「リッツさん!僕の後ろにさがって」
「でも!」
超南極が被弾し、それをカバーする銀仮面のディオスクリア。
「まずい……もたもたしていたらまた、揚陸城が自爆してしまう!」
焦るパイロット達。
一方でエルエルフの指揮の下、騎士ユニコーンが先導してナデシコの非戦闘員を護りながら火星基地の奥深くまで走っていく。
そして撤退を始める被弾した機体も次々と基地に逃げ込んでいった。
「有象無象を蹴散らしながら揚陸城に決定打を与える……行けるか!?」
「任せろ総士!……いや、待て。これは……」
黒煙を上げるナデシコから一機、ファフナーが飛び出してくる。
真っ先に出撃したマークジーベンが、予備ライフルを手に戦場に戻る。
「真矢!お前は後退しろ!」
「大丈夫。ウリバタケさんに動けるようにだけしてもらったから。」
マークジーベンのいつも通りの動きを確認してから、総士は敵の大群を前に。
「クロスドッグを仕掛けるぞ!」
「クロス……いや、一人足りないだろ」
「俺がいる!」
ファフナー隊に動きを合わせられるたった一人の存在。
シン・アスカのデスティニーが颯爽と現れる。
揚陸城の一隻を破壊した頃、マナタを抱えたまま全速力で戦地から遠ざかるクロムクロの姿があった。
「剣之介……ほんとに剣之介なの?」
「あぁ……いったいどれ程の月日が流れたのであろうな……由希奈。再会したからにはそなたを」
色々と言いたいことがあったのだがうまく言葉が出ず、その空気に堪えきれなくなった剣之介は背後からの視線に気付く。
「全く……お主らは何も変わらないのだな」
「ムエッタ!よかったぁ………じゃあゼルさんも?」
「……今は脱出が先だ」
言葉を濁したムエッタと剣之介の態度に、由希奈は一瞬不安を覚える。
突如として背後からとてつもない閃光に照される。
「間に合ったか……」
剣之介の台詞に、由希奈は背後を見る。
そこには見たこともない大きさのスーパーロボットの姿。
「日輪の力を借りて、今必殺の、サンッアターーック!」
まるで太陽の化身の如く神々しく発した光を揚陸城に対して浴びせる。
「ダイターーンクラーーシュッ!」
一撃で揚陸城を粉砕して、近場にいた敵をも巻き込んで破壊する。
味方援軍として現れたダイターン3は、エフィドルグの機体の倍のサイズでありながら俊敏に動き回り多彩な武器で他を寄せ付けなかった。
程なくしてエフィドルグの機体は何処かへと去っていく。全てを倒しきれる物量でもなく、揚陸城を落とせただけでも敵にとっての痛手となったはずだった。
火星で基地の調査を行おうとしたナデシコ隊は、揚陸城二隻の奇襲を受けました。
それを迎撃すべく界塚小隊、黒部部隊、ヴァルヴレイヴ隊、ファフナー隊、騎士ユニコーンなど。
バリア持ちの物量押しの敵相手に苦戦している中、そこへ現れたクロムクロとダイターン3。
彼らの活躍は……少しだけ先になるかも。