ノリコの部屋に案内される騎士ユニコーン。
「ゼロさん。入るよ」
「む、ノリコか。」
こたつに入り、漫画本を読みながらアニメを流す聖竜騎士ゼロの姿があった。
「お前……ここで何をしているんだ」
「騎士ユニコーンか。言っておくが俺はこの世界の色々な事に興味が生まれてな。だから放っておいてくれ」
漫画本読みながら視線を交えないゼロに対して苛立ちを覚える。
「……コールの対象者には無理強いはしないと決めていたが……ゼロ!貴様騎士としての心は失ったのか!」
「騎士としての心?ふん、俺達にこの世界を護る道理がどこにある。だいたい、この世界の事はこの世界の連中に任せればいいのだ。」
騎士ユニコーンは大剣マグナムソードを構える。それに対してゼロはユニコーンを睨みながら。
「俺をカードにするか?確かに俺はお前相手では立場上絶対的に不利としか言えないな。召喚士とされる側では」
「……今からでも漫画本を置いて共に人間達の力になるのだ」
「だが断る!」
ユニコーンは驚愕し、ゼロがビシッと決めポーズをとりながら。
「この聖竜騎士ゼロガンダムが最も好きなのは、自分が強いと思っているやつにNOと言ってやる事なのさ」
次の瞬間、ゼロの胸ぐらを掴んで無理矢理部屋から引っ張り出す騎士ユニコーンの姿が。
「何の漫画の影響だ!ゼロ!雷龍剣を抜け!」
頭に血が上った騎士ユニコーンにノリコが近付いて、止められないと判断してエルトリウムの艦内にある大型体育館に案内することに。
その間に艦内へ二人の喧嘩の件を通信で流す。
ノリコの胃が痛み出す。
騎士達が大喧嘩が始まる少し前に、格納庫に涼みに来た由希奈と剣之介、ムエッタ。
「久々の宴だった。笑いすぎて腹がいたい」
「食べ過ぎでしょ?何杯おかわりしてるのよ……」
「気持ちはわかるがな……」
ふと、ムエッタがマナタの方へ視線を送る。
「由希奈……わたしのマナタをよく使いこなしてくれていたようだな」
「大分やられたけど、勝手に治ってくれて何よりだよ」
隣のGAUSの影からセバスチャンとソフィーが現れ。
「そう言えば由希奈さんはメドゥーサの事をずっとマナタと呼び続けていましたなぁ」
「国連での呼称を完全無視とは、流石は黒部の英雄ですこと」
「……だってムエッタのだもん。メドゥーサだなんて呼びたくなかったし」
その言葉を聴いてムエッタは笑う。
「フフ……名前など気にしなくてもよいのに。なんならメデゥーサと呼んでくれて構わない。肝心なのは由希奈がこのグロングルを護っていてくれていた事だ。礼を言う。そして」
クロムクロを見て。
「そなたに剣之介の背中、クロムクロの手綱を返そう」
「うん、わかった。じゃあわたしも、メドゥーサをムエッタに返すね。」
機体の返還が完了した瞬間、騎士達の大喧嘩についての緊急放送が流れる。
「止めなきゃ!」
「ですがクロムクロやGAUSでは艦内を移動するにはサイズの問題が」
二人の騎士がいる大型体育館までは距離がある。
「行かないわけにもいくまい」
「剣之介!」
「そうだな……馬アッ!」
クロムクロから‘ザ・キューブ’が飛び出し、変形。
無理矢理全員で乗り込み、格納庫を後にする。
新約SDガンダム外伝の騎士ユニコーンと聖竜騎士ゼロの話になります。
ちなみにゼロは外宇宙でエルトリウム、ガンバスターやトップ部隊に保護されていました。
騎士ユニコーンはゼロに対して怒っていたのは、騎士として世界の脅威と戦っていたネオやGP01の姿を見ていたからです。
しかしゼロは漫画本にハマって、ノリコの影響を受けすぎました。
……SDガンダムにも個性はあるんです。