通信で呼び出された剣之介と由希奈は恥ずかしさと気まずさ全開で作戦室に入ってきた。
二人の様子に先程の事を聞いていなかったセバスチャンとソフィーは首をかしげるも、特に気にしなかった。
「セバスチャン殿、相変わらずのようで」
「そちらも元気そうで何よりです」
剣之介はソフィーを見てから。
「……そなたは?」
「お忘れですか?ソフィーです」
ムッとしながらソフィーが答えるも、剣之介は納得していない素振りを見せ。
「いやいや、ソフィーどのはもっとこう小さかったと言うか」
剣之介にとっての数年がソフィー達と感覚がずれていたのか、それともソフィーが急激に成長したのか。
黒部の面々が話そうとすると、ユリカが割ってはいる。
「御話し中すみません。大事な話とかありますので」
ユリカはムエッタに説明を始めてもらう。
「数年前、私と剣之介とゼル殿が枢石の力で先ずは中継地の火星に到着した。そこで最初に世話になったのがネルガルという組織だった」
「え!?」
驚くユリカに構わず続けるムエッタ。
「ゼル殿の故郷である射手座の母星への移動手段の事で手を貸してくれたのはエリナ・キンジョウ・ウォンという女性
でな、彼女の紹介でテンカワに会った」
追加するように今度は剣之介が。
「ユーチャリスという舟を準備してもらい、テンカワと……」
「ラピスという少女だったな」
「うむ。共にゼル殿の母星に一瞬で行けたのだが……」
その場にいた数人が、ボゾンジャンプで移動したのだろうと察した。
「その星は既にエフィドルグの脅威から救われていたのだ」
黙っていた由希奈が口を開く。
「え?なんで。だって確かエフィドルグと戦っている同胞に会うとか言ってた筈だったけど」
「……一人の男が山や星を震わせ、銀河にも響くような歌を歌っていたのだ。たったそれだけでエフィドルグの洗脳も無くなっていたようでな……」
剣之介とムエッタは難しい顔をしているが、オーブでエフィドルグと熱気バサラを見たメンバーは理解できた。
「その歌い手さん。この間地球にも現れたんだよ」
「なんとまことか……底の知れぬ歌舞いた男だ……」
再びムエッタが話を戻す。
「ゼル殿は同胞に囲まれながら……安心したのだろうな、元々先の永くない身体だったようだし、安らかに微笑みながら逝ったよ」
「病や怪我などでもない。あれがゼル殿の寿命だったのだ。埋葬はテンカワにも手伝って貰った」
「ゼル殿からの書面がソフィーと由希奈にあるのだが」
ムエッタがそっと胸元から出そうとするが、戻す。
「今はいいな。黒部に戻ったらお前たちに渡そう」
「ゼル殿が亡くなられ、ムエッタどのに刷り込まれていた記憶の風景も確認が取れたので、テンカワと共に火星に戻った。そこで出会ったのが」
「僕というわけさ」
万丈はクールに語り出す。
「僕は‘鉄華団’という組織に資金援助をしていてね。そこで剣之介くんやムエッタさん、それにテンカワくんと共に生活をしていたのだが……」
「地球でナデシコという舟が活躍を始めた事やエフィドルグ等の情報も流れてきた事もあり、単独でボゾンジャンプできる彼だけ先行して地球に行ってもらったのさ」
ユリカの表情が一気に明るくなる。
「じゃあ地球に戻ればアキトに会えるんですね!?」
「そうだね。地球つけば通信も届くだろうし」
万丈が、ちらっと時計を見る。
それとほぼ同時に地震、というよりも近くで爆発的何かが起こった衝撃を誰もが感じる。
「……終ったかな?では艦長。乗組員を集めて外に出ようか。」
アニメのクロムクロの最終話の続きと、機動戦艦ナデシコ劇場版の続きが合わさって、さらにマクロス7の熱気バサラがフラっと参加した感じです。
火星でナデシコを撃沈され草壁中将の基地に逃げ込んだ彼らは、クロムクロとダイターン3に助けられました。
依然として基地の外にはエフィドルグの大群がいる状態で、彼らを救いに来たのは……。