ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】   作:George Gregory

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先日、会社から年1で義務付けられている健康診断に行ってきました。
身長が3mm伸びてました。
……今年で28なんだが、ワシ。


Destroy All Breakables

 気泡の弾ける音で、意識がゆるりと浮上する。

 

 今日も肌を撫ぜるのは、暖かくも冷たくもない、微かに向こうを見透かせる程度の半透明。全身どころか身体の内側、肺腑の隅々にまで行き渡っているこの液体は、体内へ酸素と養分を直接送り込む役割を持っている。言わば、大掛かりな“点滴”だ。

 大袈裟だと思うだろうが、実のところはそうでもない。こうでもしなければ、自分の体はあっという間に衰弱し、やがて死に至ってしまうだろう。これは、生かしておくための“揺り籠”であり、そして同時に、永遠に出ることのない“棺桶”でもある。私の人生は、私の世界は、この半径1m未満の空間で完結する。

 

『おはよう。気分はどうかしら?』

 

 いつも目を覚ます度に聞こえるのは、そんな気だるげな女の声だ。辟易と、怠惰と、焦燥と、ほんの少しの諦観が入り混じった、何も期待していないのに、何かを期待しているような、実に矛盾に満ちた声。今更、私に何を望むというのだろう。既に“失敗作”の烙印を押されている、この私に。

 

 また今日も、何ということもなく終わるのだろう。私の健康状態を測定し、変化があれば必要な薬剤を投与し、幾つかの問答をしたら、この部屋を早々に後にするか、部屋の隅にあるソファで仮眠し始めるか。

 私にはもう、その程度の“価値”しかない。必要なデータなど、とうの昔に搾り尽くされた“残りカス”。しかし適合率だけは他に比べて高い数値を示したために、研究が滞った際の被験体として“保存”されている生体ストックの1つ。それが私を指し示すもの。それだけが、私の存在理由。

 

 どことも知れない場所で生まれ、どことも知れない場所で死ぬ。誰にも識られぬまま生まれ、誰にも識られぬまま死ぬ。とうの昔に解っていたことだ。嘆こうにも、僻もうにも、私はこれ以外の生き方を知らないのだから、どうしようもない。そもそも、“こんな身体で”生きていたところで、とも思うのだが。

 

「……?」

 

 と、ここで初めて、違和感に気が付いた。“いつもの声”が、いつまで経っても聞こえない。それどころか、人の気配すら感じられない。耳朶を微かに擽るのは、遠くから聞こえる。

 

「……銃撃音?」

 

 随分と久し振りに声を出した。そもそも今まで、声を出す必要がなかった。

 随分と久し振りに目を開いた。そもそも今まで、何かを見る必要がなかった。

 何より、見られたくなかった。烙印の象徴である、この“瞳”を。

 

 只事ではないのは、予想に難くなかった。ここは研究施設だ。戦場とは正反対、最も遠い位置にいるような場所だ。一体、何が起こっているのか。ビリビリと振動がカプセルと培養液を介して、皮膚を淡く刺激する。

 

 ふいに音が止む。日常であるはずの静寂を、これほど不気味に感じたことはなかった。

 次いで、かつりかつりと床面を固い何か叩く音が、いや、誰かが歩く足音が、徐々に近づいてくる。

 

 いつ以来だろうか。ひょっとすると、初めてではないだろうか。こんなにも心音が激しく高鳴っているのは。原因は混乱か、恐怖か、それとも。

 

 いつものように扉が開くのが、辛うじて見える。あまり遠くを見通せないこの半透明が、今は煩わしくて仕方がない。それでも、ぼんやりと見える明滅する橙の光が、その人物がこちらへと歩いてくる姿を容易に想像させた。

 そして。

 

「あ、い、えす?」

「やぁ。初めまして」

「お初にお目にかかるッス、お嬢さん」

 

――私の“人生”が、“世界”が、緩やかに殻を破る音を立てた気がした。

 

 

 

 

