HUNTER×HUNTER (題名未定)   作:リスボーン

5 / 6
やべ、投稿ミスった。
というのは置いておき、なんとか更新しました。
今回はいつもより少なめに感じると思いますが、行の間詰めて書いただけで、いつもと変わりません。

遅くなりましてすいません。あと、戦闘描写がしょぼくてすいません。


コウVSカストロ

「コウ選手がカストロ選手に宣戦布告決めて一日が経ちました。ですが、私も含めて観客の皆様にとっては長い一日だったことでしょう。そう、無敗のルーキーVS二百階クラス最強の拳法家対決が今始まろうとしております!!」

 

 体が急に身震いをしだす。それはこれから始まる事によっての恐怖か、或いは喜びなのか。いや、きっとどちらもなのだろう。どちらも前の世界では到底味わうことのできないものだ。

 俺は望んでいたのだ。こう言う本気マジで戦える奴を。

 

 

「せいぜい楽しませろよ、長髪野郎」

 

「それはこちらの台詞だよ。いい勝負を期待しているよ戦闘狂くん」

 

 

 互いに短く言葉を交え、位置に着く。

 審判は準備が整ったことを確認して大きく息を吸い込む。

 

 

「始め!!」

 

 

 声と共に俺は走りだす。いつもは様子見をする所だが、今回は必要ねえ。コイツには真っ向から戦いという感情がある。そしてそれは向こうも同じようだ。長髪野郎もまた、俺と同じくこちらに距離を詰めてきている。考えは同じようだ。互いに拳を握り、放つ。

 

 

「くっ……!」

 

「クリーンヒットォ!」

 

 

 先に拳を喰らったのは長髪野郎だ。心臓に一撃、人間の急所のひとつとも言われるそこに攻撃を受けたのだからブッ飛びはしなくとも息ぐらいは乱れるはずなのだが。目の前の男は短く呻き声は上げたものの、さほどダメージはない様子。今までのとは違うってわけか。

 

 

「まだ、行くぜ」

 

 

 一撃では効果がないのならば、連撃を喰らわすだけのこと。さらなる追い討ちを掛けるべく、拳を叩き込む。が、しかしソレは全て空振りに終わる。

 長髪野郎の体は瞬間的に消えた。そう思った直後、後ろに気配を感じた。

 

 

「チッ……!!」

 

 

 振り向きざまに裏拳を叩き込む。だが、またも拳は空を切る。今度はさっきまであったはずの気配すらも消えた。今度は左右のどちらか、それとも再度後ろからか。三百六十度見回ったがアイツはどこにも居ない。

 ふと気づいた。観客の何人かが上を見ているのだ。それは一体何を示すのか。察した俺はすぐに横に跳んだ。同時に上から何かが落下した。そいつは石のプレートを砕き、塵煙と共に姿を現す。

 

 

「……さっきの一撃は効いたよ。まさか、攻撃の速度と威力が生身の私を越しているとはね。正直見くびっていたよ」

 

「へっ、よく言うぜ」

 

 

 さっきまでのは軽い小手調べのようなものだ。これで長髪野郎の実力が分かるという訳ではないが、曲芸を使わずにこの戦闘力。底はまだまだ知れねぇ。

 

 

「いいだろう。侘びとして見せてやるよ、私の本気の一端を」

 

 

 長髪野郎は構えた。だがその構え方はおおよそ一般的な拳法のとは違い、実に奇妙なものだ。

 まるで野獣が獲物を狙う姿を体現している。一見ふざけているように見えるが、そんなことを感じさせない雰囲気。うかつに近づくのはマズイか。

 

 

「コオオ」

 

 

 呼吸の音がはっきりと聞こえる。恐らくこの音が止んだ時が、勝負再開の合図になるだろう。

 しばしの沈黙。そして数秒がたち、場は完全に音の無い世界へと変わる。

 

 

「いくぞ!!」

 

 

 狼煙は上がった。長髪野郎は先ほどよりも速く動き、接近する。

 それに対し、俺の脳内に三つの選択肢が浮かぶ。一つはこのまま迎え撃つ。もう一つは敢えて攻撃を喰らってどの程度の威力なのかを調べる。そしてもう一つは……。

 

 

「無難に行かせてもらうぜ」

 

 

 右手を地面の石のプレートの隙間に差し込む。そして_____

 

 

「オラッア」

 

 

 思いっきり返す。プレートは縦になん回転もしながら真っ直ぐに進んでいく。

 

 

「なっ……!」

 

 

