ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】 作:George Gregory
今までスマホの小さい画面でdアニメとか見てたんですが、画面のサイズが大きくなるとやはり見応えも違います。
今は久し振りに『ファイバード』を見直している最中。
勇者シリーズ全作品配信してくんないかしら、以前はしてたみたいなんだけど。
……アプリ版の『大逆転裁判』もあるんだよなァ(不穏な笑み)
――――お友だちをお母様のお店に招待したいんですの。
滅多に自分から甘えてこないあの子からそんな電話を貰ったのは、丁度10日くらい前のこと。珍しく随分と弾んでいて、正に「いいことを思いついた」と言わんばかりの興奮した声色。それだけで、その『お友だち』との関係が良好なのは察することが出来た。
「そうか。セシリアの方からそんなことを。初めてじゃあないかい?」
「そうね。去年までは店舗に連れて来ることはあっても、皆の方から『行ってみたい』とお願いされて、だったもの」
勿論、その頃の交友関係が険悪だった、とは思わない。あの子は要領が良いし、そりゃあ文武共に多少の
「自分からもてなしたいと思える友人と出会えた。いいことだわ」
学校の本領は勉強である。それには『知識を身につける』というだけでなく、『社会での生き方を学ぶ』ということも多分に含まれていると考える。10代という多感な時期に、同世代ばかりの小集団において自分がどのような立ち位置を確保し、どのように振る舞うのが適切なのか、そういう経験を重ねる為の場だ、と。
なので、極論から言えば、友だちなど1人もいなくとも、あの子がそれに苦しんでさえいなければ、それで良いと思っている。そりゃあ100人いれば1人や2人くらい『1人の方が心地よい』という子もいるだろうし、あの子が
けれど、そうではなかったのだろう。そして、それをこのようなとても良い形で知ることが出来たのは実に僥倖だ。その『お友だち』には、心から感謝せねばなるまい。故にこそ、あの子の申し出を一も二も無く承諾し、どうせならこれくらいしてあげなさい、と社割価格を適用するよう、行く予定の店舗の代表に連絡も取った。これで気に入って今後も贔屓にしてくれるようになれば
「先日お母様から贈っていただいたあのワンピースを、早速着て行こうと思っていますのッ!! 今から楽しみで楽しみでッ!!」
あぁ、あの青緑に白いカーネーションのか、と思い出す。確かに『来年度辺り発売する予定なので、機会があったら外で着て回って宣伝して欲しい』とは添えた手紙に書いていた。存分に着るといいと思う。あの子には伏せているけれど、元々我が社の商品の大半は私たちが『
そしてカーネーションは、私たち夫婦にとって非常に思い出深い花だ。忘れもしない、忘れられる筈も無い6年前。乗り合わせた列車が制御を狂わされ、あわや谷底へ
事故の直後、私たちは直ぐに身元が特定出来ないか八方手を尽くしたが、それがまるで
カーネーションそのものは『
「セシリアが気付いた時が楽しみだね、ディアナ」
「そうね、ウィル」
それは明日かもしれない。10年後かもしれない。私たちが
「それでいい。そんなのでいいんだ」
「えぇ、そんなのでいいの」
少なくとも、私たちがあの子へ注ぐ愛情に、一切の嘘偽りもないのだから。
――――後日、この時招待した『お友だち』の1人が噂の『彼』の娘だと知って「それなら無償でだって良かったのに」と思ってしまったのは、ここだけの話である。
「う~ん」
案内された
「何でこんなに値段が違うのか全然解らない」
書いてある値段は、自分が持っているそれの優に4倍近い数字だった。『これなら同じようなのがスポーツ用品店とかで1000円程度で買えるんじゃね?』とか考えてしまうのはダメなんだろうか。事実、自分が持っているのはそうやって購入した訳だし。履き心地とか物持ちとかがそんなに違うんだろうか。けれど、ジーンズやチノパンとかならまだしも、
「弾や数馬も『サイズだけ見て買ってる』って言ってたような」
一緒に選んだことはないが、彼らとは何度かプールなんかに行ったことがある。ある時、弾が間違った方向に気合を入れ過ぎて蛍光グリーンなキワッキワのブーメラン、なんて代物を履いて来て
と、そんな風にうんうん唸っていると。
「アンタ、やっぱりまたそんな無難なの選んでるのね」
「鈴」
「どう、一夏? これとこれなら、どっちがいいと思う?」
呆れ顔でやってきた鈴は、両手にそれぞれ別の水着を携えていた。右手のはマゼンタの生地で胸元に黒いリボンがあしらわれたホルターネックビキニ。左手のは白地にオレンジやピンクの花柄をしているスクエアフリルのバンドゥビキニ。どちらも活発的な彼女の雰囲気によくマッチしているが。
「……どっちもいいけど、強いて言うなら
「