「お~お~、こりゃ酷い”汚れ”だなぁ……」

 

 思わず零れた、実感の籠った呟きだと、自分でも思った。エレベーターの扉が開いた先は、正に阿鼻叫喚と化していた。

 

「上階のISは何をやっているのッ!?」

「普段あれだけ威張り散らしておいて、肝心な時に役立たずとか笑えないってのよッ!!」

「3機全てと通信途絶ッ!? 一体何が来たっていうのよッ!?」

 

 所狭しと設置されたモニターやコンソールと睨み合ったまま、ヒステリックに罵詈雑言を吐き出している白衣の女性陣は、間違いなくこの施設の研究員だろう。

 Dr.シノノノもそうだが、惑星や銀河が違えど、研究を生業とする者の現実への省みなさは変わらないらしい。規則正しい生活リズムや、整った栄養バランスとは無縁の日常なのだろうことは、彼女たちの血色の悪い肌と、目の下にくっきりと浮かび上がっている隈から容易に推測できる。

 どうしてその情熱を、ほんの少しでも倫理観や道徳観へと注いでやれないのだろうか。まぁ、だからこそ、彼女たちは研究者たり得るのだろうが。

 

 誰もかれも画面に夢中で、まるでこちらに気づいていない。Dr.シノノノによる監視カメラのハッキング映像からして、残すはこの数名だけだ。とっとと無力化させてもらうとしよう。

 "Dual Vipers(デュアルバイパー)"を"Shock Mods(ショックチューン)"で展開させ、彼女らの背中目がけて引鉄を引く。放たれた真白の弾丸は、着弾と同時にバチリと火花を迸らせ、「ひぎッ!?」などという醜い苦悶を上げさせた後、彼女らの意識を刈り取った。

 

Good Night(佳い夜を)。尤も、目覚めた頃には地獄だろうけどね」

『おぉう、まさかリアルで異世界スライム系ウス=異本みたいな構図を拝めるとは。ごっつぁんです』

 

 失神した彼女たちへ歩み寄り、念のために拘束しておくこととする。

 Glob Lobber(グローブロバー)を展開し、強い接着力を持つ赤紫色の粘液を射出、彼女らを壁や床に貼り付けておく。通信機の向こうでDr.シノノノが、何やら(よだれ)を啜るような音と共に呟いているようだが、どういう意味だかさっぱり解らない。なんとなく、解らない方が良い気もするが。

 

「当然の報いッス。これだけ命を弄んでおきながら、罰が下らないなど、あってはならないッス」

 

 いつの間にやら、クランクはそこらのコンソールで研究資料の解析を終えたようだ。横から覗き込むと、何やら表示されているのは誰かのDNAデータのようだった。

 

「ふぅん。Valkyrie Trace System(ヴァルキリートレースシステム)、ね」

『やっぱり、ちーちゃんのデータはこのためか……これだから俗物は』

「既に百人単位での犠牲者が出ているようッス。脳が負荷に耐え切れずに廃人状態、あるいはショック死。余りに成功例が出来ないのに焦れたんスかね、とうとう人工的に生み出した人間に強化手術を行い、被験体にしていたようッス」

 

 “ヴァルキリー”と聞くとどうしても妙にぽっちゃりした女戦士集団をつい思い出してしまうが、それにしたって厄介なことには変わらない。

 声のトーンを落とし、明確に機嫌を悪くするDr.シノノノの反応からして、本当に親友と呼べる人なのだなぁと思う。

 自分たちもまた、それぞれのコピー、あるいはクローンを作られていた経験がある訳だが、あれは本当に胸糞悪くなる。ましてや、この地球の技術レベルによるものとなれば、果たして通常の寿命の半分も生きられるかどうか、判ったものではない。あぁ、うん、これは、久し振りに盛大に鶏冠(とさか)に来た。

 

「成程ね。ドクター、これは?」

命令は唯ひとつ(オーダーオンリーワン)見敵必殺(サーチ&デストロイ)。以上』

「了解」

 

