 それと同時に最初に動いたのはイス野郎だ。

 

 イス野郎は、車椅子の後ろから二本の鞭のようなものを取り出して、そのまま流れるようにして振るった。

 

 

「でたーぁ! リールベルト選手の武器である双頭の蛇ツインスネークから繰り出される攻防一体の技

双頭の蛇による二重唱ソングオブディフェンスが炸裂だ!!」

 

 

 ダサい技名だな。

 

 実況を聞いてると毎度思うんだが、もう少しひねった名前をつけろってんだよ。

 

 まあ、俺には関係ないがな。

 

 

「はっ!! オレにこの技を出させて時点でお前の勝機はないぜ。 ギドやサダソを倒したからって図にのんじゃないぞガキが!!」

 

 

 リールベルトは高速で鞭を振るいながら徐々に間合いを詰めていく。

 

 なるほど、そうやってどんどん逃げ場をなくして行くわけか。

 

 

「さらに絶望をくれてやる!! 鞭をよく見やがれ!!」

 

 

 言われた通り、俺は鞭を見る。

 

 すると、時折火花が散っているのが分かる。

 

 これは。

 

 

「……電気か」

 

「その通り。これを見ればどういうことか分かるよな? わざと鞭を受けて掴んで無効化ってのは元より、当たれば感電さ!! さあ、どうする~?」

 

 

 まるで勝ちを確信したかのようないやらしい笑でこちらを見る。

 

 まあ、そうだろうな。

 

 こうまでされたら鞭の無効化はほぼ無理だろう。

 

 俺だって流石にあれだけの電気を受け止められる自身はない。

 

 だけどな。

 

 

「おーと! コウ選手、全速力でリールベルト選手の元へ駆けていく!! 勝ち目のないと諦め、決死の突撃にでたのかーぁ!?」

 

 

 決死の突撃?

 

 周りの奴にはそう見えるのか。

 

 

「はは、馬鹿め。 オレの鞭の餌食となりやがれ!!」

 

 

 どうやら、会場の全員が俺の今の行動を自爆と見ているらしいな。

 

 だが、間違いだ。

 

 残念ながらな。

 

 俺はさらに加速してソングオブディフェンスの攻撃範囲に飛び込んだ。

 

 まさに蛇のようにうねる電気付きの鞭が俺に迫ってくる。

 

 が、軌道は全て見えている。

 

 俺は左右に体を動かしてかわし、イス野郎の目の前に躍り出る。

 

 

「え? うそ」

 

「いいや、本当だ」

 

 

 鞭を全てかわされ、呆けた顔したイス野郎の顔面に拳を叩き込んだ。

 

 

「カッハッ!! 」

 

 

 イス野郎の体は綺麗に車椅子ごと場外へと飛び出ていった。

 

 多分、倒した三人の中で一番の飛びっぷりだったろう。

 

 

「リールベルト選手の戦闘不能を確認!! 勝者はコウ選手!!」

 

 

 いつも通りの審判から言い渡される勝利宣言が俺に下った。

 

 そしていつも通りの観客が一層騒ぎ、俺は静かに帰る_____。

 

 のだが、今日は違う。

 

 

「いるんだろ、そこに!!」

 

 

 会場全体に響き渡るほどの叫び声を発する。

 

 一時、会場は突然の俺の大声に静まり帰ったが俺はお構いなしに続ける。

 

 

「出てこいよ、長髪野郎」

 

 

 俺の言葉の意味が分からずに、ほとんどの観客は何言ってんだコイツ? と言うような目を俺に向ける。

 

 ただ、一人を除いては。

 

 

「もしや、長髪やろうとは私のことかい?」

 

 

 たった一人だけ立ち上がった奴がいた。

 

 俺はにやりと笑い、そいつに言い放った。

 

 

「テメェとの勝負、受けてやるよ長髪が」

 

 

 

 

 

 




カストロの事を化物とか書いたッスけど、充分コウも化けもんじゃね?
とか書いてる時に思いました。
まあ、それは置いといて。
皆さんに相談なんですが、戦闘描写と視点変更のみ三人称ってアリですかね?
別にアンケートとかそういうのではないので、暇な人はちょっとお聞かせください。

追記 サブタイトル付けることにします。あと題名も、主人公の《念能力》登場時に正式に付けます。いつかは分かりませんが
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