目を細めてニッと笑っているのが『やっぱりね』と言外に言われている気がして、なんかモヤッとした。
「ま、両方買うんだけどね~」
「は? じゃあなんで俺に聞いてきたんだ?」
「そりゃ海でアンタにどっちを見せるか決める為でしょうが」
これまたドストレートである。ちょっと面喰らってしまった。
「折角1着分の予算で2着買えるんだもの。この機会を逃す手はないわ」
「でもお前、今年2回も水着着る機会あるのか?」
「あのね。機会のあるなしで服は買わないの。単純に気に入ったから、欲しいから買うの。大体ね、こういうのは『機会があるから買う』んじゃなくて『買ってから機会を作る』ものよ。……と、言う訳で、一夏」
「な、んだよ」
ビシッと人差し指を突きつけて来る鈴。その気迫に押されてちょっぴり仰け反りながらも、続きを促して。
「今年の夏休みは、出来るだけ空けときなさい。出掛けるわよ。アタシと。2人で」
「……おぅ」
なんだ、この空気は。ほんのり頬を紅くして、ちょっぴり唇も尖らせて、自信なさげに視線だけ脇に逸らして、語尾なんかどんどん小さくなってっちゃって。
「言ったわねッ!? 約束よッ!? また勝手に人数増やしたりすんじゃないわよッ!?」
「え、お、おう、わ、解った、解ったから、あんまり大声出すな」
「……シャアッ!!」
目一杯背伸びしながら物凄い勢いで食いついてくるので、両手でどうどうと落ち着かせるようにしてやる。すると、フルフルと小さく身体を震わせた直後にクルリと反転、力強くガッツポーズなんてしてやがる。
「じゃ、じゃあアンタの水着も選んでやんないとねッ!! ホラッ、これなんかいいんじゃn―――」
――そんなヤケクソじみたノリのまま徐に手に取ってこちらに見せて来たのは真っ赤な生地の――
「―――に゛ゃああああああああああああッ!?」
ワンショルダー、という水着を御存知だろうか。“
「鈴、流石に、これはちょっと」
有り体に言えば、ブーメランどころでなく、最早
「あ、え、あ」
「な、な、な、な――――」
わなわなと全身を震わせながら、どうにかこうにか言葉を搾り出そうとしている鈴。俺も何と言ったらいいものか判らず立ち往生していると。
「――――なんでこんな破廉恥なもの置いてあるのよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!?!?!?!?」
そんな魂の雄叫びを上げ、すこぉんと小気味良い音を立てながらその水着をラックに投げる様にして戻し、どこぞへと駆けて行った。なんであるのかって? 俺も知りたい。
「海外では結構人気なんですよ? 伸縮性のある生地で肌触りもよく、
「はぁ。そうですか」
懇切丁寧な説明ありがとうございます店員さん。生返事でごめんなさい。でも女性にこんな説明されるってちょっとしたセクハラに該当するんじゃないですかね。え。ならない。あっそう。女尊男卑め、その
「ちなみに、
「……黙秘権を行使します」
そこは男の最後の砦なので、断固死守さして下さい。マジでお願いします。マジで。
とまぁ、そんな初夏なれど『青い春』真っ盛りな馬鹿馬鹿しい一幕の裏で。
「クロエ女史。訊きたいことがあるのだが、良いだろうか」
「はい? なんでしょう、ボーデヴィッヒさん」
「その、だな――――」
――――我々はひょっとして、『姉妹』だったりするのだろうか。
冬将軍も裸足で逃げ出すようなウルトラヘビー級タイトルマッチのゴングが今、鳴らされようとしていた。
どうも、初めて花言葉を調べたのはサルビアだった作者のGeorge Gregoryです。なんでかっつーと『F-ZERO ファルコン伝説』というアニメで持ち上げられた回がありまして、その使われ方がドチャクソカッコ良かったっていう……勉強の切欠なんてそんなものですよね(笑)
連日の更新なんていつぶりでしょう。久し振りに波が来ている様子。今月は出来る限り頑張ります。
作中に出てきた花言葉は西洋のもので、日本ではカーネーション自体は『無垢で深い愛』、白だと『純粋な愛』で殆ど同じで、赤だと『母への愛』と若干イントネーションが異なるようです。母の日にカーネーションを選ぶのはこういう訳ですね。ちなみにピンクは『女性の愛』『熱愛』『美しい仕草』、紫は『誇り』『気品』、そして黄色は『軽蔑』なんだとか。面白いですよ~花言葉。上記のように日本と海外とでは異なっていることも多いですし。
ちなみに、『不浄負け(もろだし)』はマジで相撲業界に存在します。尤も決まり手ではなく反則負けに該当するものですが。なんか調べてみたら2000年(平成12年)の五月場所でも実際に起きていて、幸いというか何と言うか、TVカメラの位置からは尻しか見えなかったそうな。俺、結構爺ちゃんと相撲見てたけど、そんな記憶ないんだけどな。
……え?「もっと触れるべきことがあるだろう」って? なんのことですかね?
では、また近い内にお会い出来ることを願って。