 返答など解り切っていたが、それでも訊ねた。訊ねるべきだと思った。これを破壊するのは、彼女自身の意志であるべきだと、そう思った。

 

「データの吸出しは終わったッス。思う存分、“ヤッチマイナー”ッスよ」

「言われなくとも」

 

 右腕に展開させるはShock Ravager(ショックロッド)。通常時は短剣(ダガー)や警棒のようなそれは、しかし振りかぶった途端にその刀身部を分割。紐状のエネルギーで繋がれた姿は、さながら蛇腹剣である。

 そして、電撃(Shock)猛威(Ravager)の名の通り、その一撃が生み出すのは。

 

「離れてな、クランク」

 

 ヒュオ、と空気を裂きながら撓る電気の鞭が、コンソールを捉え亀裂が走ると同時、波紋のように青白い電光が四方八方へ伝播。一瞬にして電子機器の回路を全て焼き切ってしまい、半田を溶かした時のような焦げ臭さが仄かに立ち昇る。念のため、更に数回叩き込み、完全にシステムが沈黙したのを確認する。

 

「一丁上がり。さて、とっとと撤退するとしようか。結構暴れちゃったし」

「その前に、確かめたいことがあるッス」

「ん? 何か気になることでもあるのかい?」

「この奥の部屋に、微弱な生体反応を感知したッス。状況から察するに」

「成程、被験体か。確かに、放っておけないな。ドクター」

『いいよ、行ってあげて。ドイツ軍のIS部隊が接近してきてるから、急ぎ目でシクヨロ~♪』

 

 了承を得て、部屋の奥へと足を進める。既にシステムを掌握済みの為、扉は難なく開いた。

 そして、その最奥。ぼんやりと光を放つカプセルの中に、艶やかな白銀の髪を揺らめかせる少女が、漆よりも深い黒の眼に曇り1つない黄金の瞳で、こちらを見ているのが見えて――

 

 

 

 

「あなたたちは、一体」

「オイラはラチェット。コイツはクランク」

「時間がないので、手短に聞くッス。ワタシたちと一緒に、ココを出る気は、あるッスか?」

 

 余りに唐突な問いに数瞬、思考回路が麻痺する。“揺り籠(ここ)”から、出る? “棺桶(ここ)”から、出られるとでも?

 

「不可能です。私の肉体は、このカプセルによる生命維持活動を断たれた途端に、崩壊を始めます。どうしてもというなら、このカプセルごと――」

「――そういう御託はどうでもいいんだ」

 

 容赦なくブツリとこちらの話を断ち切る黒いIS。全身装甲(フルスキン)の為、頭部もまた頑強なヘルメットによって覆われており、その表情は窺い知れない。だが、解った。この声色は明らかに、憤っているものだと。

 

 一体、何が癇に障ったのだろう。先ほどの私の言葉は、それほどの地雷を踏み抜いてしまったのだろうか。出会って間もない人物に対してそこまで推し量るなど、私でなくとも不可能ではなかろうか。

 

「オイラたちが聞いてるのは、“出来る出来ない”の話じゃあない。“君自身がどうしたいのか”ってことさ」

「私、自身?」

 

 知らない。“そんなもの”、知らない。求められたことなんてなかった。“不要だから”と。“無意味だから”と。なのに。

 

「どう、して?」

 

 解らない。判らない。一体、私に何を求めているのか。何を欲しているのか。

 

「はぁ~、これだから人工生命体系は」

「そういう風に扱われてきたんスから、仕方がないッスよ。気持ちは、解らなくもないッス」

「……あぁ、成程。“昔の自分”を見ている感じがする、ってことかい?」

「まぁ、そんなところッス」

 

 大仰に溜息を吐き、額に手を当てる黒いISに、その傍ら、足元に立つ小型ロボットがそう返す。姿形どころか、有機と無機、生体と機械という違いまであるというのに、その在り様は、まるで。

 