 流石にコイツが飛んでくるのは予想していなかったのだろう。驚きで目が見開いていやがるぜ。

 もちろんこんな方法でどうこうなる思ってねえが、あいつは今必殺技の構えをとっている。

 避けようとすればソレが崩れ、そこに大きな隙ができる。逆に破壊しようとするならば現状況であるならば必殺技を使わざるえない事となる。

 つまり、どっちに転んでも俺にはメリットしかない。

 そして、あの長髪野郎の事から推測するに選ぶのは後者の方に違いないだろう。特と拝見させてもらうぜ。

 

 

「なるほど、どうやら一本取られたようだ。だが、それもいいだろう。望み通り見せてやる」

 

 

 長髪野郎はさらに加速する。その時だ。一瞬だが、奴の両手が獣の爪に見えた。それも獰猛な猛獣、虎の爪のようなものが。

 

 

「虎咬拳」

 

 

 声が響き、気づいたらプレートは裂けていた。まるで鋭い何かで抉り、削られたように。

 威力はその様子から正に必殺と呼ぶに相応しく、生身であれを喰らえばただで済むところか下手したら命を取られかねない。選択を誤ってたら確実にやられていた。

 

 

「そいつがテメェの曲芸か」

 

「半分当たりで半分ハズレ、とでも言っておこうか」

 

「____野郎が!」

 

 

 地を蹴った。あの技は確かに驚異だが、それはあくまで当たった場合の話。逆に考えれば喰らう前にアイツを倒してしまえばいくら強力な攻撃も意味を成さない。

 胸元目掛け、拳を振り下ろす。しかし、それ等はやはりとも言うべきなのか難なくかわされる。なら、足ならばと今度は顔面に目掛け、蹴りつける。だが、今度は右手でガードされる。

 

 

「どうしたのかな? さっき程よりもキレも速さも鈍くなっているように見えるが」

 

「ああ、その通りだ。ワザとやっているからな」

 

 

 左足も高く上げ、そして振るう。当然それも止められる。が、両足で挟むことにより長髪野郎と俺の位置を固定。そして、身体を思いっきり右に捻り回転。すると野郎も半回転、そして地面に顔面を叩きつける。

 

 

「クリティカルヒット!!」

 

 

 今のは完全に決まった。拳はフェイク、足の攻撃を敢えて受けさせるために遅くした。若干だがさっきやったアレは今初めて使った奴で、うまく出来るかどうかは心配なところだったがな。

態勢を素早く直し、さらに飛ぶ。今なら畳み掛ける絶好のチャンスだ。長髪野郎も立ち上がるが、こっちのほうが速い。

 

 

「よく見たらいい面してんじゃねえか。もっとよくしてやるよ」

 

 

 左足で踏み込んで、拳を突き立てる。避ける事はできねえはずだ。頭を打ったんだ、いくらタフでも感覚は多少なりとも鈍ってるはずだ。ガードも今からじゃ間に合わねえ。完全無防備に叩き込まれる一撃は通常の比じゃあない。そして拳は今、奴の顔面にめり込んだ。

 

 

「……何だと?」

 

 

 長髪野郎は微動だにしなかった。拳は命中している。それは間違いようのない事で、確実にだ。だが、結果は無傷。顔は歪むどころか、かすり傷を付けることさえなかった。

 

 

「いいパンチだ。《念》を習得していなければ今の一撃で終わっていたよ」

 

 

 顔を上げると長髪野郎の顔面は白く光っていた。これは……。

 

 

「実力は全て見させてもらった。なるほど、実に素晴らしい才能を持っているね。君ならばいつか私にも牙が届くはずさ」

 

 

 薄く笑う、長髪野郎の拳は俺の腹を抉った。瞬間、今までに感じたことのない程の鈍い痛みが全身を襲う。それは鉄パイプや釘バット、ハンマー或いは独楽の威力さえも及ばない程のものだ。

 意識が飛びかけた。

 

 

「な……めるなよ!」

 

 

 ここで終わる訳にはいかねえ。すぐさま反撃しようと拳を握る。が、今度はその腕を攻撃される。足も動かす前に潰された。足元がぐらつく。攻撃手段がどんどん奪われていく。

 

 

「君には期待しているよ。だから洗礼を送ってやる」

 

 

 雰囲気が変わる。そして次に見たのはあの構え。

 

 

「場合によっては死ぬ可能性もなくはないが、きっと大丈夫だろう。安心したまえ」

 

 

 言い終わると、拳は俺の胸を貫いた。体は浮き上がり、宙へとその身は舞った。そして、行き着いたのは観客席。それは皮肉にもいつもの俺の倒し方だ。別に意識したものではないが、同じことをされるってのはイラつくものだ。

 だが、それも時間の問題。意識はどんどん遠のいていく。

 

 

 俺は______敗けた

 




次の投稿するとき。
それは、この小説が壊れるときです
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。