「あなたたちは、“家族”なのですか?」

 

 瞬間、2人が動きを止め、こちらを不思議そうに見てくる。また、何か癇に障ることを言ってしまったのだろうか。しかし、先ほどに比べて、漂う空気は険悪ではないし、果たして。

 そんなことを考えていると。

 

「……クランク」

「ッスね」

 

 目配せするような素振りを見せた後、何故か二コリと笑みを深めるロボット。表情こそ見えないが、黒いISの方もまた、笑みを深めていると、何故か直感的に判った。

 そして。

 

「――え?」

 

 いつの間にか、その右手には巨大な工具が握られていた。そう、それは間違いなく、工具だった。

 そのボディと同じく真っ黒な、所々にオレンジに明滅するパターンが施された、最早“鈍器”と言うべきサイズをしたモンキーレンチ。

 嫌な、予感がした。

 

「ま、待って」

 

 振りかぶるのが見えた。躊躇う様子は欠片もなかった。そんなに怒らせてしまったのか。ならば謝罪するので、どうか。

 そんなことを口にする暇もなく。

 

――私の“人生”は、“世界”は、粉々に砕け散った。

 

 

 

 

 フフッ、信じられますか? 私の入っていた培養カプセルを、何の前触れもなくいきなり叩き割ったんですよ?

 焦りましたよ。それはもう盛大に。咄嗟に割れたカプセルの破片を、必死にかき集めようとしたんです。でも、動く必要のない毎日でしたから、筋力が弱り切っていて、腕も足も全然動かなくて、身体を引き摺ることすらままならなくて。

 陸で溺れる魚、みたいなものでしょうか。あの中でしか生きられないのだと、そう思っていましたから。

 

 はい。死にたくなかったんです。その時になって初めて、“生きたかったんだ”って自覚出来たんです。

 どれだけ日々を受け身のまま、漫然と生きていたのか、痛感しました。あのカプセルと一緒に、私の価値観だとか、先入観だとか、そういったものも全て、叩き壊してくれたんだと、今ならそう思えます。

 

「どうしてこんなことを」と、直ぐに訊ねました。いえ、あれは“問い詰めた”と言い換えるべきでしょうか。“これでもう死んでしまうのなら”って思って、両肘をついてなんとか首をもたげて、出来る限りに睨みを利かせて。まるで迫力なんてなかったと思いますけどね。

 

 そしたら、なんの悪びれもなく、こう言ったんです。

 

『生きる気力がないなら、生きていたって意味がない』

『そもそもこの施設にいたところで、遅かれ早かれ君は間違いなく死んでいただろう』

『それに、何より―――』

 

 

 

 

「――――“家族”って言葉を、あんな表情で口にするようなヤツが、死にたがりなもんか」

 

 焼き付いて離れない、自分たちを見てそう言った時の、彼女の顔。決して手の届かないと解っているのに、眩い星へと手を伸ばすような、胸を締め付けられるような切ない顔。

恐らく、自分でも解っていないのだろう。もしかすると、鏡の1つすらないこの部屋にずっといたのならば、彼女は自分の顔がどういうものかすらも、知らないのではないだろうか。だとしたなら、それは、あまりにも。

 

「それに、理由はそれだけじゃない。というか、ぶっちゃけこっちが本命」

 

 片膝をつき、顔を近づける。色素の薄い真っ白な肌。長く艶やかな銀髪は水気を帯びて彼女の肢体に張り付き、無機質に雫が滴り落ちる。怪訝そうにこちらを見ている彼女に、バックルの右腰からガジェットを取り外して。

 

「オイラたちが、君を助けたいんだ」

 

 彼女のへその辺りに宛がう。正常に動作してくれたようで、皮膚に密着し、青白い淡い光が彼女の全身を緩やかに包んでいく。

 

「これ、は、いったい……」

「どうだい? 少しは楽になったと思うけど」

 

 途端、それまでの苦悶が嘘のように、彼女はいとも簡単に両腕で上半身を起き上がらせ、戸惑うように両の掌の間で交互に視線を彷徨わせていた。

 “Nano-Pak(ナノパック)”。細胞組織を原子・分子レベルから再構成するエネルギー体“Nano-Tech(ナノテック)”を自動で供給してくれるガジェット。この使用権限をたった今、半永久的に彼女に譲渡した。

 

「ソイツのエネルギーが尽きない限り、君の肉体がこれ以上衰弱することはない。そして、エネルギーの供給はオイラかクランクなら幾らでもしてやれる。言っている意味、解るよね?」

「改めて、お伺いするッス。一緒に、来るッスか?」

 

 スーツのグローブ部を解除して、手を差し伸べる。自分は左手。クランクは右手。未だ、混乱の方が強いのだろう。彼女は呆然と、自分たちを手を見つめていた。

 ゆっくりと視線を上げてくる。その金色の瞳は、まるで幼い迷子のようで――あぁいや、本当に幼いのか。研究データの通りなら、生まれてから片手の指の年数も経っていないんだもんな。

 

「なぁ、頼む。オイラたちに、君を助けさせてくれないかい?」

 

 それが、最後の一押しになったのか。恐る恐る、震えるように真っ白な手が近づいてくる。それを迎えに行ってはいけないような気がして、そうしたい自分をグッと堪える。

 

「――あ」

「ハハッ。なんだ、結構温かい手じゃないか」

「立派に血の通った手ッスね。柔らかいッス」

 

 指先が触れる。手繰り寄せ、指を絡めて、手と手を合わせる。クランクは両手で彼女の手を挟んで、その感触を確かめていた。

 すると。

 

「……ッ」

 

 堪らず、溢れてきてしまったのだと、直ぐに解った。決して、悲しくて溢れてきたわけでもないことも。

 ポツリポツリと小雨のように。地下深くにいるはずなのに、晴れやかな空を幻視する。

 地球では確か、“狐の嫁入り”というのだったか。吉兆の印で、その年は豊作が約束されるらしい。

 さて、頑張るとしようか。彼女が生きる未来(これから)を。

 

「ありが、どう」

「こちらこそ」

「ありがとう、ッスよ」

「ありがどう、ございまずッ」

 

 実り多き豊かな日々として、活きていけるように。

 




サブタイトルの元ネタ
“ラチェット&クランク2(PS2)”のスキルポイント
“コワシング・オール(Destroy All Breakables)”
 惑星エンダコーにて、文字通り壊すことのできるオブジェクトを全て破壊すると獲得できる。
 ボックスブレイカー(とある近接攻撃をすると周囲一帯の破壊可能なオブジェクトを全て破壊してくれるガラメカ)の衝撃波の圏外に設置されているオブジェクトも多数あるため、何ヶ所かでわざわざ遠距離武器を使わなければならないのが若干面倒なスキルポイント。他の同じようなステージ内全破壊系のスキルポイントは、こんなことないんですけどねぇ……


補足説明


・“グローブロバー(Glob Lobber)”(初出『A4O』)
 赤紫色をした超強力な接着ノリを発射するガラメカ。その効果は宇宙船の固定にすら使われるほど。『A4O』ではこれを大量に貼り付けることで対象を重くし、滑車を回してリフトを持ち上げたり、スイッチを押すのに邪魔な障害物を落としたりするギミックがある。
……尚、時間経過で解除されるのだが、それが空気に触れることで粘着力が弱まってなのか、単純に乾いてなのかは解らないので、誤って身体についた場合の対処法とかは私も特に知らない。酢水にでも漬ければいいんでなかろうか。Over-Changの知恵袋的に。


・“ヴァルキリー”(初出『FUTURE2』)
 Dr.ネファリウスの部下である女戦士集団で、何故か全員“渡〇直美”や“柳原可〇子”ばりのぽっちゃり体型。昔は男もいたらしいのだが、全員もれなく方向音痴の為、追い出されたそうな。どういうこっちゃ。ハンマーや弓なんかを武器にしているので、ぶっちゃけ“アマゾネス”の方が合ってんじゃねぇかというのが作者の感想。
 “カシオペア”“カリーナ”“リブラ”という3姉妹の幹部が作中で中ボスとして立ち塞がり、しかも長女カシオペアとDr.ネファリウスは何故か交際しているという描写があったりする。明確な表記がないので何とも言えないが、もし彼女らが“生ゴミ”であった場合、ネファリウスの趣味はつまり”そっち系”ということに……尚、声だけは無駄にエロい。末妹“リブラ”を除いて。

・『自分たちもまた、それぞれのコピー、あるいはクローンを~』
『3』にはクランクの偽物である『クロンク』が登場する。
 Dr.ネファリウスがラチェットたちの動向を探る為に送り込んだロボットで、見た目こそ瓜二つなのだが、喋り方が微妙にクランクと違ったり、語尾が『~でゲス』だったり、時折カメラアイがライトグリーンではなく真っ赤になったりと、観察すれば違いが解る。
作者は平然とラチェットを騙し彼の背中に収まっているコイツが大嫌いであった。それと同時に、クランクの声優である大川透さんの演技力にも驚かされるキャラクター。

『5』では、以前の後書きでちょいと説明した“テクノマイト”によってラチェットのクローンによる部隊が編成され、ラチェット自身に襲い掛かってくるステージがある。自分と同じ顔が大勢揃って、何の感慨もなく自分を殺しに来る光景は、画面越しに見ていてもドン引きレベルであった。軍勢を突破した際の『偽物なんかが敵うワケないじゃん。クランクもいないのにさ』というセリフに、彼らの絆を感じさせる。


・“ショックロッド(Shock Ravager)”(初出『FUTURE』)
 名前にはロッドとあるが、どちらかと言えば電気を纏ったエネルギー製の鞭『FUTURE』から雑魚キャラにも盾を持った飛び道具に強いヤツが登場するようになり、そういった敵にはより火力の高いバズーカ系で盾ごと吹き飛ばすか、このショックロッドの電撃のような範囲攻撃で対処すると戦いやすくなる。
……尚、TAS勢の皆さまは何故かコイツを使って“空を飛ぶ”ことが出来る。気になる人は『ラチェット&クランクFUTURE』『TAS』『RTA』なんかで動画検索してみよう。


・“ナノテック(Nano-Tech)”及び“ナノパック(Nano-Pak)”
 要するにラチェクラにおける体力そのものであり、同時に回復アイテムでもある。ステージ各所に設置されている透明な立方体の箱に入っている、青い球状のエネルギー体。『2』では赤い球状のものも登場し、青いのに比べて数倍の回復量があった。
『1』では体力の上限を上げる“プラチナ・ナノテック”“スーパー・ナノテック”の自販機が登場するのだが、何故か缶ジュースとして出てくる。開栓の際にプシュッという音がしたり、ラチェットが飲んだ後に盛大にゲップをする辺り、どうやら炭酸飲料らしい。
 ”ナノパック”は『3』に登場する補助ガラメカであり、体力が満タンの時にステージ上のナノテックを回収・貯蓄しておき、体力が減った時に使用できるという代物。本作品においては私なりの拡大解釈も含まれております。そこのところ、どうぞご了承下さい。



 名前こそ出しませんでしたが、初めて彼の“代名詞”を使わせました。どの作品のものかは、既プレイヤーの皆さまなら解ったかと思います。もっと派手に使う機会は、もう少し先に用意しておりますので、今しばらくお待ちください。

 なんか、いつの間にやら登録数500突破してて、UA15,000近くまで伸びてて、汗が全身からナイアガラってます。実に嬉しい悲鳴。最近、仕事でたまったストレスを全部コイツにぶつけているからか、大分すっきり寝起きできるようになった気もします。近所のジムに通う回数、増やせるか……?

 では、近い内にまたお会いできることを願って。

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